YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】   作:柳瀬塔矢

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なお冬木以外でタイトルを付けるとしたら大聖杯についてからなのかもしれない。あるいは冬木の間は冬木なのかもしれない。都市一つだからね・・・


1-6 冬木・3

 

「・・・」

 

乱入?してきた雑魚どもはマシュに倒させて、なんか沈黙が・・・!沈黙が痛い・・・!

 

『モニター越しでも感じるこの緊張感・・・所長は相変わらずご機嫌斜めみたいだね』

 

ロマニもそう言ってる。ほらな!なにこの空気感!

 

「いえ、所長の癇癪にも同情の余地ありです。失礼ながら先輩はカルデアについて無知すぎます。まったくもって困り物です。うっかり迷い込んだレベルです。ほぼネコと同義です。」

 

まぁ唐突に連れてこられたらそりゃ知らなくて当然では?俺は訝しんだのであった。

 

「ーーーまぁ、私も同じようなものですが。勤めて2年ほど経過しますが、よくわかりません。のんびり忍び込んだレベルです。ほぼワニと同義です」

 

「確かにワニは何もしらないね」

 

そうだそうだー!移動中くらい暇なんだし藤丸に色々と教えてやれー!

 

「はい。私の知識もカタログにある程度です。でも先輩の為に復唱しますね。人理保障機関カルデア。正しくは【人理継続保障機関フィニス・カルデア】。人類史を長く、何より強く存続させるため、魔術・科学の

区別なく研究者が集まった研究所にして観測所。魔術だけでは見えない世界、科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐ為に各国共同で成立された特務機関なのです」

 

なんでこんなん作ったんだろうな。多分こうなる事を事前に予測していたんだろうが、それなら俺達のあの秘境に助力要請出せばよかったのになぁ

 

「おお、マシュは物知りなんだな」

 

「はい、まぁ、そんなところです」

 

「・・・」

 

「・・・なによ、柳星。なにか疑問でもあるわけ?言っておくけどね、藤丸立香は最初から呼ばれていたこと、マシュのマスターになったから今こうやって色々教えてるの。本来貴方には聞かせられないんだからね?そこは忘れないように」

 

あ。なんか誤解された。ただちょっと周りの魔力反応探ってただけなのに。

 

「では所長、1つ質問があるのですがいいでしょうか」

 

「なに?マシュ。貴方が質問するなんて珍しいじゃない」

 

「適応番号00ってなんのことなんでしょうか?Aチームの皆さんは01からですし所長は番号は割り振られていません。ましてや無疆さんは偶々今日来ただけの一般人です。何故番号が割り振られているのでしょうか?」

 

確かに。・・・いや、割と納得なんだけどな。だが・・・そうか、やっぱり気になるのか

 

「・・・は?適応番号00?聞いたことないわよ?ロマニ!レイシフトのログを遡りなさい!」

 

『言われると思って既に遡ってるよ!っと、あったあった。なになに?特殊随行員・・・?』

 

「あー・・・説明する必要ないから忘れてた。俺はカルデアに来るべくして来た。呼ばれてたのさ。誰よりも早くね。なにせ俺くらいじゃないか?マリスビリーさんに呼ばれたのって。大体が魔術協会からの派遣的なアレだろ?」

 

「・・・は?お父さ、前所長が?貴方を呼んでいた?」

 

『ちょっと待って、他のログも戻してたら確かに呼ばれてる形跡が見つかった。特別的?特殊事例?あの人の秘密主義がここでも響いて来たか・・・』

 

「多分あの人はこうなる事を最初から予見してたんじゃないか?だから俺が来れるようにした。まぁそうとしか考えられない割に抜けてる所はあったみたいだけど・・・」

 

続けて俺は魔術回路を起動させる

 

「俺は所謂複合属性を操れるタイプの魔術師でね。召喚術にも適正があったんだ。拒絶の魔眼は生まれ付きだけどね。だからまぁ・・・マスター適正もあるんじゃないか?できたとしてもやれないけど。なんとなく分かるんだよ、出来る魔術と出来ない魔術の差がね」

 

『なるほどね、レイシフト時に気絶してた所長や元々デミ・サーヴァントだったマシュと違って君に令呪がないのはそういう事か。まぁ契約してないマスターには浮かばないけど契約しても浮かばないんじゃないかって結果が出たのはそういう理由なんだね』

 

「あ、そういえば俺ちょっと疑問に思ったんですけど。所長って所長って聞いた時に若すぎない?って疑問に思っちゃったんですよね。なんかこう、こういう施設の所長ってオジさんとかがやってるイメージが強くて・・・」

 

あー、確かに一般人からしたらそういう感想抱いてもおかしくはないかな?ベンチャー系の企業じゃなくて国連と連携取ってる施設だから狸ジジイとかがやっててもおかしくないんだが・・・それはここの施設の異常性故だな

 

「マシュ、説明してあげて。私が説明するとちょっと傲慢になりそうだから」

 

「分かりました所長。では説明しますね、先輩」

 

「うん、お願い。マシュ」

 

あ、なんか泥の手っぽいのが遠くにいるな。川と同化しててウケる。液体と同化って聖杯の泥かよ。

 

「カルデア設立の出資金は各国共同となっていますが、その7割はロンドンの魔術協会ーーーアニムスフィア家が出資しています。オルガマリー所長のご実家ですね。引継ぎなどについてはドクターの方が詳しいのでは?」

 

『それじゃ僕がそこからは引き継がせて説明しようか。元々所長・・・マリーはマスター候補の1人だったんだよ。でもね、3年前に前所長、マリスビリー・アニムスフィア、マリーのお父さんが亡くなって、まだ学生だったのにカルデアを引き継ぐ事になった。そこからは毎日が緊張の連続だったんだろう。アニムスフィアの家を背負う事になったんだから。マリーはカルデアの維持だけで精一杯だった。そんな時、カルデアスに異常が発見された。今まで保証されていた百年先の未来が視えなくなった。協会やスポンサーから非難の声は山のように届いた。『一刻も早い事態の収束を』それが彼女に課せられたオーダーになったんだ』

 

ん・・・?

 

「よくよく考えたらなんだけどよ」

 

『ん、どうしたんだい?』

 

「そもそも人類が100年保ってた理由って【観測できてた範囲】の話だろ?」

 

『そうだね。ただしその範囲は科学と魔術、両方の・・・あっ』

 

「そう。【俺の居た秘境は確実に100年保たない】」

 

『そうじゃん!ならそもそもの前提が違ったのに答えが出てしまってる状態じゃないか!』

 

「あの、どういう事ですか?」

 

どう言う事?・・・どう言う事???・・・説明難しくないか?そもそも俺ですらよく知らないんだぞ?100年保たない理由は言えるけど=で人類が滅ぶ理由ではないしなぁ、あの化物をどう説明するべきか。

 

「あー・・・簡単に言うとだな。・・・簡単に言えない・・・よし、マシュ!」

 

こう言う時の作戦は一つだけだろ!

 

「は、はい!」

 

俺の声がけにマシュは反射的に背を伸ばす。うーん、軍人

 

「そこに敵の集団あるから殲滅してこい!その間に簡単にまとめられないか考えてみることにする!」

 

説明は後回しにする!

 

「一応マスターは俺なんだけどなぁ!」

 

藤丸の叫び声は、いつもより響いた気がした。

 




こんなに書いてまだ全然進んでないってマ?今回で三節が終わった感じですね。・・・あの山の化物がなんなのか判明するのかなりあとなんですよね。だからどうしよってなってます
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