スーパー特撮ヒーロー大戦   作:ウェステール

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〜神子の戦士編〜10

私達は変身を解いて、改めて自己紹介をした。

 

2号ライダーの正体である『一文字 隼人(いちもんじ はやと)』とは、初対面だった。

あれから15年が経過しているとは思えない程、その容姿は若々しい。

20代後半〜30代前半といったところか。

 

「いやぁ、あの時のお嬢ちゃんが、まさかこんなにデカくなるとはなぁ」

 

ヒール次第では200センチを超える私を見上げて、一文字さんは笑う。

 

「立派になったもんだ、うん」

 

一文字さんの視線は真っ正面を向いているが、それが丁度胸に当たる状態となると、反応に困る。

 

 

 

私はゴア教団を名乗る敵との戦いについて教会との共闘を一文字さんに提案したが、反応は微妙だった。

 

「教会からは嫌われてるんだよね、俺等」

 

そうだった。

教会は「異世界からの侵略」「異世界の力を利用する者」を敵視し、排除する為に活動しているのだ。

その目的が正しいモノだとしても、「いずれ力に魅せられ、依存し、悪用するようになる」というのが持論なのだ。

 

「教会の考え方は間違ってないと思うぜ。俺等みたいなモノは、この世に在ってはならない。俺等が歪んじまった時はお嬢ちゃん、悪いが後始末を頼むぜ」

「後始末だなんて、そんな!」

「そう簡単に歪むつもりも堕ちるつもりもないがね。そういう覚悟もあるってコト♪」

 

口振りは軽かったが、その言葉に込められた重さに、私は二の句が継げなかった。

 

 

 

共に語らう時間はあっという間に過ぎ去った。

話したい事はまだまだあったが、私の我儘で一文字さんを拘束する訳にはいかない。

 

「なぁに、お互いの目指す所は一緒なんだ。なら、いずれまた会えるさ」

 

一文字さんは笑って言う。

屈託の無い笑顔を見ていると、そんな気がしてくるから不思議だ。

 

「さよならは言いませんよ」

「おぉ。じゃ、またな」

 

走り去るバイクのテールライトを見送り、私は己の頬を張って気合いを入れ直した。

今までの修行で満足していた自分と決別するための、喝だ。

 

ゴア教団の幹部、アポロカイザー。

彼と、彼をも使役する上位存在。

その全てを倒すためには、更なる修練が必要だ。

私の胸中に火が灯る。

自分には、まだ成長の余地がある。

その事実に、私は喜びを見出していた。

 

 

 

翌日ーーーー

私は機上の人となっていた。

 

聖堂教会の上層部は、あっさりと私の休養申請を受け入れてくれた。

日頃、休みらしい休みを取っていなかったせいか。

理由を聞かれて「修行の為です」と素直に答えたところ、

「それ以上強くなってどうするんだ?」

と訝れはしたが。

 

先ずは中国。

滄洲の師匠に会いに行こう。

皆伝を受けて以来、久しく会っていない師の面影を思い浮かべて、私の心は羽ばたいていた。

 

 

 

〜神子の戦士編〜完




イメージCV:
アリス・ヴィンセント(仮面ライダーセラフ):沢城みゆき
一文字隼人(仮面ライダー2号):佐々木剛
アポロカイザー:緑川光
老シスター:鈴木れい子
サソリ男:飛田展男
“彼”:石田彰
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