ダンジョンで思い付き短編を書くのは間違っているだろうか 作:ミストリアン
ちょっと色々と事情があって、分ける羽目に…早めに出せたらいいな
―――学区。
そこは、様々な神様たちが集い、学業の中で生徒たちは各々が研鑽し、オラリオ以外の場所としては破格のレベル2や3の生徒たちが集う場所。
暗黒期を乗り超えたオラリオであってもなお、その学区の高まりは色々と見離せないものもあるなかで、とあるファミリアがこの場所を訪れていた。
「ぐぇぇっぇぇぇっ…!!」
「い、イズン様ぁ!!」
「フレイヤ様、そのあたりにしておかないと送還の可能性が…」
学区内の神の一人、イズン。
かつてフレイヤに
そして今、オラリオからここへやってきたフレイヤ・ファミリアの主神である美の女神フレイヤによって、美しきキャメルクラッチをかまされていた。
「ぜぇ、ぜぇ…だ、大丈夫よ、これは私と、フレイヤちゃんとの挨拶のようなもの…元気いっぱいなのね、フレイヤちゃん。ええ、何かこう、取り逃がした悔しさもあるみたいけれども」
この女神、メンタルやばいのか、本日ここに来た目的を悟っているようであり、フレイヤの地雷を踏み抜けるようだ。
ならばこちらも丁寧にKOBURA☆TUISUTOをお返しにあげなければいけないだろう。
「おっぐぇぇぇぇぇ…!!」
「い、イズン様がエッグい状態に!!か、神フレイヤ様、今すぐにその凶行をやめ、」
思わず止めに入ろうと、この学区最大の戦力でもあるレオンが動こうとしたが、
「『ゾゴック一家粉砕爆砕大喝采事件』」
「…あ、はい」
「…どれだけ弱みを、握られているのだ」
ぼそっとフレイヤがつぶやいた言葉を耳にして、借りてきた猫のようにすんっとおとなしくなるレオン。
その姿を見て、フレイヤの護衛のためにいたオッタルは思わずそうつぶやくのであった。
とにもかくにも、何度か女神が送還されそうになったが、本日はこんなショーを行いに来たわけではない。
出来ればこのような女神に頼りたくはなかったのだが…フレイヤにはとある目的があった。
「それで、かひゅっつ、フレイヤちゃんが、けふっ…わざわざこの学区に、げふっ、来たのは何か目的が、かひゅっつ、あるんだよねぇ☆…ひゅっ…」
ほぼ虫の息で蒼い顔ながらも、イズンは何か目的があることを見抜いていたらしい。
その顔にイラァ☆ッとしながらも、フレイヤは口を開いた。
「…ええ、そうね。まず説明するなら…ねぇ、
「
「神フレイヤ、それは一体…」
かくかくしかじかと、フレイヤはとある道化師の説明を二人に行った。
…
不殺を徹底し、その実力は底知れず、ひとたび鐘の音を鳴らせば白炎の雷が全てを覆い尽くして、悲劇の場を喜劇の場へ、失われたであろう命は守られ、助けられた人々の命は数え切れず…
「なるほど、そんな存在がオラリオにいたのか…凄い冒険者だな」
「ええ、しかもあのディース姉妹を抑え込む…レベルだけでも、5はあるわね」
その説明を聞き、思わず感嘆の息を漏らすイズンたち。
オラリオの暗黒期は酷いものだと聞いてはいたのだが、それでもその中で輝く星のような存在に、興味をひかれたのだ。
「その正体は一体?聞く限りでは…」
「…それに関してね、情報に通じて良そうなヘルメスを‥ちょっと搾って、確認できたのよ」
(搾って…ああ)
何をどうしたのか、言わずもがなわかるだろう。
「それで知ったのよ、彼がまさかの…カオスの手によって迷い込んだ、未来の冒険者だったのよ」
「未来の」
「カオスの手によって!?」
フレイヤの言葉に対して、驚愕する二人。
まさかのこの時代ではなく、カオスと言う存在…それこそ、神ですらも無しえないような時間逆行を行ってしまった奇跡のような冒険者が、
「それで、その…ね、未来の冒険者だったということは、
「幼馴染概念…ってことは、キャ~☆フレイヤちゃんもついに、その子を
あ、これ選定ミスったかもしれない。
そう思いつつも、フレイヤは容赦なくイズンを
「おぎゃぐぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「…何だ、レオンよ。こちらと変わらぬ苦労が垣間見えるな」
「ははは…ちょっとだけ、イズン様も
幼馴染概念…何をしでかす気なのかは、分かる人はいるだろう
同時に、どれだけの人々の胃に苦痛を与えるのかは、分かる人はいないだろう
ただ一つ言えるのは、道化師被害者の会が、いなくなってもなお増えつつあることか…