剣士ベルの冒険譚   作:暁海斗

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ダンジョン

 

 

 

 

 

 

拝啓、お母さんへ

 

 

お元気にしていますか?

 

 

ボクは、アストレア・ファミリアに入って、ダンジョン攻略する事になりました」

 

 

お母さんが家事を教えてくれたお陰で、何不自由なく毎日過ごせています

 

 

デメテル様から、新鮮な野菜を頂くことが有って、美味しい料理を楽しんでいます

 

 

近い内に、本格的にダンジョン攻略を始める事になると思います

 

 

お母さんから教えて貰ったことを守って、ダンジョンを最深部迄攻略出来るように頑張ります

 

 

また、時間が有ったらお返事を待っています・・・

 

 

 

ベル

「手紙をお母さん宛に出して・・・」

 

アリーゼ

「ベル、今日から一緒にダンジョンに行くけど大丈夫かしら?」

 

ベル

「たぶん大丈夫だと思いますよ」

 

ライラ

「まぁ、アタシ等がサポートしてやるから安心しな」

 

輝夜

「焦らず、ゆっくりダンジョンを進めば良い」

 

アストレア

「リューは、私とお話をしましょうね」

 

リュー

「・・・はい」

 

 

 

アリーゼ

「なら、早速行きましょう!」

 

ライラ

「色々と覚える事が有るから、気を付けるんだぜ」

 

輝夜

「モンスターも出て来るから気を付けるんだぞ」

 

ベル

「分かりました」

 

 

アリーゼ達は、ダンジョンに入っていった・・・

 

 

 

 

ダンジョン第一層・・・

 

 

アリーゼ

「ベル、ダンジョンは生きているの」

 

「壁とかが壊れても、数日で直るわ」

 

ライラ

「5層までの階層なら、ルートも難しくは無いぜ」

 

輝夜

「5階層迄は、冒険者初心者がレベルを上げるエリアだな」

 

ベル

「なら、5階層迄の間でモンスターを倒すんですね」

 

アリーゼ

「そうね。採掘したり、採取したり、換金アイテムを見つけるのも大事ね」

 

「お小遣い稼ぎになるわ」

 

ベル

「分かりました」

 

ライラ

「お、早速モンスターが出てきたぜ!」

 

輝夜

「ベル、自分なりに倒してみろ」

 

「倒し方は任せるよ」

 

ベル

「行きます!!」

 

「破道の十一!綴雷電!!」

 

「破道の三十三!蒼火墜!」

 

「破道の六十三!雷吼炮!」

 

 

ベルが放った、鬼道の圧倒的な威力に飲み込まれて、モンスター達は魔石すら残さず消滅した・・・

 

 

アリーゼ

「・・・何、今のは・・・」

 

ライラ

「・・・魔法だったら詠唱無しで使ってるぞ」

 

輝夜

「・・・ベル、今のは魔法か?」

 

ベル

「魔法じゃないですよ」

 

「鬼道って言う厳しい修行を乗り越えた人にだけ使える・・・特殊な技ですね」

 

「まぁ、魔法って思ってくれて良いです」

 

「他にも使えますけど、威力が強すぎて手加減が面倒くさいんですよ」

 

アリーゼ

「・・・アストレア様が言った通り、規格外ね」

 

ライラ

「まだ隠し玉が有るんだろうな・・・」

 

輝夜

「まだカタナを抜いていないな・・・」

 

ベル

「もう少し強いモンスターが出てきたら、考えます」

 

アリーゼ

「なら、もう少し下の階層に行きましょう」

 

ライラ

「階層主にでも遭遇したらマズいけどな」

 

輝夜

「ゴライアス位なら、3人でも倒せるだろうさ」

 

ベル

「階層主・・・強そうですね」

 

 

それから、少しずつ階層を降りていく・・・

 

 

アリーゼ

「ココは17階層・・・階層主のゴライアスが出て来る階層だけど・・・」

 

輝夜

「恐ろしく静かだな・・・」

 

ライラ

「・・・何か様子が変じゃねえか?」

 

ベル

「壁に亀裂が入っていますね」

 

 

ゴゴゴゴッ!!!!!

 

 

アリーゼ

「ゴライアスが出て来るわ!!」

 

「各自、戦闘準備!!

 

ライラ

「ゴライアスが出てくる事を想定した装備なんて持って来てないぞ!!」

 

輝夜

「だが、通常のゴライアスであれば倒すことは難しくは無い」

 

「ベル、下がっていろ」

 

ベル

「・・・丁度良いかな」

 

「斬月・・・久しぶりに本気を出そうか」

 

 

ベルは、斬月を抜刀する・・・・

 

 

ベル

「すぅ~・・・卍解!!天鎖斬月!!」

 

「アリーゼさん達は、離れていてくださいね・・・危ないので」

 

アリーゼ

「ちょっとベル!!」

 

 

ベルは、ゴライアスに向かって行く・・・

 

 

ベル

「縛道の六十一!六杖光牢!」

 

「縛道の六十二!百歩欄干!」

 

「縛道の六十三!鎖条鎖縛!」

 

 

三つの縛道をゴライアスに放つと、一切身動き出来なくなる・・・

 

 

輝夜

「身動きを封じる魔法・・・何と羨ましい」

 

ライラ

「あのゴライアスの動きを完全に封じてるぜ!」

 

アリーゼ

「ベルの魔法が有れば、ダンジョン攻略が進みそうね・・・」

 

 

ベル

「縛道を3つ同時に使えば、かなりの時間は拘束出来そうだね」

 

「なら、他の事を試してみようか」

 

 

暫くすると、拘束が解けてゴライアスは、ベルに向かって殴り掛かってくる・・・

 

 

アリーゼ

「ベル!!避けなさい!!」

 

ベル

「縛道の八十一!断空!」

 

 

ベルの前に、防壁が現れてゴライアスの攻撃を全て防いでいく・・・

 

 

ライラ

「攻撃も防げんのかよ・・・マジで、何でもアリだな」

 

輝夜

「ベルをアストレア・ファミリアに迎え入れた事は間違いではなかったか・・・」

 

アリーゼ

「凄いわ!!」

 

 

ベル

「破道の四!白雷!!」

 

 

バシュン!!

 

 

ゴライアス

「グォオオオオ!!」

 

 

ベルの放った白雷が、ゴライアスの両目を打ち抜く・・・

 

 

ライラ

「・・・中々にエグイことするな」

 

輝夜

「的確な方法だな」

 

アリーゼ

「ベルは、ドSなのかしら」

 

 

ベル

「さて、もう少しギアを上げて行こうか」

 

 

ベルは、更に霊圧を解放していく・・・

 

 

アリーゼ

「ベルのカタナが更に黒くなっていくわね」

 

輝夜

「漆黒のカタナ・・・とても美しい」

 

ライラ

「確かに、格好良いよな」

 

 

ベル

「黒い月牙・・・ボクの最大の月牙天衝を喰らえ!!」

 

 

黒い月牙天衝が、ゴライアスを飲み込んでいく・・・

 

 

ベル

「ふぅ~・・・」

 

 

卍解を解除して、斬月を鞘に納めると・・・ゴライアスが真っ二つになって、消滅する・・・

 

 

アリーゼ

「凄いわベル!!」

 

「冒険者になったばかりなのに、階層主を倒すなんて!!」

 

輝夜

「先程の卍解・・・と言うのがベルの持っているカタナの本来の姿と言う訳か」

 

「魔剣とは比べ物にならないな」

 

ライラ

「アストレア様に今回の事を報告するか・・・」

 

アリーゼ

「アストレア様も喜ぶと思うわ!」

 

ライラ

「いや、多分頭を抱えるんじゃねえか?」

 

ベル

「今回は、ちゃんと魔石が残ってたから回収っと」

 

「ライラさん、ゴライアスの魔石って高く売れますか?」

 

ライラ

「高くは売れるけどよ・・・暫くの間は、売らずに取っておけよ」

 

輝夜

「ギルドに色々と聞かれるだろうからな」

 

「面倒事は避けるに限る」

 

アリーゼ

「それじゃあ、戻りましょうか」

 

 

 

ダンジョンから戻った後、女神アストレアに今回の事を報告したら、目を丸くしてアリーゼ・ライラ・輝夜に何度も質問を繰り返していた・・・

 

 

それを聞いていたリューは、有り得ないと何度も呟いていた・・・

 

 

 

 

ベル

「今日の夕ご飯は、お鍋にしようかな~」

 

 

偉業を達成した張本人のベルは、呑気に外で野菜鍋を作って食べていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

小さな村・・・

 

 

卯ノ花お母さんは、ベルから届いた手紙を読んでいた・・・

 

 

卯ノ花烈

「ベルは、ファミリアに入れたようですね」

 

刀鍛冶

「良かったじゃねえか」

 

卯ノ花烈

「ベルの様子を見に行きましょう」

 

刀鍛冶

「なら、俺もオラリオに行くかね」

 

「小さな工房で、包丁でも作ってスローライフを送るのも悪くねぇ」

 

卯ノ花烈

「では、オラリオに向かいましょう」

 

 

 

可愛いベルの様子を見に行く為に、引っ越しの準備を始めた2人でした・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルフィア

「もう待てん」

 

「私はオラリオに行ってベルを連れ戻す」

 

ザルド

「まだ俺達の指名手配は解除されていないぞ」

 

アルフィア

「構わん!」

 

「メーテリアの忘れ形見の可愛いベルを取り戻す為なら、いかなる危険をも犯してやる!」

 

ゼウス

「ヘラ、止めなくても良いのか?」

 

ヘラ

「自由にさせておきなさい」

 

「下手に手を出して、天界に送還でもされたら冗談じゃないわ」

 

 

 

アルフィアもオラリオに向かう準備をしていた・・・

 

 

 

アルフィアは、この時は想像もしていなかっただろう・・・自身の心を砕かれるほどの凄まじいショックを受けるとは・・・

 

 

 

 

 

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