YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
船に歌が満ちる、歌はいい。人類の生み出した至高の文化だ
「〜♪」
「・・・うた?」*1
「あら、聞こえてた?」
「うん」
「ま、いいわよ。特別に聞かせてあげる。ラ、ラ、ラ・・・」*2
「いいねえ。綺麗な歌は癒されるわー」
「あら船長。船長に聞いていいと許可を出したつもりはないけど?」
「意地悪言わないでおくれよぅ!というか、それなら柳星はいいのかい?」*3
「彼は別よ。
「はい、おしまい」
「エウリュアレさん、一つ質問が。あなたはどうして追われていたのですか?」
「厭なことを思い出させるわね、あなたは」
「・・・ごめんなさい。それでも聞いておくべきだと思ったのです」
「・・・ふうん。ま、悪気はないようだから許してあげる・・・ほら、私。可愛いじゃない」
「ええと、その・・・はい」
「ねえ、あなたもそう思うわよね?」
「どこかでみたくらいには美しいね」
まぁ、エウリュアレとステンノって確か同位体だろ?なら同じじゃねぇのか・・・?
「そう。私可愛いし、可憐なの。だからいつも男共に狙われるんだけど・・・今回は特別
「海賊に・・・?」
「ただの海賊じゃないわ。
「・・・!」
「真名は知らないわ。ただ、世界最強の気持ち悪さなのは確かよ。アイツの前じゃスキュラ*5も自分の体を見直すくらいに」
「・・・強いでも怖いでもなく、気持ち悪い・・・一体どんな海賊なのでしょうか・・・」
さてな。誰が来ても海の上ならまぁ問題ないだろ。地上でも変わらない?それはそうなんだけどね*6
「姉御!前方に船一隻!」
「海賊かい!?」
「そうです!・・・ああ、アレだ。あの旗だ!姉御!あの船、例の旗と同じ海賊旗を掲げてます!」
「つまり、敵だね!・・・ん?あの船どっかで見たような・・・」
「例の旗・・・そうだ!ドクター!」
『マシュ!?よかった、やっと通じたか!一体そっちで何が起きている!?』
「あっ、忘れてた・・・というかそもそも通信途絶してたのかよ」*7
『え、もしかして忘れられてたのかなボク!?みんなのロマン、頼れるロマン先生ですよー?』*8
「すみません、後にしてください!先ほどの旗についてもう一度お願いします!通信途絶で聞き取れませんでした!」
『あ、ああ。あの旗は───伝説の海賊旗だ。恐らく、
「黒髭か?」
『そう、その黒髭だ!真名エドワード・ティーチ!気をつけるんだよ!』
「・・・ドクター。残念ですが、手遅れですね」
『へ?』
「あー!アイツ!アイツだ!アタシの船を追い回してた海賊!」
「・・・あー、はいはいはい」
「・・・こそこそ」
「おい、聞いてんのかそこの髭!」
「ほら、隠してやるから今の内に船内に隠れてろ」*9
「助かるわ。さすが
うわ、場が凍ってる
「─────────は?」
「・・・・・・・・・え?」
「おまえ、今、何、言った?」
「なあ。不意打ちってアリだと思う?立香」
「流石にダメじゃないかなぁ・・・まぁ準備はしてれば?」
「アステリオス、いいか?」
「・・・ん」
「ちょっと船長の前に出てくれない?」
「・・・」
「・・・わかった」
「姉御?姉御ー・・・死んでる・・・*10」
「・・・」*11
よしよし。
「・・・は!?すいません、意識が遠のいてました!」
「無理もないよ・・・」
「その・・・何ですか、アレ」
「く、黒髭・・・かな?」
「イヤです。わたし、あの人をサーヴァントと認めたくないです」
「それは俺もそう思うけど・・・」
「・・・っ!」
「柳星さんはなにしてるんですか!?」
「ひゃっ!」
「今盛大な不意打ちの準備してるから・・・!」
「さ、さもないと何ですか」
「マシュ・キリエライトと言います!デミ・サーヴァントです!」
「ちっ、外した!」
「不意打ちって当たるから不意打ちなんだよね!?」
「まあいい、準備は出来てる!総員、大砲全弾準備!」
「サー!イエッサー!」
「ああ、アタシもそうしようと思ったところさね!」
「「船を回頭しろっ!!あんのボケ髭を
地獄の底に叩き落としてやれェェッ!!」」
「とりあえず戦力差がやばいなぁ・・・
一騎ずつ分断して撃破、が安牌かね」
「了解しました。では私は他の
サーヴァントの注目を集めれば
いいですか?」
「だな、守りならマシュは
俺以上だ。頼めるよな?」
「はい!では、マシュ・キリエライト・・・行きます!」