アポロン・ファミリアの小間使いをゴミ箱にぶち込んで、路地裏に放置したのを忘れた頃・・・
ベル
「ヘスティア様とアストレア様にプレゼントです」
ヘスティア
「プレゼント?」
アストレア
「何かしら?」
ヘスティアとアストレアは、小包を開けてみると・・・
ベル
「神会が有るそうなので、着ていけるドレスをご用意しました」
「烈お母さんと乱菊さんに一緒に選んでもらいましたけど」
ヘスティア
「こ、こんなに良いドレスを貰っても良いのかい!?」
アストレア
「ベルが選んでくれたドレス・・・早速着てみても良いかしら?」
ベル
「どうぞ。ボクは、外で待ってますので」
リリ
「細かいサポートは、リリがお手伝いします」
ヘスティアとアストレアは、ベルがプレゼントしたドレスを試着してみる・・・
ヘスティア
「ん・・・リリ君、背中のファスナーを上げてくれるかい?」
リリ
「ゆっくり上げていきますね」
アストレア
「私のファスナーも上げてくれる?」
リリ
「アストレア様、少し屈んでいただけると助かります」
無事に試着を終えると・・・
リリ
「ベル様、ヘスティア様とアストレア様のご用意が整いましたよ」
ヘスティア
「こんなに素敵なドレスを貰って良いのかい?」
アストレア
「神会の為に素敵なドレスを・・・」
ベル
「ヘスティア様、アストレア様、とてもお似合いですよ♪」
「烈お母さん達と選んだ甲斐が有りましたね♪」
卯ノ花烈
「上品な感じになるように選びましたが・・・想像以上に似合っていますね」
松本乱菊
「他所の女神が裸足で逃げだすレベルの美女になったわね♪」
四楓院夜一
「神会当日は、ベルも一緒に行くのではないか?」
アストレア
「ファミリアから1人は付き添いで参加する事になるわね」
ヘスティア
「ベル君!!タキシードを買おうじゃないか!!」
ベル
「ボクが着るスーツは、既に用意してありますよ」
卯ノ花烈
「私達が責任を持って用意しました」
松本乱菊
「ベルに一番似合うスーツを用意したわ!」
四楓院夜一
「お披露目は当日までお預けじゃな~」
ヘスティア
「ちょっとくらい見ても良いんじゃないかい?」
卯ノ花烈
「当日に見た方が良いと思いますよ。髪もセットしますので」
ヘスティア
「なら、当日まで楽しみにしようじゃないか!!」
アストレア
「・・・当日は、輝夜に来てもらおうかしら」
ベル
「輝夜さんなら、着物が似合いそうですね」
アストレア
「式典用の着物も持っている筈だから大丈夫だと思うけど・・・後で確認しておきましょう」
リリ
「当日は、アポロン・ファミリアから何かしらの妨害が有るかもしれないので・・・リリは、ホーム周辺の警戒をしておきます」
卯ノ花烈
「私達もホームに居るようにするのでご安心を」
松本乱菊
「馬鹿が攻めてきても問答無用で蹴散らせるから!」
四楓院夜一
「ワシ等が居る時に攻めて来た事を後悔させてやるのも面白そうじゃ」
ベル
「無益な殺生は駄目ですよ」
四楓院夜一
「ちゃんと心得ておるよ」
ベル
「来週に備えて、ホーム周辺の警備メンバーも考えておかないといけないね」
アストレア
「綿密にプランを考えましょう」
ドレスの試着を終えて、ホームに戻った後・・・神会当日の様々な状況を想定してプランを考えた・・・
神会当日・・・
ヘスティア
「ベル君にプレゼントして貰ったドレスのお披露目会だね!!」
アストレア
「他の主神に見せびらかしてやりましょう」
アルフィア
「ベル、もう少し背筋を伸ばしなさい」
ヘラ
「ベルに一番似合ってる髪形にしましょう」
アリア
「少しお化粧をしましょう」
卯ノ花烈
「そこらの有象無象の石ころ風情に見劣りしないレベルにベルを進化させましょう」
松本乱菊
「日番谷隊長みたいな髪形も似合うんじゃないかしら!!」
四楓院夜一
「スーツでは無くて、貴族衣装の方が似合うじゃろうな」
ベル
「・・・普通で良いですよ」
アルフィア
「何を言う、有象無象の連中よりベルの方が圧倒的にイケメンで格好良い事を証明する必要も有るのだ」
ヘラ
「アポロンの馬鹿に渡す事なんて絶対に有り得ないって事を周囲に主張する必要が有るのよ!」
アリア
「私の騎士であるベル君の魅力を馬鹿な神達に見せつけるのよ!」
卯ノ花烈
「・・・とても格好良くなりましたね、ベル」
松本乱菊
「・・・小っちゃい頃の日番谷隊長に似てるんですけど~♪」
四楓院夜一
「借りて来た貴族スーツも良い感じに似合っておるな」
ヘスティア
「どうしようアストレア・・・ベル君が物凄くイケメンになっているよ・・・」
アストレア
「あんな格好良い・・・凄くイケメンなベルを神会に連れて行くなんて危険だわ」
「ヘスティア、絶対にベルの傍を離れては駄目よ」
ヘスティア
「勿論だよ!!」
輝夜
「・・・ベルに惚れてしまいそうだな」
アリーゼ
「凄く格好良いわ!!」
ライラ
「あんなにイケメンになっちまって・・・」
リュー
「・・・凄く格好良い・・・」
リリ
「ベル様、そろそろバベルに向かう時間です」
ベル
「・・・行きたくない」
ヘスティア
「ボクもだよ・・・」
アストレア
「覚悟を決めましょう」
輝夜
「武器の持ち込みが出来ないのが悔やまれる・・・」
アリア
「流血事件は駄目よ」
卯ノ花烈
「ベルなら、武器が無くても簡単に制圧出来るので大丈夫ですよ」
松本乱菊
「徒手格闘もお手の物だし!!」
四楓院夜一
「霊圧を完全開放すれば、全員気絶するじゃろ」
アルフィア
「何か有れば、私がカチコミを掛ける」
ヘラ
「そんな事をすれば面倒な事になるから辞めておきなさい」
「ベルは、ヘスティアを守る騎士として堂々としていれば良いのよ」
ベル
「・・・行ってきます」
ヘラ達に見送られて、神会が行われるバベルに向かう・・・
バベルの塔・・・
ロキ
「随分と洒落たドレスを着とるやないか」
ヘスティア
「ベル君がプレゼントしてくれたのさ♪」
アストレア
「とても素敵で気に入ってるの♪」
アイズ
「・・・凄く綺麗」
輝夜
「アイズは、イブニングドレスを着ているようだが・・・」
アイズ
「ロキの趣味」
ベル
「・・・こんな時に自分の趣味を押し付けるのは如何かと思いますけど」
ロキ
「アイズたんに一番似合ってるやろ!!」
ヘスティア
「普通のドレスは無かったのかい・・・」
アストレア
「似合ってるから良いんじゃない?」
輝夜
「・・・ベル、多くの主神達がこちらに視線を向けている・・・気を付けろ」
ベル
「分かってます。何か有れば、ヘスティア様とアストレア様を守る事を優先します」
ヘスティア
「アストレア、ベル君が守ってくれるみたいだよ!」
アストレア
「少し不謹慎だけど楽しみね」
アイズ
「ベル、私も守って」
ベル
「アイズさんは、レベル6なので大丈夫だと思いますよ」
ロキ
「まぁ、アイズたんは強いからな~」
アイズ
「ベルに守って貰いたい」
ベル
「・・・アイズさんに危険が及んだ場合だけですよ」
アイズ
「待ってる」
フレイヤ
「2人共、凄く気合を入れて来たのね」
ヘスティア
「ベル君のプレゼントだからね!」
アストレア
「折角プレゼントしてくれたんだから、気合いを入れてドレスを着こなさないとね♪」
フレイヤ
「・・・少し羨ましいわ」
ロキ
「色ボケ、アポロンの姿は見たかいな?」
フレイヤ
「まだ見ていないわ」
「でも、今回の神会はアポロンが主催の様だから間違いなく面倒な事が有ると思うわ」
オッタル
「フレイヤ様、主神のアポロンが大げさに包帯を巻いた眷属を連れて来ているようです」
ロキ
「アイツ・・・ドチビ達に何かしらの濡れ衣着せるつもりやな」
アストレア
「私達は、全力でヘスティアの味方になるわ」
フレイヤ
「私も味方だから安心して良いわよ」
ヘスティア
「フレイヤ・・・何か見返りを要求してくるんじゃないだろうね」
フレイヤ
「別に変な事を要求するつもりなんて無いわ」
「ベルとお出掛けさせてくれれば満足よ♪」
ヘスティア
「・・・それくらいなら考えても良いよ」
フレイヤ
「交渉成立ね」
暫く、談笑していると・・・
アポロン
「諸君!!本日は、私からおもてなしをさせて貰おうじゃないか!!」
「最初は、優雅にダンスの時間としよう!!」
「その前に・・・ヘスティア!!私の眷属を痛めつけてくれたようだな!!」
ヘスティア
「はい??君の眷属がフィーナ君にケンカを売って返り討ちになっただけじゃないか」
ロキ
「それにしても大袈裟に包帯をグルグル巻きにして情けない姿やな~」
アストレア
「みっともない姿を晒して同情をして貰うつもりかしら?」
「だとしたら、無理だと思うわよ」
アイズ
「格好悪い」
輝夜
「情けない」
ベル
「みっともないですね」
アポロン
「あぁ、ルアン・・・可哀そうに」
ルアン
「アポロン様!!こいつらにやられました!!」
ミアハ
「ふむ・・・全身に包帯を巻いている割には元気の様だが・・・」
ナァーザ
「仮病でしょ」
ミアハ
「丁度、暇を持て余していたから怪我の具合を見てあげよう」
ナァーザ
「大人しくしてな」
ルアン
「触るな!!怪我が痛むじゃないか!!」
ミアハ
「可笑しいね・・・強めに触っているのに痛がる様子が無いとは」
ナァーザ
「・・・ふん!」
ルアン
「痛っ!!」
ナァーザ
「関節技を決めて、普通に痛がるから怪我はしてない」
「仮病を使って、ベル達に迷惑をかけるつもりなら試作品の怪しい薬の被検体にしても良いんだけど」
ミアハ
「ナァーザ、アポロンも頭が悪いようだから同時に被検体になって貰うのも良いんじゃないかな」
ナァーザ
「・・・面白そう」
アポロン
「ふざけるな!!」
「ヘスティア!!今回の落とし前を付けて貰うぞ!!」
ヘスティア
「面倒くさいなぁ・・・」
アストレア
「さっきから、ベルを下賤な目で見ているのがバレバレよ!」
アポロン
「ヘスティア!!戦争遊戯だ!」
「アポロン・ファミリアが買った場合はベルきゅんを貰い受ける!!」
フレイヤ
「あら、随分とふざけた事を言うのね」
「ベルがアポロン・ファミリアに入るわけが無いじゃない」
ロキ
「コイツ・・・歪んだ性癖は治ってないで」
ヘスティア
「はぁ・・・だったら、ヘスティア・ファミリアが勝った場合はボクの提示する条件を無条件で受け入れて貰うけど良いのかい?」
アポロン
「構わんさ!!アポロン・ファミリアの眷属達が負ける筈など無いのだから!!」
ロキ
「盛大にフラグ建てたで」
アストレア
「負けフラグの建築士ね」
フレイヤ
「可哀想ね」
ベル
「何だか、ボク達は蚊帳の外ですね~」
アイズ
「気にしたら駄目」
輝夜
「馬鹿は死んでも治らないというが・・・致命的だな」
オッタル
「フレイヤ様達が話を纏めてくれるだろう」
ナァーザ
「馬鹿は放っておいて、食事を優先する」
ベル達は、騒いでいるアポロンを無視して用意されている料理を食べながら談笑していた・・・
アポロン
「私から条件を提示する!!」
「ヘスティア・ファミリア以外からの助っ人等は禁止だ!!」
「所属している団員のみで戦争遊戯に出て貰うぞ!」
ヘスティア
「そんな事で良いのかい?」
「他に条件は無いね。なら、この話は終わりで良いね!」
アストレア
「なら、ダンスを楽しみましょう」
ヘスティア
「クソみたいな空気を切り替えないとね!!」
ロキ
「アイズたん!!ウチと踊ってくれ~!!」
アイズ
「やだ」
フレイヤ
「ベル、お相手をお願い出来るかしら?」
ベル
「あんまり社交ダンスは得意じゃないんですけど・・・ボクで良ければお相手を務めさせていただきます」
それから、殆どの参加者はアポロンを居ないモノとして扱って、各々で社交ダンスを楽しんでいた・・・
ベル達が、社交ダンスをしている頃・・・
リリ
「夜一様、中規模団体の冒険者が武器を持ってコチラに来ています」
四楓院夜一
「愚か者共に手加減など無用じゃ」
松本乱菊
「でも、大義名分が欲しいのよね~」
卯ノ花烈
「スグに大義名分が手に入りますよ」
アルフィア
「待っていれば良い」
暫く待っていると・・・
アポロン・ファミリアの冒険者達
「このホームをぶち壊せってアポロン様からの命令だからな!!」
「思う存分ぶち壊せ!!」
「女が居れば襲っちまえ!!」
リリ
「大義名分が手に入りましたね」
松本乱菊
「手加減無用で速殲滅ってね!」
四楓院夜一
「盛大にお見舞いしてやろうかの!!」
卯ノ花烈
「参りましょう」
リリ
「芽吹け!八重桜!!」
松本乱菊
「唸れ!灰猫!!」
四楓院夜一
「破道の五十四!廃炎!」
卯ノ花烈
「破道の八十八、飛竜撃賊震天雷炮」
アルフィア
「福音」
リリ達の総攻撃で、アポロン・ファミリアの工作員達は一瞬でボロ雑巾の様になって倒れた・・・
アリーゼ
「こいつ等は、死なれるとホームの前が汚れて非常に迷惑だからディアンケト・ファミリアに担ぎ込んで高額な治療費を支払わせてファミリアの財政を破綻させましょう!!」
ライラ
「馬鹿だなぁ~」
リュー
「愚か者達に情けなど不要だが・・・ベルに怒られるのは嫌だから仕方なくだ」
その後、馬鹿な連中をディアンケト・ファミリアに連行して、高額な治療費を払う事になって一瞬でファミリアの財政が破産したアポロン・ファミリアなのでした・・・