ベル達は、何度も作戦会議をして各々の役目を決めた・・・
アリーゼ達は、鏡花水月の始解を使って容姿を誤魔化して飲み屋でアルバイトをしながら娼館についての情報を集める・・・
アルフィアは、フレイヤが潜入させている密偵と接触してイシュタルの動向をベル達に共有・・・
ベルとリリは、鏡花水月の始解で容姿を完全に変えてイシュタルファミリアが運営する娼館に潜入して、春姫を探す・・・
命は、タケミカヅチに今回の事を伝えてギルドに今回の犯罪ギリギリの行為を伝えた・・・
アリーゼ
「ルナールの娼婦を見たって情報は無いわね」
輝夜
「完全に幽閉されているんだろう」
ライラ
「ベル達が春姫本人の居場所を調べてるから、コッチも出来る限りで情報を集めようぜ」
リュー
「イシュタル・ファミリアの主力メンバーの情報も必要だ」
アリーゼ達は、お客さん達に色々とお酒を勧めて歓楽街での噂などの情報を集めていく・・・
アルフィア
「お前がフレイヤが潜入させている密偵か」
密偵
「ココでは目立ちます」
「一度、飲食店に個室へ」
飲食店の個室・・・
アルフィア
「イシュタルは、何をするつもりだ」
密偵
「大まかな内情はフレイヤ様から聞いていると思います」
「イシュタルは、殺生石にルナールの少女の魂を封じ込めて彼女の使う希少な魔法を自身の眷属に使い、フレイヤ様を潰す計画を立てているようです」
アルフィア
「殺生石とは何だ」
密偵
「禁忌とされている儀式を行う際に使われる特殊な石です」
「この殺生石に生贄の少女の魂を無理やり肉体から剥ぎ取り、殺生石に封印する事で彼女の魔法を永遠に使う事が出来ます」
アルフィア
「・・・魂を剝ぎ取られた人間は・・・」
密偵
「・・・勿論、命を落とします」
アルフィア
「イシュタルが禁忌を冒してまで儀式を行う理由は何だ」
密偵
「・・・先ほども言った通り、フレイヤ様を倒す為です」
アルフィア
「ルナールの少女が使う魔法が余程貴重なのか」
密偵
「そこまでは調べられていませんが・・・オラリオのパワーバランスを崩す程の魔法だとイシュタルは自室で大声で言っていました」
アルフィア
「詰めが甘い馬鹿な女神だな」
密偵
「あまり踏み込むと怪しまれるので、今は伝えられる情報はコレだけです」
アルフィア
「それだけ分かれば十分だ」
密偵
「私は、怪しまれない様に隠蔽魔法を使いながら諜報活動を続けます」
アルフィア
「何か有ればヘスティア・ファミリアまで来ると良い」
密偵
「では、イシュタルの企みを潰しましょう」
アルフィア
「あぁ」
アルフィアは、今回得られた情報を持ち帰り・・・ベル達と共有した・・・
ベル
「リリ、隠蔽魔法を使えるって本当?」
リリ
「隠蔽と言っても、容姿を完全に変える訳ではなく獣耳を出して種族を誤魔化す程度の魔法です」
ベル
「なら、鏡花水月の方が安全だね」
リリ
「では、お願いします」
ベル
「砕けろ、鏡花水月」
鏡花水月の始解を使う事で、ベルとリリの容姿はティオナの姿を参考にしたアマゾネスに見えるように調整した・・・
※原作では、鏡花水月の始解を使う際は始解の発動を対象に見せる必要が有りますが、ご都合主義なので簡素化しています・・・
ベル
「事前にティオネさんに許可を貰って、容姿を参考にさせて貰ったんだ」
リリ
「イシュタル・ファミリアのメンバーがアマゾネスで構成されてるからですね」
ベル
「声も変わってる筈だけど、あまり過信はしないようにね」
リリ
「では、コッソリ侵入しましょう」
ベルとリリの2人はイシュタル・ファミリアのホームに入っていく・・・
ベル
「・・・香水の匂いで鼻が曲がりそう・・・」
リリ
「ベル様、鼻の下にハッカ油をほんの少し塗ると香水の匂いがハッカの香りで軽減しますよ」
ベル
「ありがとう・・・」
リリ
「・・・ベル様、あそこを歩いているのが女神イシュタル様です」
ベル
「・・・様は要らないんじゃない?」
リリ
「では、女神イシュタルで」
ベル
「阿婆擦れで良いでしょ」
リリ
「では、阿婆擦れで統一しましょう」
ベル
「何処かに向かうみたいだね」
リリ
「可能な限り距離を取って、追跡してみましょう」
阿婆擦れの気配は覚えたので、一度建物の外に脱出して近くの建物の屋根に移動して追跡していく・・・
ベル
「・・・自室に移動したみたい」
リリ
「ベル様、室内の音を聞くことは出来ますか?」
ベル
「お義母さんみたいに音の魔法が使えないと聞こえないと思うけど・・・物は試しに」
ベルは、意識を集中して建物から漏れてくる音に耳を澄ませる・・・・
イシュタル
「殺生石と儀式の準備は済んでいるのかい?」
フリュネ
「勿論さね」
「今月の満月の日に春姫の生贄にすればレベルブーストの魔法が使い放題さ!」
イシュタル
「コレで、フレイヤに一泡吹かせてやる事が出来る!!」
フリュネ
「アタイは、オラリオ最強のアマゾネスになってやるのさ!!」
ベル
「こんな感じの事を話してるみたい」
リリ
「・・・ベル様、偵察も得意なのですね」
ベル
「今回は、ぶっつけ本番で上手くいっただけだよ」
「リリ、今月の満月の日っていつ頃になるのか調べよう」
リリ
「問題ありません。リリは、様々な情報を事前に調べておきました」
「今月の満月の日は・・・2週間後の金曜日になる筈です」
ベル
「その前に、春姫さんを助け出さないと」
リリ
「スグに春姫様の居場所を調べましょう」
ベルとリリは、女神イシュタルが動き出したことを確認すると動向を追っていく・・・
ベル
「ホームから出て行ったね」
リリ
「阿婆擦れとヒキガエルの2人が居なくなれば偵察の難易度は下がります」
「人の気配がしない階から探っていきましょう」
ベル
「ちょっと待ってね・・・鳴け、清虫」
周囲にバレない様に、斬魄刀に始解を使って微弱な超音波で建物内の構造と人間が居る位置を探知する・・・
※実際の斬魄刀の清虫の始解は、超音波で攻撃しますが・・・こちらもご都合主義で探索系の能力として使っています・・・
リリ
「どうですか?」
ベル
「・・・地下にルナールっぽい人影が感知できるね」
リリ
「では、春姫様の可能性が有りますね」
ベル
「建物の構造も理解できたし、接触してみよう」
ベルとリリは、怪しまれない様に地下に向かう・・・
地下の部屋・・・
ベル
「この部屋だね」
リリ
「では、鏡花水月の始解は解いても良いと思います」
ベル
「・・・はい、解除したよ」
リリ
「・・・入りましょう」
目の前のドアをゆっくり開けると・・・
春姫
「春姫です・・・本日は、ご満足いただけるようにご奉仕させて頂きます・・・」
ベル
「見つけましたよ、春姫さん」
リリ
「命様が探していましたよ」
春姫
「・・・命ちゃんが」
ベル
「春姫さん、イシュタル・ファミリアから逃げましょう」
リリ
「春姫様の命が危ないです」
春姫
「でも・・・私は、既に汚れています」
「こんな汚れた私・・・命ちゃんに会わす顔が有りません・・・」
ベル
「・・・春姫さん、男性のお客さんと一夜を共にしたんですか?」
春姫
「・・・はい」
リリ
「これは説得に時間が掛かりそうですね・・・」
ベル達が話をしていると・・・1人のアマゾネスが入って来た・・・
アイシャ
「その生娘は、男の着替えている所を見ただけで気絶する奴さ」
「そんなポンコツが娼婦なんて出来る訳が無いじゃないか」
ベル
「・・・リリ、春姫さんを強引でも担いで脱出するよ」
リリ
「はい」
アイシャ
「そう警戒する事は無いさ」
「アタシは、アンタ達と春姫を逃がす為に来たんだからねぇ」
春姫
「アイシャ様・・・」
ベル
「・・・貴方は、何でボク達を逃がそうとするんですか?」
アイシャ
「イシュタルとヒキガエルが実行しようとしているのは、気に入らない・・・それだけさ」
リリ
「ベル様、気づかれる前に脱出しましょう」
春姫
「アイシャ様・・・ありがとうございます」
アイシャ
「お礼は、そこの坊やを味見させてもらおうかね」
ベル
「・・・考えさせてください」
リリ
「ベル様!?」
アイシャ
「ほら、早く行きな」
ベル
「ありがとうございます」
ベルとリリは、春姫を担いで瞬歩で一気にヘスティア・ファミリアのホームまで戻って来た・・・
アイシャ
「さて、春姫が居ない間の代わりを用意しないといけないねぇ」
アイシャは、自分に協力してくれるアマゾネスに春姫の部屋に居て貰い、変装して貰い儀式の日までやり過ごす事にした・・・
ヘスティア・ファミリアのホーム・・・
ヘスティア
「ベル君達は、大丈夫かな・・・」
アストレア
「ベル達なら上手くやってると思うわ」
命
「春姫殿・・・どうかご無事で」
アリーゼ
「私達の方は、満足な情報は得られなかったわね」
輝夜
「仕方ない。娼館に行く客は限られているからな」
ライラ
「役に立たなかったな」
リュー
「・・・面目ない」
アルフィア
「何とかなるさ」
ガチャ!!
ベル
「お待たせしました。春姫さんを連れてきました」
リリ
「ですが、イシュタル・ファミリアを敵に回したことになるので警戒が必要です」
春姫
「・・・命ちゃん」
命
「春姫殿・・・無事で良かった・・・」
ヘスティア
「イシュタルにはバレなかったんだね」
アストレア
「とりあえずは一安心ね」
アルフィア
「イシュタルとヒキガエルは警戒していなかったのか」
ベル
「2人で何処かに行きました」
リリ
「リリ達に協力してくれる方が居たので、逃がして貰いました」
卯ノ花烈
「念の為に、私達が護衛に付きましょう」
松本乱菊
「どんな相手が来ても大丈夫よ!」
四楓院夜一
「隠密行動もお手の物じゃ」
ベル
「当分の間は、なるべく大人しくしていた方が良さそうですね」
リリ
「幸い、ファミリアの資産は潤沢に有るので活動を休止しても問題ありません」
ヘスティア
「少しの間、ファミリアの活動はお休みにてイシュタルの動向をチェックしよう」
アストレア
「今回の事はフレイヤにも共有しておきましょう」
ベル
「ボクが伝えてきます」
アルフィア
「私も一緒に行くぞ」
フレイヤ・ファミリアのホーム・・・
ベル
「と言う訳で、イシュタル・ファミリアから探していた春姫さんを助け出しました」
アルフィア
「イシュタルが気付けば、騒ぎだすと思うがな」
フレイヤ
「そう・・・良い事を教えてくれてありがとう」
「イシュタルに今までの嫌がらせの仕返しを考えても良い頃合いね」
ベル
「・・・穏便にお願いしますね」
アルフィア
「お前がイシュタルに仕返しをするのは自由だが・・・私達を巻き込むなよ」
フレイヤ
「巻き込むつもりは無いわ」
「私が巻き込まれた方が都合が良いから」
ベル
「・・・とりあえず、情報の共有は済ませたので帰りますね」
ベル達が帰った後・・・
フレイヤ
「オッタル、ベル達にイシュタルが絡んできたら私達も動くわね」
オッタル
「畏まりました」
フレイヤ
「アレン達にも準備をするように伝えておいてね」
オッタル
「はっ!」
その頃、イシュタルは春姫が居なくなったことに気付き、大急ぎで自分の眷属に探すように命令していた・・・
アイシャ
「思ったより早くバレちまったね」
「まぁ、春姫に危害が及ばなければ何だって良いさ」
イシュタルは、儀式の日取りまで残り日数が近づいていく事に非常に焦りを感じていた・・・
イシュタル
「何としてでも春姫を連れ戻さなければ・・・高い金額を出して殺生石を買った意味がなくなる・・・」
「忌まわしいフレイヤを潰す事が出来なくなる・・・それだけは絶対に避けなければいけないのよ!!」
この時のイシュタルの顔は、凄く醜悪な顔をしていたらしい・・・