ダンジョンで思い付き短編を書くのは間違っているだろうか   作:ミストリアン

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リクエスト…ではなく、前のモノの続きです


ダンジョンで未来を見てしまうのは間違っているだろうか その2

「…それでまさか、堂々と正面からやってくるとはな」

「一応、大罪人扱いされているとは知っていたからな…こういうのを話せるのは貴様らかと思ったからだ」

「確かにそうだけど、こっちにも色々とね」

「本人が、ここにいるのかのぅ…」

 

 

…ロキファミリアのホームの一室、とある客室。

 

 そこには今、三大首領たちが盛大に頭を悩ませていた。

 

 

 

 何しろ、目の前にいるのは…

 

 

「本当に静寂のアルフィア本人なのかい?」

「信じられないか?まぁ、私自身も今ここにいること自体がそうだと思うがな」

「あの時、アストレアファミリアのものたちに敗れ去ったと思っていたが…」

 

 フィンやガレス、リヴェリアが驚くのも無理はない。

 

 誰もがあの時、亡くなったものだと思っていたのだから。

 

 

「試してみるか?今の私は幸いにも何故か、病気のハンデもなく、絶好調でやれるぞ」

「いや、よしておくよ。ここで暴れられたら色々と大変そうだしね」

 

 アルフィアの言葉に、肩をすくめながら答えるフィン。

 

 実際に、彼女に暴れられたら相当危険なことは理解している。

 

 過去に相対した時よりも、フィンたちのレベルが上がり、実力だけで言えばまだ勝率はあるだろう。

 

 だがしかし、トラウマ(ゴスペル)を考えると容易い相手ではない。

 

 

 

 

「しかし、あのアルフィアが来るとはな…一体、何をどうしてそうなったのか」

「それはこちらの方が聞きたいが…貴様らの主神が絡んでいるとかはないよな?」

「いや、流石にロキでもそれはやらかさ…」

 

(((…あり得そうなのが、何とも言えないな)))

 

 

こんなかつていなくなったものが目の前に現れることなんぞ、神が絡んでいる可能性がある。

 

そのうえで、自分たちの主神がこんな危ういことを絶対にしないと言い切れない悲しい自信もあった。

 

 

 

「いーや、絶対にうちはやらへんよ!?」

「ほぅ、いたか、道化神」

 

 その心を読んでか、思わず飛び出したロキ。

 

 こんな危険なところへ出てくるなと言いたいが、同時にそうかなと疑惑の目を彼らは向けてしまう。

 

 

 

「それもそうか。いかに屑な神々がいたとしても、そもそもこんなことをしでかせるものがいるかと言われれば‥‥大神が関わっていたとしても厳しいか」

「そうやで。そんなもん、時間移動させるネタなんてもの、とうの昔に挑んで失敗したやつが多いんや。いかなる神であっても、時間に関係するのは厳しいもんやで」

 

 アルフィアの言葉に対して、そう口にするロキ。

 

 いかに面白い物好きの神だとしても、自身が失われるような禁忌には手を出す気はないようだ。

 

 

「そうなると、一体何が原因だ?」

「そうやな…考えられるとすれば、カオスの類やろうか?」

「カオス?」

 

 

 

…カオス。それは、神々が無しえないことをやらかす現象のようなもの。

 

 時間移動がその最たる例で、それでもほんのわずかな奇跡と幸運が合わさって初めてできるようなもの。

 

 

 

 そして今回のアルフィアの事例もまた、そのカオスが関わっている可能性があると、ロキは告げる。

 

 

「とはいえ、過去の例やと過去にしか移動しなかったケースがあるみたいやから…未来のほうに、既に故人となったものが来るというのは、初の事例やな。こりゃ、神々が面白がりそうなものやけど…」

「何か、問題があるのかい?」

「あたりまえやろ。だって、静寂のアルフィア…大罪人なのは変わっていないやろ」

「「「あ」」」

 

 

 堂々とやってきたから抜けそうになっていたが、過去の騒動でしっかりとそのままだった。

 

 今後の種をまくために、未来のためを思ってやったとはいえ、しでかしたことは許されざること。

 

 

 そんな大罪を背負った人物が堂々と、未来の世界を歩けるわけがない。

 

 

 

「もしかすると、その大罪に関しての罰の様なものかもしれんな…得られた未来、されどもそれを間近で見ることは許さないというようなものかもな」

「その可能性はありそうだね」

 

 

 カオスが与えたのかもしれない、アルフィアへの罰。

 

 確実に得られた未来を、まともに見せる気はないのだろう。

 

 

「…だが、それならば納得するな。そうか、それでの可能性もあるか」

 

 その答えに、アルフィアは心から納得する。

 

 

 黒竜を討てなかったからこそ、託した未来への希望。

 

 それをまともに見るのが難しいのは悲しいが、それでもすべて見られないわけではない。

 

 

「なんにせよ、もしかすると死の間際の私が見ているわずかな間の夢なのかもしれないが…潜みながら、見るしかないか」

 

 

 表立って歩けないが、見ることができる未来のオラリオ。

 

 限られた時間かもしれないが、それでも自分たちの蒔いた種がどれほど育ったか、アルフィアは終わりが来るまで見て回ろうかと考えるのであった…

 

 

 

 

 

「それはそうとしてだ…ふと、思ったのだがお前たちは昔と比べて、変わったところはあるか?特に、年増癇癪エルフはどうだ?」

「うぐっ…!」

 




最後のほうにちょっとだけザクっと

…この程度でダメージを受けるかは…どうなんだろう
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