YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
気配がする、何処か見知った気配である。しかしどこで?*1
「───誰だ?」
「・・・なんだ、おまえら?」
白い鎧に赤い線、金髪の髪は赤い紐で纏めている・・・アルトリアと同じ顔?てことは円卓か?*2まぁいいか。
「え・・・と、はい、わ、わたしたちは───」
「
「・・・ブーメランじゃねぇか?*4こんな事言っちゃあアレだが、
「ハッ、それもそうだな。まぁ襲ってこないなら、まあ、どうでもいいや。こっちも別に用はない。邪魔したな。ここらは霧が濃い。さっさと移動した方が身の為だぞ?」
「おう、そうする」
「ああ、じゃあな」
「あっ───行ってしまいました・・・北方向の路地・・・特に濃い霧の中へ、ひとりで堂々と」
『柳星、良いかしら?』
「ん、なんだ?」
『こちらでは彼?彼女?が何なのか
「あー、そりゃ分かったけど。だけどこれを言っていいものか・・・*5どうせ敵じゃあ無さそうだし。そしたらいつか俺が言わずとも分かる時が来るだろうし・・・」
そう、
「またそうやって隠すの?柳星」*6
「んー、まぁまずは追いかけようぜ。そしたら俺が関与する前に分かるだろ」
てことでやってきました。路地。*7
「・・・なん、でしょうか。音が聞こえます」
『こちらでは生体反応はないです。しかし動体反応は複数ありますね。魔力反応は・・・ダメね。相変わらず霧に紛れて感知不能です』
「あー・・・これ生き物じゃねぇな。
調整中に気づいた事なんだが、どうやらこの霧は魔力の様なんだよな。つまりどう言うことかって?こう言うことだ・・・よ!
「俺の合図で走れよぉ・・・3,2,1・・・0!」
「いやぁ、楽しいねぇ!無限に近しいリソースって点では聖杯クラスに潤沢だからな、この特異点は!アッハッハッハッハッ!」*10
「先輩、先輩!柳星さんがこの上なく上機嫌です、珍しいです!」
「電池の切れないゲームを貰ったみたいな感覚なのかなぁ・・・」
「とにかく、突破しました。なんとか、囲まれずに移動できたようです」
『霧の中にあんなものがあるなんて・・・なるほど、誰1人として建物から出て来ないわけです。魔霧のせいもあるのでしょうが・・・ですが、扉や窓が壊れている形跡は見当たりませんね。つまりアレらは建物への侵入はない、ということですね』
「そうですね、接敵した感覚ですが・・・確かにアレらに生物的感覚はありませんでした。アレらは恐らく
『正直に言いましょう。こちらでは事前感知は出来ません。魔力関係の反応感知は完全に混乱状態に陥ってます。せいぜいが動体検知のみです』
「わたしも同じです。まるで、この都市と同じよう・・・です。霧、煙。そういった、靄に・・・掛かっているかのようで・・・」
『・・・動体反応を検知しました。その路地の曲がり角から出てきます』
「んー、俺がやるか。マシュの感覚がどうもズレてる。今はそのズレを直せ」
「分かりました・・・任せます」
反応はさっきと変わらずだな。
「さて、
「ん。何かの・・・気配、というか・・・なんでしょう、この感じ・・・」
どうしたのだろうか。こちらからは何も感じないんだけどなぁ・・・
『どうしたのかしら?マシュ・キリエライト』
「複数の気配を感じるのですが・・・でも、音はしません。人形たちじゃない・・・?」
『え?・・・あー、検知しました。動き方が
おっと、こりゃあ・・・どこかで見たような、見てないような・・・
まぁ殴れば効くみたいだし・・・そしたらまぁ苦戦はしないかな。サーヴァントクラスどころかシャドウクラスでもなければ俺にダメージは通らんよ
「んー、弱いな。この程度で人理ってのは乱れるのか?」*14
「お疲れ様です。身体の異変は調整しました。見た感じ人形たちとは違うようですね。でも恐らくは人間とも言い切ることはできない。恐らくですが、ホムンクルスの一種なのではないのでしょうか?」
「ホムンクルス?」
「あー・・・なるほど、ホムンクルスか。確かにあり得そうだな」*15
「はい。主に魔術的な手段で生成された生命、人造人間・・・と言えば分かりやすいでしょうか。柳星さんも知ってたんですね」
「そりゃホムンクルスと言ったら一番最初に思いつくのは聖杯の器だしな。ドイツだかの名家たるアインツベルンがホムンクルスを利用して疑似的に小聖杯を作ってたはずだ。まぁその結果短命だけどな。身体も成長しないし。だからこそ俺はあの一族は微妙だと思ってる。まぁサーヴァントのシステムを遺したのは功績だと思うけどな。冬木の聖杯はアインツベルンが器だし」*16
あそこ関連俺あやふやなんだよなぁ・・・
「そうなんだ・・・まぁとりあえず探索を続けようよ」
「だな」