ダンジョンで思い付き短編を書くのは間違っているだろうか   作:ミストリアン

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IFでの思い付き
もしも、異端児(ゼノス)が受け入れらるようになっていたら…
時系列的にはフレイヤファミリアとの後のほうが、まだチャンスはありそう…かも?


憧れの大空へ

―――異端児(ゼノス)

 

それは憧憬によって、通常のモンスターとは異なる存在であり、人類の敵とはまた違うものたち。

 

 

最初こそは、ダンジョン内での犠牲やその他様々なしがらみもあって、受け入れることが出来なかったり、衝突することもあっただろう。

 

オラリオの有力派閥であっても、それが完全に解消しきれず…もしかしたら、どこかで遺恨が残る結果になったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

だがしかし、そんな中でも彼らとの手を取り合い、そして求めるのならば助けの手を差し伸べる者たちがいたのもまた事実。

 

その中にいた、一人の英雄候補者の光もまた、人もモンスターも問わずに希望の光を灯したもので…神々が決めた、新たなる二つ名、『交差する希望の兎(クロッシンッグ・ラビット)』と名付けられた彼の働き掛けもあり…いつしか、異端児(ゼノス)たちはオラリオの人々に受け入れられ、とあるファミリアの傘下にあるものだとして理解されて…

 

 

 

 

 

「って、ちょっとまてぇぇい!!そのせいなのか!!そのせいで、このファミリアの等級がSランクに上がったのか!?」

「そのようです、ヘスティア様!!おかげでギルドに収めるべき税金も爆上がりしてぇぇーーーーーー!!」

 

「「うっぎゃぁぁぁあぁぁ!!」」

 

 

 

 

 

「…ん?ベルぅ、リリたち、なんか頭抱えているけど、大丈夫なの?」

「ええっと、まぁ、そのなんというか…ちょっとしたショックで興奮しているだけだから、大丈夫だよ、ウィーネ」

「なんというか、すまねぇなベルっち…受け入れられるようになった良いけど、きちんと頭がいないと駄目ってことで、こうなったと聞いたぜ」

 

 

 

 

オラリオの中にある、ヘスティア・ファミリアのホーム。

 

その中で主神と家計簿を付けながらギルドの知らせを見て叫ぶポンコツ主神(ヘスティア)苦労人小人(リリ)の姿に、首をかしげる竜の娘(ウィーネ)に対して苦笑いでごまかす(ベル)と少しばかり申し訳そうな顔をするリザードマン(リド)の姿があった。

 

 

 

 

 

 

やっちまったのならば、最後まで責任を取りなとでもギルドは言っているかのようで、一応は問題は無いらしい。

 

少々、戦力的に無視できない状態になって、等級が急遽引き上げられたので明日からの生活に影響が出ることに、神様たちは悩んでいるようだが…それでも、やってしまった者は仕方がない。

 

 

「それにいても、ここ竈の館が広くて良かったかも。おかげで、ウィーネ以外の皆も、寝泊りできるし」

「それは本当にありがタイことデス。おかげでダンジョン内とは違った暮らシで、新鮮さもアリますかラ」

 

ベルの言葉に対して答えるのは、歌人鳥(セイレーン)のレイ。

 

しかしその姿はいつもの軽装ではなく、酒場の制服を身に纏っていた。

 

 

 

「ついでに言エば、労働環境改善も出来レバいいですけれド…あの酒場、人増えすぎジャ無いですカ」

「あはは…」

 

 

 

無職のまま、何もするわけにはいかない。

 

そのような理由もあり、一部の異端児たちは地上にて手に職を付けようと色々としていた。

 

ダンジョン内で冒険者と共に戦うのもありだが…それでも、地上を漕がれた彼らがそのまま地下に籠り過ぎるのも悪いかなと思い、少し紹介した結果、豊穣の酒場にフィアやアルルと言った面々も就職したのである。

 

 

珍しく、そして見た目も麗しい異端児たちが来たことで、物珍しさなどによって人々が集まりやすく、より激務になってしまったようだ。

 

 

努めている面々によれば、『本当に激務に…ふふふ…ベルさん助けて…』『人気が出るのは良いけど、激務なのはひっでぇニャァァ!!』などの感想が出るほど。

 

 

神々も興味本位で覗き、おもしろがり、一部の女の子好きからはもっと来ないかななど切望されたり…異端児たちの存在が分かった初期よりも、好意的になったのは良いのだが、その反動が大きすぎる気がしなくもない。

 

 

 

まぁ、良くも悪くもここは冒険者が集まる都市オラリオ。

 

日常茶飯事で何かしらの出来事が起きる以上、すぐに受け入れ、慣れてしまうのは当然のことだっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、全てが清廉潔白に済むはずもなく…中には、暗躍して見麗しい異端児を狙う者や、その利用価値を考えて襲おうとするものなどが出るのは避けられなかった。

 

 

 

「まぁ、その分痛い目を見るのは決まっているけどな。へへっつ、グロスたちやヘルメスたちもあっちこっちで動いているみてぇだし、大丈夫だぜ」

「護衛がいるのもありがたいけど…そうだよね、リド達って異端児でありつつもモンスターだもんね」

 

 

 

興味を惹かれようが、それでもモンスターであることには変わらず、そのポテンシャルは常人をはるかに超えている。

 

例え冒険者だとしても容易な相手ではなく、襲うにしても覚悟が必要となるだろう。

 

 

 

 

 

 

「そのうえ、この竈の館モ強い方が多いカラ、安心でスね」

「そうですねぇ、地上の方々のおかげで、ここもゆっくりとふぃ~~…」

「溶けてますよ、フィア」

 

…ゆったりとすごせるだけの、安心な場所。

 

 それゆえに、この風呂場でも素肌を晒していても問題は無い。

 

 文字通り羽を伸ばし、レイとフィアはゆったりと湯船につかる。

 

 

「それにしても、ダンジョンではなかなか得られないですよねぇ、風呂って…ふふふ、こうやってゆっくりできるのも、ベルさんのおかげですよぉ」

「ええ、そうデすね」

 

ゆるーんっと、ダンジョン内ではそうはいかないほどだらけ切るファイに、少し同意するレイ。

 

 

 

 

…地上でこうやって過ごすまでは、考えられなかった気の抜けた生活。

 

 

ダンジョンで生まれた同族たちに襲われ、信用できない人間たちにも狙われ、必死に生き抜いていた日々。

 

 

 

 

そして、ようやく出会えた異端児たちにとっても信頼が…共に、絆をつむげるような相手が出来てから、変わったこの素晴らしい今の時間が、どれほど貴重なものなのかはわからない。

 

 

でも、一つだけわかるとすれば…

 

 

「でも、せっかくですしもっともっと地上の方と、ラブアンドピース!楽しみたいですし、夢もより多く見つけたいですね!そうです、せっかくですしレイ、ベルさんに抱かれてみるってのはどうですか!」

「べべべべ、べるしゃんにぃ!?い、いやマダはやいとイうか、なんというか!!

 

ゆったりとくつろいでいた空気を吹き飛ばすような爆弾発言に、速攻魔法(ファイヤボルト)も超える速さでゆでだこのように真っ赤になり、慌てふためくレイ。

 

 

 

大好きな人に抱きしめてもらいたい密かな夢を刺激され、慌てふためきまくるが…それが少々、良くなかった。

 

 

いかんせん、この見麗しい姿をしている彼女でも、モンスター。

 

その羽ばたきで出る風は猛烈な暴風と化す。

 

 

 

「何々、何をして、ワァァァッツ!!」

「う、ウィーネ!!しまった、ごめんなさい!!」

「あ、待ってくださいよ、レイ!!」

 

 

ちょうど今、お風呂に入ろうとしていたウィーネがその羽ばたきで引き起こされた暴風で吹っ飛び、慌ててレイはその姿を見て飛び出す。

 

 

 

フィアが止める間もなく、そのまま彼女な室内を素早く羽ばたき…

 

 

「ワァァイ!!」

「っと、ウィーネ!!何か叫び声が聞こえたけど大じょ、ぶあっつ!!」

「アツ!!」

 

そのままウィーネの声を聞きつけて駆けつけてきた別にぶつかり、もつれあう。

 

 

 

「アイタたた…あ、すみません、べ…」

「いたた、こっちこそすみませんレ‥」

 

 

 

「「…あ」」

 

 

お互いに目を回しながらもどうにか位置を確認し…そして気が付く。

 

全裸になっているレイが、ベルの上になっているという状況を。

 

 

 

「「き、きやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」

 

 

 

 

 

あまりの羞恥心が爆発し、館中に響き渡る純真で純粋な悲鳴。

 

直ぐ様に駆け付けた者たちにその様子を見られ、主神による特大の雷が落とされるのであった…

 

 

 

 

 

 

「な、な、な、なぁぁぁにをやっているんだい、レイ某ぃいいいいいいいいいいいい!!どこぞやの東洋のエロ狐並に何をしでかしてくれているんだ!!このむっつりバードは!!」

 

 

「コォンッ!?」

「春姫ー?なんなの、その二つ名みたいなのはー?」

「う、ウィーネ様は知らなくていいことなのでございます!!」

 

 




穏やかに終わると思った?
残念、何やらトンチキなことにせよと、筆がうっかり滑った
流れ弾も出たようだが…うん、まぁ気にしなくていいか

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