スーパー特撮ヒーロー大戦   作:ウェステール

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〜怒りの戦士編〜6

「ハッ!護衛用の改造人間が、純粋に戦闘用に調整された改造人間に敵うワケがねぇだろうがよ!」

 

ヒルコウモリは高らかに勝利を宣言すると、指の爪を伸ばして百合の両肩と両膝に突き立てた。

変身状態なら防げたであろう爪針は、簡単に百合の身体を貫通して地面に縫い付ける。

溶解液のダメージで精魂尽き果てた百合は、串刺しにされても弱々しく呻くだけだった。

 

ヒルコウモリが百合の貫頭衣を引き裂く。

露わになった裸身に、奴の長大な舌が踊る。

その股間に屹立するモノを見た瞬間、俺は突っ掛けていた。

勝機の有無とか、見捨てて逃げればチャンスがあるかもとか、余計な算段は頭に無かった。

ただただ、「奴に俺の電撃を食らわせてやる」という想いだけが渦巻いていた。

 

背後からヒルコウモリの左肩と右脇腹を掴み、出し得る全力の電撃を叩き込む。

 

しかしーーーー

 

「効くかよバ〜カ」

 

効果は皆無だった。

ヒルコウモリは上体を180°回して俺の頭を掴むと、手近な倒木に投げつけた。

衝撃に呻く間も無く、腹と胸に奴の爪針を食らう。

爪は再生可能で残弾無制限な上に投射可能か。

全く多芸な奴だ。

 

「無粋な邪魔しねぇで見物してろや、この女が生きたまま犯されながら食われる様をよぉ」

 

爪針は俺の心臓こそ外していたものの、肺を含む重要器官を刺し貫いていた。

致命傷だ。

喉奥から熱いものがせり上がり、俺は真っ赤な血を吐いた。

ヒルコウモリは俺がまだ生きている事を確認してから、百合の腿の間に陣取る。

戦闘による興奮に性的興奮が重なり、半ば正気を失っているかの様だ。

勝利の余裕からか、奴は唐突に昔語りを始めた。

 

「何年前だったか、教団の内情を嗅ぎ回ってたブン屋も、こうして犯して食ったっけなぁ」

 

恍惚と語る内容に、俺の血が引いていく。

……まさか、この野郎……

 

「三崎ユリ子……」

「あぁ?」

「三崎ユリ子を殺したのは、手前ぇか?」

「なんだ?お前、あの女のイロ……は、歳が合わねぇか。身内か?」

 

奴の嘲笑が、俺の体温を下げる。

 

「三崎ユリ子を殺したのは、手前ぇか!」

「ケヒャヒャヒャヒャヒャ!図星か!あれはいい女だったぜ、死ぬ直前にゃヒィヒィ言ってイキまくりでな、締め具合も内蔵の味も、今までで最高だったぜぇぇぇぇぇ!」

 

血圧の急上昇で毛細血管が切れたのか、俺の視界が赤く染まった。

 

 

憎いーーーー

 

奴が憎いーーーー

 

奴に改造人間の力を与えた教団が憎いーーーー

 

そして何よりーーーー

 

 

全てを知っておきながら、何も出来ずに死んで行こうとしている無能なクズ野郎ーーーー

 

ーーーー俺自身が、憎い!!

 

 

ブチッ

 

 

その時、俺の頭で何かが切れ、そしてーーーー

 

 

 

ーーーー何かが、繋がった。

 

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