剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

32 / 51
成長と探索

 

 

 

 

 

 

リリが修行を始めてから二か月ほど経った頃・・・

 

 

 

四楓院夜一

「瞬歩をマスター出来たようじゃな」

 

リリ

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

「まだベル様達の足元にも及びません・・・」

 

四楓院夜一

「基本をマスターする事が肝心じゃ」

 

「後は、瞬歩を使っていけば上達していく。次は、気配を察知されずに動く技術をマスターしていく予定じゃ」

 

リリ

「瞬歩を使えば、気配は察知されないのでは?」

 

四楓院夜一

「稀に、僅かな気配を察知する奴がいるんじゃよ」

 

「儂らは霊圧と言う特殊なオーラの類を使っている・・・この霊圧を用いて斬魄刀を解放して戦うんじゃが・・・」

 

「お主には無縁じゃな」

 

リリ

「斬魄刀?」

 

四楓院夜一

「あまり気にしなくても良い」

 

「さて、お主の気配を完全に消す訓練を始めるとしよう」

 

リリ

「はい!」

 

 

 

リリが気配を消す訓練をしている頃・・・

 

 

ベル

「アストレア様、フレイヤ・ファミリアの実態ってどんな感じなんですか?」

 

アストレア

「オラリオの二大派閥のファミリアね・・・団長のオッタルはオラリオで唯一のレベル8だと言われているわ」

 

アリーゼ

「あまりオラリオで他のファミリアと関わらない様にしてるのよ!」

 

輝夜

「イシュタル・ファミリアと対立しているな」

 

ライラ

「お互いに美の女神で犬猿の仲って噂だぜ」

 

リュー

「フレイヤ・ファミリアとイシュタル・ファミリアでは団員のレベルの差が大きい」

 

「故に、冷戦状態と言っても良い筈だ」

 

アルフィア

「あのクソ女神が美の女神と言うのが有り得ないがな」

 

「イシュタルは、男神を食い散らかしまくってる阿婆擦れだ」

 

松本乱菊

「試しに、ベルが偵察してくればいいんじゃない?」

 

ベル

「嫌ですよ。香水臭そうで鼻が馬鹿になりそうで」

 

リヴェリア

「フレイヤは人の魂の色を見ていると言われている」

 

ベル

「魂の色・・・ボクは何色かな」

 

アイズ

「ベルの魂の色は金色だと思う」

 

ティオナ

「銀色かもしれないよ!」

 

アリア

「私は、オレンジ色だと思うわ」

 

アイズ

「何で?」

 

アリア

「ベル君は、優しく包み込んでくれるような安心感が有ると思うの」

 

「オレンジ色は優しさを表してると思うわ」

 

アリーゼ

「勇者って何色なのかしら・・・」

 

輝夜

「・・・虹色か?」

 

ライラ

「気持ち悪くねえか?」

 

卯ノ花烈

「ベルの魂の色は無垢を表す白色だと思いますよ」

 

リュー

「確かに説得力がある・・・」

 

ライラ

「まぁ、ベルの魂が何色なのかは置いておいて・・・今日はダンジョンに行って新種の鉱石を探しに行こうぜ」

 

ベル

「新種の鉱石ですか?」

 

輝夜

「何でも、通常の鉄鉱石の純度より遥かに高純度の鉱石が20階層で発見され様だ」

 

アリーゼ

「ガッポリ稼ぐチャンスよ!」

 

リュー

「そんな上手い話が有る筈が無い。何かしらの裏が有る筈だ」

 

ベル

「確かに・・・ライラさん、情報はギルド経由ですか?」

 

ライラ

「そう言われてみれば・・・冒険者の間で噂になってるだけみたいだぜ」

 

松本乱菊

「確実に罠の可能性が有るわよ~」

 

卯ノ花烈

「情報の出所が不明な場合、何者かが暗躍している可能性が有ります」

 

アルフィア

「・・・闇派閥のゴミ共が生きていたか・・・」

 

アストレア

「闇派閥は完全に解体されて、オラリオから永久追放されているし・・・主神は天界に送還されているから恩恵も消えている筈よ」

 

ベル

「情報が完全に揃うまでは様子を見た方が良いと思いますよ」

 

アイズ

「ロキ・ファミリアでも色々と情報を集めている所」

 

ティオナ

「でも、鉱石の現物を見た人が誰も居ないのが胡散臭いよね~」

 

リヴェリア

「ギルドが情報を把握していれば公式に発表されても良い筈だ」

 

「これに関しては我々は何もせずに静観した方が良いと思うが」

 

ベル

「ギルドからの発表を待ちましょうか」

 

 

ベル達が怪しい情報について意見を交わしている時・・・バベルの最上階では・・・

 

 

 

フレイヤ

「あぁ・・・あの子の魂は凄く綺麗だわ・・・」

 

「どんな手を使っても手に入れたい・・・」

 

オッタル

「ですがフレイヤ様・・・以前、バベルの最上階を遥か遠くから襲撃された筈だと思いますが」

 

フレイヤ

「あれはあの子を見ているのを気づかれてしまった・・・」

 

「正攻法で接触してみるのが一番だと思うわ・・・」

 

オッタル

「フレイヤ様が直々に接触するのですか」

 

フレイヤ

「その方が過度な警戒心を持たれなくて良い筈よ」

 

オッタル

「・・・フレイヤ様のご意思を尊重しますが、何か有れば対応出来るように控えておりますので」

 

「くれぐれも出過ぎた真似は控えて頂きたい」

 

フレイヤ

「オッタルの手を煩わせることは無い筈よ」

 

 

性悪女神のフレイヤは、ベルに接触しようとしていた・・・

 

 

アルフィア

「・・・あの性悪女神、ベルに接触しようとしているな・・・」

 

卯ノ花烈

「分かるのですか?」

 

アルフィア

「私の魔法は音に関係する魔法だ・・・故に、小さな音でも集めて聞く事が出来る」

 

「オラリオ内であれば問題無く音を拾う事が出来るから、クソ女神の悪だくみ位スグに気づける」

 

松本乱菊

「なら、性悪女神をとっ捕まえてお仕置きする?」

 

アルフィア

「あのバカ女神がお仕置き程度で改心する筈が無い」

 

「クソガキも含めて徹底的に追い込んでやる」

 

アストレア

「あまり過激な事は駄目よ」

 

アルフィア

「過去にオラリオからゼウスとヘラの二大神を追い出して、この有り様のフレイヤ・ファミリアに対して不満は星の数ほど有る」

 

「今回は、その仕返しの一端だ。思い知れ、馬鹿ども」

 

 

ベルの保護者達がフレイヤに対して、迎撃する準備を始めた・・・

 

 

当の本人のベルは、普段通りアリーゼ達とアイズ・ティオナ・リヴェリアと一緒にダンジョンに向かって、様々な素材採集をしていた・・・

 

 

ベル

「やっぱり、新種の鉱石なんて出てきませんね」

 

アイズ

「やっぱりデマだった」

 

アリーゼ

「20階層をひたすら採掘したのに出てこないわ!!」

 

輝夜

「この事をギルドに報告するべきか」

 

ライラ

「元々、情報が眉唾物だからな・・・」

 

ティオナ

「もう少し採掘してみようよ」

 

リヴェリア

「コレだけ採掘しても出てこない・・・やはり罠の可能性が有るか」

 

リュー

「・・・静かに。誰か来る」

 

 

ベル達が隠れると・・・他所のファミリアの冒険者たちが来る・・・

 

 

冒険者Å

「本当に新種の鉱石なんて出るのかよ」

 

冒険者B

「噂だと、新種の金属鉱石が採掘できるらしいぜ!」

 

「俺らで大量に採掘して、ヘファイストス・ファミリアかゴブニュ・ファミリアに高値で売りつけようぜ!」

 

冒険者C

「既に随分と採掘されてる痕跡が有るぞ」

 

冒険者A

「まだ採掘してない場所を探せ!」

 

冒険者B

「残りは俺達で独占して、ぼろ儲けだぜ!」

 

 

他所の冒険者達が手を付けていな場所を探して、採掘を始めると・・・壁の一部が崩れて洞窟が現れた・・・

 

 

冒険者A

「やったぜ!!この中に新種の鉱石が有るに決まってるぜ!」

 

冒険者B

「ぼろ儲けだぜ!」

 

冒険者C

「やったぜ~!!」

 

 

冒険者達が洞窟に入っていく・・・

 

 

ベル

「噂は嘘じゃなかったのかな・・・」

 

アリーゼ

「ベル、前にも言ったけどダンジョンは生きているのよ!!」

 

輝夜

「リスクマネジメントが出来ない冒険者は早死にする・・・」

 

ライラ

「下調べもしないで洞窟に入るなんて・・・馬鹿じゃねえのか?」

 

アイズ

「・・・何も起こらないと良いけど」

 

ティオナ

「冒険者なら自己責任でしょ!」

 

リヴェリア

「我々は新種の鉱石が実際に有るのかを確かめる為に来ただけで危険に足を突っ込むつもりは無いな」

 

リュー

「面倒事に巻き込まれる前に撤退しましょう」

 

ベル

「そうですね。面倒事な嫌なので」

 

 

ベル達がダンジョンを後にすると・・・冒険者達の悲鳴が聞こえたらしい・・・

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。