YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「・・・なるほどねえ。大まかな事情は分かったよ」*1
「ふーん。じゃあこの世界って永遠?えたーなる?」*2
「・・・仮にこの時代はそうであっても・・・いえ。外枠がなくなれば消滅すると思われます。*3そうなってしまえば、我々の敗北であり、人類史の終焉です」*4
「・・・ちぇー」
「お前、この世界で永遠に暮らしたいとかそういうことを考えていただろう」
「やだ、私の思っている事を言い当てるなんて、相思相愛っぽい・・・素敵・・・」
「
「先輩、先輩。わたし、この2人・・・1人と1頭?の関係が微妙に釈然としないのですが・・・」
「んー、確かに言われてみれば・・・なんで
「何よ。私とダーリンはどこをどう見てもサーヴァント界一のカップルじゃない」*6
「うーん、第三者の目からはぬいぐるみに語りかける痛い女にしか見えないんだろうなぁ・・・」*7
「ん〜む。ねえ、どうするダーリン?」
「どうするも何もなぁ、人類史が滅ぶ時点で協力する以外の選択肢があるか、バカ!」*8
「バカじゃないもん」女神様だもん!」
「ええい、駄女神めが・・・!ぺちぺちぺちぺちぺちぺちっ!」
「あう、DVだっ!DV事案って言うんだよね、これ!」*9
「物凄い勢いで、話が進まないわね・・・」
会議は踊る。されど進まずみたいな状況だよなぁ。誰も踊ってないけど。まぁ、お遊び程度に掌の上でダンサンブルして貰ってはいるけれどもな*10
「・・・ところで、女神様。アンタ名前は?」
「ん?分からんのか?オリオン関係の女神なんざ一柱だけだろ、なあ?アルテミスさんよ?」
「ええ。そうよ?私がアルテミスだけど」
「はぁ!?」*11
「フォウ!?」*12
『何ぃ!?』*13
「・・・」*14
「う・・・?」*15
「とんでもない大物が出てきたね・・・カタリでもなさそうだし、どうしたもんか」
「それで何度か彼が言ってるから分かると思うけど、こっちが私の恋人、オリオンよ・・・召喚されるって聞いて、不安になったから私が代わってあげることにしたの!」*16
『な、なるほど。神霊のランクダウンによる代理英霊召喚か・・・そう言う例はないでもないらしいが・・・』
「オリオンです。聖杯戦争に召喚されたら、変な生き物になってました・・・ヘンな生き物に・・・ヘンな・・・あ、ちなみに俺は限りなく役立たずなので。彼女に超依存しなければ生きていけないので」
「うふふ。もっと依存してくれていいのよ、ダーリン」
「自立したいなぁ・・・」*17
「コホン。では、共に戦いましょう。アルテミスさん、オリオンさん。早速ですが、船の補修材料として竜の鱗が必要です。全員の力を合わせて、掻き集めましょう!」
「おう、こっちこっち。竜の巣*18ってのは、大体こういう荒涼とした場所にあることが多いんだ」
「ダーリン、博識♪」
『オリオン君の言う通りだ。竜の反応が多数ある』
「んじゃアンタらは出来るだけ近いのを頼むわ。俺はガッツリ遠い所から焼き落としていく。んで、その回収はアルテミスの担当で。オリオンのクラスで考えるとアーチャーだから遠距離だけど今回はそのスタミナの持続性を活かして行く感じで」
「それではサーヴァントの皆さん。レッツハンティングです」
「スゥ・・・」
霊脈、確認。地理関係、掌握。広範囲使用確認、支配権限によってスキップ。全認証
「焦げ堕ちろ!
さてさて、どれだけ落ちたかなっと・・・
「あら凄いわね、今の一撃で10頭近く死んでるわよ」*19*20
「んじゃその回収始めるかね」
「・・・あら、全て貴方が殺すわけじゃないのね」*21
「そりゃ全て俺がやってたらアイツらは成長しないだろ?」
「それもそうね。人理修復なんて普通の人類なら発狂しそうな事に対してあんなに真面目に挑めるのだもの。*22あと彼らに必要な武力の面を鍛えられるチャンスは逃しちゃいけないわね」
「そゆこと」
「なら貴方は何故こんな事をしてるのかしら?」*23
「ん?死にたくないから。それだけで今は充分じゃないか?何もしないで死ぬよりも抗って抗って、その果てに僅かでも生き残れる可能性があるなら挑むべきだ。*24どうせ滅ぶ世界だけどな*25」
「あらそう。でも気を付けなさい。貴方はいつか必ず自らの運命から目を背けてはいけない時が来るわ」*26
「そんときは・・・まぁ、そん時だな」
「柳星さん、とりあえずあと5頭と言う所まで集まりました」
「暑い、疲れた、くたびれた、酒が欲しい・・・」*27
「だらしないわね。船長は」
「アンタさっきから何もかもアステリオスに任せきりじゃん・・・」
「いいのよ、それで。私が指示して、彼が動くんだから」
「それで、目に見える範囲だと見当たりませんが、どうですか柳星さん。反応は」
「んー、あと少しって所だな。離れてる個体がいるからそいつらが戻ってきたら〆って感じでいいかもな。それに大きめの個体も釣れたし」