剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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手合わせ

 

 

 

 

 

 

 

ガネーシャが用意した闘技場に、ロキ・ファミリアのメンバーとベル・ヘスティア・アストレア・アルフィア・アリアが一緒に来ている・・・

 

 

 

ガネーシャ

「俺がガネーシャだ!!」

 

「闘技場を用意した!!壊しても構わんぞ!」

 

「修理代は、ロキ・ファミリアに請求させてもらおう!」

 

ロキ

「おい!!今、ファミリアの財政は金欠なんや!!」

 

「これ以上、弁償金なんて払えんわ!!」

 

アルフィア

「黙れ」

 

「お前達の日頃の行いが悪いせいだ」

 

「甘んじて受け入れろ・・・駄女神が」

 

ヘスティア

「アルフィア君の言葉は辛辣だねぇ・・・」

 

アストレア

「心を抉る言葉ね」

 

アリア

「ベル君、本当にアルフィアさんと血が繋がってるの?」

 

ベル

「血縁関係上、伯母さんなのは間違いないんですけど・・・」

 

アリア

「性格が正反対ね」

 

卯ノ花烈

「おそらく、お祖父さんの育て方が良かったのでしょう」

 

「私が引き取った時のベルは、優しい子でしたから」

 

ヘスティア

「ゼウスは、子育てなんて出来る筈無いんだけどねぇ・・・」

 

ベル

「昔から、女湯とかを覗きに行ってましたよ」

 

「その都度、ヘラお祖母ちゃんがブチ切れて追いかけてましたね」

 

「どんなにボコボコにされても、懲りずに女湯を覗いたりを繰り返していました」

 

ヘスティア

「ゼウスに会った時は、徹底的にお話が必要だね!!」

 

アストレア

「今は、ゼウスの事は良いじゃない」

 

「闘技場まで来たんだし、ロキ・ファミリアとの手合わせをするんでしょ?」

 

卯ノ花烈

「ベル、始解と卍解は基本的に禁止ですよ」

 

「ですが、相手の実力を見て、自分の状況に応じて使うのは許可しますので」

 

ベル

「なら、斬魄刀は腰紐で簡単に抜刀できない様に縛っておきますね」

 

「斬月は、納刀して腰紐で縛って・・・忍者みたいに腰の後ろに付けておきます」

 

ヘスティア

「その状態だと、動くのは無理が有ると思うけど」

 

ベル

「そんなに気にならないので大丈夫ですよ」

 

アストレア

「準備が出来たら、声を掛けてね」

 

「向こうの様子を見て、始めましょう」

 

 

 

ロキ・ファミリアの方は・・・

 

 

ロキ

「頼むから、あんまり物を壊すのだけは勘弁や」

 

ティオナ

「それは約束できないかな~!」

 

アイズ

「ベルは強い・・・」

 

「そんなベルを相手にして、物を壊すなって言うのが無理な事」

 

フィン

「だが、今回は模擬戦だ」

 

「魔法までは使わない様にしよう」

 

リヴェリア

「それでは、自分達の攻め手を欠く事になるぞ」

 

「魔法が使えないのであれば、私は支援しか出来ないぞ」

 

ガレス

「細かい事を気にしても仕方ないじゃろ」

 

「臨機応変に対応していくだけじゃ」

 

ティオネ

「手加減なしでぶっ飛ばす」

 

ベート

「この前みたいに行くと思うんじゃねえぞ」

 

レフィーヤ

「リヴェリア様が魔法を使えないなら、私は足手纏いにしかなりませんよ・・・」

 

フィン

「今回の模擬戦は、負けてもペナルティが有るわけじゃない」

 

「彼の能力の分析をしながら、戦ってみよう」

 

アイズ

「ベルの分析をしようとしても意味ないと思う」

 

ティオナ

「ベル君、凄く強いんだもん!」

 

「アタシ達じゃ相手にならないって~」

 

 

ベル

「ティオナさん、アイズさん、ボクの動きを全て目で追う事が出来たらご褒美に特製ハンバーグとグラタンとカレーを好きな組み合わせで作ってあげますよ」

 

アイズ

「本気で頑張る」

 

ティオナ

「好きな組み合わせで作ってくれるのは非常に魅力的!!」

 

「他のメニューも良いの?」

 

ベル

「お2人の結果次第ですね」

 

「採点は、お母さんに一任します」

 

ティオナ

「絶対にベル君の動きを目で追って見せるから!」

 

アイズ

「特製ハンバーグを勝ち取って見せる」

 

リヴェリア

「・・・何か、飼い慣らされていないか?」

 

フィン

「ボク達も貰えたりするのかい?」

 

ガレス

「ファミリアは、金欠状態で満足に食えておらんからのお」

 

ロキ

「少しは恵んでくれや」

 

ベル

「ボクに一撃でも当てる事が出来れば考えてあげます」

 

「まぁ、掠る事も無いと思いますけど」

 

「アストレア様、準備は良いですよ~」

 

アストレア

「分かったわ」

 

「勝ち抜き戦にする?」

 

ベル

「面倒くさいので、全員で掛かって来てください」

 

ヘスティア

「ベル君は、随分と強気だね~」

 

卯ノ花烈

「強気なのでは無く、強いのですよ」

 

「私の見た所、ベルに一度でも攻撃を当てる事が出来る人は居ませんので」

 

アルフィア

「ベルは、いつの間に成長して・・・」

 

アリア

「でも、黒龍を倒せるんだもの」

 

「オラリオの冒険者では、ベル君に太刀打ちできないわね」

 

アルフィア

「・・・私達が命がけで挑んだ黒龍を・・・たった一人で」

 

アストレア

「ガネーシャ、合図をお願いね」

 

ガネーシャ

「模擬戦を開始する!!」

 

 

ゴ~ン!!!

 

 

開始のドラガ鳴った瞬間・・・ベルは、瞬歩を連続で使って姿をみえない様に高速移動をする・・・

 

 

フィン

「・・・姿を消した!?」

 

「何かの魔法なのか・・・」

 

アイズ

「魔法なんかじゃない」

 

「ベルの純粋な体術」

 

ティオナ

「やっぱり、ベル君の移動速度は速いね~」

 

リヴェリア

「この状態で、攻撃を当てろというのか・・・」

 

ティオネ

「気配すら察知できない・・・」

 

ベート

「匂いすら感じねえぞ・・・」

 

レフィーヤ

「こんな状態で、どう戦えば良いんですか・・・」

 

 

ベル

「期待外れも良い所ですね~」

 

「やっぱり、糸目の三白眼の女神が主神のファミリアなんて強くも無いですね」

 

「だって、本気を出していないのにボクの姿を目で追えないんだもの」

 

 

ベルは、アイズ達の後ろで空中に立っている・・・

 

 

フィン

「空中に立っている・・・」

 

ティオナ

「ベル君、空中に立ってて疲れない?」

 

ベル

「全然疲れませんよ」

 

アイズ

「流石に不公平・・・」

 

「降りてきて、ちゃんと戦って」

 

ベル

「仕方ないですね~」

 

「もう撹乱しないので、お好きにどうぞ~」

 

 

ベルは、下に降りてきて・・・戦闘準備をする・・・

 

 

ベート

「クソが!!」

 

フィン

「ベート!!勝手に突っ込むんじゃない!!」

 

ベル

「・・・動きが遅いですよ」

 

「ハァ!!」

 

ベート

「ゴフッ!!」

 

 

突っ込んできたベートの攻撃を回避して、鳩尾に掌底を当てて吹き飛ばす・・・

 

 

 

 

ヘスティア

「ベル君は、格闘戦も出来るのかい?」

 

卯ノ花烈

「剣術しか出来ない様では、立派な死神にはなれませんから」

 

「ですが、格闘術を教えたのは私ではありません」

 

アリア

「違うの?」

 

卯ノ花烈

「当の本人は、風来坊の様に自由気ままに動いているので会う事は有りませんが・・・」

 

「格闘戦術では、私は勝てない唯一の存在です」

 

ヘスティア

「ほぇ~」

 

アルフィア

「・・・もう勝負が付きそうだぞ」

 

アストレア

「勝負アリね」

 

 

 

ベルは、ロキ・ファミリアのメンバーを完全に無力化していた・・・

 

 

 

ベル

「正直、期待外れなんですけど・・・」

 

アイズ

「ベルの動きを目で追えなかった・・・」

 

ティオナ

「特製ハンバーグが~・・・」

 

フィン

「こうも簡単に弄ばれるとは・・・」

 

ティオネ

「団長に恥ずかしい姿を見られた・・・」

 

ガレス

「強いのお」

 

リヴェリア

「魔法を使わずに・・・」

 

ベート

「また負けた・・・」

 

レフィーヤ

「年下の男の子に負けるなんて・・・」

 

ロキ

「・・・ウチのファミリアは破産や・・・」

 

ガネーシャ

「特に破損した個所は無い。賠償は無いぞ」

 

アストレア

「ロキ、もう少し自分の眷属のレベルを上げた方が良いんじゃないかしら」

 

ヘスティア

「慢心しているロキには無理さ!」

 

「ベル君に完封されているじゃないか!!」

 

卯ノ花烈

「仕方ありません。地力が違いますから」

 

アリア

「そうよね・・・経験値が違うものね」

 

アルフィア

「コレがゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアを追い出した冒険者の現実か・・・無様だな」

 

「私が直々に鍛えてやろう・・・クソガキ共、面を貸せ」

 

「ついでに、三白眼の駄女神も面を貸せ」

 

 

アルフィアは、殆どのロキ・ファミリアのメンバーを連行していく・・・

 

 

アイズ

「全然、ベルの動きを目で追えなかった・・・」

 

ティオナ

「大好きなハンバーグが~・・・」

 

卯ノ花烈

「・・・ほんの一瞬だけ、ベルの気配を感じている所作が見受けられました」

 

「特別点を加点しましょう・・・カレーを食べられる許可を出しましょう」

 

アイズ

「・・・食べられるの?」

 

ティオナ

「でも良いの?」

 

卯ノ花烈

「ほんの少しでも成長した子には少しだけ、ご褒美をあげるものです」

 

「今回の出来事をキッカケに、さらに成長する事を期待していますよ」

 

ヘスティア

「なら、早速ホームに帰ろうじゃないか!」

 

アリア

「カレーを作るなら、お買い物していかないとね~」

 

アストレア

「アリーゼ達も喜ぶわ♪」

 

ベル

「ご飯も炊かないといけませんね~」

 

ヘスティア

「ガネーシャにもお裾分けしよう」

 

ベル

「いつもより、たくさん作ります」

 

ヘスティア

「アイズ君とティオナ君も手伝っておくれよ」

 

アイズ

「ちゃんと手伝う」

 

ティオナ

「野菜を洗うのは得意だから!」

 

アストレア

「ロキ達は、無事だと良いわね~」

 

ヘスティア

「アルフィア君が徹底的に〆ているんだろうさ」

 

卯ノ花烈

「因果応報と言うものです」

 

「我々が気にする事ではありませんよ」

 

ヘスティア

「良し!みんなでカレーを作って食べよう!」

 

 

それから、アストレア・ファミリアのホームで仲良くカレーを作って、みんなで食べました・・・

 

 

 

ちなみに、アルフィアに連れていかれたロキ・ファミリアのメンバー達は・・・過去の鬱憤を晴らす為に、徹底的にボコられていたらしい・・・

 

 

アルフィア

「こんなものか・・・ザルドも連れてくれば良かったか」

 

「本気を出していないぞ・・・今の私は」

 

「ゼウスもヘラも、貴様とフレイヤには一撃くらいぶん殴ってやりたいと言っていたからな・・・」

 

「楽しみにしていると良い・・・」

 

ロキ

「・・・勘弁してくれや・・・」

 

アルフィア

「私は、ベルが作った食事を食べに行く・・・貴様らは、大人しく雑草でも食っていろ」

 

 

以前より、スッキリとした感じでアストレア・ファミリアのホームに戻っていった・・・

 

 

 

 

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