ブリッツの攻撃で揺れるアルテミス
アークエンジェルでも警報がなる
「この警報はなんだ!」
「いや、これは・・・」
「分からねーのかよ」
「だったら誰かに聞いて来い。どう考えたって、これは攻撃だ!」
ノイマンを始め、アークエンジェルクルーがユーラシア兵を突き飛ばし食堂を出る
「あ、待て」
「こんな事してる場合かよ!」
「今は敵をどうにかするべきだろ!」
「キラ!お前はストライクのところに行け!セナもきっと出ている筈だ!」
「分かりました!セナ、無事でいてくれ」
ムウ達のいる部屋でも揺れが起こる
「チィ!やられたな。うわー今の爆発で部屋に亀裂が入ったー。空気がー。
叫べよ。ドアを開けさせるんだ」
「え?えっと・・・」
「・・・アアァァァァ‼︎助けてぇー死んじゃうー‼︎」
「艦長⁉︎」
ムウとマリューが叫び出す
「ぬぉー早く開けてくれー」
「イヤー死んじゃうー早く助けてー苦しい、早くー」
ムウがドアの影に隠れて入ってきたユーラシア兵をチョップで気絶させる
「大尉!」
「おいどうし、グハァ!」
もう一人をマリューが腹パンして気絶させる
「ナイス艦長。急いでいるんでね」
「そうね。アルテミスと心中はごめんね」
アルテミス内を捜索するプロト
「一体どこから・・・どこにいるの?」
アルテミス内で暴れるブリッツを見つける
「見つけた!えぇぇぇい‼︎」
「アレは白黒!今日こそ!」
グランドスラムでブリッツに切り掛かるプロト
右腕のシールドで防がれるが、スラスターを全開にして押し出す
「そう何度も好きにはさせませんよ!」
プロトを蹴り、距離を取ってグレイプニールを飛ばし、グランドスラムを取り上げる
「あ!返せ!」
「次は、コレだ!」
ランサーダートをプロトに向け発射する
プロトは躱わすがブリッツに近づかれ、ビームサーベルで切り掛かられる
「クゥ‼︎やっぱりコイツ強い!」
「どうやら万全じゃない様ですね。このまま押し切る」
「セナ!このぉぉぉぉ‼︎」
ソードストライカーを装備したストライクがシュベルトゲーベルでブリッツに切り掛かる
ストライクに気を取られた隙にグランドスラムを取り返すプロト
「クソ!2機か!」
「キラ!来てくれたのね」
「ブリッツか。やってやる!」
ストライクの猛攻に追い込まれるブリッツ
「何だ!前と動きが違う」
「何なんだよ。連合も!ザフトも!僕達を放っておいてくれよ‼︎」
シュベルトゲーベルの一撃をシールドで防ぐが弾き飛ばされ、体勢が崩れる
「クッ!」
「そこ!」
すかさずプロトのグランドスラムでブリッツの左足の膝下を切り落とす
「何⁉︎・・・そうか、関節部はフェイズシフトじゃないんだ!それであんなデカイもの振り回してたのか」
「やっと当たった!この調子で」
「キラ!セナ!戻って!アークエンジェル、発進します」
「アークエンジェル!みんな戻ったのね!」
「分かった!すぐ戻る!」
撤退するストライクとプロト
「な⁉︎逃げるのか!」
追うブリッツだが、アルテミスの爆発に巻き込まれ、行手を阻まれる
ストライクとプロトがアークエンジェルに着艦し、アルテミスを脱出する
格納庫に戻ったストライクとプロトから降りるキラとセナ
「よう、二人共、お疲れさん」
「大尉こそ、お疲れ様です」
「いや、俺達は大した事してないさ」
「そうだよ。一番大変だったのはセナでしょ。大丈夫?アイツらに変な事されてないよね?何かあったらすぐに言ってよ」
「う、うん・・・ありがとう、キラ」
「なぁ、なんかあったのか?」
「OSのロックの事でユーラシアの奴らがコッチに来ましてね・・・そん時にセナがパイロットだって名乗り出たんですよ。それで奴らに連れられて」
「なるほど・・・それであんなに心配してるって訳か。見た感じは大丈夫そうだがな・・・」
ヴェサリウス内
仮眠をとるが魘されるエリス
脳裏に映るかつての記憶
血塗れの部屋と多くの子供の死体の中でポツンと立つ12歳のエリス
後ろから現れた白衣を着た男に押し倒されるエリス
男の両腕がエリスの首に伸びる
「ウワアアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎」
汗をかきながら跳ね起きるエリス
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・またあの夢・・・」
「大丈夫か?エリス」
クルーゼが入室して来る
「外にまで聞こえたぞ。大丈夫なのか、エリス?」
「ラウ・・・大丈夫、じゃないかも・・・」
「そうか。ならエリスはここに残っていろ。査問会には私とアスランで出る」
「いや、行けるよ。むしろ行かせて。何かしてないとまた同じの見そうだから」
必死な目で訴えかけるエリス
「分かった・・・気分が悪くなったらすぐに言ってくれ。行くぞ」
「うん」
アークエンジェルの食堂に入るキラとセナ
「あ、セナ!良かったぁ、無事で」
ミリアリア達がセナの元に近寄る
「みんな無事ね。良かったよ」
「セナ、ごめんね。私の所為で」
「ミリアリアは悪くないよ」
「でもセナが無事で良かったよ。心配だったんだぞ、こっちは」
「本当だよ。軍人相手にあそこまで啖呵切るんだから」
「でも凄くカッコよかったよ、お姉ちゃん」
猫の飼い主の女の子がセナに近づく
「確かにな。パイロットをしていると聞いてたけど、勇敢な子だね。お嬢ちゃん」
他の民間人もセナの周りに集まる
「前も私達を守る為に戦ってくれただろ?ありがとう」
「え、ど、どうも」
「何照れてんだよ、セナ」
「そうだよ、セナは凄いし優しいし、可愛いんだから。自身を持ちなよ」
「えぇ、そうね。いつも貴女には助けられてるわ」
マリューとムウが食堂に入って来る
「あ、マリューさん、フラガ大尉。休憩ですか?」
「えぇ。今は付近にザフトはいないからね・・・アルテミスでの事、聞いたわ。私達がいない時に大変だったわね」
「いえ、大丈夫でしたよ。あの人達偉ぶってる割に大した事無かったですから」
自信満々に胸を張るセナ
「大した事無い、ね・・・アレでも訓練を積んだ軍人なんだがね。ほんと君には何度も驚かされるよ」
「そうですか?」
「ええ。何か格闘技やってたりする?」
「いえ。運動神経は高い方だとは思いますけど・・・特に何かしている訳じゃないですよ」
「そうなのね・・・貴女本当にナチュラルなの?申し訳無いけど偶に疑っちゃうわね」
「分かりますよ。俺達も時々自分達と違いすぎてコーディネイターなのではと思う時ありますから」
「何よそれ〜もう」
キラが曇った顔をして離れる
「ん?どうした、キラ?」
「何でも無いですよフラガ大尉・・・失礼します」
キラが退室する
「どうしたんだろ、キラ?疲れてるのかな」
「どうだかね・・・」
自室でベッドに倒れるキラ
「みんなセナの事頼りにして・・・だったら僕は一体何の為に・・・」
シャトルに乗るクルーゼとアスランとエリス
「御同道させて頂きます。ザラ国防委員長」
「礼は不要だ。私はこのシャトルには乗っていない。いいかねアスラン?それと・・・」
「エリスです。よろしくお願いします、ザラ国防委員長」
「エリスか。覚えておこう。それとここではそこまで畏まらなくても良い。ゆっくりしていたまえ。アスランもな」
「分かりました、父上。お久しぶりです」
シャトルが発進する
それぞれ席つく
エリスは座りながら寝ている
「おいエリス・・・流石に寝るのは」
「寝かしておいてくれ。エリスは寝不足だからな。よろしいですか?」
「寝不足?」
(なら何故それをクルーゼ隊長は知っているんだ?)
「構わんよ。それよりもだ。リポートに添付してあった君の意見には無論私も賛成だ。問題は奴らがそれ程に高性能のモビルスーツを開発したというところにある。
パイロットの事などどうでもいい。その箇所は私の方で削除しておいた」
「ありがとうございます。閣下ならそうおっしゃってくださると思っておりました」
「向こうに残してしまった機体のパイロットもコーディネイターだったなどと、そんな報告は穏健派に無駄な反論をさせる時間を作るだけだ」
「君も自分の友人を地球軍に寝返った者として報告するのは辛かろう」
「あ、いえ、あの・・・」
「奴らは自分達ナチュラルが操縦してもアレだけの性能を発揮するモビルスーツを開発した。そういう事だぞ。分かるな、アスラン」
「・・・はい」
「我々ももっと本気にならねばならんのだ。早く戦いを終わらせる為にもな」
アークエンジェルブリッジ
「補給を⁉︎受けられるんですか?」
「受けられるというか・・・まぁ、勝手に補給するというか」
「私達は今デブリベルトに向かっています」
「デブリベルト?」
「って、ちょっと待って下さいよ!まさか」
「君は勘が良いねぇ」
「デブリベルトには宇宙空間を漂う様々な物が集まっています。そこには無論、戦闘で破壊された戦艦などもあるわけで」
「まさか、そこから補給しようって」
ムウ達もあまり乗り気では無かった。だがそれだけ余裕が無い事も分かっていた。
「仕方ないだろう。そうでもしなけりゃ、こっちがもたないんだからよ」
「貴方達にはその際、ポッドでの船外活動を手伝ってもらいたいの」
「余り嬉しくないのは同じだ。だが他に方法は無いのだ。我々が生き延びる為にはな」
「失われたもの達を漁り回ろうというんじゃないわ。唯ほんの少し、私達に必要なものを分けてもらおうというだけ。生きる為に」
「・・・分かりました。行こうみんな」
「セナ・・・」
「生きる為に仕方ないでしょ?今ギリギリなんだから、この艦は。
水が少なくて皆大変そうだし。フレイだってシャワー浴びれてないって嘆いてたでしょ?」
「な、何でそれ今言うのよ!」
顔を赤くしてセナをポカポカと叩くフレイ
あまり痛くないのでそのまま話を続けるセナ
「ご飯だって最近少ないでしょ?これじゃあ私達ザフトに襲われる前に倒れちゃうよ」
「まぁ、そう言う事だ」
「ならやるしかないね。いざって時の為に私とキラが護衛するから。ですよね、マリューさん」
「ええ、話が早くて助かるわ」
「まぁ、セナが言うんだったら・・・」
「みんなでやればすぐ終わるよね」
「だな、やるか」
トール達がブリッジを出る
「なんとか納得してもらえたな」
「ええ。また助けられたわね、セナさん」
「良いんですよ。マリューさん達も大変なの分かってますから」
「出来るなら俺の部下に欲しいくらいだよ」
「いや、流石に・・・軍に入る気は無いですよ」
「分かってるよ。言ってみただけさ。おし、俺達も行くぞ」
「はい。行こうキラ」
「・・・うん」
セナ達が格納庫に移動する
(みんなセナの一言でやる気を出している・・・それもセナがナチュラルだからなのかな?それとも僕が頼りないだけなのかな?コーディネイターの癖にセナに守られてばかりで・・・僕は)
査問会にエリスも同行した理由はザフトの機体でストライクやプロトと戦闘したので、性能の違いを実感している数少ないパイロットだからです。
キラはセナがしっかりしている為、活躍が少なくなってしまってますが、後に活躍しますので、お楽しみに。