独身「今日から君は奉仕部の一員だ」俺「は〜面倒くせ」 作:テクトリカ
総意なので続きやります。
※途中で掲示板形式から切り替わります。ご容赦ください。
1.奉仕部活動員
……
2.シンキングニキ
イッチやん!
3.奉仕部活動員
……
4.名無しの千葉県民
めっちゃ拗ねてて草
5.奉仕部活動員
違いますー今移動中なので中々話せないだけです
はーもうこの前のスレッドのせいでロクにハチの顔見れなくなったんですけどお前らぶっ飛ばすぞ
6.名無しの千葉県民
まぁ満更でもなかったし?
7.名無しの千葉県民
なんなら可愛かったし
8.生徒会長
あら、あんた生きてたのね。それなりの時間いなかったけどどうしたの?
9.奉仕部活動員
>>8
そりゃわざと日にち空けたんだからな
もうこれでツケも借りも無し!いいな!?
10.生徒会長
ええ、あなたの可愛いとこ見れたから私は大満足よ
11.奉仕部活動員
>>10
こいつ反省してない
12.シンキングニキ
それで、あの後ハチの家行ったん?
13.奉仕部活動員
行ってない
行くわけないだろ
14.名無しの千葉県民
チッ
15.名無しの千葉県民
行ったら面白かったんだけどな〜
16.名無しの千葉県民
そのまま朝チュンと
17.名無しの千葉県民
ヒュー!いいねぇ高校生!
18.奉仕部活動員
よし、ここでお開きという事でスレ途切れさせといて
19.名無しの千葉県民
大変申し訳ありません
20.名無しの千葉県民
申し訳ありません!
21.奉仕部活動員
で、聞きますか聞きませんか
22.名無しの千葉県民
>>21
聞かせてください!
23.奉仕部活動員
よろしい。現在は修学旅行三日目です
24.名無しの千葉県民
え?
25.名無しの千葉県民
え?
26.名無しの千葉県民
え
27.生徒会長
あれ、そうなの?
28.奉仕部活動員
昨日も一昨日も特に大きな動きなかったんだよな、載せるほどの事はなかった
29.名無しの千葉県民
てか依頼どうするんだよ?
30.奉仕部活動員
>>29
いい感じのムーブで成功する告白をするか最早依頼ごと無くすか
だって過去最難関だろ「告白を成功させたいけど振られたくはない」って
100%上手くいかないものを何とか100%上手くいくようにして失敗せず一発で成功させてくださいって言ってるようなものだぞ
31.名無しの千葉県民
うわ確かに言葉にするとキッツイな
32.生徒会長
で、あんたはどうするの?
33.奉仕部活動員
俺の思惑は2つ
・腐女子の依頼内容を言って真実を明らかにする
・何か大きなインパクトのあるもので有耶無耶にする
これくらいしか思いつかなかった
34.名無しの千葉県民
これ2確定だろ
35.名無しの千葉県民
まあそりゃあね
36.名無しの千葉県民
じゃあ2で、異議ある人ー
37.生徒会長
異議なーし
38.シンキングニキ
異議ないよ
39.奉仕部活動員
いや1番もかなりいい方だぞ?振られる事はなく告白自体も無くせるし
40.名無しの千葉県民
でもグループはギクシャクするくね
41.奉仕部活動員
うるせぇどうでもいいわそんなもん誰が他所のグループの心配しないといけないんだよ
42.名無しの千葉県民
それはそう
43.名無しの千葉県民
俺達はグループの為に頑張っている訳ではない、あくまで依頼なのだ!
44.名無しの千葉県民
ついでにイッチとハチのメシウマが見れるところを楽しみにしている
45.名無しの千葉県民
だろ☆
46.シンキングニキ
もちろんさ
47.生徒会長
楽しみにしてる
48.奉仕部活動員
お前らさぁ……
まぁいいわ、今んとこビッチが勝手に進めてるし
49.名無しの千葉県民
果たしてビッチが動いてるだけで本人達は望んでいるのか
50.名無しの千葉県民
少なくともイケイケはビッチの事感謝している
51.名無しの千葉県民
でも感謝したところだよね
52.生徒会長
望んでない恋愛と望んでない職場への就職の違いくらいね
53.名無しの千葉県民
なんて分かりやすいんだ
54.奉仕部活動員
映画村とかに行ったし中々濃厚だったけど、そもそも好感度自体足りて無さそうだしな
55.名無しの千葉県民
映画村?あー……もしかして今京都にいる?
56.奉仕部活動員
そうだけど
57.名無しの千葉県民
マジかイッチ達と会えるかもしれん直ぐに行ってくる
58.名無しの千葉県民
一応修学旅行の体だから下手に会いに行くと変態扱いされて死ぬぞー
59.名無しの千葉県民
そうだそうだ!
60.名無しの千葉県民
コーラコーラ!
61.名無しの千葉県民
ライフネタ擦るやつ多いな
62.名無しの千葉県民
>>61
おめぇの席、ねぇから!
63.奉仕部活動員
取り敢えず一昨日の会話でも抜粋するか
ビッチ「上手くいかないもんだね」
ハチ「当たり前だ。自分のことだって上手くやれねぇのに人の面倒まで見れるかよ」
ビッチ「それは……そうだね」
俺「あれ、ハチとビッチ」
ハチ「うっす」
ビッチ「あっイッチー、やっはろー」
俺「はいはいやっはろー……どうしたんだ」(この時あんまりハチの顔見れてないかも)
ビッチ「ねぇ、イッチーは何とかできそう?」
俺「そんな事言われても別クラスだぞ俺は……」
ハチ「まぁ、そりゃな」
俺「ただ、1個分かったことはあるぞ」
ビッチ「え!?ホントに!?」
俺「腐女子にもう気付かれてる。女子の勘の良さをあんま舐めんな、露骨な行動は大問題だぞ」
ビッチ「えっ!?ウソ!?」
ハチ「……流石にか。まぁあんまりやりすぎると腐女子さんからも言われるしな」
俺「ビッチもあからさまは気を付けろよ」
ビッチ「う……うん、分かった」
俺「じゃあ俺、先行く。ハチも頑張れよ」
ハチ「おう、まぁあんま保証ないけど頑張るわ」
俺「ん」
64.名無しの千葉県民
うーんこの
65.名無しの千葉県民
その気があれば良かったんやろなぁ
66.名無しの千葉県民
でもこれで確定したな、腐女子が勘づいてるという事は大問題ですよこれは
67.名無しの千葉県民
100%成功しないというものが明白になりました
68.名無しの千葉県民
成功しないものが明白になったってなんだよ
69.奉仕部活動員
あ、そういえばこのビッチとハチの会った後にユキとも出会ったんだけど
70.名無しの千葉県民
おっユキじゃん
71.奉仕部活動員
は、恩がある?恩って何?てなった
72.名無しの千葉県民
恩?
73.名無しの千葉県民
怨?
74.名無しの千葉県民
恩なんか売ってたっけ?
75.奉仕部活動員
>>74
俺は記憶なかったんだよ
76.名無しの千葉県民
あれじゃね、姉のんが迷惑掛けたから
77.名無しの千葉県民
あー、そういや文化祭での一件で借り作った様なもんだよな
78.名無しの千葉県民
中々に素晴らしい展開だったけどなw
79.名無しの千葉県民
生徒会長あの時マジでナイス
80.生徒会長
ありがとう、と言っても生徒会長もう終わるけれど
81.名無しの千葉県民
え?
82.生徒会長
前期の生徒会長の任期が終わるから、来月辺りには変わるわよ
正直次の生徒会長、嫌な予感するんだけど……まぁいいわよね
83.名無しの千葉県民
えーっ!?
84.奉仕部活動員
マジか。次からなんて呼べばいいんだよ
85.生徒会長
大丈夫よ、委員長も兼ねてるから
86.名無しの千葉県民
委員長!
87.奉仕部活動員
委員長ね
まぁいいけど、当時のユキとの会話抜粋するぞ
88.名無しの千葉県民
頼んます
89.奉仕部活動員
ユキ「奇遇ね。依頼の調子はどう?」
俺「俺もユキと同じだ。別クラスだから任せっきりになる」
ユキ「そうね……あなたは大丈夫なのかしら?」
俺「何が?」
ユキ「ハチ君とあなたは1番この依頼をやりたがらなかったじゃない。一日目と二日目の時も特に進展がなかったと、彼とラーメ……食事をしに行った時に聞いたわ」
俺「ああ、聞いたよ。天下一連れてかれたんだって?独身先生も難儀だよな」
ユキ「知ってたのね……あなたとハチ君は距離が縮まった気がするわ」
俺「は?なんで?」
ユキ「だって、随分信頼しあっているもの。彼が天下一で食事している時に『イッチ、ラーメンハゲ見せたら興味ありげに見てたし……何かと世話になってるし飯誘ってみるか?いや、俺が誘ってもな……』とかぼけーっとしながら口ずさんでたのだから、疑わなくても分かるわ」
俺「ら、ラーメンハゲ…ていうか一言一句覚えてるの怖いんだが」
ユキ「彼、分かりやすいもの。ある意味悔しさもあるけれどね」
俺「悔しさ?」
ユキ「分かり合えるという事が、ここまで難しい事だとは思わなかったわ。あなたを見ると、それが1層分かる気がするもの」
俺「俺を見ても、何も分からないだろ」
ユキ「あなたはそう言うけれど、文化祭の時のあなた達は確かに分かりあって信頼し合っているように見えた。これは私にはできないことよ。だからこそ、色々な状況があなた達を育てて、恵んでいくのね」
俺「恵まれたのは、幸運だけだろ」
ユキ「果たしてそうかしらね?……ハチ君が何をするか分からないけれど、何かあった時はハチ君を頼むわよ」
俺「いや、難しい気が」
ユキ「……部長の言いつけが聞けないのかしら?」ニッコリ
俺「かしこまりました」
90.名無しの千葉県民
ユキェ……
91.名無しの千葉県民
これワンチャン気付いてるんだな、ハチとイッチの思い
92.名無しの千葉県民
性格以外が最強のユキがここまで成長したのか
93.名無しの千葉県民
イイハナシダナー
94.名無しの千葉県民
もう4時くらいか
95.名無しの千葉県民
早いな16時
96.奉仕部活動員
どうするか
真面目に依頼の解決方法が2つしかない
97.名無しの千葉県民
そりゃもうあれしかないやろ
98.名無しの千葉県民
イッチ、告白しろ
99.生徒会長
それしかないわね
100.奉仕部活動員
ふざけんな
そんなじゃあ最後の打診的なノリで誰がやるか
101.名無しの千葉県民
イッチ恥ずかしがるなって〜
102.名無しの千葉県民
ホントだぞ
103.奉仕部活動員
ほんとふざけんな
流石に怒るぞ
104.生徒会長
あら〜かわいいわね〜イッチ〜
105.シンキングニキ
腹くくるのはイケイケじゃなくてイッチだったな
106.名無しの千葉県民
でも告白するの分かんねぇんだよな、生で見たい
107.名無しの千葉県民
じゃあ録画しような!
108.奉仕部活動員
待てよ、やらないって
109.名無しの千葉県民
いややるべきだろ
110.シンキングニキ
ごめん、流石に無理を言うつもりは無いけど
イッチ、もうここで決めるしかないと思うよ
111.奉仕部活動員
……
112.生徒会長
やらなくて後悔するよりやって後悔した方がいいんじゃない?
113.凸済ニキ
今来たわ、もしかしてイッチ告白するんか
114.奉仕部活動員
しないって言ってるだろ
115.名無しの千葉県民
悪ノリに聞こえてるかもしれないけど、依頼はどうするんだよ
116.名無しの千葉県民
このままじゃハチが何かしでかす可能性もあるぞ
117.生徒会長
まぁ何かしても私は何もしないけど
118.名無しの千葉県民
だから、やるべき
119.奉仕部活動員
もううるさい
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
スマホの電源を落とし、自由行動の残り時間を気にしながらため息をつく。
何が告白しろだ。
俺にそんな勇気があるなら最初からやっている。
そもそも告白して、返ってくる答えが分からないのが人間というものだ。
依頼の為だと割り切って返事が来るのか、それとも本当の思いが帰ってくるのか。
どちらにせよ、何が返ってくるなんて分かりやしない。こんな確率ごとに縋ってたら最早依頼は達成できない。
もし俺が告白して戸部の依頼を解決出来ていたらしていたが、それは全く依頼と関係ないのだから。
俺が嵐山への道を辿るように歩いていると、二人の影を見つける。誰だろうと目を凝らすと鮮明に見えてきた。
「相談、忘れてないよね?」
その声の主に気付いた。海老名姫菜だった。
そして話している人物は、比企谷八幡。
相談とは何かと頭を張り巡らせ、すぐにその答えが出て来る。相談とは、戸部翔の依頼が終わった何日か後に来た相談……ハチは「あれは言葉の綾で隠した依頼だ」と言っていたが。
それを忘れていないか、確認しに来た。
それを理解すると同時に、胸が物凄く引き締まってしまいそうな感覚が走る。
体に痛みも病気も無いくせに、これは何かとこめかみに指を当てて考える。
「まぁ、俺達も嵐山行くしその時に……」
「よろしくね」
その言葉を聞いた瞬間、背中が何故かゾッとした。
期待していると言っているような海老名姫菜のセリフが、物凄く嫌な予感が体を支配する。
ここで間違えたら、より多くのものが引き裂かれバラバラになってしまいそうな気持ちが感覚として体に走る。
もしかして未来でも予知しているのか?
そんな悪寒を体は受け入れていて、この感覚に自分の脳は何一つ恐怖していない事だ。
この思いを晴らさねばならないと思う程の強迫観念が身に染み出すほどに。
ざっ、ざっと木々と土が混ざった地面を踏み歩く音が響いて誰かが去ったと思い、顔を覗かせる。
「…………どうしろってんだよ」
その声は、とてつもない重くどんよりとしていた。
どうしろ、とはこの依頼の事だろう。2つも依頼を頼まれているとは思っていない。その一言が俺を飛び出る理由となった。
「ハチ?」
「!?……ハジメ、いたのか」
「すまん、盗み聞くつもりじゃなかった。最初は誰か分からなかったんだが、聞いてみたらお前と腐女……海老名さんだった」
「そうか」
ハチの返事を聞き、歩き始める。それに付いてくるようにハチも俺の後ろで歩き始める。
「すまん」
「急にどうした?」
「その、本当はお前にもっと先に言うべきだったと思うんだが……海老名さんと戸部の依頼の作戦についてだ」
「作戦?」
初めて聞く話に、首を傾げて聞き出す。
「俺が戸部を告白させず、そして海老名さんのグループを状態を変えさせないというやり方。そんな今に必要な作戦がある」
「もしかして、それは」
「ああ。俺が、海老名さんに嘘告白する」
「!?」
唐突な宣言に口を抑えた。
嘘告白と聞いて何故それをやらなければならないのか、必要性なんてないのにと頭に思考を張り巡らせて考える。
そして、俺はすぐに答えを導き出した。
「もしかして、海老名さんに今は恋愛事に興味無い、と言われて振られれば」
「ああ。戸部も傷付かず、俺が告白したことで俺へのヘイトが集まる。これでグループは変わらずに俺だけが敵になる」
「でも、そんな事俺が許したくない。これじゃ周りを考えずにリスクの切り売りをこなしているだけだ」
吐きたくもない言葉を吐くと、ハチは無情そうに「すまん」と一言謝ってきた。
謝るなよ、謝るくらいならやらないでくれ。
ああ、ある意味掲示板民の言い分も分かった。
本当に、今聞けてよかったとも思う。
ここで頼むべきだと理解した。
「ハチ」
「……なんだ?」
「俺からの、一生のお願いだ。俺の言う事を、1個だけ聞いてくれないか」
初めてこの権利を使う。上の歳の人や兄、または親に言う『一生のお願い』という言葉を。
こんなもの内輪ノリでしか使えない、唯一無二の呪文。これを使えば例えどんなお願いでも仕方なく、なぁなぁで従ってくれる。
今の俺とハチの信頼があれば。きっと通る。
「分かった」
その答えを聞くと同時に、ほっと胸を撫で下ろす。
「だが、無茶振りな依頼は無理だぞ、例えば奉仕部をやめるとか」
「違う。そんな事は、俺もしたくない」
当たり前だ。本当は認めたくない心があるにしても、平塚先生がきっかけで入れさせられたこの部活には思い入れが、少なくともある。
ハチに出会えたのもここが一つでもある。
俺が今吐ける言葉は、簡単だ。
「八幡……奉仕部の依頼を、今日限り俺がお前だけに出す依頼だけに集中してくれないか」
「お前が、俺に依頼……?」
「依頼は」
俺がその言葉を口ずさみ、少し胸の奥がきゅっと締め付けられる感覚が走った。
どうしよう。
この言葉を、受け入れてくれるのだろうか。
もしかしたら逃げるかもしれない。諦めが強そうなハチの事だ、俺は分かっているつもりでもある。
でもここで言わなければ、きっと止まらない。
「夏祭りの時に俺へ向けた言葉を考えた。考えて、考えて……俺も答えを見つけた。ハチの思いにきっと答えるよ。必ず、待ってるから……約束だ」
俺が小指を出すと、ふと頬に生暖かいものが垂れている事に気付いた。
涙だった。こんな時に何で流れているのかは、察しが悪くて気付かなかった。
「ハジメ。泣いてるぞ」
「……すまん」
「ちょっと待ってろ」
そう言って、小指を出したまま動かない俺をハチがポケットからハンカチを出して涙を拭き取る。ハンカチがなんだか可愛らしいプリキュアみたいなのはまぁ、見なかったことにしておく。
そして、小指を手でしっかりと握る。針千本も指を切らず。
「げんまんすらしないか」
「悪い、古い文化には囚われない人間なんだよ。ほら、ジェネレーションギャップとか嫌だし」
「ハチは相変わらずだな」
「まぁな。約束と依頼なら仕方ねぇ、仕事はしたくないんだが今回ばかりは一生のお願いって言われちまった……その言葉が1回だけど言われたことないんだが」
「それは、ハチが小町ちゃんに弱いからだろ?」
「そうとも言える。小町と俺は、千葉の兄妹だからな」
そう言って、小指から手を離してちょっと不気味に感じる笑みを浮かべるハチを見て歩き出す。
「先行ってる」
「おう、その……待っててくれるよな?」
「当たり前だろ。夏祭りの時のインパクト、大きかったんだからな。暫く顔を合わせるの辛かったくらいだ」
「悪い」
「俺は逃げないから、安心してくれ」
そう言って、俺は嵐山へ道なりに駆け出した。
大丈夫、きっと大丈夫。
お願いも一生も一回限り。来てくれるはずだと俺は、信じている。
そう思いながら、スマホの電源を付けた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
120.名無しの千葉県民
ほしゅ
121.名無しの千葉県民
ほしゅ
122.名無しの千葉県民
ほしゅ
123.生徒会長
……流石に不味かったかしら
124.名無しの千葉県民
ちょっと悪ノリすぎたかもしれん
125.名無しの千葉県民
やっと着いた
126.名無しの千葉県民
あれ誰?
127.シャッターをキメる京都府民
俺の家が京都にある人間だ
128.名無しの千葉県民
!?
129.名無しの千葉県民
という事はもしかして!
130.名無しの千葉県民
凸民キタ━(゚∀゚)━!
131.シャッターをキメる京都府民
今回ばかりは行かせてもらうぞ
132.名無しの千葉県民
でも何処が分かるん?
133.シンキングニキ
今日が最終日なのは確定してるし、あとはデートスポットを粗方探すしかない
134.名無しの千葉県民
イケイケと腐女子が付き合うのは無理なのが確定してるし、だからと言ってそんなの奉仕部のユキとビッチ知らんしどうしたもんか
135.名無しの千葉県民
イッチ帰ってこんなぁ
136.名無しの千葉県民
あの言い方マズったんじゃね?
137.シャッターをキメる京都府民
先に聞いておきたい、イッチとハチの特徴プリーズ
138.シンキングニキ
>>137
ハチがアホ毛ある黒髪の腐った魚の目してるやつ、猫背だから特徴的だと思う
もしMAXコーヒーの缶持ってたらそれ確定
139.生徒会長
イッチはライトブルーの髪と淀んだ瞳に、大抵髪短い。スマホいじる気質あるしずっとスマホ握ってたらそれがイッチかも
140.シャッターをキメる京都府民
了解
141.生徒会長
……マジで来ないわね
142.シンキングニキ
……ヤバい、来ないとなると罪悪感がめちゃくちゃ押し寄せてくる、申し訳ない
143.名無しの千葉県民
>>142
ええんやで
144.名無しの千葉県民
やさしいせかい
145.名無しの千葉県民
やさいせいかつ
146.名無しの千葉県民
ここまでがテンプレ
147.名無しの千葉県民
ここまでが天ぷら
148.名無しの千葉県民
いかんなこのノリでも来ないぞ
149.名無しの千葉県民
どうするんだコレ
150.奉仕部活動員
おい、お前ら俺が餌よって引き寄せられる動物だと思ってんだろ
151.名無しの千葉県民
!!!!
152.名無しの千葉県民
イッチ!!
153.名無しの千葉県民
帰ってきた!もしかして依頼終わった!?
154.奉仕部活動員
終わってない。これから終わらせるつもりだ
155.名無しの千葉県民
終わらせるつもり……?まさか!?
156.奉仕部活動員
そのまさかだよ、お前ら下手こいてあんな事言いやがって、余計に逃げられなくなったわ
157.名無しの千葉県民
ある意味手伝ったって事で
158.名無しの千葉県民
まぁ感謝してくれてもいいかなぁって!
159.シャッターをキメる京都府民
おいっすーイッチ
160.奉仕部活動員
なんだこいつ!?
161.名無しの千葉県民
>>160
カメラマンやで
162.名無しの千葉県民
お前達の劇的な瞬間を撮るためにな!
163.名無しの千葉県民
さぁイッチ!場所教えてください!
164.名無しの千葉県民
今からカメラマン向かうから!
165.奉仕部活動員
馬鹿野郎誰が教えるか
166.名無しの千葉県民
えー!
167.生徒会長
教えてくれないのね、ツケはまだ
168.奉仕部活動員
>>10
>>167
これを忘れたか?
169.名無しの千葉県民
そ、それは!
170.生徒会長
チッ……流石に無理か
171.名無しの千葉県民
ツケがある人おりますかー!?
172.シンキングニキ
いるよ
173.奉仕部活動員
例えシンキングニキのお願いでも聞かんぞ俺は
174.名無しの千葉県民
えー!
175.凸済ニキ
頼む教えてくれイッチ
176.シャッターをキメる京都府民
いや、大丈夫!きっと間に合うと思う!今5つ目回ったから!
177.名無しの千葉県民
!?
178.奉仕部活動員
やる気と根気で乗り越えてくるなよ
179.名無しの千葉県民
流石カメラマン、戦場でも被災地でも活躍してくれる一線級の実力だぜ
180.名無しの千葉県民
いけーっ!カメラマンニキ!
181.奉仕部活動員
もうめちゃくちゃだ……じゃあもう場所が割れるという体にして、これだけは守ってくれ
182.シャッターをキメる京都府民
>>181
もちろん守るよ
183.奉仕部活動員
必ず俺とハチが喋ってる瞬間を邪魔しないでくれ、そこでカシャとか鳴ったらハチごとぶん投げるからな
184.名無しの千葉県民
草
185.名無しの千葉県民
投げさせられるの笑っちゃうだろw
186.シャッターをキメる京都府民
了解!
187.生徒会長
あれ、でも問題があるわよ
188.名無しの千葉県民
問題?
189.生徒会長
ああ待って喋らないで、告白した状況の話抜粋してもらう為にスレ残しておかないといけないんだから!
190.名無しの千葉県民
確かに!
191.名無しの千葉県民
忘れていた!
192.名無しの千葉県民
なんてこった!
193.名無しの千葉県民
えっでもこれ無理くね?
194.奉仕部活動員
当たり前だ、これ以上喋らせてたまるか
まだ時間はあるからな、結果はまた後日
195.名無しの千葉県民
おいふざけんな!
196.名無しの千葉県民
俺達はイッチの告白楽しみにしてるんだぞ!
197.シンキングニキ
仕組まれたね……
198.生徒会長
あんた帰ったら覚えておきなさいよ
199.シャッターをキメる京都府民
見つけた!多分!
200.名無しの千葉県民
ナイスシャッターニキ!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
スマホの電源を切ると共に学生服のポケットに放り込む。
今更になって、心臓がドキドキしてきた。
物凄く鼓動が頭の中に響いてくるくらいの緊張が体に走って仕方がない。
もうスマホの方を気にする必要は無い。メッセージは送ったし……
あとはもう、待つだけだ。
月光によって自分の髪が照らし出されて、艶めいている事が分かるくらいには夜も更けてきている。
秋特有の肌寒い風が制服の隙間を通り抜けて寒くなっていく程には時間は経った。
そんな時……
「あれ、なんか知らない子がいるよ?もしかして先客だった?」
そして海老名姫菜が丁度来た。
なんというタイミングだろうかと思ったが、その言葉を胸の内にしまう。
そうか、そのタイミングと被るか……大仕事にもなるな。
「大丈夫ですよ。行ってあげてください」
「うん、ありがとねー」
そう言って先へ歩いていく海老名姫菜を笑顔で送り返すと、私はスマホを一度起動する。
海老名姫菜と同じクラスだったら不味かったと思いつつ、まだ待ち詫びる。
あと1分。
そう心で呟くと、もう見えなくなっていた奥の方から誰かがやったくるような足跡が聞こえてきた。
それと同時に見知った声も遠くから聞こえてくる。
あと30秒。
奥からやってきたのは、黒髪の腐ってた瞳の猫背の男。普段から走らないからか、息も切れ切れに走ってきた。
「はぁっ、くそ、マジで運動してねぇ」
「……おかえり」
「あー、ただいま。いやまだ家じゃねぇだろ」
「大丈夫。冗談だ」
「だよな……ふぅ、そのな?今後ろから全員追いかけて来るから覚悟しといてくれ」
「分かったよ」
そう言って、声がより大きくなってくるのを振り返って確認している比企谷八幡の背後を見つめる。
まだ大丈夫だな、と口ずさんで振り返り直ってまた一言。
「そのな、夏祭りのあの言葉はお前を元気付けるもので言った。正直告白として取られていても不思議じゃないぞ」
「うん、分かってる」
「ツケを払いに行った時からハジメとよく話をするようになったし、何だかんだ好きな小説とか貸したり借りたりしてたよな」
「家も誘ったぞ」
「マジで気まずかった、小説借りに来たというだけで来たのに最後まで入り浸っていた……お前、漫画とか読むんだなって思ったわ」
「そりゃな」
「けど、なんだかんだ楽しかったわ。俺も貴重な体験できたっていうか、純粋に楽しい生活できてたし」
「俺もだよ」
「あれから小町ちゃんには何か言われたか?」
「『良かったねお兄ちゃん!一生大切にしなよ!逃げたら、もう絶対お兄ちゃんの妹やらないから!』って言われたよ。めちゃくちゃショックだった」
「シスコンめ」
「すまん」
こんな時間稼ぎのような、かといって思い出話を語り続けていると…遂にこちらの方にやってきたのは海老名姫菜だった。
あちらも息も切れ切れで何が起きているかよく分かっていない。声を出そうとしても呼吸が邪魔でこちらに声の一つも掛けれない。それでいい。
きっと依頼を投げ出した八幡を追いかけてきたのだから
「……ふぅ、じゃあ……行くぞ」
「ああ」
そう言って、秋風が丁度いいタイミングで吹いて俺の髪をたなびかせる。
それと同時に、比企谷八幡が呟いた。
「俺は、綾瀬一が好きです」
そう言って、綺麗に直角に曲げられた腰から伸ばされた腕を伸ばした。
ライトアップされた灯篭が淡く光っていて、まるで祝福するかの様に明るく照らし出す。
「ヒキタニ君、何してるっしょ!?」
「もしかしてこれって……」
緊張感が走る中、奥から海老名姫菜を追いかけて来た戸部翔、それを追ってきた葉山隼人と奥からやってくる雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣に見られる中。
遂に覚悟が決まった八幡から言葉が出ていく。
胸の鼓動がワンテンポ早くなり、すっと息を吸う。
「貴女を、一生を賭けて守らせてください」
そうして放たれた言葉に、俺は歩み出す。
ああ、難しいな。ここからどうやって言葉を出そう。頭が回らないけど、今俺が出せる言葉を吐き出そう。
「よろしく、お願いします」
その言葉と共に強く胸の中に抱きしめられた事は、秋の夜の寒さを紛らわすためだという事にしておく。
綾瀬一(ハジメ)
イッチ(奉仕部活動員)である。やっとこ告白されやがった!
アホみたいにロマンチックな展開にしてそれらを当事者に見せ有耶無耶にしてしまう事で見事に依頼を全て爆発させるという陰の実力者もビックリの雰囲気の逸らし方。
顔はめちゃくちゃ赤くなっているだろう。紅葉くらい。
比企谷八幡(ハチ)
捻くれこじらせぼっち。もうどうにでもなれと腹をくくり覚悟を決めてイッチの方にオールイン。賭けは倍になって帰ってくる予定。
奉仕部の中で過ごした時間が多い(描写的に少ないが)ので、その上過去などを明かされた時から今日までずっと心配していた。
映画村のお化け屋敷より緊張で背筋が冷えた。
雪ノ下雪乃(ユキ)
孤高の天才。何も知らない人。
文化祭の時から二人の仲の良さは察しており、羨ましいとも思いつつ恩を返すように空気を読んでくれた。
流石に依頼を放棄することは全く予想していなかった。
由比ヶ浜結衣(ビッチ)
アホの子。何も知らない人(Part2)
自分が頑張っている間にめちゃくちゃイチャついている事は、未だ彼女は知らない。
依頼を捨てて振り切った八幡にこの後彼女がどんな文句を言うのかは未だ不明。困っちゃったワンワン(感電)
戸部翔(イケイケ)
被害者。何も知らない人(Part3)
由比ヶ浜が頑張ったり八幡のサポートがありながらも、最終的に告白の瞬間に依頼を振り切って突っ走った八幡を追いかけた結果告白に遭遇した。何も悪くない。
海老名姫菜(腐女子)
被害者? 何も知らない人(Part4)
何となく告白される事は分かっていたし、比企谷八幡に彼だけに予め分かるように依頼を頼んでいたらフルスロットルでガン無視されてイッチに突っ走った比企谷八幡を追いかけた結果があれ(告白現場に出くわす)である。
葉山隼人(イケメン)
被害者。何も知らない人(Part5)
今回の件を奉仕部に持ってきた張本人だが、まさかの依頼を比企谷八幡が無視するという展開は全く予想できなかった。
なんなら別の場所で告白が起こるという。
掲示板民
ある意味加害者。イッチの羞恥心をMAXにさせて頑張ってその気にさせたのでファインプレーでアシストしていたり。
あの瞬間はきっちりと撮影されてしまっている。