ダンジョンで思い付き短編を書くのは間違っているだろうか   作:ミストリアン

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リクエストではない、思い付き

内容:イレギュラーレコード後の、ベルがオラリオで過ごした後の、戦争遊戯にて…


(本当はベル×リューやベル×アーディ的なものを書こうとしたのに、変な思い付きが生じました。お楽しみいただければ幸いです)


走れ静寂 逃げろ白兎

―――アルフィアは激怒していた。

 

 いや、単なる怒りであれば、あのドスケベジジイ(ゼウス)を3つほど山の彼方に吹き飛ばせば済むはずである。

 

 

 今は地獄の嫁(ヘラ)に居場所がばれたがゆえにいなくなったが、それでも時間の問題なのは明白だろう。

 

 

 違う、そんなことを今は考えている意味は無い。

 

 

 

 

 

(たしかにまぁ、ベルには何かと起きる可能性は伝えてあったが…おのれ、アポロンファミリア!!あの教会を破壊するとは何事だぁぁぁぁ!!)

 

 

 

 数時間前に読んだ手紙に書かれていた、ベルの近況。

 

 しっかりとどのようなことがあったのか記載されており、大事な義母へ伝えるために色々細かく書いてた様子だが、大半はまだ良いだろう。

 

 

 

 到着当日に、何やら殺気立った侍従に追いかけまわされたとか、都市の憲兵に案内してもらっていたらエルフの姉妹に殺されかけたとか、良い神様がいなくて結局正義のファミリア(アストレアファミリア)になりそうになった翌日にエルフと何かあって追いかけまわされたとか…ほぼすべてが逃げになっているのも、まだ良いだろう。

 

 

 ひと月経過するころ合いにはレベルも上がり、順調に黒竜討伐に向けての様々なことをやっているのも、成長を嬉しく思う部分はある。

 

 

 

 

 だがしかし、オラリオに生活してしばらくして、アポロンファミリアの襲撃を受けた際に…まさかの、妹(メーテリア)の大事な廃教会をぶち壊されるとは、何をしでかしてくれているのだろうか。

 

 

 その内容を知った瞬間、アルフィアは気が付いた時には外に駆け出していた。

 

 

 オラリオまでは時間がかかるうえに、病に侵されている身。

 

 それなのに、こうして無理をすれば当然体に負荷がかかるだろうが…

 

 

 

 

「おのれおのれおのれおのれおのれあの太陽神(アポロン)!!空から引きずり降ろして、月女神(アルテミス)しか登らぬ世の中にしてくれようぞ!!」

 

…激怒した結果、肉体は病を忘れた。

 

 ベルを大事に思う義母としての思いもあるが、それはそれ、これはこれである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…えっと、それで今、お義母さんが門を吹っ飛ばして、ギルドにまで突撃してきたと」

 

 

 そしてさらに数日後、オラリオの中心…全壊した(・・・・)ギルド長室に呼び出されたベルは、受付嬢のエイナから話を聞いていた。

 

 

「そうなんだよベルくぅん!!ギルド長がひき肉で出荷されたし、アポロンファミリアとの戦争遊戯(ウォーゲーム)に参加させろと言っているんだよぉ!!」

「HAHAHAHA…ごめんなさい、エイナさん。ああなった、お義母さんは、止められません。どうにかして出場できる枠を作らないと…僕も、この都市もぶち壊されます(ゴスペられます)」

「今絶対に、とんでもないセリフが混ざっていたよねぇ!?」

「何を言うか、ベル。私はただ、そんなことをしでかしたドブカス神(アポロン)を、ちょっと静めるためにやってきただからな。そこまではやる気はない」

「その言いようの時点で、殺る気の方はありますよねぇ!?」

「『ゴスペルパンチ』」

ドゴォォォォォンッツ!!

「へげぶぁあああああああーーーーーーーーーーー!!」

 

 

 見よ、これが詠唱魔法よりも早く手が出る、愛の拳である。

 

 もしもまだふざける気力のある神がいたのならば、その言葉が出たのかもしれないが、触らぬ神に祟りなし…いや、触らぬ静寂に祟りしかない。

 

 

 ついでに言えば、道中で察知した三幹部(ロキファミリアの)たちは、アミッドの元で入院中であることから、祟りどころかすさまじい厄災を招いたとしか言いようがないだろう。

 

 

 

「何にしてもだ。結局、戦争遊戯(ウォーゲーム)をするのならば、私も参戦させろ。生きてきたことを後悔させるためにな」

「む、無理ですよ、『静寂のアルフィア』は、公式記録ではアストレアファミリアに討伐されて死亡扱い!!出たら、それはそれで大騒動になりかねないというか…」

「ふむ…ならばベル、全力をもって相手に絶望を与えろ。何、オラリオに来て早々にレベル2になったのだろう?私との地獄の特訓で、格上相手だとしても容易く負けないだろうが…叩き潰せ。無理ならば…そうだな、60階層あたりにでも、放り込むか」

「さらっとえげつない地獄を用意していないですかね!?」

 

 

 

 前門の戦争遊戯(ウォーゲーム)、後門の静寂(アルフィア)…挟まれて逃げ場がないのは、なんてことだろうか。

 

 むしろ、後門の壁がでかすぎるせいで、単騎で前門に言ったほうがまだマシだと言いたくなる。

 

 

 

 

 

 とにもかくにも、どうにかこの場をベルは収めたが…どうやら、アポロンファミリアの末路は決まったらしい。

 

 同時にベルもまた、この戦いに負けてはいけない大きすぎる理由が出来たので、背水の陣(アルフィア)で大幅にパワーアップを果たしたと言えるだろう。

 

 

 

 

(あわわわわ…で、でも良いのかな、これって大丈夫なのかなぁ!?)

 

 その様子を記録しつつ、許可するしかできない哀れな受付嬢(エイナ)はそう思うしかできないが、その心配は無用である。

 

 

 何かあれば…ゴスペルパンチ(理不尽の極み)で、アルフィアがどうにかする気なのだから。

 

 真に哀れむべきなのはむしろ、滅亡が確定したアポロンファミリアなのだろうが…彼らがそれを知った時(戦争遊戯中)にはもう、手遅れなのであった…

 

 

 

 

「ああ、ついでに改宗しておくか。助っ人が用意できるらしいのならば、それに出ておこうとは思う。万が一に私の手助けが必要なことは無いだろうが…念のためにな」

「えっと、そのお義母さん、どこにするつもりなの?」

「そうだな…なまじ、そんな悠長なことを許してしまった、怠惰な正義のファミリア(アストレアファミリア)にでも向かうとしよう」

 

 

 

 

…同時に、巻き込まれが確定した少女たちがいるのは、言うまでもない。

 

「ひぇっつ!?何か今、悪寒がしたわリオン!!私たちの命日、今日かもしれない!!」

「アリーゼ、そんな不吉なことを言わないでください!!…いえ、ですが何でしょうか、この悪寒は」

「あらあら、何やら厄介事の予感ですわなぁ」

「おい、止めろそんなことを言うのは」

 

 




ドウシテコウナッタ…本当に何でだろうね。


リクエストも対応しつつ、思い付きも書いているけど、
今回その思い付きがちょっとばかりコメディへ向いたので…こうなった


なおさらっと、どこぞやのハイエルフが犠牲になっているが、
アルフィアとベルの関係を知った時には、本気で信じられない表情を浮かべそうな気がしなくもない

後確実に、この改宗のせいで、マザーパワー的なのが発現して、黒竜討伐後の真・ラスボスの座に君臨するのは目に見えている…あれか、アポロンファミリアは真・ラスボスの顕現フラグを設置してしまった大戦犯でもあるのか…

それもまた別で出したいというか…イレギュラーレコードのその後の話をこっちの方が読みたいというか…出してくれないかなぁ、原作者
本当に、読みたいのに読めないからこっちで書くしかないけど、原作者自身のモノを読みたいのは当然のことなのかもしれない…
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