ダンジョンで思い付き短編を書くのは間違っているだろうか   作:ミストリアン

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リクエスト…というか、R18じゃないものの書くものを、
ちょっと増やそうと思って試作したものです

折角なので、こっちに少し公開

※本当はクロスオーバータグをつけるべきなんでしょうけれども、
別作品としてやりたいので、お試し版になります


ちょっとお試し クロスオーバーするのは間違っているだろうか(FGO)

―――事の発端は、とある大馬鹿野郎(ヘルメス)のふとした思い付きだった。

 

「なぁ、アスフィ。ふと思ったのだが、これって使えないか?」

「え?何がですか?この間、歓楽街から送られてきた請求書が、ファミリアの経費として処理されそうになっていたことですかね。アレは確か、ヘルメス様秘蔵の酒を売ることで、帳消しにしようとしたはずですが」

「さらっと神に対して非道なことをしようとしてないか!?あ、いやいや、そうじゃなくてね、それもちょっとばかりあるけど解決策として…こういうものって使えないかと思ってね」

「本…?」

 

 

 オラリオの一角で情報収集をしている中、ヘルメスが何かを思いついた様子だが、彼が手に持った本を見て、何を言おうとしているのか、アスフィはすぐには思いつかなかった。

 

 

「ほら、こういう本…物語って、中には金銀財宝を得られるものもあるじゃん。それをさ、お前のマジックアイテムで、実体化させられれば、ファミリアの収入源として有効じゃないかと思ってね」

「何を言っているんですか、ヘルメス様。物語のものを実際に出すなんてことは…やろうと思えば、確かに?」

 

 

 ヘルメスの提案は素っ頓狂すぎるものだったが、一行の余地はあるだろう。

 

 様々な物語の中で、多くの財宝を得る話も有るのだが、その財宝がもしも現実に取り出せればどれほどのものになるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな眉唾で、文字通り夢物語過ぎるようなことなんて、出来るはずがない。

 

 多くの者はそう考えるだろうが、そこは万能者(ペルセウス)の二つ名を持つアスフィだからこそ、やりようがあった。

 

 

「と言うわけで、作ってもらったから試したいけど、念には念を入れてね。庭が広いここなら、うっかり大金が出ても平気だろう?」

「そんなことを、僕らに話してよかったのかいヘルメス?」

「まぁまぁ、成功したらヘスティアの借金を返すことにもつながるだろう?」

「んー、リリとしては非常にファミリアの税金対策を考えれば、成功してほしいとは思うのですが…」

「アンドロメダの作ったマジックアイテムが信頼できないわけではないですが、それではよそでやればよかったのでは?あるいは、ダンジョンの中でとか」

「俺も見たいからねぇ。ダンジョン、神は入れないし、よそでやると…まぁ、色々あるからね」

 

 

 ヘスティアファミリアのホームである竈火の館、その庭にて、実験が行われることになった。

 

 内容を考えると、成功した時が非常に利益が大きいが、万が一にでも物語の中の化け物のようなものが出てきたときには、戦力が無いと厳しいだろう。

 

 それゆえに、ヘルメスたちが頼れそうな所として、ここが選ばれたのである。

 

 

「まぁまぁ、神様、せっかく面白そうなことですし、ファミリアのためになるなら…不安もありますけれどね」

「さっすが、話が分かるねぇ、ベル君!!」

「大丈夫ですよ、ベルさん。いざとなれば、オッタルさんを呼びだして、ヘルメスさんと一緒にゴミ箱へ持って行けますからね」

「し、シルちゃん!?なんか今、死刑宣告じみた発言が聞こえたんだけど!?」

 

 

 そうなる可能性があれば…ほぼ間違いなく、神ヘルメスはゴミ箱にダンクされるだろう。

 

 

 とはいえ、一応安全な場所としては確かに、ここはうってつけではある。

 

 

「それじゃ、そろそろいいですか?一応、モンスターが出ないような物語を媒体に…いえ、まずはお試しと言うことで、白紙の本に、財宝の記述を入れただけのものにしましたからね」

「あ、そこは、物語が記載された本を、そのまま使わないんですね」

「財宝以外書いてないのであれば、他が出るようなこともないはずですからね。では、やりますよ」

 

 

 しっかりとここまでおぜん立てすれば、危険はないはず。

 

 これで失敗して何も出なければ、物語の書かれた本を使ってもう一度試せばいいだけの話。

 

 

 

 

…しかし、彼らは二つ、見誤っていた。

 

 まず第一に、財宝の記述だけだとしても、それ以外が「何も書かれていない」という「白紙の物語」しかない本を利用したこと。

 

 そして第二に、ここにはカオスの気まぐれで、時を超えた白兎(ベル)という「幸運」でありつつもとんでもないものを引き寄せまくるものがいたということを。

 

 

 

 

 その結果…それは、起きてしまった。

 

 

ドォォオオオオオオオオオオンッツ!!

 

「ぼっへぇぇぇぇえ!?べ、ベル君、何か爆発したよ!!」

「っつ、ヘルメス様、これは流石に…え」

 

 

 大爆発が起きて、黙々と土煙が立ち上がる。

 

 絶対に何か失敗しただろうと、誰もが思う中、その結果がもう見えてしまった。

 

 

 その場から消失した(・・・・)ベルとヘルメスの姿を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわっぶぅ!?い、一体何が…」

「ごへぇっつ!!あ、アスフィ、何でこんな爆発が…いっ?」

 

 

 爆発に巻き込まれ、煙でむせてしまったベルとヘルメス。

 

 直ぐに晴れて、彼らが周囲を見た瞬間、自分たちがどうなったのか気が付いた。

 

 

「え、ここ、どこです?竈火の…庭じゃないですね」

「何かの部屋?薄暗いが、何か…どこかに飛ばされたか?まさか、物語の中に?いや、しかし白紙のものに…」

 

 

 彼らがいたのは、何か薄暗い部屋。

 

 明かに人工物であり、あの広い庭ではない場所だ。

 

 

「ど、どうしましょう、ヘルメス様」

「落ち着くんだ、ベル君、こういう時は深呼吸を」

 

 

 

「---あらあらぁ?みてみて、ダーリン!!誰か知らない人が、召喚室にいたわ!!」

「ぐべえっつ!?わがっでいるがら、むりやりぐびをびねるなぁっつ!!」

「熊の俺ぇぇぇ!!千切れている、捻って千切れているってぇ!!」

 

 

「「へあっつ?」」

 

 

 どうやら、既に何者かに見つかってしまったらしい。

 

 見れば、可愛らしいクマの縫いぐるみを首からねじ切ったらしい、宙に浮いている女性と、そんな彼女の側で、なぜか熊に涙目で同情する筋肉ダルマのような男性の姿が、そこにあったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむふむ、なーるほど、ぜんぜんっつ、わかんないね!!オラリオなんて聞いたことも無ければ、そんな道具とか知らないや!」

「ダウィンチちゃんでも、わからないのですか!?」

「それに、神霊とかじゃなくて、神そのものも来ている‥?そんなの、どう考えても異常事態じゃない!!」

 

 

「えっと…その、僕たちの話を信じてくれるんですか。というか、ここは…」

「あ、ごめんごめん、ここはカルデア…まぁ、正確に言えば、ほんのわずかな間に、なぜか存在している場所にいる組織の場所だよ。そして私は、万能の天才ダウィンチちゃんさ!!」

「万能の天才ねぇ…うちのアスフィと似たようなものだけど…マジか、マジで別の世界なのか、ここ」

「えっと、そうみたいですね。どうも私たちのカルデアの英霊である…アルテミスさんに、オリオンさんたちが、あなたたちを見つけたと聞きましたが…」

「うっそだろ!?あのアルテミス!?俺たちの世界と違う、ゆるフワフワ女の子じゃないか!?」

 

 

 少し経過して、どうやらここのお偉いさんにあたる方々が出てきたらしい。

 

 

 技術のダウィンチ、所長のオルガマリー、そしてマシュと名乗る女性たち。

 

 

 どうもここは、オラリオとは異なる別の世界…カルデアと呼ばれる場所であり、多種多様な英霊たちが存在しているようなのだ。

 

 

「わーお、並行世界だとか同位体世界等々聞いたことがあったけど…思いっきり違う世界に、俺たちは来てしまったのか」

「凄いっすネ。異世界転生とかじゃなくて、異世界転移ものってこんな感じなんっすねぇ」

「えっと、そちらの像のふくよかな方は‥」

「念のために、あなたたちの話で出てきた中で、近い名前の方…呼んできた、ガネーシャさんです」

「「ガネーシャ(様)!?」」

 

 記憶と目の前にいる人物のかけ離れ具合に、思わず叫ぶベルとヘルメス。

 

 本当に信じたくはないのだが、本気で違う世界だと理解せざるを得ないだろう。

 

 

「ふぅむ…なるほど。おそらく、白紙の本でやったことで、白紙つながりで解決…いや、本当の意味ではここは色々とずれた場所なんだけど、そのつながりで引き寄せられたのかもしれない。そんなものを作る人の方が凄いけど、どうやって戻すかは…よし、しばらく考えてくるね」

「お願いします、ダウィンチちゃん」

 

 すぐに帰りたいところだが、あいにく別世界で、そのようなものはすぐに調達できない。

 

 難航する可能性もあるが、それでも希望は…

 

 

「良し、理論はできたよ!!3時間もあれば、すぐに作れるはずだから、待ってね!!」

「早くないですかね!?」

「うちのアスフィとタメがはれる天才だなっ!?」

 

‥‥どうやら早くも、希望の光はつかめたようであった。

 

 

 




お楽しみいただければ幸いです

R18ものが多い中で、数少ないそうじゃないのが
この作品ですが、ダンまち以外でも見たいのが色々あって…
悩んだので、リクエストに会ったクロスオーバー系のを、
どこかで作成したいと思ってます


まぁ、知っている作品とかじゃないと難しいので、
そのあたりはおいおい…出せたらなぁ



本格的にやるなら、もうちょっと練ってからの予定なので、
今しばらくお待ちください・・・・


あ、普通にダンまちのリクエストも対応中
何故か運動会ネタが人気あるけど…何でだろうかと首をひねっております



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