YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
「オラァ!」
こいつっ、地味にめんどくせぇ!?
「ぬふぅ!その時、黒髭の髭が金色とか銀色とか灼熱色に輝き、
「ざっけんな!そんなしょうもない理由で耐えられてたまるかこのクソ野郎!あったま来た!身体強化解禁だオラァ!」
身体強化・20%!*2
「まさに絶体絶命色即是空、南無妙法蓮華経。*3だがしかぁぁぁし!自慢ではないがこの黒髭、負けることなど考えたこともありません!」*4
「おう、言うじゃないかドサンピン!ようやくお仲間と殺し合ってる気になってきたよ!人助けだろうと人殺しだろうと、アタシらどっちも人でなしの悪党だ!負けたやつがクズ、勝ったやつが正義ってね!アンタの正義、悪魔のヒールで踏み躙ってやるよ!」
「きゅん♪BBAなのにちょっと格好良すぎるじゃない・・・拙者が女であれば、今頃ロマンチックなBGMと共に服を脱いでいくイベントCGが表示されていたに違いない。地味に差分作ったり指定したりするの面倒くさいよね、アレ」
「知るかよ、ンなコト。パーツ毎に振り分けて動かせばいいだけじゃねぇの?」*5
「ンンン、それは作ったことのない人の意見ですな。まあともかく!それじゃあ、決着を付けるか。BBA!」
「憎まれ口は幾らでも叩きな。こうして、直にブン殴れるようになったんだから───幾らでも笑ってやるさ。もちろん、口の分だけタコ殴りの運命だけどね!柳星!」
「おう!」
宝具は使えない、魔力は抑える必要がある*6・・・あ、これ拳銃の出番か
「装填よし、魔力回路・確認よし・・・次の一撃で終わらせる」
「それはいいでござるねぇ、早撃ち勝負。拙者、負ける気はないでおじゃるよ?」
「・・・」
「・・・」
タイミングは分かってた。*7だから・・・負けない勝負だったのさ
「ヴっ!?い、一体いつの間に・・・」
「射撃音消して魔術で飛ばしたのさ♪*8まぁ、ほら。負けるわけには行かないからね」
「ぐっ・・・まだ、まだ・・・拙者まだ・・・本気、出してない・・・ですし・・・!その気になれば、サーヴァントの一騎や二騎、ましてBBAになんか負けない・・・ですよ?」
そんな黒髭の心臓の位置と眉間からは血が流れている。うーん、自分事ながら綺麗に撃ち抜けたな
「致命傷を受けて、そんだけペラペラ喋れるあたり、大した根性だよアンタ。尊敬はしないけど感心はするね。アタシの百年後に生まれる大海賊。聖杯が欲しかったんだろうけど、諦めな。あれはアタシのお宝だ。海の宝に正しい持ち主なんざいない。早い者勝ちってのがアタシらのルールだろう?」
ん?聖杯?なにか見落としてる感覚・・・
「へ・・・その通り・・・気持ちいい・・・気持ちいい結論、ですな・・・海賊ってのは、そうでなきゃ・・・」
直後、黒髭の背中を槍が貫く*9
「ゴガッ・・・!?」
「畜生!
「ティーチ!?クソ、テメェ仲間を・・・!」
「いやぁ・・・やっと隙が出来たよな、船長。まったく、油断ブッこいてる振りして、どこだろうと用心深く銃を握りしめているんだからねえ。オジサン、まったく感心したぜ。天才を自称するバカより、バカを演じる天才の方がそりゃ厄介だわ」
「・・・なるほどな・・・道理で・・・裏が読めぬ相手だと・・・しかし、この状況で裏切るとか、アホでござるか。
「ヘクトール・・・誰だ?*11まぁいいや」
「いや何、オジサンもそれなりに勝算があってやっていることでね。*12それじゃ船長。アンタの聖杯を戴こうか・・・!」
ちっ、聖杯使ってねぇから読めなかった!俺の調査不足か!
「舐めるんじゃ、ねえ・・・!」
しかし、その銃弾は当たらない
「残念、外れ。聖杯・・・獲った!」
「ぬかっ、た・・・!」
ちっ、ふざけんな・・・!
「後は───フランシス・ドレイク。アンタだけだな。まったく、馬鹿に聖杯預ければ時代が狂うって話だったのにさぁ。まさか、それを食い止めるだけの航海者が現れるとは。ほんと、人類の航海図ってのは綱渡りだよ」
「マシュ!エウリュアレを全力で守れ!」
「やっぱりアンタは気付いてるか。そ、正しい聖杯なんざどうでもいいさ。こっちの
「わたしたちの船に・・・!?」
今のうちに魔力を回せ・・・!限界なんか拒絶しろ!船なんかよりも速く移動出来る肉体に改造するんだ・・・!
『ちょっとちょっと!?なんか数値が人から外れていくんだけど!?』
「気にするな!」
今の俺は動く事ができない。多分エウリュアレは取られる、ならばそこを追いかけるのがベスト。多分船団がある。そこを【単騎で叩き潰す】
「・・・逃げたか・・・!だが既にマーキングはしてある・・・!オリオン!ヘクトールの情報吐け!」
「俺ぇ!?ヘクトールっつったらアレだろ?オリュンポスの神々が介入した最大の戦争、トロイア戦争における大英雄。あの万能勇者アキレウスが数年掛けてやっと倒したような相手だぞ?人間・・・なのか微妙に見えるけど、それでも神じゃないアンタじゃ手に余る相手だ」
「構わない・・・ぶち殺してくる!」
身体変容・翼ノ生成
「・・・あんなにキレてる柳星は初めて見たよ。*13普段から驚いたりはあるけどキレてるのは初めてなんじゃないかな?あんなに本気でキレてるのは」
「・・・黒髭の手下たちも消えちゃいましたね」
『柳星の観測は偶々戻ってきてた所長に任せたよ。そして手下が消えた理由だけど、黒髭が保有していた魔力で生み出されたものだからね。聖杯も無くなった今、維持できる力もないようだ・・・その割に本人は、何だかまだ元気一杯のようだけど』
「さあて、そろそろさよならの時間ですな!BBA、これで勝ったと思うなよでござるよ!?」
「ああ、はいはい。もう何言われても負け犬の遠吠えだから。さっさと消滅しちまいな、黒髭。生き続けるのもキツいんだろ、今のアンタ」
「おおおのれ。そんな優しい言葉を掛けられれば・・・BBAにデレたくなってしまう・・・結婚します、一生幸せにしますとか言っちゃう・・・BBA、どうせ彼氏いない歴=年齢でしょう?」
「滅茶苦茶間に合ってるわ、このボケェッ!!さっさとおっちね!」
「ハハハ、ナイスな罵倒でござるな!さあて、満足したし死ぬとするか!だが、今度こそは首を刎ねられてやらねえですぞ。だって拙者、大海賊ですからな!面白おかしくやって、そして死ぬ!ハーレム出来なかったのは無念だが、楽しかったからよしとしよう!・・・あ、でもBBAや。拙者がライバルとして蘇るルートとか必要では?おまえを倒すのは、この拙者と決めている・・・!みたいな台詞と共に、復活とかよくない?」
「要らない要らない。そらそら、逝けよ。アンタの最期はマシュから聞いた。その首はきっちり忘れずに持って行きな!」
「そうか、じゃあしょうがないな!は、いいさ、いいさ、いいってことさ!黒髭が誰よりも尊敬した女が!誰より焦がれた海賊が!黒髭の死を看取ってくれる上に、この首をそのまま残してくれるなんてな!それじゃあ、さらばだ人間!さらばだ海賊!黒髭は死ぬぞ!くっ、はははははははははははは!!」
エドワード・ティーチ。大海賊【黒髭】:退去確認
「ああ、さっさと死になエドワード。どうせもアンタもアタシも地獄行きだ。海賊らしく無様にみっともなく、悪行の報いとやらを受けようじゃないか」
次回で小分けのタイトルはラストかな。次回・逆鱗
「アンタらは俺の触れちゃあいけねぇ逆鱗に触れた・・・!」