あまねく奇跡の原点   作:今井 結

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ただの妄想です。
ずっと思ってたけど、公式が回答を出しやがらないので書きました。
小鳥遊ホシノ(過去)(ガチ)が出てきます。

続きません(ガチ)


prologue/星に願いを、君にこの手を。

「......私達のミスでした」

 

 朝焼けを背負い、少女が手を伸ばしてくる。

 

「私達の選択、それによって招かれたこの全ての状況」

「結局、この結果にたどり着いて始めて、あなたの夢が正しかったことを悟るだなんて......」

 

 ――世界が廻る。

 永久の安息が確約された、いと高き主の御元に広がる楽園。悪霊の門、怪物の洞窟、丘とその果てに広がる葦の原。過去への想起が許されない、世界の境界。

 数多に及ぶ体系が、忘れられし人々の紡いだ世界が、道標となった古則達が、走馬灯のように世界を駆け巡る。

 

「......今更図々しいですが、お願いします。先生」

 

 残された命を吐き出すように、少女は語る。

 握ったその手は氷の様で、共に駆け抜けた日々が終わりを迎える事を知らせていた。

 死への恐怖なのだろうか、安息への安堵なのだろうか、目を閉じた少女は男の――先生の手を強く握る。

 

「きっと私はいないでしょうが、それでも構いません」

「何もかもが違っても、きっとあなたはその夢を、同じように追いかけるでしょうから」

「ですから......大事なのは経験ではなく、選択」

「あなたにしかできない、選択の数々」

 

 あの日、夢にみた世界への旅路。

 憤怒と対峙し、聖四文字を解体し、国産みの鉾を封じた。その体に蓄積されていた、僅かな経験に導かれ、物語は終幕を迎えた。

 だからこそ、あの時の(識る者)にできなかった選択を、目を背け続けた選択を、今度こそ。

 

「今なら理解できます。だからこそ先生、どうか――」

 

 亡骸を抱く。

 思い描く終着点の違いから、時には敵対し、時には共闘をした少女は、静かにその役目を終えた。

 紡いだ糸が解かれるように、光の粒となって、亡骸は空に溶けてゆく。少女の遺した温度を確かめるかの様に、強く拳を握りしめながら、先生は立ち上がった。

 

「君は最後まで、私の事を先生と呼んでくれるんだね」

 

 先生と呼ばれる資格なんてないのに。そう困ったように笑う。

 けして先生と呼べる人間ではなかった。ただひたすらに、いつか訪れる輝かしい物語の為に、希望と青春に溢れた彼女達の物語の為に、走り続けただけなのだ。

 彼女達に何かを教えた事は終ぞなかった。自らの足で歩き、自らの手で知り、彼女達は成長していった。その拙くも尊い一歩を見守っていただけに過ぎないのだ。

 世界から色と光が消えていく。昇り続ける少女は一番星の様に、崩れ始めた空で輝いている。

 

「諦めようかと、何度も思った。私には過ぎた願いだと、捨て去ろうとも考えた」

「でもね、私がここまで駆け抜けたのも、これからも走り続けようと思えてるのは」

「全部、君の、君達のおかげなんだよ」

 

 崩壊の波が迫りくる。

 神秘達は反転する事無く、広大な虚無に飲み込まれていく。

 

「だから今はゆっくり眠っていて。いつか夢の先で、君達の事を迎えに行くから」

 

 先生の体が端から塵へと還っていく。

 意識が解け始める。記憶や自我が黒く塗りつぶされ、還元されていく。

 えも言えぬ感覚を覚えながら、空を見上げ、宣誓する。

 

「きっと作り上げて見せるよ、何千年、何万年かかっても。いつかこの世界に訪れるあいつ(先生)の為に」

 

 瞬間、世界は崩れ落ちた。

 

 >―――<

 

「......きてぇ」

 

 声が聞こえる。

 

「うはぁ~、そろそろ起きてぇ~」

 

 少女の声が聞こえる。幼さを感じるその声に導かれ目を開けてみれば、可愛らしい顔が視界に飛び込んでくる。

 懐かしさを覚えるその顔に、焦りからくる情報過多で思考が停止した先生は目を閉じた。

 

「なんでまた寝るの~!」

 

 目が合ったのに再度眠りについた大人を起そうと、少女はその小さな体躯で先生の体を揺らし始める。

 体に見合わぬ力で揺らされ、地面と擦れ続ける背中に鈍い痛みを感じ始めた頃、確認の意を込め起き上がりながら話しかけた。

 

「ごめんごめん、今起きるよホシノ」

「もぉ~、女の子の名前は間違えちゃだめだよ~?」

 

 膨れっ面で少女が睨みつけてくる。

 その不満げな姿が愛おしく、自然と少女の頭に手を置き、絹の様に柔らかい髪を撫でてしまった。突然の行動に不意をつかれたのか、目の前の少女は顔を少し赤らめながらも、怒りを感じさせない瞳でこちらを見つめてくる。

 

「初対面の女の子の頭を撫でるなんて、大胆なことするねぇ~」

「不快に感じたならごめんね、昔からの癖で。よかったら君の名前を教えてくれないかな?」

 

 そういうのは先に名乗るべきなんじゃないかなぁ? そんな視線を向け、言外に不満を伝えてくる少女は立ち上がり、胸を張る。

 

「私はホルス、すぐそこの神殿で祀られてる、えら~い神様なんだよぉ? あなたは?」

「私は......私の事は先生って呼んでほしい、よろしくね、ホルス」

 

 目覚めた時、別の世界に来てしまったのではないか、彼女との約束を果たせなくなってしまうと、先生の覚えた焦りは杞憂であった。

 歩んだ記憶の中とは何もかもが違う始まりの中、ホルスは変わらぬ笑顔と声で楽しそうに笑ったのだから。

 

「よろしくね、先生」




キャラエミュむずくね?
ホシノじゃなくてホルスだからいいんだけど。


全然関係ないんですけど。
先生がふと立ち寄った閑古鳥が鳴きそうな喫茶店、そこでは先生がキヴォトスに来る前、学生時代によく食べていた食べ物がメニューとして出されていて......。

青春を見守る者が、青春を思い出すほんの一時。
激務につかれた先生は、癒しを求めるかのように、毎晩その喫茶店へと足を運ぶ。

喫茶店のマスターと外の話題で会話を育み、徐々に心を許していく先生。
そんな日々は唐突に終わりを迎える。

「マスター……なぜそいつと?」
「クックックッ……お久しぶりです先生」
「それはね、先生。私がゲマトリアだからなんだ」

ゲマトリアで、先生と敵対するポジションに居ながらも、
先生の行きつけの喫茶店の店主であり、先生が心を許している存在。
そういう者に、私はなりたい。

だれか書いて♡
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