YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
5-0 アバンストラッシュ!・・・ダイは見てないんすよね。好きなのはⅧ
霧の都。その都市の一部、逃げる女性の姿が一つ。
「ハァッ、ハッ・・・ハッ・・・!!何なの、この霧・・・!からだの・・・力が、どんどん・・・抜けて、いく・・・それに・・・さっきから・・・ナニカが、ずっと・・・ずうっとあたしを
女性は逃げていた。ナニカから。その正体は知らず、分からず、辿り着くこともなく。
「───ごめんね」
唐突に聞こえるその音は、死の予言であると言えるだろう
「えっ・・・い、いつの間に・・・前、に・・・?あ・・・ああ・・・いや、いや・・・来ないで・・・あああ、いや、来ないでよぉ・・・あんたなんて知らない・・・何なの・・・何なのよ!」
追いかけて来たソレはせめて刺す前に、と。誰が聞いても意味の分からない言葉を紡ぐ
「ごめんね、おかあさん。ごめんね。でも帰りたい・・・帰りたい、帰りたい、帰りたい、帰りたい、から・・・わたしたち・・・とっても、とっても・・・帰りたいから、ね・・・?」
帰りたい、帰りたい?どこに?帰る場所もないのに?そもそも帰る場所は?何もかもが意味の分からない文言であると言えるだろう。
「ヒッ!いや、やめて───やめてやめてやめてやめて!!何よ、あなたの、その、
言うだけ言ってソレは刺す。そこに何も無く、この女性が死ぬこともまた、何にもならない。
「うん、ごめんね」
時は1888年はロンドン。霧の都として知られていた街であり、カルデアにとっては一つのターニングポイントである【最初の難関】である。・・・なに?どうせこの先の攻略全て難関だろうって?HAHAHA・・・そうだね。
「・・・ちっ、アザが広まったやがる。ロマンもダ・ヴィンチもマリー見えてないアザってなんだよこれ・・・」
目覚めてすぐに気がついたのはアザの侵食がだいぶ早まってること。多分人外化に伴った影響だろう、とは予測できるが・・・
「魔術回路もおかしくなってるな・・・ちゃんと完璧に調整したはずだ。なのに何故・・・何故
てなわけでやって来ました管制室
「あら、今日は早いわね。何か用事かしら?」
「んー、とりあえずレイシフトがちゃんと起動するかだな。報告は覚えてたら次の特異点終わったらするけど魂の輪郭がブレてる。*3だから一旦調整必要なら今からやっておきたいんだよ」
「そういうことね。それならダ・ヴィンチ女史の所に向かいなさい。対応してくれるはずよ」
「オッケー」
「話は聞こえてたよ。レイシフトが出来るかどうか不明って・・・なるほど、確かにね。これまでのレイシフトでの君のデータと今の君のデータ、確かに多少ブレてるね。だけどこれぐらいならすぐに調整できるから問題ないさ。だって私だからね!君も私を崇めてもいいんだよ?天才だからね」
「そりゃその範囲が俺とアンタじゃあ違うだろ?何かを燃やす、それともまぁ・・・人外化を用いれば歴史上全ての宝具を使用可能な俺だぞ?まぁ長期的なそんな調整は俺の管轄外だからは頼ってるんだしなぁ。ま、そゆことだな。俺とアンタじゃ畑が違う。だから俺は魔術師としてアンタがどれだけ凄いのか調べない。それでいいだろ」*4
「君は相変わらずだねぇ・・・ところで実はそろそろサーヴァントの召喚が出来そうなんだよね。まぁマスターは立香クンになりそうだけど。君ならその方向性を縛ることは出来るんじゃないかい?」
「んー、アレだろ?昨日暇で見に行ったらサークルは出来てたな。アレだろ何も縛ってない・・・ようは普通の召喚サークルだし使用する触媒はマシュの盾だろ?・・・んー、詠唱で縛れるのはバーサーカーだし、フォーリナーはそもそも俺も存在しか知らない。英霊としてのフォーリナーはまだ未遭遇だから呼べない、となると・・・あ、そうじゃん。アルトリア確定で呼べるじゃん。起源弾と俺の変貌した魔力性質、この二つを用いれば召喚の方向縛れるよな?まぁ試してないし・・・」*5
「まぁ呼ぶとしても今回の探索中は無理だから次回以降だね。てことで、さ、戻った戻った。立香クンたちも来たことだしね」
「おう、そうだな・・・よう、準備は終わってるか?」
「うん。大丈夫」
「時間までに揃ったのはいいことね。では少し早いですが第四特異点に伴う最終確認を行います。その前にこれまでの確認から。魔神柱を名乗る存在たちの名称から我々はソロモン王の時代が一つのキーになっていると推測、観測しましたが特異点と呼べる異変は存在しませんでした。紀元前10世紀頃に特異点は発生していない、ということが確定したことで一つの結論が出ました。【魔神柱とソロモンの魔神は無関係である】ということです」
「あの、それはどうしてですか?」
「簡単です。そうね、貴方にも分かりやすく説明するとしたら【不在証明の成立が成功した】からですね。もしソロモン王が魔神柱を使役していた場合、必ずその痕跡が発見されます。しかしその時代に異変は見られませんでした。つまり【正しい人類史】ということです。つまりレフ・ライノールや魔神を名乗る連中は全く違う時代から来ているということが現在の推測です」
「・・・あの、所長。もしソロモン王がサーヴァントとして召喚された場合はどうなんでしょうか?」
「それについては我々・・・というよりも柳星の方が専門ね」
「さて、マシュ。冬木の時の復習だ。キャスターを召喚した場合、最初に警戒しなければならない事は?」
「えーと・・・反抗されないこと、でしたでしょうか?」
「正解。じゃあそれだけ令呪が絶対なのかと言うと、実はそこまで強くない。なにせ相手によっては令呪を二画必要としたりするからな。だからこそあまり令呪は使わないんだが*6・・・ソロモン王がそんな人類の焼却とか試みるか?」
「・・・いえ、あまり試みるような人だとは伝承状の情報だけでは思えません」
「なら令呪が必要だが・・・なんとな、一定以上の対魔力があると令呪は無視・・・正確には対抗出来る*7んだよ。二画使ってもなお、な。だから三画目を残さなくちゃいけないマスターはソロモンを使役できても焼却はできない、という結論になったってわけ」*8
「そういうことです。なのでこれからはソロモン王本人は無関係である可能性を前提に特異点探索を進めたいと思います。さて、そろそろ本題
、これから向かう特異点探索について話しましょう。第四特異点は十九世紀、ロンドンとなります」
「───待て待て待て!十九!?そんな現代のロンドンって・・・そんなに振れ幅やばかったか?せいぜい産業革命が───」
「あのねぇ?確かに人類の進歩はいつか起きるけどソレが遅れることは人理にとっては一大事なのよ?だからこそ難易度はこれまで以上になっているんですから・・・コホン。さて、何か質問は?・・・ないようね。では各自レイシフト準備!」
「「了解!」」
「おう!」
『アンサモンプログラム スタート』
『霊子変換を開始 します』
『レイシフト開始まで』
『3』
『2』
『1』
『全工程
『グランドオーダー 実証を開始します』
もしロンドンで青王呼んでた場合モードレッドとかの対応がヤバくなるし乳上も困惑する。なお青王呼んだ場合キャメロットがバグる模様。・・・ほんと、誰呼ぼう?