先日、命から相談を受けた・・・
命
「ベル殿、人探しは出来ますか・・・」
ベル
「人探し?」
命
「極東で暮らして居た時の友人・・・春姫殿がオラリオに来ている噂を聞いたのです」
ヘスティア
「その春姫君は何でオラリオに来たんだい?」
命
「・・・噂によると、人身売買に巻き込まれたと・・・」
で
リリ
「・・・偵察ならリリがご協力出来ると思いますが・・・」
アルフィア
「人身売買となれば・・・闇ギルドが関わっている可能性が有る」
アリーゼ
「可笑しいわね・・・闇ギルドは完全に壊滅した筈よ」
輝夜
「オラリオでは壊滅したとしても、他所の国では闇ギルドは存在している」
ライラ
「その春姫って人は、容姿が整ってるとか希少なスキルや魔法を持ってんのか?」
命
「春姫殿は、狐人(ルナール)なのです」
リュー
「ルナール・・・その容姿は可憐で美しく一部のゲス貴族に狙われても不思議ではない」
アストレア
「でも、オラリオに来ているのは間違いないのね」
命
「極東のタケミカヅチ様の孤児院からの速達の手紙が来たので間違いないと思います」
ベル
「う~ん・・・ボクやリリみたいに霊圧が使えれば探すことは出来るんだけど・・・」
アルフィア
「・・・他に情報は無いのか」
命
「・・・春姫殿は特殊な魔法が使えると噂に聞いた事が有ります・・・」
アストレア
「・・・その魔法が目当てで誘拐もしくは売られたのね・・・」
ヘスティア
「なんて酷いんだ!!」
命
「お願いです!!」
「春姫殿を見つけるのを手伝ってください!!」
ベル
「ボク達は全然かまいませんよ」
リリ
「人助けは良い事ですから」
アルフィア
「報酬さえ貰えれば、汚れ仕事でもやってやろう」
アリーゼ
「アストレア・ファミリアは困っている人達に手を差し伸べる事は大事なお仕事よ!」
輝夜
「事前に情報を集めた方が良いな」
ライラ
「ケンカ事なら任せな!」
リュー
「みんなで協力すれば、解決できない事は無い」
アストレア
「私達は協力は惜しまないわ」
ヘスティア
「みんなで春姫君を見つけよう!!」
ヘスティア・ファミリアとアストレア・ファミリアは、協力して春姫の行方を捜す事になった・・・
ギルド・・・
ベル
「エイナさん、ギルドで特定のブラックリストに登録されてるファミリアの一覧とか見れますか?」
エイナ
「ベル君・・・何か危ない事に首を突っ込もうとしてない?」
ベル
「・・・そんな事無いですよ?」
エイナ
「目が泳いでるよ・・・確かに、ギルドの各支部で要注意のファミリアとか他の大陸や迷宮都市でブラックリストに登録されてる冒険者達のリストは共有して保管してるよ」
ベル
「少し見せて貰う事ってできますか?」
エイナ
「機密事項だから駄目です」
ベル
「そこを何とか!!」
エイナ
「・・・ベル君は、ギルド長の知り合いみたいだから直接聞いてみてね」
ベル
「分かりました!」
ギルド長の執務室・・・
狛村左陣
「ふむ・・・極東の地から誘拐された1人の少女を探したいと」
ベル
「命さんの友人らしいんです」
狛村左陣
「少し待て。私の方で疑わしいファミリアや冒険者の資料を持って来よう」
保管されている資料を目を通して、目ぼしい資料を纏める・・・
ベル
「どうですか?」
狛村左陣
「一番怪しいというファミリアは無いが・・・ファミリア同士の対立という点ではイシュタル・ファミリアが疑わしい」
ベル
「フレイヤ様を一方的に敵対視しているって言う・・・」
狛村左陣
「小さな対立は何度か有ったが・・・本格的な対立となればオラリオ内が戦場になる」
「それだけは避けなければならない」
ベル
「もし、イシュタル・ファミリアに春姫さんが居たら・・・ボクが乗り込んで救い出します」
「その結果、イシュタル・ファミリアが壊滅しても怒らないで下さいね」
狛村左陣
「他に被害が及ばなければ方法は問わない」
「だが、ベルはイシュタル・ファミリアの場所を知っているのか?」
ベル
「オラリオの市街地じゃないんですか?」
狛村左陣
「イシュタル・ファミリアの本拠地は、歓楽街・・・その中心である娼館だ」
ベル
「・・・娼館?」
狛村左陣
「・・・大人の店が集まっている場所だ」
それを聞くと、ベルは顔を真っ赤にして頭から湯気を出して俯いた・・・
ベル
「・・・そんな所にホームが有るんですか・・・」
狛村左陣
「イシュタル・ファミリアは、歓楽街を支配していると言っても良い」
「そこのベルが足を踏み入れれば・・・娼婦のアマゾネス達に性的に襲われてしまうぞ」
ベル
「あわわわ・・・」
狛村左陣
「特に、純潔の少年となれば標的になる事は間違いない」
「どう調査するのかは、卯ノ花隊長達と相談して決めると良い」
ベル
「・・・そうします」
ベルは、イシュタル・ファミリアに関して纏められた資料の写しを貰って帰った・・・
ヘスティア・ファミリアのホーム・・・
ヘスティア
「ベル君は、何か有益な情報は手に入ったかい?」
ベル
「・・・狛村隊長の話だと、イシュタル・ファミリアに疑いの可能性が有るみたいです」
「フレイヤ様を一方的に敵対視しているイシュタル様が春姫さんの魔法かスキルを手に入れる為に連れてきた可能性が有るかもしれないと・・・」
アストレア
「イシュタル・・・面倒な事になるわね」
命
「春姫殿・・・」
アリーゼ
「歓楽街に行くとなると、ベルが危険だわ!」
輝夜
「アマゾネス達は、強い男に興味を持つ種族だ・・・」
ライラ
「戦争遊戯でベルの強さを知ってるだろうから狙われるのは間違いないぜ」
リュー
「・・・ベル、歓楽街には行ってはいけません」
リリ
「最初は、偵察が必要だと思います」
アルフィア
「ベルに手を出そうとした瞬間、纏めて吹き飛ばしてやる」
ヘスティア
「ベル君は絶対に守らないとね!!」
アリア
「ベル君、変な事を聞くかもしれないけど・・・エッチな事って未経験だよね」
ベル
「・・・はい」
アストレア
「大変危険だわ!!」
ヘスティア
「ベル君の貞操の危機だよ!!」
アリーゼ
「ベルは、まだ14歳・・・危険だわ!」
輝夜
「何とかして、我々で解決しなければ!!」
ライラ
「誰かとベルが結婚して、初夜を迎えれば一番良いんだけどよ・・・」
リュー
「・・・それは争いが起こる」
リリ
「慎重に作戦を考えましょう」
アルフィア
「ベルが危険な目に会う事は許さん」
アリア
「・・・オラリオの冒険者じゃ無ければ問題無いと思うけど・・・」
ヘスティア
「・・・ザルド君が居るじゃないか!!」
アルフィア
「ザルドは、フレイヤ・ファミリアで腐りきったクソガキ共を教育する事で忙しいから無理だ」
ヘスティア
「・・・烈君にも相談してみよう・・・」
卯ノ花烈
「鏡花水月の始解を使って、ベルの事を認識出来ない様にすれば良いのでは?」
松本乱菊
「女装でも問題無いんじゃない?」
四楓院夜一
「まぁ、危ない橋を渡る事を回避するには色々と方法は有るじゃろうな」
ヘスティア
「なら、他の方法って何が有るんだい?」
四楓院夜一
「真正面から戦争遊戯でも仕掛ければよかろう」
「ベルが戦えば、大勢が相手でも簡単に倒せる能力も有る事じゃし」
ベル
「確かに、大勢の相手をする時に丁度良い斬魄刀は使えますけど・・・」
アストレア
「そんな都合がいい斬魄刀が有るのね」
ベル
「厳密に言うと、敵味方の認識を逆転させて仲間割れをさせる斬魄刀なんですけどね」
ヘスティア
「・・・フレイヤに色々と聞いてみた方が良いのかな・・・」
ベル
「ボクが聞きに行きます。フレイヤ様に上目遣いでお願いすれば聞いて貰える気がしますし」
アルフィア
「私が一緒に行こう」
アストレア
「なら、フレイヤの方はベルとアルフィアにお願いするわね」
フレイヤ・ファミリアのホーム・・・
オッタル
「フレイヤ様、お客人をお連れしました」
フレイヤ
「あら、ベルとアルフィアが訪ねて来るなんて珍しいわね♪」
ベル
「今日は、フレイヤ様に聞きたい事が有ってきました」
フレイヤ
「ベルのお願いなら、内容によっては答えてあげましょう」
アルフィア
「イシュタルの阿婆擦れが何かしらの準備をしている可能性が有る」
ベル
「フレイヤ様は、何か知りませんか?」
フレイヤ
「イシュタルねぇ・・・昔から、何かと因縁を付けて来る目障りな存在だったわね」
「同じ美の女神として勝手にライバル視してきて、人の男に手を出そうとして失敗して、惨めな思いをしていたわね」
アルフィア
「・・・仮にも美の女神だろ。魅了を使えばある程度の男は手に入れられただろ」
フレイヤ
「だって、神位は私の方が上だもの」
「アフロディーテよりも下のイシュタルの魅了が私の魅了に勝てる訳無いじゃない」
ベル
「フレイヤ様・・・魅了を使って、男の人を手玉に取ってたんですね・・・」
「ボク、もうフレイヤ様に近寄らないようにします」
フレイヤ
「勘違いしないでね。私が魅了を使ったのはイシュタルに格の違いを見せつける為に使っただけなの」
「だから、ベルは普通に接してくれて大丈夫だからね」
アルフィア
「仮に、ベルに対して魅了を使った時は私が責任を持って天界に送還してやるからな」
フレイヤ
「それはお断りさせてもらうわ」
「それで、イシュタルに関しての事を知りたいのね」
ベル
「何か分かる事が有れば教えて欲しいです」
フレイヤ
「一応、イシュタルの動向を探る為に密偵を忍ばせているから多少の情報は持ってるわ」
「イシュタルは、何かしらの儀式の為に殺生石って言う石を手に入れたみたいね」
「それと、生贄に使うルナールの少女が1人娼婦として買われてきたみたいね」
ベル
「それです!!その情報が欲しかったんです!」
フレイヤ
「あら、ベルが欲しがってた情報が有ったみたいね」
アルフィア
「敵対しているファミリアは色々と情報を持っているな」
フレイヤ
「イシュタルは、無駄にプライドが高いから色んな所で敵を作っていると思うし、いい加減ウザいのよね」
ベル
「フレイヤ様!!ありがとうございました!」
フレイヤ
「ベルのお願いだもの。無下には出来ないわ」
「でも、何かしらの見返りはお願いしても良いかしら?」
ベル
「ボクで対応出来る事でしたら・・・」
フレイヤ
「なら、1日だけ私にベルの時間を頂戴」
アルフィア
「・・・おい、何をする気だ」
フレイヤ
「1日くらいデートしても良いじゃない」
「ベルの欲しがってた情報を提供したご褒美にね」
ベル
「幾つかの約束事を守っていただけるなら・・・」
フレイヤ
「ちゃんと約束は守るわ」
ベル
「では、今回の問題が解決した後でフレイヤ様にご報告に来ます」
フレイヤ
「あ、イシュタル本人の事は私に任せてね」
「ベル達は、主神に手を出せないから」
アルフィア
「・・・あまり深くは聞かないが、穏便にしろよ」
フレイヤ
「えぇ。最低限は穏便に済ませるわ」
フレイヤから情報を貰って、ベル達はホームに戻って来た・・・
ヘスティア
「それで、フレイヤから何か情報は貰えたかい?」
ベル
「イシュタル様は、殺生石と言う特殊な石を手に入れたそうです」
「それと・・・生贄に使うルナールの少女を娼婦として買ったと・・・」
アストレア
「完全にピースが揃ったわね」
命
「・・・春姫殿を助けないと」
リリ
「迂闊に走ってはいけません」
「春姫様の居場所を特定しなければいけません」
アルフィア
「娼館の何処に幽閉でもされているだろう」
「ベルの鏡花水月でアリーゼ達の見た目を男に見えるように誤魔化して潜入するのが得策だろ」
アリーゼ
「情報収集が先決ね!」
輝夜
「だが、見た目を男に見える様に誤魔化したところでボロが出るだろ」
ライラ
「他の方法は無いもんかね」
リュー
「・・・歓楽街なら、飲み屋街も有るはずだ」
「そこで働きながら、情報を集めるのが難易度が低い」
ベル
「アリーゼさん達は顔が割れているので、鏡花水月で普段の姿を認識できないようにします」
「その後は、飲み屋街で少しだけ働きながらイシュタル・ファミリアの情報を集めましょう」
リリ
「リリは、ベル様と一緒に偵察に回ります」
アルフィア
「フレイヤが潜入させている密偵と連絡を取りながら進めるとしよう」
命
「皆さん、春姫殿をお願いします・・・」
ヘスティア
「それじゃあ、毎日打ち合わせと情報交換をして進めて行こう」
アストレア
「ロキにも今回の事は伝えておくわ」
それから、イシュタル・ファミリアに関する情報を集める事になった・・・