YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「ふぅ・・・スゥ・・・」
さて、なるほどな。脳が
「あら、随分早いのね。
「ただ・・・魔力を開いてるだけだ。世界を・・・否定してないんなら・・・まだ、行ける・・・」*1
「あらそう。ならその状態で魔眼を起動させなさい。効果は知らないけどどうせ分かりやすいものでしょう?」*2
「・・・ふぅ・・・我は拒絶する、常世の全てを・・・」
重力、摩擦、引力、それ即ちそこに在る事の拒絶。
『ちょっと柳星、戻ってきなさい!?貴方の観測が厳しくなってるんだけど!?』*3
「ふふ、外野は黙ってなさいな。これが出来るかどうかは今後の彼に必要なことよ?それに最後の一線は多分超えないわ。彼、そこまで魔力の扱いが下手って訳じゃないのだし」
「スゥ・・・ふぅ・・・これで、いいか?」
「えぇ、その状態でキープよ」*4
「スゥ・・・ん?・・・ああ、立香達か・・・」
「ふふ、おかえりなさい。とっておきのご褒美、たっぷり楽しんでもらえまして?」
「へろへろだ・・・余は、つかれた・・・」
「そう、ですね・・・閉鎖空間での連続戦闘は想像以上に疲弊します・・・」
「流石に、疲れた・・・」
「はい、早く休息を取るべきだと思います・・・船に戻るべきでしょうか・・・」
ん、この感覚・・・新手のサーヴァントか?ずっとなんか近くに居たとは思っていたが、出てきたのか・・・*5
「何よ、だらしないわねー。私はあんな大きな猫くらいどうってことなかったわよ?」*6
「あははははは!」
「マスター、敵性生物が二体です。トカゲか、竜か、あるいはアイドルか・・・ともかく、蹴散らします!」
「よし、容赦なく倒してしまおう!」
「では・・・フギャッ!?」*7
「どうしたの・・・ンゴっ!?」*8
「やめろ・・・争いの仲裁は、脳を使う・・・」*9
「「柳星(さん)!?」」
「なんか浮いてる!浮いてるよマシュ!」*10
「はい、浮いてますね・・・なんで浮いてるんでしょう?」
「・・・気付かなかったけどその声、オルレアンの時の人間モドキね!?」*11
「あははははは!」
「・・・そんな、認識だったのか・・・」*12
「てか子ジカも子ジカよ!またそのリアクション!かわいくないヘンな子ジカ!」
「先輩、ヘンな人にヘンって言われました先輩!」
「ヘンなのは向こうだから、だから少し落ち着こ?」
「・・・今やっと、門が開きそうなんだ・・・」*13
「ふふん、あの洞窟が相当キツかったみたいね。ま、子イヌの実力じゃしょうがないでしょうけど」
「・・・何だ、貴様?突然出てきて、何を訳の分からぬことを」
「アンタこそ何よ。ん?魔力を感じない・・・え、人間?アンタが?」*14
「何を驚いている。無礼かつ無粋なヤツめ。*15その姿が美少女ベースでなければ叩き斬っているぞ?*16それに人間か怪しいのは余よりもそこの柳星ではないか。*17魔術師とは言っても海を走り空に浮かぶとは聞いたこともないぞ?*18・・・余は当代の皇帝ネロ・クラウディウスである・・・むう、なぜそう親しみのある視線を向けるのだ?」
「うっそ、生ネロ!?」
「生・・・?」
「関係・・・あったか・・・?」*19
「何が生か!」
「あはははははは!」
「彼女達は私が現界する時に引っ張ってきたの。勇者への洞窟を完成させるためには私ひとりでは心許なかったものですから」
「・・・それなら、それこそメドゥーサでもよかった、と思うのだが・・・?」
「それは単純にリソースの問題ね。
「・・・ああ、あの洞窟か。立香達が挑んだアレだな?」
「あら、やっぱり貴方
「・・・少しだけな」
「あの洞窟、何の面白みもないダンジョンだったけど。あ、でも地下洞窟ライブって新しくない!?」
「あははははは!」
「貴方たち、エリザベートとはお知り合いなのね。じゃあ、この子はどう?」
「あははははは!」
「いえ、その・・・初対面です。サーヴァントであることは分かるのですが・・・」
「俺も・・・知らん・・・」
「あははははは!では自己紹介とあいなろう!我はタマモナインのひとつ、タマモキャット!語尾はワン。趣味は喫茶店経営。好きなものはニンジンときた。うむ、我ながらブレブレなのだな。だ、ワン」
「喋ったぞ!」
「とってつけたように、だワン・・・!」
「・・・アルターエゴか?」*22
「うむ。我はアルターエゴだがそんなの我には関係ない故な!*23ちなみに笑っていたのは愉快だったからだ!アタシは笑い上戸なのでな」
「あっ、は、はい」
「・・・飲まれるな・・・芯が有れば会話はできる、かもしれない」
「我はタマモナインのひとつ、タマモキャット。ネコ言葉でイイカ?」
「・・・ここにバーストは居ない、ぞ?」*24
「えっ」
「タマモナインとは何だ?」
「そうか。イヌ言葉でイイカ?」
「・・・それは、知らん・・・」
「うむ???」
「ふふ。思ったより楽しい反応ね。その子と話すの、ちょっとしたコツがいるのよ。彼なら少しは理解できてるんじゃないかしら?」
「・・・本当に、少しだぞ?回路起動してるから・・・少しばかりスムーズに・・・脳に入ってる・・・だけだ・・・」*25
「そう。予想外の収穫ね。ところでタマモキャット。どうして宝箱の中に入ってくれなかったのかしら?最後の仕掛けのはずだったけれど。キメラを倒して、手に入れた宝箱の中からバーン、って」
「では、報酬にニンジンをいただこう!」
「・・・ああ、宝箱・・・食べたのか?流石アルターエゴ・・・変な方向にとんがってる・・・」
「まぁ・・・それは、ええ。仕方がないわね」
「ふ、ふうむ。会話が成立しておるようだな・・・流石は神、というあたりか。おかしな相手にまるで怯みもせぬとは。しかし柳星も理解できておるとは、なんなんだ?」
「彼は我々よりも理解出来ている範囲が少し広いようなのです」
『いやはや。そこそこ楽しくはあったけれど、この島は骨折り損のくたびれもうけだったか』
「何を他人事みたいに・・・」
「俺にとっては、全然有意義な・・・島、だった・・・」
『そうかい?・・・まぁそうなのかもね。あんなに所長が慌ててたのは初めて見た』
「何してたの?」
「魔眼の・・・強化・・・?的な、ソレだ・・・」*26
「貴方達には分からなくてもいいわ。コレの理解は魔眼を知らないと理解出来ない領域ですもの。まぁ分かりやすく言うとこれまであった彼の制限が緩和されたって認識で構わないわ」
『制限の緩和って・・・流石は神霊。僕達には出来なかったことを平然と成し遂げてる・・・ん?諸君、サーヴァント反応だ!』
「ん?」←サーヴァント*27
「なのだな」←サーヴァント*28
「あら?」←神霊だがサーヴァント*29
「ドクター?」←デミ・サーヴァント*30
「・・・何が、あった?」←なんと一部反応がサーヴァントになりつつある人間。こいつはどこを目指してる?*31
「いや、ええとすまない言い方が悪かった!君たち以外のサーヴァント反応だ、海から来るぞ!」
ん、確かに・・・ていうか。やはり海は走れるじゃないか・・・
「余、の・・・!」
「伯父上・・・!?」
「え、誰?ネロの伯父さん?」
「まあ、随分と
「はぁ・・・もっと、手強い・・・相手を」*32
「美しい・・・美しい、な・・・」
「ビーチに突然現れて、突然のナンパ・・・!?な、なによ、そりゃあ私は魅力的なアイドルだけどっ。そんな野獣みたいな迫り方、最低よ!どこの王侯貴族なのかしら、そちら!」
「美しい、な・・・美しい・・・!」
「おまえ、は、美しい・・・!」
「───そうだ。野獣だ。最早、貴様は我が伯父上ではない!伯父上は既に死んだのだ。無念の死であったろうと、余は今も思わずにはおれぬ。しかし、しかし!死に迷い、余の前に姿を現すならば!引導を渡してくれる。それが姪として、正しき皇帝としての使命と知れ・・・!」
「あら、ごめんなさいね?だけれどこの戦闘は彼1人に任せるわ。*33それが彼への最後の試練よ、いいわね?」
「・・・構わない。逃がした獲物だ・・・ここで生存を拒絶する・・・」
ここで切ったということは?そうです。明日はきっと短い