剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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恩恵とスキル

 

 

 

 

 

 

ベルは、アストレア・ファミリアのホームの裏でキャンプをしている・・・

 

 

ベル

「やっぱり、焚火で炊くご飯は美味しいよね~」

 

「朝ごはんは、目玉焼き・ソーセージ・お湯を沸かして温野菜かな~」

 

ライラ

「ベル、料理が出来んのか?」

 

ベル

「これくらい普通ですよ?」

 

ライラ

「ベル、私にも分けてくれるか?」

 

ベル

「良いですよ~」

 

ライラ

「やったぜ!」

 

「そこらの草で作ったスープなんか飲めるかってんだ」

 

ベル

「・・・一体、どんな食生活をしてるんですか・・・」

 

「野生児なんですか?」

 

ライラ

「アタシ等だってまともな料理を食いてえさ!」

 

「でも、誰も料理が作れねぇんだよ・・・」

 

ベル

「・・・流石に、簡単な料理くらい作れないとお嫁に行けませんよ」

 

「ボクは、家事全般は出来ますけど」

 

ライラ

「マジか!?」

 

ベル

「さぁ、ご飯が炊けましたよ~」

 

「目玉焼き・ソーセージ・温野菜も食べてくださいね~」

 

ライラ

「いただきます」

 

 

2人で朝ごはんを食べた後は、後片付けをして・・・お洗濯をする

 

 

ベル

「よいしょ・・・よいしょ」

 

ライラ

「ちゃんと洗濯もしてるんだな」

 

ベル

「自分で着る服なんですから、ちゃんと洗濯しますよ」

 

「お風呂だって毎日入るでしょ?」

 

ライラ

「確かにな・・・」

 

「ベルに家事を習うか・・・」

 

ベル

「さて、洗濯物を干したら買い物に行かないと」

 

ライラ

「そういえば、まだダンジョンで稼いでないのにヴァリスを持ってんのか?」

 

ベル

「色々と修行の過程でアルバイトしてたから、それなりのお金は持っていますよ」

 

 

ライラと外で話していると・・・

 

 

アストレア

「ベル、おはよう」

 

ベル

「おはようございます」

 

アストレア

「少し時間は有るかしら?」

 

ベル

「大丈夫ですけど・・・」

 

アストレア

「ベルは、私の眷属になったから恩恵を授けないといけないの」

 

ライラ

「そういえば、まだ恩恵を受け取って無かったんだな」

 

アストレア

「そんなに時間は掛からないわ」

 

ベル

「分かりました」

 

 

アストレアの自室で恩恵を刻む事になった・・・

 

 

アストレア

「事前に聞いておくけど、ベルは恩恵を授かっていないのよね?」

 

ベル

「小さな村の出身なので、今までファミリアに入った事は無いですよ」

 

ライラ

「背中を見ても良いか?」

 

ベル

「構いませんよ」

 

 

ライラは、ベルの服を捲ってみると・・・

 

 

アストレア

「とても綺麗は背中ね」

 

ライラ

「確かに、恩恵は刻まれてないな」

 

アストレア

「それじゃあ、恩恵を刻むからソファにうつ伏せになってくれる?」

 

ベル

「分かりました」

 

 

アストレアは、ベルの背中に血を一滴垂らして、ベルに自身の恩恵を刻んでいく・・・

 

 

アストレア

「これで恩恵を授ける事が出来たわ」

 

ベル

「意外と簡単なんですね」

 

ライラ

「この後、自分のステイタスをアストレア様が紙に写してくれるんだぜ」

 

 

アストレアは、ベルの恩恵を紙に転写する・・・

 

 

アストレア

「・・・ねぇ、ベルは歳は幾つなの?」

 

ベル

「今年で11歳ですね」

 

アストレア

「11歳で、このステイタスとスキルは規格外よ・・・」

 

ライラ

「アタシ等は、神文字を読めないからな・・・」

 

ベル

「なんて書いてあるんですか?」

 

 

 

 

 

ベル・クラネル

 

 

レベル???

 

 

力・・・???

 

 

耐久・・・???

 

 

器用・・・???

 

 

俊敏・・・???

 

 

魔力・・・???

 

 

 

スキル

 

 

斬魄刀と対話をせし死神

 

「自分が対話をした斬魄刀と信頼関係を築き、真名を授かり、真の力を行使するモノ」

 

 

 

 

鬼道

 

「習得した鬼道を詠唱して、行使するモノ」

 

 

 

 

 

始解

 

「斬魄刀の能力を解放せしモノ」

 

 

 

 

卍解

 

「自身の霊圧を極限まで高めて、真名を叫び斬魄刀を完全開放せしモノ」

 

 

 

 

内なる虚

 

 

「自身の分身体である虚と対話し、協力を取り付けた死神」

 

 

 

虚化

 

「内なる虚の力を仮面として実体化させ、ステイタスを大幅に底上げする・・・制限時間は有るが、仮面を付け直せば常に使用可能」

 

 

 

 

 

ベル

「読めませんね」

 

アストレア

「ベルにも読めるように、変換するから待ってね・・・」

 

 

アストレアは、神文字を読めるように変換して、紙に転写する・・・

 

 

ライラ

「・・・有り得ねぇステイタスだな」

 

ベル

「可笑しいんですか?」

 

アストレア

「明らかに規格外よ」

 

「ステイタスが、オール????は前代未聞よ」

 

ベル

「なら、ボクは冒険者にはなりません」

 

「デメテル様の所でアルバイトしてきますので」

 

アストレア

「私がステイタスを隠蔽すれば大丈夫よ」

 

「レベル1のステイタスに改竄すれば・・・これなら、冒険者ギルドで登録しても怪しまれないわ」

 

ライラ

「この事は絶対に秘密だな」

 

アストレア

「ベルは、この改竄したステイタスを写した紙を持って、冒険者ギルドで冒険者登録をしてくると良いわ」

 

ライラ

「ベル、さっさと登録しに行こうぜ」

 

 

ライラとベルの2人で冒険者ギルドに向かう・・・

 

 

アストレア

「一体、どんな事をすれば規格外のステイタスになるのかしら・・・」

 

 

 

 

 

ギルド会館・・・

 

 

ベル

「お姉さん、冒険者登録をしに来ました」

 

エイナ

「所属するファミリアは決まったかな?」

 

ライラ

「アストレア・ファミリアだぜ」

 

エイナ

「・・・アストレア・ファミリアですね」

 

「ステイタスは、主神様に貰ってきたかな?」

 

ベル

「コレでお願いします」

 

エイナ

「登録はスグに終わるから待っててね」

 

 

数分後・・・

 

 

エイナ

「冒険者登録が終わったよ」

 

「コレがベル君の冒険者カードだよ。無くさないようにね」

 

ベル

「ありがとうございます」

 

エイナ

「冒険者登録した初心者の子には研修とか受ける事が出来るけど・・・」

 

ライラ

「アリーゼがダンジョンで教える事になってるから大丈夫だぜ」

 

エイナ

「なら、分からない事が有ればいつでも聞きに来てね」

 

ベル

「分かりました」

 

 

ベルとライラは、ギルド会館を後にする・・・

 

 

 

ライラ

「ベル、買い物してくか?」

 

ベル

「そうですね。野菜は、新鮮な野菜が欲しいので」

 

「お肉も少し欲しいので買いに行きましょう」

 

 

 

オラリオのマーケットで買い物を済ませていく・・・

 

 

 

 

 

アストレア・ファミリアのホーム

 

 

輝夜

「戻ったか」

 

ライラ

「リューは、どっか出掛けたのか?」

 

輝夜

「アストレア様と真剣なお話し中だ」

 

輝夜

「・・・買い物をしてきたのか?」

 

ベル

「自分で食べる分の食材は自分で買いますよ?」

 

輝夜

「少し、話がしたい」

 

ライラ

「ベル、買った食材を置いて来な」

 

ベル

「は~い」

 

 

ベルは、テントの中の斬魄刀の能力で作った即席冷蔵庫に食材をしまう・・・

 

 

 

 

闘技場・・・

 

 

輝夜

「ベル、あの時の一瞬の踏み込み・・・あれはスキルか何かなのか?」

 

ベル

「あれはスキルじゃないですよ」

 

「一種の体術・・・移動術ですね」

 

ライラ

「確かに、ベルのスキルには移動系のスキルは書いてなかったな」

 

輝夜

「ベルのスキルを見たのか・・・」

 

ライラ

「まぁな」

 

ベル

「お話は終わりですか?」

 

輝夜

「まだ有る。あの時の一閃・・・あれは、私の全ての力を込めて放った一撃だった・・・」

 

「あの一閃を目で追えたのか?」

 

ベル

「凄くゆっくりに見えましたね」

 

「ボクの先生は、斬撃が時間を置き去りにするほどの実力者ですよ」

 

輝夜

「レベルは幾つぐらいだ?」

 

ベル

「先生は、恩恵を持っていませんでしたよ」

 

「ボクは、6歳の頃から修行をしてましたから・・・凄く過酷でしたけど」

 

ライラ

「大変だったんだな・・・」

 

輝夜

「私より年下のベルが、レベル4の冒険者の私を遥かに凌駕する冒険者と言う事か」

 

「世界は広いな」

 

ライラ

「マジで世界は広いぜ」

 

輝夜

「ベルが帯刀していたカタナは、意思が有ると言っていたな」

 

ベル

「有りますよ~」

 

輝夜

「魔剣なのか?」

 

ベル

「魔剣じゃありませんよ」

 

「大昔に失われた技術で作られたカタナです」

 

ライラ

「まぁ、いずれダンジョンでベルが実際に使ってる場面を見る事も有るだろうし」

 

「あまり踏む込み過ぎない方が良いぜ」

 

輝夜

「・・・そうだな」

 

ライラ

「ベル、今日の晩飯は何作るんだ?」

 

ベル

「今日は、買ってきたお肉と玉ねぎを串に刺して、炭火でじっくり焼いた串焼きですね」

 

「塩と胡椒を振りかけて、素材の味を楽しむ食べ方ですね」

 

「本当なら、果物とスパイスを色々混ぜて作った特製ソースを付けて食べたいんですけど、オラリオでは手に入らない果物みたいなので今回は無しです」

 

ライラ

「でも、美味い料理が食べられるなら文句は無いぜ♪」

 

輝夜

「おい、ベルは料理が出来るのか?」

 

ベル

「出来ますよ?」

 

輝夜

「私にも少し分けてくれ」

 

ベル

「なら、自分の食べる分の食材は買って来てくださいね~」

 

輝夜

「少し待て」

 

 

輝夜は、マーケットに食材を買いに行った・・・

 

 

ライラ

「ベル、炭火を起こして準備を始めようぜ」

 

ベル

「そうですね」

 

 

数分後・・・

 

 

輝夜

「私の分の食材を買ってきたぞ」

 

ベル

「なら、焼きましょう」

 

輝夜

「これで、粗末な食事ともおさらばだな」

 

 

それから、3人で串焼きを楽しんだ・・・

 

 

 

 

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