剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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小さな少女

 

 

 

 

 

 

とある日・・・愛飲しているお酒が無くなった乱菊のお使いで、オラリオの中でお買い物をしているベル・・・

 

 

 

 

ベル

「乱菊さん、お酒を飲むペースが速いんだから・・・」

 

「オラリオで同じお酒が買えるか分からないのに・・・全く、無計画なんだから」

 

松本乱菊

「そんな事言わないでよ~」

 

「ベルだって、好きなジュースとか良く飲んだりするでしょ?」

 

ベル

「・・・何で、一緒に歩いてるんですか・・・お昼寝するって言ってたじゃないですか」

 

松本乱菊

「だって、ベルと一緒にお出掛けしたかったんだもん」

 

ベル

「何がお出掛けしたかったんだもんですか・・・幾つにもなって、そんな事を言ってるんですか」

 

「既に、500歳は超えてるじゃないですか」

 

松本乱菊

「ベルが辛辣!?」

 

「お姉さんは悲しいわ・・・」

 

ベル

「ウソ泣きなのがバレてますよ」

 

松本乱菊

「もう少し、お姉さんを労わってくれても良いんじゃない?」

 

「幾ら、死神に年齢の概念が無いとはいえ・・・」

 

ベル

「毎回毎回、誰が乱菊さんのフォローをしてると思ってるんですか」

 

松本乱菊

「・・・ごめんなさい」

 

ベル

「分かればよろしい」

 

「言っておきますけど、オラリオで買えるお酒は果実酒が殆どなので、エールとか焼酎とか無いですからね」

 

松本乱菊

「お酒が飲めるなら文句は言わないわよ」

 

ベル

「本当ですかね」

 

松本乱菊

「あまり、お姉さんを苛めると後が怖いわよ~」

 

ベル

「お母さんに言いつけますよ?」

 

松本乱菊

「ごめんなさい」

 

ベル

「はぁ・・・」

 

 

ベルと乱菊は、豊穣の女主人にやって来た・・・

 

 

ベル

「すみません、ミアさん居ますか?」

 

アーニャ

「ミア母ちゃんなら奥の方に居るニャ」

 

シル

「ベルさん、いらっしゃいませ♪」

 

アーニャ

「シル、また仕事をサボってるとミア母ちゃんに怒られるニャ」

 

「御皿洗いが全然終わってないニャ」

 

ミア

「シル!!仕事をサボってるんじゃないよ!!!」

 

アーニャ

「ほら、言わんこっちゃないニャ」

 

ミア

「それで、坊主は何用だい?」

 

ベル

「ミアさんにお酒を買っているお店を教えて貰いたくてお邪魔しました」

 

ミア

「ウチで使ってる酒は、デメテル・ファミリアが作ってる果実酒が殆どさ」

 

「デメテル・ファミリアのホームに行けば、割安で買えるさね」

 

ベル

「デメテル・ファミリアに行けば買えるんですね」

 

アーニャ

「・・・一応、オラリオにも酒を造ってるファミリアは無い事は無いニャ」

 

「でも、ソーマ・ファミリアは団員共が最低の屑ばっかりだから辞めておいた方が良いニャ」

 

ミア

「まぁ、ソーマ・ファミリアはオラリオに悪影響を及ぼしている有害ファミリアさ」

 

「主神のソーマが酒を造ること以外に無関心ってのが問題さ」

 

松本乱菊

「ベル、ソーマ・ファミリアのホームを破壊してお酒を手に入れるわよ!」

 

ベル

「堂々と外道に落ちようとしないでください」

 

「オラリオ内で問題を起こしたら、オラリオから追放されますよ」

 

松本乱菊

「別に良いんじゃない」

 

「私達は、何処に行っても生活できるし」

 

ベル

「・・・とりあえず、デメテル・ファミリアのホームに行きましょう」

 

アーニャ

「今度は、ちゃんと飯を食いに来るニャ」

 

ミア

「たくさんヴァリスを使ってもらわないと困るからねぇ」

 

ベル

「今度、みんなを連れてきますね」

 

 

ベルと乱菊は、デメテル・ファミリアのホームに向かった・・・

 

 

 

デメテル・ファミリアのホーム・・・

 

 

デメテル

「ベルは、お酒を買いに来たのね♪」

 

ベル

「乱菊さんの愛飲してたお酒が無くなったので・・・」

 

松本乱菊

「美味しく飲めるお酒なら、何でもウェルカムよ!」

 

デメテル

「今の時期に流通している果実酒は、葡萄を発酵させて作ったワイン」

 

「穀物を使った蒸留酒に、色んな果物の果汁で飲みやすい味付けにした果実酒」

 

「完熟した梅を長い時間お酒に漬け込んで作った梅酒がメインね」

 

松本乱菊

「ちょっと待って・・・蒸留酒が有るの?」

 

デメテル

「有るには有るけど、単体で飲むと強すぎて美味しくないわ」

 

「アルコール度数が80度を超えてるのよ」

 

ベル

「乱菊さん、買おうとしないでくださいね」

 

松本乱菊

「激強の蒸留酒なんて、滅多に飲めないのよ!」

 

デメテル

「申し訳ないけど、蒸留酒は売らない事にしてるの」

 

「私達の方で加工して販売する様にしてるのよ・・・お酒は、人を堕落させるから」

 

ベル

「乱菊さんみたいですね」

 

松本乱菊

「ちょっと!?」

 

デメテル

「まぁ、ベルに売る事が出来る果実酒を用意するから待っててね」

 

ベル

「ボクも手伝いますよ」

 

デメテル

「ありがとう♪」

 

ベル

「乱菊さん、大人しく待っていてくださいね」

 

「要らない事をしたら、卍解無双の状態で遊びましょうね」

 

松本乱菊

「大人しく待ってます!」

 

 

デメテルと一緒に倉庫からお酒を運んできた・・・

 

 

ベル

「乱菊さん、これくらい有れば十分でしょ」

 

松本乱菊

「当分の間は、お酒を楽しめそうね!」

 

デメテル

「お会計は、これ位かしら」

 

ベル

「では、多めに渡しておきます」

 

「また、乱菊さんがお酒を飲み終わってしまうかもしれないので」

 

デメテル

「分かったわ」

 

「次来た時に割引させてもらうわね♪」

 

ベル

「デメテル様、ありがとうございました」

 

松本乱菊

「ありがと~」

 

デメテル

「またのご利用をお待ちしてま~す♪」

 

 

両手に大量のお酒を抱えて、オラリオのメイン通りを歩いていると・・・

 

 

ベル

「・・・乱菊さん、聞こえますか?」

 

松本乱菊

「えぇ・・・何かを殴る音がするわ」

 

ベル

「・・・近くに神様が働いている露店のお店が有るので、お酒を預けてきましょう」

 

 

ベルと乱菊は、ヘスティアが働いている露店にお酒を預けて来た・・・

 

 

ヘスティア

「全く!!こんなに大量のお酒を預けていかれても困るんだよ!!」

 

「ベル君とはお話をしないといけないね!!」

 

「乱菊君とも烈君を交えてのお話をしないと駄目だね!!」

 

 

ヘスティアが怒っている頃・・・ベルと乱菊は、不穏な物音が聞こえた場所に向かっていた・・・

 

 

???

「今日の儲けはコレだけか??」

 

???

「・・・それだけです」

 

???

「こんなんじゃ足りねえだろうが!!」

 

バキッ!!

 

???

「あぐっ!!」

 

???

「お前の両親が残した借金は全然終わらねえなぁ」

 

「雀の涙の稼ぎじゃ、ソーマ・ファミリアから抜けるなんて夢のまた夢だな!!」

 

 

ベル

「それ以上喋ったら、首を撥ねる」

 

「死にたくなかったら、両手をあげて膝をつけ」

 

 

ベルは、粗暴の男の首元に斬月を乗せて、うっすら切り傷を付ける・・・

 

 

松本乱菊

「こんな小さい子を殴るなんて・・・随分と野蛮ね」

 

???

「テメェら何者だ・・・」

 

ベル

「名乗るつもりは有りません・・・お前みたいな屑に名乗る名前は持ち合わせては居ませんので」

 

松本乱菊

「そいつ、ソーマ・ファミリアって言ってたわね」

 

「ギルドも頭を悩ませているって噂だし、私達で壊滅させても良いんじゃない?」

 

ベル

「それも良いかもしれませんね」

 

「弱いモノから搾取するだけの屑なんて生きてる価値すらありませんから」

 

???

「あの・・・」

 

松本乱菊

「怪我は大丈夫?」

 

???

「まだ痛みますが・・・」

 

松本乱菊

「名前と所属してるファミリアは?」

 

リリ

「リリは、リリルカ・アーデと申します・・・ソーマ・ファミリアに所属させられています・・・」

 

松本乱菊

「ベル、有罪よ」

 

ベル

「分かりました」

 

「おい、ソーマ・ファミリアのホームまで連れていけ・・・拒否権は無いぞ」

 

???

「どうなっても知らねぇからな!!」

 

 

屑に案内させて、ソーマ・ファミリアのホームにやって来た・・・

 

 

???

「言っておくが、主神は何にも無関心で話は通じる相手じゃないからな!!」

 

ベル

「そんな事は関係ありませんよ・・・話が通じないのであれば、強制的に話をするしかない状況にするだけなので」

 

松本乱菊

「折角だし、タダ酒でも貰っていきましょう♪」

 

リリ

「あまりソーマ・ファミリアのお酒は飲まない方が良いと思います・・・」

 

「魅了されて、可笑しくなるので・・・」

 

松本乱菊

「私は、お酒を飲んでも理性を失う事は無いから大丈夫よ!!」

 

「神の権能も効かないから!」

 

ベル

「何故か、死神には神の権能は効かないんですよね・・・理由は分かりませんけど」

 

リリ

「そんな人が居るんですか?」

 

松本乱菊

「ココに居るわ!!」

 

ベル

「さて、乱菊さんも一緒に行きましょうか」

 

松本乱菊

「そうね!引きこもりの陰湿な主神にクレームを入れに行きましょう!」

 

「場合によっては武力行使も可ね!!」

 

ベル

「武力行使を前提に考えないでくださいね」

 

 

 

ソーマ・ファミリアのホーム・・・

 

 

ベル

「貴方がソーマ・ファミリアの主神ですか」

 

ソーマ

「・・・」

 

松本乱菊

「居るのよね~。相手に本当に無関心な奴」

 

「やっぱり、実力行使になるわよね~」

 

ベル

「・・・何処を見てもお酒ばかり」

 

リリ

「・・・ソーマと言われる神酒を一口飲むとあまりの幸福感に満たされて、神酒の事しか考えられなくなるそうです・・・」

 

ベル

「ふ~ん・・・」

 

 

ベルは、適当に酒瓶を開封して匂いを嗅いでみる・・・

 

 

ベル

「臭い・・・お酒の匂いじゃない」

 

松本乱菊

「・・・確かに酒の匂いじゃないわね」

 

 

ベルは、一口だけ口に含んでみる・・・

 

 

ベル

「マズッ!!」

 

「こんなのが酒って・・・どんだけ酒造りの才能が無いんだよ」

 

「酒を司る主神が呆れる・・・デメテル様のお酒で口直ししないと」

 

松本乱菊

「・・・こんなもの飲めたものじゃないわ!」

 

「ベル、私にも果実酒を一口頂戴」

 

ベル

「どうぞ」

 

 

ソーマ

「・・・ソーマを飲んでも・・・変わりないのか・・・」

 

ベル

「こんなクソ不味い酒を造れるのもある意味才能ですね・・・」

 

松本乱菊

「酒に対する冒涜でしかないわ!」

 

「こんな酒は全部燃やすべきね!」

 

リリ

「ソーマ様、リリはファミリアを辞めさせていただきます」

 

ソーマ

「・・・なら、今さっき完成した神酒を飲んで魅了されなければ改宗を認めよう・・・」

 

ベル

「こんなマズい酒を小さな女の子に飲ませようだなんて・・・」

 

「ボクが飲みますから・・・それで良いですよね」

 

松本乱菊

「ベルだけに飲ませるのは流石にマズいわ・・・卯ノ花隊長にボコられる」

 

リリ

「リリの問題なので・・・リリも飲みます!」

 

 

3人で神酒を飲み込む・・・

 

 

ベル

「マズい・・・」

 

松本乱菊

「やっぱりマズいわね・・・」

 

リリ

「・・・リリは、助けていただいた乱菊様とベル様の近くに居たいです!!」

 

「だから、リリを解放してください!」

 

ソーマ

「・・・分かった」

 

「リリルカ・アーデ・・・君を解放しよう」

 

「今まで、何も出来ずに申し訳なかった・・・」

 

 

ソーマは、リリの恩恵を改宗出来るようにする・・・

 

 

リリ

「ありがとうございます・・・」

 

ソーマ

「・・・体に気を付けなさい」

 

リリ

「はい!」

 

ベル

「えっと・・・リリは、今までクソ野郎に暴力を振るわれてたんだよね?」

 

リリ

「何年も・・・ずっと耐えてきました・・・」

 

松本乱菊

「なら、これを機に盛大に仕返しをしましょう!」

 

「ベルと一緒に拘束しておくから、思いっきり仕返しよ!」

 

ソーマ

「ザニス・・・ソーマ・ファミリアは一度解体する・・・」

 

「今までご苦労だった・・・」

 

ザニス

「俺のファミリアだぞ!!」

 

「今まで金を集めて、自由に出来たってのに!!」

 

「部外者が邪魔すんじゃねえ!!」

 

ベル

「五月蠅い」

 

松本乱菊

「さぁ、思いっきり一発くらいぶん殴りましょう!」

 

リリ

「ザニス様・・・リリは、貴方が大嫌いです」

 

「2度とリリの目の前に姿を現さないで下さい!!」

 

 

バキッ!!!

 

 

ザニス

「ギャアアア!!!」

 

 

ベル

「うわ・・・的確に急所を狙った一撃をお見舞いするなんて・・・」

 

松本乱菊

「良いセンスを持っていそうね!」

 

「とりあえず、この馬鹿はギルドに連れて行きましょう」

 

ソーマ

「・・・少しの間、デメテルに美味しい酒を造り方を教わろう・・・」

 

リリ

「ソーマ様が美味しいお酒を造れるように応援しています」

 

ソーマ

「・・・満足できるお酒が出来たら、試飲してもらえる様に頑張ろうと思うよ」

 

 

主神ソーマは、少し意欲に満ちた顔をして歩いていった・・・

 

 

ベル

「とりあえず、戻りましょうか」

 

松本乱菊

「戻ったら、美味しいお酒で一杯と行きましょう♪」

 

リリ

「・・・リリも着いて行っても良いのでしょうか・・・」

 

ベル

「ボク達が加担した以上、面倒見ないと駄目だからね」

 

「小さなファミリアだけど、人は多いから。強い人も大勢いるし」

 

リリ

「その・・・お世話になります」

 

 

 

リリを連れて、ヘスティアの露店に戻ると・・・

 

 

 

ヘスティア

「やっと戻って来たのかい・・・その子は?」

 

ベル

「ソーマ・ファミリアで暴力を振るわれっていたので助けてきました」

 

「主神のソーマ様は、暫くの間はデメテル様の所で美味しいお酒の作り方を勉強を1から始めるそうです」

 

ヘスティア

「あのソーマがねぇ・・・」

 

リリ

「初めまして・・・リリルカ・アーデです」

 

ヘスティア

「ボクは、ヘスティアだよ♪」

 

「まぁ、立ち話もあれだしね・・・ホームに戻ろうか」

 

「乱菊君は、お酒を全部持って行くんだよ」

 

松本乱菊

「は~い」

 

 

それからヘスティア・ファミリアのホームに戻った・・・

 

 

卯ノ花烈

「そんな事が有ったのですね・・・まずは怪我の治療をしましょう」

 

アストレア

「ソーマ・ファミリアを実質牛耳ってたゴミ屑は?」

 

ベル

「ギルドに預けてきました」

 

「今頃、狛村の叔父さんにキツイお灸を据えられてるんじゃないかな」

 

松本乱菊

「後は、狛村隊長の方で何とかしてくれるから大丈夫♪」

 

「私達は、買ってきたお酒で宴会よ♪」

 

卯ノ花烈

「・・・まぁ、今日くらいは大目に見ましょう」

 

 

小さなお客人を迎えて、みんなで宴会をしました・・・

 

 

案の定、買ってきたお酒は1日で飲み干してしまい・・・再び、デメテル・ファミリアのホームまで買いに行くのでした・・・

 

 

 

 

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