ヘスティア・ファミリアに一時的に引き取られたタケミカヅチ・ファミリアの命はアルフィア達に追い回される日々を送った・・・
アルフィア
「これ位でギブアップとは・・・情けないな」
卯ノ花烈
「この程度では、レベルなど一生上がりませんよ」
松本乱菊
「もっと追い込んでいかないと駄目ね」
四楓院夜一
「更に厳しめに行くとするかの~」
命
「・・・もう、勘弁してください・・・」
ベル
「皆さ~ん、お昼ご飯の時間ですよ~」
アルフィア
「少し、休憩を入れてやる」
卯ノ花烈
「午後も追い回しますので」
松本乱菊
「死ぬ覚悟で逃げなさいね~」
四楓院夜一
「徹底的に追い詰めるからの~」
命
「・・・もう嫌だ・・・」
ベルが作った、野菜炒め定食を食べた後・・・少し、お昼寝の時間を取った・・・
ヘスティア
「アルフィア君、彼女の調子はどうだい?」
アルフィア
「全くもって駄目だな」
卯ノ花烈
「向上心が見受けられません」
松本乱菊
「ベルだったら、弱音を吐かずに頑張ってたのに・・・」
四楓院夜一
「少し、プランを変更した方が良いかの~」
ヘスティア
「・・・他の面々は大丈夫かな~」
アルフィア
「他者の事など如何でもいい」
ベル
「ボクは、所用でオラリオの外に出掛けますけど・・・トラブルを起こさないでくださいね?」
ヘスティア
「それはボクに言われても困るよ!」
リリ
「ベル様、準備が整いましたよ!」
ベル
「・・・アルテミス様に会わない様に気を付けないと」
ベルは、リリと一緒にエルソスノ遺跡に向かった・・・
アルフィア
「・・・少し方向性を変えてやろう。貴様の基礎能力を鍛えてやる」
卯ノ花烈
「魔力の全体量も底上げしましょう」
松本乱菊
「これまた地獄を見るだろうけど・・・頑張ってね~」
四楓院夜一
「限界まで魔法を使い続けて貰うぞ」
命
「・・・分かりました」
移動中の馬車・・・
リリ
「ベル様、何処に向かっているのですか?」
ベル
「南の大陸の果てに有るエルソスノ遺跡って言う場所なんだ」
リリ
「遺跡ですか?」
ベル
「ボクにとって、多くの人の魂を導いた場所なんだ」
「定期的にお墓のお手入れに行ってるんだ」
リリ
「お墓ですか?」
ベル
「主神のアルテミス様が巻き込まれた事件が有ってね・・・多くの人達が亡くなった場所なんだ」
リリ
「そんな事が・・・」
ベル
「多分、アルテミス様がお墓のお手入れをしてると思うけど・・・ボクが建てた石碑も有るから」
リリ
「では、お墓を綺麗に掃除しないといけませんね」
ベル
「別に、リリも一緒に来なくても良かったんだよ?」
リリ
「リリは、ベル様の専属サポータですので!」
「ベル様の旅の安全を守るのもお仕事なので」
ベル
「まぁ、リリが良いのなら問題無いけど・・・」
ベルとリリは、馬車に揺られながら・・・エルソスノ遺跡に到着した・・・
ベル
「綺麗な状態が維持されてる・・・新しめの花が供えて有るから昨日位に誰か来たんだね」
リリ
「ベル様、雑草の処理とお墓のお掃除を始めましょう」
ベル
「そうだね・・・」
ベルは、近くに流れている川から水を汲んできて・・・お墓と石碑と綺麗に拭いていく・・・
リリは、所々に生えている雑草を抜いていき・・・枯葉等の掃除を進めていく・・・
2人が掃除をしていると・・・
アルテミス
「・・・ベル、定期的に掃除に来ていたのはベルだったか・・・」
ベル
「・・・アルテミス様・・・」
リリ
「ベル様に近づかないで下さい!」
アルテミス
「ベルを強引に勧誘する事は辞めたよ」
「少しづつ距離を詰められる様に友人的なポジションで落ち着くことにしたよ」
「だが、ベルを生涯の伴侶として迎えたい気持ちは変わっていないがな」
ベル
「諦めてくださいね」
リリ
「・・・ベル様、お掃除は終わりましたよ」
ベル
「なら、帰ろうか」
アルテミス
「そう焦らなくても良いんじゃないか?」
ベル
「オラリオでヘスティア様が待っているので」
アルテミス
「ヘスティアが下界に降りてきていたのか・・・」
リリ
「・・・ヘスティア様のご友人ですか?」
アルテミス
「良く天界で一緒にお茶会はしていたな」
「私もヘスティアも処女神の女神だからな」
リリ
「・・・一度、ベル様に助けて貰って一目惚れしていますよね・・・女神様は、案外チョロいのですね」
アルテミス
「その言い方は語弊がある」
「目の前で私のファミリアを全滅させたアンタレスをベルが1人で容易く倒す瞬間を見て惚れない女神は居ないだろう」
「君も目の前で、自身を追い詰めた悪魔をベルが1人で容易く倒す瞬間に遭遇したら・・・惚れてしまうと思うが」
リリ
「・・・リリは、以前ベル様と乱菊様に助けて頂きました」
「リリは、ベル様と乱菊様を尊敬しています・・・アルテミス様みたいにベル様を困らせる事はしません」
アルテミス
「それでは私がベルに対して迷惑な女の様ではないか」
リリ
「それが事実です」
ベル
「あはは・・・」
アルテミス
「ベル達は、もうオラリオに戻るのか?」
ベル
「そうですね。色々とやる事も有りますので」
リリ
「ですが、馬車が来るまで時間が有りますね」
アルテミス
「なら、慌てる必要は無いんじゃないか?」
「まだ、アルテミス・ファミリアの復興は出来ていないが・・・オラリオに活動拠点を移すのも良いかもしれないと思っていてな」
「今のオラリオの状況を色々と教えてくれないか?」
ベル
「そこまで殺伐とはしていませんね・・・」
リリ
「一部の主神が何処かの主神にライバル視されているのが少々問題ですね・・・」
アルテミス
「一部の主神・・・フレイヤとイシュタルか」
ベル
「分かるんですか?」
アルテミス
「フレイヤはイシュタルの事を特に何とも思っていないだろうが・・・イシュタルは別だ」
「お互いに美の女神・・・フレイヤが自然で高貴な美であれば、イシュタルは自分で着飾った美・・・コレが一番分かりやすい例えだろう」
「気品と品性がイシュタルには無い・・・それが劣等感を感じる原因だろう」
ベル
「確かに、フレイヤ様は普通に話すと気品が溢れて来る神様でした」
リリ
「ベル様に近づいて、アルフィア様をブチ切れさせてましたね・・・」
アルテミス
「フレイヤは、魂の色を見ているというからな」
「綺麗な魂のベルを自分の元に迎え入れたいと思って行動したんだろうな」
ベル
「ボクはお断りしたんですけど」
アルテミス
「アストレアとヘスティアは、ベルを可愛がっているだろうからな」
「ベルのお母様も猛反対したのだろう?」
リリ
「烈様も怒っていましたね」
「ですが、フレイヤ様は改心なさったようで普通にベル様とお話しできるようになりました」
アルテミス
「そうか・・・」
「そろそろ馬車が来る時間か・・・特に荷物も無いから一緒にオラリオに向かうとしよう」
「アフロディーテがオラリオに来ない事を祈ろう」
ベル
「アフロディーテ様ですか?」
アルテミス
「アフロディーテも美の女神でな・・・性格に中々の癖が有ってな・・・」
リリ
「・・・何故、女神の方達は個性的な方達が多いのでしょうか・・・」
アルテミス
「善神は、数える位しか存在していないぞ」
「ヘスティア・デメテル・アストレア・ミアハが代表的な善神だからな」
ベル
「・・・アストレア様とヘスティア様に出会えたボクは恵まれてるんだなぁ・・・」
リリ
「リリもヘスティア様に出会えた事は幸運だったのですね」
アルテミス
「さぁ、オラリオに向かおう」
それから、3人で馬車に乗ってオラリオに向かった・・・
オラリオ・・・
ヘスティア
「命君、生きてるかい?」
命
「・・・駄目です」
ヘスティア
「仕方ない・・・アルフィア君達には、明日はお休みにしてもらえる様に頼んでおくから休むと良いよ」
命
「・・・ありがとうございます」
ヘスティア
「まぁ、命君に優しくしても罰にならないから明後日からの特訓は今日以上に厳しくしてもらうけどね」
命
「・・・・・」
ヘスティア
「そういう訳で、明日はお休みにしてくれるかい?」
アルフィア
「仕方がない・・・ヘスティア様に言われては断れん」
卯ノ花烈
「分かりました」
松本乱菊
「なら、明日は久しぶりにお酒を飲む日にしようかな~」
四楓院夜一
「そんな事を言っておるが、毎晩懲りずに酒を飲んでいるじゃろ」
松本乱菊
「そんな事ありません~」
「果実酒は、お酒に入りません~」
ヘスティア
「中々に駄目人間になっているねぇ・・・ベル君に怒って貰わないといけないね」
「ベル君達は、そろそろ戻ってくる頃かな」
ヘスティアがベルが帰ってこないかと考えていると・・・
ベル
「神様、戻ってきました」
リリ
「ヘスティア様、お客様をお連れしました」
アルテミス
「久しいな、ヘスティア」
ヘスティア
「アルテミスじゃないか!?」
「アストレアから、ベル君に求婚して追い返されたって聞いていたけど・・・」
アルテミス
「確かに追い返されたな」
「ベルの事は今でも夫として迎え入れたいと思っているが、無理に迎えるつもりは無いぞ」
ヘスティア
「・・・大丈夫かな」
アルテミス
「暫くの間は、オラリオに滞在してファミリアの再興を目指すつもりだよ」
ベル
「アルテミス様は、ご自身のファミリアに入ってくれる冒険者の方を探すそうです」
ヘスティア
「まぁ、アルテミスの事だし何とかすると思うから頑張ってくれよ!」
アルテミス
「再び、アルテミス・ファミリアを復興出来る様に頑張るよ」
卯ノ花烈
「ベル、あの主神を連れて来て良かったのですか?」
ベル
「もう、ボクを勧誘するつもりは無いみたいだし大丈夫だと思うよ」
松本乱菊
「まぁ、念の為に警戒しておけば大丈夫でしょ」
四楓院夜一
「ベルの周辺を警戒しておくことにしようかの」
アルフィア
「・・・ベルに手を出せば厳しめの説教をするだけだ」
リリ
「アストレア様が怒らないと良いですが・・・」
その後、アストレア達が戻ってきて・・・アルテミスと少しバトルになりかけたのは言うまでも無いだろう・・・