剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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リベンジ

 

 

 

 

 

 

 

今日、再びロキ・ファミリアのホームに呼ばれたので非常に仕方なく・・・仕方なく来ている・・・

 

 

 

ベル

「それで、何用ですか?」

 

アイズ

「フィンがベルにリベンジしたい・・・みたい」

 

ティオナ

「ベル君に勝てる訳無いのにね~」

 

ティオネ

「団長を馬鹿にしてんのか!!」

 

ティオナ

「だって事実じゃん!!」

 

「前回、素手で負けてるのに・・・武器を使ったら余計勝てなくなるのは丸分かりじゃん!」

 

ガレス

「40過ぎのオッサンが出張るタイミングじゃなかろう」

 

リヴェリア

「・・・勝てる見込みが有っての提案なのか?」

 

フィン

「ボクには目的が有るんだ」

 

ベル

「興味が無いですし、聞きたくないので結構です」

 

リヴェリア

「ベル・・・と呼んだらアルフィアにぶっ飛ばされるな・・・」

 

ベル

「ベルで構いませんよ」

 

「お義母さんにはキツく怒っておきますので」

 

リヴェリア

「そうか・・・」

 

「ベルは、魔法を使いながら戦ったりするのか?」

 

ベル

「魔法とは違いますけど、違う概念と言えば良いのかな・・・」

 

「色々使えますよ。攻撃・捕縛・防御とか」

 

リヴェリア

「・・・アイズとティオナは実際に見たのか?」

 

アイズ

「見た」

 

ティオナ

「リヴェリアが見たら、凄くショックを受けると思ったから言わなかったんだけど・・・」

 

「九つの魔法が使えるリヴェリアが全く相手にならないよ・・・」

 

レフィーヤ

「リヴェリア様が相手にならないなんて嘘です!!」

 

ティオナ

「なら、レフィーヤが実際に本気のベル君と戦ってみれば~」

 

「5秒も持たないからさ~」

 

ベート

「・・・一体、幾つの武器を使いやがる」

 

ベル

「さぁ・・・全部で幾つ使えるんでしょう」

 

フィン

「本気でボクと戦ってほしい」

 

ベル

「普通に死にますけど良いですか?」

 

「一切、治療とかしませんよ」

 

アイズ

「ベル、本気は駄目」

 

ティオナ

「命が幾つ有っても足りないから駄目だよ!」

 

ベル

「でも、相手が命を粗末にするなら死神として介錯くらいはしますよ」

 

「その後の魂は、しっかりと冥府に送ってあげるので迷う事も有りませんから」

 

アイズ

「死神って、タナトスとかと関係ある?」

 

ベル

「あっちの死神とは別系統です」

 

「ボクは、迷える魂を天国に導いてあげるのが仕事なので」

 

ティオナ

「烈さんも死神なんでしょ?」

 

ベル

「そうですよ」

 

「格闘の師匠も死神ですね」

 

リヴェリア

「・・・その死神とは命を刈り取る神では無いのか?」

 

ベル

「ボク達は、無暗に命を刈り取る事なんてしませんよ」

 

「迷える魂を導くだけです」

 

ベート

「細かい事は如何でも良い!!」

 

「俺と戦え!!」

 

ベル

「・・・また、無様に負けたいのであれば構いませんよ」

 

「まぁ、ボクも手加減を誤って殺してしまうかもしれませんが・・・覚悟が有るんでしょうね」

 

「良いですよ。ボクの本気を見せてあげましょう」

 

ティオナ

「ベル君、落ち着いて!」

 

「ベートの馬鹿の口車に乗らなくて良いから!」

 

アイズ

「烈さんを呼んでくる」

 

 

アイズは、大急ぎで烈を呼びに行った・・・

 

 

ロキ

「頼むから、余計な出費だけは勘弁してや・・・」

 

フィン

「僕の目的を達成する為にも勝たないといけないんだ」

 

ティオネ

「団長なら絶対に勝てます!」

 

リヴェリア

「お前は黙っていろ!」

 

ガレス

「引っ込みがつかなくなってきたのお」

 

 

ヘスティア

「コラ~!!!」

 

「ボクの可愛いベル君を勝手に呼び出しておいて、何をさせる気だい!!」

 

アストレア

「ロキ・・・自分の眷属の躾くらい何とかしなさい」

 

アルフィア

「五月蠅いぞ・・・騒音共が・・・福音」

 

 

アルフィアの福音が炸裂して、ロキ・ファミリアの一部の団員達は一瞬でノックダウンされた・・・

 

 

ティオナ

「うわ~・・・魔法のダメージが規格外だよね」

 

アイズ

「音の魔法だから防げない」

 

卯ノ花烈

「ベル、相手の言葉に乗せられては駄目ですよ」

 

ベル

「ごめんなさい」

 

アストレア

「でも、ベルを怒らせると収拾がつかなくなるわよ」

 

「オラリオの冒険者じゃ相手にならないんだから」

 

ヘスティア

「ロキ・・・ボクから賠償金を請求した方が良いかい?」

 

「法外な値段を吹っ掛けるよ!!」

 

ロキ

「勘弁してくれ・・・もうファミリアの貯蓄はカツカツなんや」

 

ヘスティア

「なら、自分の眷属の手綱くらい握ってコントロールしたらどうなんだい!!」

 

ロキ

「それが出来るなら、とっくにやっとるわ!!」

 

リヴェリア

「フィンとベートとティオネが暴走しがちでな・・・」

 

ティオナ

「手に負えないんだ!」

 

アイズ

「・・・ヘスティア様、改宗しても良い?」

 

ヘスティア

「ロキが許可すればボクはアイズ君の改宗を歓迎しよう!」

 

アイズ

「そういう訳で、改宗するね」

 

ロキ

「アカン!!」

 

「アイズたんの改宗は許可できん!!」

 

ティオナ

「アイズが改宗するなら、私も改宗する!」

 

ロキ

「ティオナもアカン!!」

 

ベル

「神様、帰りましょうか」

 

ヘスティア

「良し!!帰ろうじゃないか!」

 

アストレア

「いい加減、ロキ・ファミリアの暴走にも付き合いきれないわね」

 

アルフィア

「私が滅ぼしてやろう」

 

卯ノ花烈

「私も助力しましょう」

 

ベル

「烈お母さんが協力すると更に収拾がつかなくなるから辞めてね」

 

リヴェリア

「ロキ、お前の監督不行き届きが原因だぞ」

 

ガレス

「毎日、飲んだくれて自堕落な生活を送っていたツケが回って来たの」

 

レフィーヤ

「・・・私、ロキ・ファミリアに入った事を後悔しています・・・」

 

アイズ

「レフィーヤ、私と一緒に改宗する?」

 

ティオナ

「3人で改宗すれば心強いよね!」

 

リヴェリア

「折角の機会だ・・・私も改宗を・・・」

 

ロキ

「ママは逃がさへんで!!」

 

「ロキ・ファミリアの唯一の良心を手放すわけにはいかん!!」

 

リヴェリア

「離せ!!」

 

「毎度毎度、お前達の尻拭いをしてきた私の胃は限界だ!」

 

「これを機に、ロキ・ファミリアを離れさせてもらう!」

 

「お前達の尻拭いをして、精神的に潰されるくらいならアルフィアに追い回される方が遥かにマシだ!」

 

アルフィア

「ほぉ・・・その啖呵に免じて、今回は追い回すのは勘弁してやろう」

 

ヘスティア

「まぁ、改宗に関しては追々で良いさ」

 

「それで・・・ボクの可愛いベル君に対して失礼な事を言ったのは何処の誰だい!?」

 

ティオナ

「ベートの馬鹿!!」

 

アイズ

「フィン」

 

リヴェリア

「ティオネもだな」

 

ガレス

「間違ってはいないの」

 

ロキ

「・・・もう勘弁してくれや」

 

ヘスティア

「ベル君!!ガネーシャの闘技場を借りて、全力全開でぶっ飛ばしてあげるんだ!」

 

ベル

「は~い」

 

アルフィア

「クソガキ共、喜べ・・・私の可愛いベルが徹底的にボコボコにしてくれるぞ」

 

卯ノ花烈

「ベル、殺生は駄目ですよ」

 

アストレア

「アリーゼ達も呼んできましょう」

 

 

 

ガネーシャ・ファミリアの闘技場・・・

 

 

ガネーシャ

「俺がガネーシャだ!!」

 

「思う存分戦うと良い!!」

 

ベル

「・・・目覚めろ、斬月!」

 

 

ベルが、斬月を抜刀しながら解号を叫ぶと・・・斬月が殺気マシマシの大きな包丁のような姿に変わる・・・

 

 

卯ノ花烈

「斬月の始解を使うのですね・・・」

 

ヘスティア

「何だい・・・あの危なそうな剣は!?」

 

アストレア

「大きな包丁みたいね」

 

アリーゼ

「あれで料理が出来るのかしら!」

 

輝夜

「出来る訳が無いだろ」

 

ライラ

「ベルの身長くらい有るぞ」

 

リュー

「・・・何だか、クラネルさんの顔も少しばかり悪い顔をしている気が・・・」

 

アイズ

「凄く斬れそう」

 

ティオナ

「バスターソードって言う奴かな!」

 

アルフィア

「ベル、手加減無用だぞ」

 

ロキ

「・・・もう終わりや・・・」

 

 

ベル

「斬月の始解は、触れるものを全て切り裂く凄まじい暴れ馬なんですけど・・・たまには使わないと勿体無いですよね♪」

 

フィン

「・・・何だ、あの凶悪な武器は」

 

ベート

「舐めてんじゃねえぞ!!」

 

ティオネ

「団長!!私が突っ込みます!!」

 

 

 

ティオナ

「馬鹿だね~」

 

「ベル君の武器が普通じゃないのは分かるのに~」

 

アイズ

「フィン達は、混乱している」

 

リヴェリア

「一度、徹底的に心をへし折られて塞ぎ込んでくれた方が楽で良い」

 

ガレス

「そうなるとファミリアの運営が出来なくなるのお~」

 

レフィーヤ

「でも、最近の団長達は凄くイライラしているようなので・・・一度、プライドをへし折られた方が良いんじゃないでしょうか・・・」

 

 

 

ベル

「それじゃあ行きますよ~♪」

 

 

ベルは、斬月を振り回しながらフィン達に迫っていく・・・

 

 

間合いが読めない武器相手に、懐に踏み込めないフィン達は逃げる事しかできず・・・斬月を受けようとすれば、不壊属性が付与された武器を紙を切るように切り飛ばしていく・・・

 

 

フィン

「不壊属性の武器が・・・」

 

ベート

「どうなってんだ!!」

 

「コッチの武器を簡単に破壊しやがる!!」

 

ティオネ

「団長!!」

 

ベル

「縛道の六十二・百歩欄干!!」

 

 

ベルの霊圧を棒状に変えて、フィン達に投擲して・・・拘束する

 

 

リヴェリア

「あの短文詠唱で魔法を使えるのか・・・」

 

アイズ

「あれは魔法じゃない・・・鬼道?らしい」

 

ティオナ

「リヴェリアみたいに長い呪文を唱えなくても良いのは羨ましいよね~」

 

レフィーヤ

「あんな短文で強力な魔法が使えるなんて・・・」

 

アルフィア

「私の魔法も短文詠唱だが?」

 

アストレア

「貴方は例外よ」

 

ヘスティア

「ありゃ~・・・もう勝負アリだね」

 

 

ベル

「月牙天衝!!」

 

 

ベルの渾身の月牙天衝をフィン達に向けて、思いっきりぶっ放した後・・・断空を使って、フィン達の正面に障壁を展開して、月牙天衝を相殺して圧倒的な実力差を見せつける・・・

 

 

ロキ

「降参や!!」

 

「もう降参するから勘弁してくれや!!」

 

ベル

「あんまり面白くないですし、もう終わりで良いですよ~」

 

「さて、後片付けをして帰ろうかな」

 

ガネーシャ

「大変素晴らしい壊しっぷりだ!!」

 

「闘技場の建て直しに向けて、大いに破壊してくれて助かったぞ!」

 

ベル

「闘技場を建て直すんですか??」

 

ガネーシャ

「うむ!」

 

「所々で劣化が進んできていてな!!」

 

ベル

「なら、建て直しす時に足りないかもしれませんが使ってください」

 

 

ベルは、10万ヴァリスをガネーシャに渡して帰っていった・・・

 

 

 

フィン

「また簡単に負けるとはね・・・」

 

ベート

「俺の実力はこの程度だったのか・・・」

 

ティオネ

「武器が・・・真っ二つに」

 

ロキ

「これに懲りたら、ドチビの所にケンカ売ったらアカン!!」

 

「アルフィアの機嫌を損なう事は禁止や!」

 

 

 

ベルに一方的に遊ばれたフィン・ベート・ティオネの3人は、暫くの間は自室で反省し・・・ある程度時間が経過した頃、自分の実力不足を解消する為にダンジョンに行ってレベル上げに励むようになったらしい・・・

 

 

 

 

 

 

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