剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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密かな偉業

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルがオラリオに戻って来てから、数週間が経過した頃・・・

 

 

 

アリーゼ

「ベル、アストレア・ファミリアに来る前に、何処のファミリアに行ったの?」

 

ベル

「門番に門前払いをされたので、実質ファミリアには行っていませんよ」

 

「アポロン・ファミリアは気色悪くてお断りしましたけど」

 

ライラ

「ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアは行かなかったのか?」

 

ベル

「お爺ちゃんとお婆ちゃんが馬鹿のロキと性悪フレイヤには酷い目に合わされたって言ってたから」

 

「ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアには行ってないですね」

 

アストレア

「お爺さんとお婆さんがそんな事を言っていたの?」

 

ベル

「元々、お爺ちゃんとお婆ちゃんはオラリオに居たって言っていました」

 

「ゼウスとヘラって言うんです」

 

輝夜

「まさか・・・」

 

アストレア

「ゼウスとヘラが生きているの?」

 

ベル

「元気にしていますよ」

 

「お爺ちゃんは、相変わらず女湯を覗きに行って、お婆ちゃんにシバかれてましたけど」

 

リュー

「・・・女の敵だ」

 

アストレア

「それで、過去に酷い仕打ちをされたから馬鹿のロキと性悪フレイヤって言ってるのね・・・」

 

ベル

「そうですね」

 

「アルフィア伯母さんとザルド叔父さんも元気にしてると思いますよ」

 

アリーゼ

「・・・その2人って暗黒期にオラリオを破壊した最強冒険者・・・」

 

ライラ

「伯母さんって事は・・・ベルのお母さんの姉妹って事か?」

 

ベル

「そうみたいですね」

 

「本当のお母さんは、ボクが生まれた時に亡くなってしまったみたいなので・・・顔は知らないんです」

 

輝夜

「では、ベルがお母さんと呼んでいる方は・・・」

 

ベル

「ボクの師匠で、育ての親と言う感じですね」

 

リュー

「・・・では、今のクラネルさんが強くなったのは・・・」

 

ベル

「お母さんの元で、何年間も厳しい修行をしたからですね」

 

ライラ

「ベルは、英雄になりたいんだったか?」

 

ベル

「昔は英雄に憧れていましたね」

 

「でも、お母さんに言われたんです・・・英雄になろうとした時点で、失格だと」

 

「だから、今は誰かを助ける事を信条にしてますよ」

 

アリーゼ

「それで、あの時ベルは私達を助けてくれたのね~♪」

 

「あの時のベルは格好良かったわ♪」

 

ライラ

「本物の英雄様に見えたぜ♪」

 

輝夜

「勇者のように見えたぞ」

 

リュー

「・・・とても格好良かったです」

 

アストレア

「ベルは、自慢の眷属ね♪」

 

ライラ

「そういえば、ロキ・ファミリアには勇者って書いてブレイバーって言われてる冒険者が居るのを知ってるか?」

 

ベル

「その人は、何か偉業を達成したんですか?」

 

輝夜

「ある程度、腕の立つ冒険者と言うところか」

 

「オラリオ暗黒期で、活躍はしたが・・・良い様に遊ばれていたという噂だ」

 

ライラ

「ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが黒龍討伐を失敗したのをキッカケにして、オラリオを追放して・・・まぁ、今に至るって訳だ」

 

ベル

「・・・黒龍って、片目にキズとか有りましたか?」

 

アリーゼ

「ギルドの情報だと、隻眼の黒龍と言われているわね」

 

アストレア

「何か黒龍について知っているの?」

 

ベル

「・・・倒しちゃいました」

 

リュー

「・・・何をですか?」

 

ベル

「・・・黒龍を倒しちゃいました・・・」

 

アストレア

「・・・嘘は言っていないわ・・・」

 

輝夜

「ベル、知っている事を話してくれないか?」

 

ベル

「えっと・・・修行の最終試験がお母さんに刃を届かせる試合だったんですけど・・・」

 

「無事に最終試験に合格した後に、今の自分の強さがどれ位なのかを自覚する初めてのモンスターとの戦いが隻眼の黒龍だったんです・・・」

 

アリーゼ

「・・・そんな事をしてたの・・・」

 

ライラ

「一体、どうやって黒龍を倒したんだよ・・・」

 

ベル

「えっと・・・この世界に存在しない猛毒を使って弱らせて、凍らせて、砕けちゃいました」

 

輝夜

「ベル・・・お前は、本当の英雄だな」

 

ライラ

「マジで、ベルが味方で良かったぜ」

 

リュー

「・・・クラネルさん、貴方は最強の地位に居るのですね」

 

アリーゼ

「この事は絶対に秘密ね!」

 

アストレア

「ギルドには報告出来ないから・・・みんな、絶対に秘密よ」

 

 

アストレア・ファミリアの極秘の秘密事項が出来ました・・・

 

 

 

馬鹿のロキ・ファミリア・・・

 

 

フィン

「最近のオラリオの様子は変わりないかな?」

 

リヴェリア

「最近は、闇派閥の残党が生き残っているようだ」

 

ガレス

「何でも、アストレア・ファミリアが闇派閥に狙われたそうじゃな」

 

ベート

「雑魚が襲われようが知った事か!!」

 

アイズ

「・・・ダンジョンに行って、レベルを上げる・・・」

 

ロキ

「アイズたんは、今日も可愛ええわ~」

 

アイズ

「・・・お酒臭いから近づかないで」

 

ティオナ

「最近、オラリオに強い子が居るらしいんだ~」

 

ティオネ

「どうせデマでしょ」

 

「団長より強い冒険者なんて居ないのよ」

 

 

 

馬鹿が主神のロキ・ファミリアは、今の状況に胡坐をかいて慢心している・・・ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアをオラリオから追放して、何年もレベルが上がらない状態が続いている・・・

 

 

 

 

 

性悪のフレイヤ・ファミリア・・・

 

 

フレイヤ

「あぁ・・・あの子の魂は、とても綺麗な色をしているわ・・・」

 

「私のモノにしたい・・・必ず」

 

オッタル

「フレイヤ様・・・どうかなさいましたか?」

 

フレイヤ

「ふふ・・・とても良いモノを見つけたの♪」

 

オッタル

「我々に出来る事が有りましたら、何なりとお申し付けください」

 

フレイヤ

「まだ時期ではないわ・・・もっと輝きを増した時が良いわね♪」

 

 

 

性悪が主神のフレイヤ・ファミリアは、相変わらずフレイヤに尻尾を振っている男共に囲まれて悦に浸っている非常に残念で駄目なファミリアだ・・・

 

 

 

 

とある日、高い塔から視線を感じたベルは・・・人目の無い場所に移動して、神鎗の始解を使って斬魄刀を伸ばして、バベルの最上階の屋根を一瞬でバラバラにして吹き飛ばした・・・

 

 

 

自分を不愉快な視線で見ている駄女神に警告を兼ねて、これ以上自分を不愉快な視線で見つめてきた場合・・・命の危険が有る事を見せつけた・・・

 

 

 

 

 

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