YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

67 / 190
3-EX 彼が見た悪魔への感想/虚なる投資

 

「ふぅん」

 

ローマ帰還から翌日。俺は藤丸達とレフの会話を聞いていた

 

「神殿・・・神殿・・・あー・・・となると・・・?」

 

「おや、何か分かるのかい?」

 

「俺達が特異点で謎の光輪帯を目撃している事は報告済みだが、アレについて報告書に書けないレベルでの憶測が一個あってな」*1

 

「確か君はアルテラに対してその光輪帯をも用いて魔術を仕掛けていたね。それと何か関係があるんだね?」

 

「あの光輪帯・・・確かに俺の【偽物の太陽】(フェイク・ノヴァ)に似ていた。アレは何かを滅却する為の物だ。多分、文明か・・・或いは、人理そのものか」*2

 

「なっ・・・アレってそんなにヤバい物なのかい?確かに熱量は確かにとてつもなく高い。一本一本がマシュが冬木で受けた聖剣の威力と同等と言えるだろう。しかし、だからって・・・」*3

 

「確かにアレをぶつけるだけならそんなに被害は出ないだろうな。ただし、ほら。水面の光。アレを利用してしまえばその威力は()()()()()()だろうさ」*4

 

「うーん・・・細かい演算が出来ないからそこはなんとも言えないが・・・直接扱った君の意見だ。よく覚えておこう。ではレフが言っていた神殿について何か心当たりは?」

 

「・・・いや、無いな。ただし、その神殿は地球上に無いことだけは分かる。根拠は幾つかあるが・・・一番はレフの反応だ」

 

「レフの?」

 

「『神殿から離れて久しい』と『壊死が始まっていたのだろう』だな。霊脈を掌握してたから分かったがもし神殿が地球上にあるのならアイツはローマの霊脈では無く星そのものの霊脈に接続すればいいんだよ。*5なのにそれをしないってのは地球上に神殿が無い理由になるだろうな」

 

「ではその神殿はどこにあると思う?」

 

「・・・聖杯か?もしかしたら聖杯を集めれば全てがわかるかもな。ピースの数も規模も分からないパズルだからな。これに関しては」

 

「なら神殿を探すのは後回しでいいかな?」

 

「いいと思うが・・・マリーの許可は取っておけよ?」

 

「分かってるさ。そもそもカルデアに召喚されてるからね。彼女の意向は優先するさ。それでは次の議題だ。これを見てくれ」

 

これは・・・地図だな。どこだ・・・あっ、冬木か

 

「特異点f?いまさらどうした?」

 

「いやね?よくよく考えてみたらおかしいんじゃないかって思ったんだ」

 

「・・・確かにそうだな。人理は()()()()の手によって*6焼却されるはずなのにこの特異点の聖杯は大聖杯。ソロモンの聖杯とは別物、つまりはこの特異点は厳密にはGO(グランドオーダー)ではないのか・・・?」

 

「そう。そこに私も気が付いてね。地図を見返してたら幾つか疑問が産まれたんだ。ほら、このクレーター」

 

クレーター・・・ああ。あるな。確かに探索中も見つけたが別に・・・いや、おかしくないか?

 

「なんだ、このクレーター・・・いや、なるほど・・・なるほど」

 

「おや、何か分かったのかい?」

 

「ほら、この位置。大聖杯洞窟の所からクレーターに向かって線を引くと・・・」

 

「おや、クレーターから先に何かの溝が出来ているね」

 

「これは分かる。約束された勝利の剣(エクスカリバー)・・・おそらく俺に向かって撃ったあの一撃よりも強い一撃だな。それを放っている。黒化する前の一撃かもな・・・まさにあの一撃は【騎士王】だからな」

 

「何故君がドヤ顔なんだい・・・?つまりあのクレーターの位置にアーサー王が破壊するべきと思ったナニカがあった・・・ということだね?」

 

「じゃなきゃアルトリアは宝具を使わないからな・・・」*7

 

「つまり冬木はまだ何か隠しているって事だね」*8

 

「だな。そもそもサーヴァントが違うのがおかしいんだが・・・それが特異点の原因か?」

 

「ん?街が燃えたのが原因じゃなくて?」

 

「そんなん言ってたら冬木は聖杯戦争の度に特異点になってるからな。1994年にはアンリ・マユが顕現しかけたせいで街の一部が不攘の土地になった。2004年には同じ聖杯が理由なのかまたもやアンリ・マユが顕現しちゃってな・・・しかもその時は器が居たからかそっちに宿ってしまった。*9そしたらなにが起きたと思う?」

 

「アンリ・マユでしょ?それこそ街が燃えたんじゃないの?」

 

「人が喰われたんだよ。虚数魔術によってな」

 

「虚ってレアだからよくわからないけど君も似たようなこと言ってた事あったよね?割とメジャーなのかい?」

 

「知らん。俺は喰えてしまう。あの少女は喰う事を目的にしている。他の使い手は知らんから分からん」

 

「喰えてしまう・・・つまり君のは他に使用目的があるのかい?」

 

「ああ・・・例えばこの影に消しゴム落とすだろ?」

 

その消しゴムは俺の影を通じなんとパソコンの影から現れた

 

「なんと、物質の転移かい?どうやったんだい?」

 

「この影を用いて裏側・・・虚数空間に繋ぐ、んでその虚数空間から他の影を出口に道を繋ぐと転移できるんだが・・・なにせ失敗すると虚数空間に溶けてしまうからなぁ」

 

「・・・じゃあもしかしてアレが使えるようになるのか?」

 

「アレってなんだ?」

 

「着いてきてくれ。コレを知ってるのは今のカルデアだともう私くらいしかいないんじゃないかな?あとロマン」

 

「つまりマリスビリーさんの遺作か?」

 

「そういうことだね」

 

そして来ました倉庫。そこになんかジープあるんですけど。

 

「これはマリスビリー曰く【シャドウ・ボーダー】って言うらしいね。*10今の召喚システム・フェイトの前に作られた試作機らしいよ」

 

「なるほどな・・・でもこれ使い道あるのか?」

 

「おや、もう分かったのかい?」

 

「だってこれ、過去に干渉出来ないぞ?現代、正確には未来に飛ぶ為のシステムだろ。それも直近の未来。しかもこれ転移中は虚数空間に飛ぶからワンチャン盛大な自殺にしかならんだろ」*11

 

「そんなに死にやすいのかい?英霊なら耐えられたりしないのかい?」

 

「耐えたいならせめてバビロニアのギルガメッシュ王より強いサーヴァントじゃないと無理だな」

 

「じゃあ無理かぁ。人類最古の王。紀元前の王だろ?それで耐えられないならもっとちゃんと理論組まないと使用できないね」

 

「ま、生憎聖杯は全て過去にあるから使用する機会があるなら人理修復後しかないけどな」

 

「それもそうか。ありがとう、とりあえず今日は戻りたまえ。そろそろ次のレイシフトの調整が済みそうだからね」

 

「おう」

 

 

*1
確信がなければあまり書きたくない、という性格。ほぼ合ってるだろ、という推測は書くが外れてる可能性の方が高いなら書かない

*2
やはり直接扱わないと分からないことの方が魔術世界は多い

*3
まぁ対人理宝具だしアレ

*4
多分ソシャゲじゃなかったらBAD ENDで実際に人理が焼却されるENDもあると思う

*5
何故かって多分神殿の霊脈ってローマとかの霊脈よりもより星の中心に近いところにありそうだなって

*6
おいその事実はまだ誰も気付いてないでしょうが。いや、フラウロスについて知ってる人が居たらわかることだけど

*7
本当にあまり宝具放たないよな。結局Zeroだと2回だけだし

*8
実はラストの舞台って冬木なのでは?って勘繰ってる派閥の作者です

*9
HFの話である。鉄心エンドをBAD認定したくない人です

*10
二部始まらないと出てこないのに・・・まぁ虚数魔術使われてるしそひゃ関わるよねって

*11
まるでAUO




次回からオケアノス
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。