剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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厄災を振り払う烈火の炎

 

 

 

 

 

 

 

 

アストレア・ファミリアの面々は、ギルドからの依頼で闇派閥の残党を捜索するクエストを依頼されたので、ダンジョンの25階層まで来ていた・・・

 

 

 

ベルは、女神アストレアとの約束が有るので・・・10階層でモンスターを倒したり、採取と採掘をして時間を潰していた・・・

 

 

 

ベル

「明らかに見た目が危険だけど、普通に食べられるキノコを採取するクエストって・・・一体誰がクエストを出したのかな」

 

「ご飯に入れて食べるのかな・・・」

 

「それより、銀鉱石の採取を頑張ろうかな」

 

 

ベルが10階層でコツコツと採取を頑張っている頃・・・・

 

 

 

アリーゼ

「25階層まで来たけれど・・・」

 

ライラ

「ルドラ・ファミリアの残党を見つけたのは良いけどよ・・・」

 

輝夜

「何や不穏な気配が漂っている・・・気を抜くなよ」

 

リュー

「アリーゼ、念の為に回復薬の準備を・・・」

 

アリーゼ

「そうね」

 

 

 

アリーゼ達が、警戒しながらダンジョンを進んでいくと・・・

 

 

ジュラ・ハルマー

「アストレア・ファミリアのお前達は、つくづく馬鹿だな」

 

リュー

「ジュラ!!!」

 

アリーゼ

「リオン!感情的になっては駄目よ!!」

 

ライラ

「お前は、ココで終わりだぜ」

 

輝夜

「貴様をギルドに連行する」

 

ジュラ・ハルマー

「誰がお前に大人しく捕まるかよ!!」

 

 

ジュラは、漆黒の塊を取り出すと・・・思いっきり地面に叩きつけて破壊した・・・

 

 

ジュラ・ハルマー

「さぁ、出てこいジャガーノート!!」

 

「あいつ等を喰らいつくして消しちまえ!!」

 

 

黒い塊から出現したジャガーノートは、周囲を見渡した後・・・ジュラに近寄って来た・・・

 

 

ジュラ・ハルマー

「テイマーの俺はジャガーノートを服従させる事に成功したぜ!!」

 

 

アリーゼ

「何・・・あれ」

 

ライラ

「何の冗談だよ!?」

 

輝夜

「全員戦闘に備えろ!!!」

 

リュー

「ジュラ~!!!!」

 

 

ジュラ・ハルマー

「ジャガーノート!!アストレア・ファミリアの連中を始末しろ!!」

 

ジャガーノート

「シュルルル・・・」

 

ジュラ・ハルマー

「おい・・・聞いてんのか!?」

 

「アストレア・ファミリアの連中を始末しろ!」

 

 

アリーゼ

「様子がおかしいわね・・・」

 

ライラ

「幾らテイマーでも、あんな化け物を従魔として従えるなんて無理だろ・・・」

 

輝夜

「自分のレベルを超えていたと言う事か・・・」

 

リュー

「アリーゼ、今の内にジュラを捕まえるべきだ」

 

アリーゼ

「・・・待って。さっきより状況が可笑しいわ」

 

 

ジュラ・ハルマー

「やめろ・・・こっちに近づいてくるな!!」

 

ジャガーノート

「シュルル・・・」

 

ジュラ・ハルマー

「やめろ・・・やめろ~!!!」

 

 

バキッ!!グチャ!!ブチブチ!!ピチャピチャ・・・

 

 

 

輝夜

「全員距離を取れ!!」

 

 

輝夜の合図でアリーゼ達が距離を取った瞬間・・・物凄い速さでジャガーノートが襲い掛かって来た・・・

 

 

ライラ

「ガハッ!!」

 

輝夜

「うぐっ!!」

 

アリーゼ

「・・・凄い一撃ね・・・」

 

リュー

「アリーゼ!!ライラ!!輝夜!!」

 

輝夜

「・・・全員、生きているか?」

 

ライラ

「アタシは、目をやられた・・・」

 

輝夜

「私は、右腕を持って行かれたよ・・・」

 

アリーゼ

「リオン、逃げなさい・・・」

 

リュー

「アリーゼ・・・」

 

アリーゼ

「リオン・・・アストレア様の事をお願いね・・・」

 

「ベルと仲良くしないと駄目よ・・・」

 

ライラ

「堅物エルフを逃がす為に、命を懸けるか・・・」

 

「それも悪くはねぇか」

 

輝夜

「どうせ、この状態では生きて帰れても、満足に暮らせはしまい」

 

「なら、この命を価値有るモノにするだけだ」

 

アリーゼ

「行きなさい!リオン!!」

 

リュー

「アリーゼ!!ライラ!!輝夜!!」

 

 

ジャガーノートがアリーゼに襲い掛かろうとした瞬間・・・

 

 

ベル

「破道の八十八!!飛竜撃賊震天雷炮!!」

 

 

凄まじい威力の鬼道がジャガーノートを吹き飛ばす・・・

 

 

ベル

「凄まじい邪気を感じて来てみれば・・・アリーゼさん!ライラさん!輝夜さん!無事ですか!?」

 

アリーゼ

「ベル?」

 

ライラ

「何で・・・」

 

輝夜

「・・・生きてはいるよ」

 

ベル

「・・・もう一人のボク、アリーゼさん達の回復をお願い」

 

 

ベルが、もう一人の自分に話しかけると・・・ベルの影から、黒髪のベルが出てきて、アリーゼ達の回復を始める・・・

 

 

黒ベル

「今度、パフェを奢れよな」

 

「あっちの世界は、娯楽も甘味も無いんだからよ」

 

ベル

「ちゃんと仕事が終わったらね」

 

 

アリーゼ

「ベルがもう一人・・・」

 

ベル

「説明すると凄く難しいんですけど・・・ボクの中には、もう一人のボクが居るんです」

 

「今は、ここまでしか話せません」

 

黒ベル

「お~い、奴さんが怒ってるぜ~」

 

ベル

「さぁ、本当の蹂躙を見せてあげるよ」

 

 

ベルは、顔を撫でる動作をすると・・・和風の狐面が現れる・・・

 

 

輝夜

「・・・何故、狐面が現れたんだ・・・」

 

黒ベル

「虚化って言ってな、自分の内なる力を一時的に完全開放する状態だ」

 

「ほれ、出血は止まったし・・・食いちぎられた腕も復元完了」

 

「次は、ピンク髪の姉ちゃんの目を治すかね」

 

ライラ

「完全に潰れてるのに・・・治るわけないだろ」

 

黒ベル

「あんまり舐めるなよってね」

 

「食いちぎられた腕を復元出来るんだから、外傷による失明くらい朝飯前だ」

 

 

黒いベルが、ライラ達を治療しているのを確認した後・・・ベルは、もう一本の斬魄刀を抜刀する・・・

 

 

ベル

「万象一切灰燼と為せ・・・流刃若火!!」

 

 

始解を使うと、辺り一面を全てを燃やし尽くす・・・最古の斬魄刀の流刃若火が厄災ジャガーノートを焼き尽くしていく・・・

 

 

アリーゼ

「・・・綺麗・・・」

 

黒ベル

「全てを燃やす尽くす炎・・・」

 

「スゲェ迫力だろ」

 

輝夜

「・・・魔剣ではないカタナ・・・」

 

ライラ

「・・・本当に目が治った・・・」

 

リュー

「アリーゼ・ライラ・輝夜・・・良かった」

 

アリーゼ

「今回は、ベルのお陰で助かっちゃったみたいね」

 

黒ベル

「オレのお仕事は終わりだ」

 

「さて、ご褒美のパフェを楽しみにしながら待ちますか」

 

「お~い、全員回復させたぞ~」

 

 

黒ベルの合図を受けて、ベルは、一気にジャガーノートを屠る為に火力を上げていく・・・

 

 

ベル

「焱熱地獄・・・」

 

 

凄まじい火柱がジャガーノートを飲み込んで、灰すら残らず消滅していく・・・

 

 

 

ベル

「ふぅ・・・流刃若火は威力は凄いんだけど、コントロールが少し難しいのが問題点かな」

 

黒ベル

「オレは、影の中で寝る」

 

「パフェが出来たら呼んでくれよ」

 

 

黒ベルは、影の中に戻っていった・・・

 

 

ベル

「アリーゼさん、立てますか?」

 

アリーゼ

「ベル~!!!」

 

ベル

「うわっ!!」

 

アリーゼ

「もう凄く格好良かったわ!!」

 

「ベル、帰ったら色々とお話ししましょう♪」

 

ライラ

「助けてくれてありがとな・・・」

 

「後で、一杯奢らせてくれよな♪」

 

輝夜

「ベル、今夜は寝られないと思うぞ」

 

「覚悟はしておくんだぞ」

 

リュー

「・・・アリーゼ達を助けてくれて、ありがとう・・・」

 

ベル

「アリーゼさん・・・息が・・・肋骨が・・・背骨が」

 

アリーゼ

「ベル~♪」

 

「もう大好き~!!」

 

「今日は、絶対に離さないんだから~♪」

 

ベル

「・・・あぁ、綺麗な川が見えるよ・・・お母さん」

 

ライラ

「辞めろバカ!!」

 

「ベルが死んじまうだろ!!」

 

輝夜

「ベル、生きているか?」

 

ベル

「・・・生きてます・・・」

 

 

ライラ達に助け出されたベルは、少し休んでからダンジョンから帰還した・・・

 

 

今回の事は、スグにアリーゼ達が女神アストレアとギルドに報告した・・・

 

 

 

 

後日、闇派閥の残党を徹底的に排除するクエストが張り出されたとか・・・

 

 

 

 

アストレア

「ベル、貴方はアリーゼ達の命の恩人よ」

 

「本当に感謝しか出来ないけど・・・ありがとう」

 

 

 

女神アストレアは、ベットで横になっているベルの頭を優しく撫でて・・・おでこに軽くキスをして、部屋を後にした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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