YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「ふぅん」
ローマ帰還から翌日。俺は藤丸達とレフの会話を聞いていた
「神殿・・・神殿・・・あー・・・となると・・・?」
「おや、何か分かるのかい?」
「俺達が特異点で謎の光輪帯を目撃している事は報告済みだが、アレについて報告書に書けないレベルでの憶測が一個あってな」*1
「確か君はアルテラに対してその光輪帯をも用いて魔術を仕掛けていたね。それと何か関係があるんだね?」
「あの光輪帯・・・確かに俺の
「なっ・・・アレってそんなにヤバい物なのかい?確かに熱量は確かにとてつもなく高い。一本一本がマシュが冬木で受けた聖剣の威力と同等と言えるだろう。しかし、だからって・・・」*3
「確かにアレをぶつけるだけならそんなに被害は出ないだろうな。ただし、ほら。水面の光。アレを利用してしまえばその威力は
「うーん・・・細かい演算が出来ないからそこはなんとも言えないが・・・直接扱った君の意見だ。よく覚えておこう。ではレフが言っていた神殿について何か心当たりは?」
「・・・いや、無いな。ただし、その神殿は地球上に無いことだけは分かる。根拠は幾つかあるが・・・一番はレフの反応だ」
「レフの?」
「『神殿から離れて久しい』と『壊死が始まっていたのだろう』だな。霊脈を掌握してたから分かったがもし神殿が地球上にあるのならアイツはローマの霊脈では無く星そのものの霊脈に接続すればいいんだよ。*5なのにそれをしないってのは地球上に神殿が無い理由になるだろうな」
「ではその神殿はどこにあると思う?」
「・・・聖杯か?もしかしたら聖杯を集めれば全てがわかるかもな。ピースの数も規模も分からないパズルだからな。これに関しては」
「なら神殿を探すのは後回しでいいかな?」
「いいと思うが・・・マリーの許可は取っておけよ?」
「分かってるさ。そもそもカルデアに召喚されてるからね。彼女の意向は優先するさ。それでは次の議題だ。これを見てくれ」
これは・・・地図だな。どこだ・・・あっ、冬木か
「特異点f?いまさらどうした?」
「いやね?よくよく考えてみたらおかしいんじゃないかって思ったんだ」
「・・・確かにそうだな。人理は
「そう。そこに私も気が付いてね。地図を見返してたら幾つか疑問が産まれたんだ。ほら、このクレーター」
クレーター・・・ああ。あるな。確かに探索中も見つけたが別に・・・いや、おかしくないか?
「なんだ、このクレーター・・・いや、なるほど・・・なるほど」
「おや、何か分かったのかい?」
「ほら、この位置。大聖杯洞窟の所からクレーターに向かって線を引くと・・・」
「おや、クレーターから先に何かの溝が出来ているね」
「これは分かる。
「何故君がドヤ顔なんだい・・・?つまりあのクレーターの位置にアーサー王が破壊するべきと思ったナニカがあった・・・ということだね?」
「じゃなきゃアルトリアは宝具を使わないからな・・・」*7
「つまり冬木はまだ何か隠しているって事だね」*8
「だな。そもそもサーヴァントが違うのがおかしいんだが・・・それが特異点の原因か?」
「ん?街が燃えたのが原因じゃなくて?」
「そんなん言ってたら冬木は聖杯戦争の度に特異点になってるからな。1994年にはアンリ・マユが顕現しかけたせいで街の一部が不攘の土地になった。2004年には同じ聖杯が理由なのかまたもやアンリ・マユが顕現しちゃってな・・・しかもその時は器が居たからかそっちに宿ってしまった。*9そしたらなにが起きたと思う?」
「アンリ・マユでしょ?それこそ街が燃えたんじゃないの?」
「人が喰われたんだよ。虚数魔術によってな」
「虚ってレアだからよくわからないけど君も似たようなこと言ってた事あったよね?割とメジャーなのかい?」
「知らん。俺は喰えてしまう。あの少女は喰う事を目的にしている。他の使い手は知らんから分からん」
「喰えてしまう・・・つまり君のは他に使用目的があるのかい?」
「ああ・・・例えばこの影に消しゴム落とすだろ?」
その消しゴムは俺の影を通じなんとパソコンの影から現れた
「なんと、物質の転移かい?どうやったんだい?」
「この影を用いて裏側・・・虚数空間に繋ぐ、んでその虚数空間から他の影を出口に道を繋ぐと転移できるんだが・・・なにせ失敗すると虚数空間に溶けてしまうからなぁ」
「・・・じゃあもしかしてアレが使えるようになるのか?」
「アレってなんだ?」
「着いてきてくれ。コレを知ってるのは今のカルデアだともう私くらいしかいないんじゃないかな?あとロマン」
「つまりマリスビリーさんの遺作か?」
「そういうことだね」
そして来ました倉庫。そこになんかジープあるんですけど。
「これはマリスビリー曰く【シャドウ・ボーダー】って言うらしいね。*10今の召喚システム・フェイトの前に作られた試作機らしいよ」
「なるほどな・・・でもこれ使い道あるのか?」
「おや、もう分かったのかい?」
「だってこれ、過去に干渉出来ないぞ?現代、正確には未来に飛ぶ為のシステムだろ。それも直近の未来。しかもこれ転移中は虚数空間に飛ぶからワンチャン盛大な自殺にしかならんだろ」*11
「そんなに死にやすいのかい?英霊なら耐えられたりしないのかい?」
「耐えたいならせめてバビロニアのギルガメッシュ王より強いサーヴァントじゃないと無理だな」
「じゃあ無理かぁ。人類最古の王。紀元前の王だろ?それで耐えられないならもっとちゃんと理論組まないと使用できないね」
「ま、生憎聖杯は全て過去にあるから使用する機会があるなら人理修復後しかないけどな」
「それもそうか。ありがとう、とりあえず今日は戻りたまえ。そろそろ次のレイシフトの調整が済みそうだからね」
「おう」
次回からオケアノス