YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「ふむ、魔術師にしてはやるではないか」
「はっ、生憎魔術はサブ手段だからな・・・!」
っくそ!仮面被ってるからってこいつ、普通に強い!?勝てるか微妙だぞ・・・!?
「ではそろそろ死ぬといい」
「うおっ!?危ねぇ!?」
「まだだぞ?」
っ!?なんだこれ?当たるまで無限ってところか?・・・ったく、
「
コレで少しは余裕が生まれたな・・・危ない危ない。魔眼残しておいて正解だったな
「む?黄の死の効果が消えた?何をしたというのだ」
「魔眼だよ、生憎俺は魔眼持ちでなぁ!・・・目覚めろ、シバルバー!」
形は・・・剣!これは当たりか!
「さぁ、第二ラウンドと行こうか」
魔力放出によるロケット噴射で距離を詰める。
狂乱の笑みのまま───死神が、皇帝に急接近する。凄まじい移動速度。皇帝は咄嗟に反応できない。彼を警戒していたとしても───瞬きする暇もなく、呼吸する暇もなく、あなた/わたしの視界の中で、彼は、その表情を変えないまま、刃を、心臓に向けて・・・*1
「ふんっ!」
「はっ、やっぱり間に合っちまったか」
「その速度、賞賛に値する。なので褒美だ。二度目を食らわせてやる。───私は来た。私は見た。ならば次は勝つまでだ」
「果てより来たりて天の川、我が願うは永劫の煌めき!」
「ぬぅぅぅぅぅ!!!」
「はぁぁぁぁぁ!!!」
お互いの剣がぶつかり、拮抗する。魔力がぶつかり、特殊な力場すら形成される中、終わりを告げる。相手の剣が壊れたのだ。ソレもそのはず。知る限りの話ではあるが、カエサルとやらに神の力が与えられた話はなく、こちらの方がそもそも素材的に有利だったのだ
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「む、むむ・・・やった、のか・・・!」
『ああ、反応が弱くなっているのが観測できている。君たちは勝利したんだ。おめでとう』
「すまんな。ラストは俺1人が相手で」*2
「よい、それに貴様が出てこなくともそこのデミ・サーヴァントの守りを抜けるとも思えん」
「そうかい」
「そも、俺が一兵卒の真似事をするのには無理がある。まったく、
「あの御方───?」
コイツがそこまで言うってことはそれそそガチもんの初代、【神祖】とかもあり得るのか?
「そうだ。当代の正しき皇帝よ。連合首都で、あの御方は貴様の訪れを待っているだろう。・・・正確には【皇帝】ではない私だが、まあ、死した歴代【皇帝】さえも逆らえん御方だ。その名と姿を目にした時、貴様はどんな顔をするだろうか。楽しみだ。嫌味で言っているのではないぞ。貴様は美しい。どんな表情を浮かべても、等しく───」
「サーヴァント、クラス:セイバー→ガイウス・ユリウス・カエサルの退去を確認した。この勝負、俺たちの勝ちだ」
「消えた・・・これは・・・なんだ、魔術に依るものか・・・それとも・・・」
「アレが連合帝国の【皇帝】たちの死だ」
「何、と・・・?」
「マシュ、説明よろしく」
「はい。柳星さんの言葉通りの事です。あのサーヴァントは、その命を失いました。サーヴァントは死を迎えると今を生きている人類とは違い肉体を残さずに消滅します」
「なる、ほど・・・つまり、先ほど奴が、いや、
『おおむね真実でしょうね』
「・・・そう、か。余は、名君カエサルをそなたたちの手に掛けさせたのだな」
「ネロさん・・・」*3
「いや、何でもない。うむ!見事に【皇帝】のひとりを倒したこと、褒めてつかわす!これでガリアは名実共に余の元に戻った。強大な連合帝国に、一矢報いたのだ!余の思いのままに、余の民の願いのまに、神祖と神々に祝福されしローマが、今、戻りつつある!余はローマを我が手に取り戻す!それまで───それまでは、絶対に、余は立ち止まる訳には行かんのだ」
「・・・カエサルが敗れたか」
「ああ、そのようだ。聖杯への願いがあると言うから使ってやったものを。だが、さして問題はないだろう。新たなサーヴァントは私が幾らでも召喚する。問題と言うなら、この愚かなバーサーカーだ。いいや、バーサーカーが愚かであるのは自明だったか?*4こちらの命令に逆らうとは、いささか驚かされた。*5血は水よりも濃いか?笑える話だがね」
「余の、運命に・・・我が愛しき妹の子、ネロは・・・関わり、ない・・・」
「美しい子・・・ネロ、お前は、愛され、愛され、愛される・・・」
「故に・・・余の、運命には・・・」
「ふん、令呪がないのが口惜しい。*6だが、貴様にはとっておきの術式を用意してある。悔やみながら己の姪を手に掛けろ。そして、この時代の全てを破壊し尽くすがいい。もっとも───悔やむ程の知性なんぞ、残ってないだろうがね。いやいや、まったく。サーヴァントとは不自由なものだよ。どのような伝説を持ち、どのような超人であろうとも、その根底は使い魔に過ぎない。世界を思うままに駆ける力を持ちながら自由がないとは、こんな皮肉な話があるか!なあ、そうは思わないか、君?」
「・・・さて」*7
「おっと、失礼をしたか。そう言えば、貴方もサーヴァントだったな。───ク。故にこそ、私に従うしかない。お前に運命なんてものがあるとするならば、私がそれだ。この時代の完全な破壊。皇帝ネロの死と、古代ローマ帝国の崩壊。人類史の死。それこそ───我らが王の賜れた、私の責務であるのだから」*8
「ふむ」
「では減った戦力を補充するとしよう。丁度、召喚儀式が終了するところだ未完成であるカルデアのソレとは違う。私は真に、サーヴァントを自在に召喚出来る。*9我らはそのように作られたモノ。こと召喚術において、私はこの世の