スーパー特撮ヒーロー大戦   作:ウェステール

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〜科学の戦士編〜6

マイクロチップの規格は、俺の頭部パーツに合わせた特注品だった。

膨大なデータを強制的に記憶させる、メモリーブレイン。

 

 

…………大学受験の際に利用したことは、墓場まで持って行こうと思っている秘密だ。

 

 

これ、あまり好きじゃないんだよなぁ。

いっぺんに大量の情報が流れ込むせいでスゲー気持ち悪くなるし、何日かは“知りもしない知識”の夢にうなされるし。

 

しかし、ビビっていても始まらない。

オレは意を決して、後頭部の髪に隠れたメモリードライブにチップを装着した。

 

瞬間。

 

情報の津波に、オレの意識は翻弄された。

脳が平衡感覚に容量を割けず、その場にへたり込む。

眼球からの画像を処理出来なくなり、視界が暗転。

オレは意識を喪わない様に耐えるだけで精一杯だった。

 

“受験勉強”が子供のお遊びに思える情報の奔流は、数秒で終わった。

オレにとっては、数時間とも数日とも感じられるものだったが。

 

 

 

マイクロチップの中身は、オレとクルーザーの秘められた能力の事と、爺さんの改造人間研究の成果だった。

 

 

爺さん…………

 

 

オレが事故った時から仕込みは始まってたのか?

まさか、事故まで含めて爺さんの企みじゃないよな?

 

……なんか不安になってきた。

 

 

 

 

とにかく、この腕時計型デバイス『パーフェクター』を装着する事で、オレとクルーザーのリミッターが解除されるんだな。

オレが手を伸ばすと、パーフェクターは意志を持つかの様にオレの腕にバンドを巻き付け、左手首に収まった。

 

……オレが着けていた腕時計を破壊して。

 

ノオォォォォォォ‼︎

新調したばっかりのオレの時計がぁぁぁぁ!

 

黒服女のボディブローとは比べ物にならないダメージを受けて、オレは地に付した。

 

 

 

さて、この後どうするか。

研究所を出たところで、オレの懐から『ダース・ベイダーのテーマ』が流れてきた。

この着信音に設定してる相手は、一人しか居ない。

この瞬間、オレの行動指針は「京子に自慢する」に決定された。

早速通話ボタンを押す。

 

「あ、京子ちゃん?聞いてくれよ、実はオレさぁーーーー」

『深海圭介、だな?』

 

スマホから湧き出た声は、低く、太く、嗄れていた。

 

「京子ちゃん風邪でもひいた?駄目だぜ、ちゃんと健康管理しとかないとーーーー」

『高山京子は預かった。2時間後、採石場に深海博士の研究データを持って一人で来い』

 

ツッコミくらいしろよ。

しかしーーーー

 

「採石場とは分かってるね」

『来なければ女は死ぬ』

 

全く会話にならないまま、通話は切れた。

 

 

さぁ、盛り上がってきたぜ。

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