フレイは友達のセナの弟のキラがコーディネイターである為、本家よりはコーディネイター差別がマシになっているつもりです。
部屋で設問されるラクス
「ポッドを拾って頂いて、ありがとうございました。私はラクス・クラインですわ」
「ハロー、ラクス、ハロー」
「これは友達のハロです」
「ハロハロ、オマエモナー、ハロハロ」
「はぁ・・・」
「やれやれ・・・」
部屋の外で盗み聞きするトール達
「なんて言ってる?」
「聞こえない。黙ってよトール」
「お前ら、静かにしろよ」
少し離れた所から様子見するキラとセナ
「・・・何やってるんだろうね、アレ?」
「さぁね・・・」
扉が開きナタルが出てくる
「お前達にはまだ積み込みの作業が残っているだろ!さっさと仕事に戻れ!」
退散するトール達。キラとセナもナタルに見つからない内にその場を離れる。
「クラインね・・・かの、プラント最高評議会議長もシーゲル・クラインと言ってたが」
「あら。シーゲル・クラインは父ですわ。ご存知ですの?」
「おっ・・・はぁ、マジかよ」
「はぁ、その方がどうしてこんなところに?」
「私ユニウスセブンの追悼慰霊の為の事前調査に来ておりましたの。そうしましたら、地球軍の艦と私共の船が出会ってしまいまして。些細な諍いから船内は酷い揉め事になってしまわれましたの。そしたら私は周りの者達にポッドで脱出させられたのですわ」
「なんて事を・・・」
「それで、貴女の船は?」
「・・・分かりません。あの後、地球軍の方々もお気を鎮めてくださっていればよろしいのですが・・・」
ユニウスセブンを離れるアークエンジェルは航行を続けていた
「いやぁまさかあんな女の子が一人でポッドに乗っているなんてねーって聞いてる?キラ?」
(あのポッドに一人で・・・もしかしてあのジンはあの子を探して・・・そんな)
「嫌よ!」
「フレイ」
「嫌ったら嫌よ!」
「何でよ!」
食堂の中から話し声が聞こえる
「どうしたの?」
「あの女の子の食事だよ。ミリィがフレイに持って行ってって言ったらフレイが嫌だって。それで揉めてるだけさ」
「私は嫌よ。コーディネイターの子のところに行くなんて。怖くて」
「フレイ!」
「え?あっ、も、勿論キラは別よ。それは分かってるわ。でもあの子はザフトの子でしょ。コーディネイターって頭良いだけじゃなくて運動神経とかも凄く良いのよ。何かあったらどうするのよ。ね?」
「え、あ・・・」
「フレイ!」
「でも、あの子はいきなり君に飛び掛かったりはしないと思うけど」
「そんなの分からないじゃない。コーディネイターの能力なんて見かけじゃあ全然分からないんだもの。凄く強かったらどうするのよ?ね?」
「それはコーディネイターだけじゃないと思うけどね」
カズイの一言でその場に居た全員がセナの方を見る
「え、私?」
「あ〜セナってキラより運動神経良いからね・・・」
「そうか、セナは軍人すら一人で倒せるくらいには凄く強いしね、それならコーディネイターとも変わらないのかな?」
「確かにセナは強いよね、同じ人間とは思えないくらいには」
「そう思うとセナって本当に人間か?」
「ちょっと!何勝手に人を化け物扱いしてるのよ!」
「そこまでは言って無いわよ」
「まぁ、誰が凄く強いんですの?」
振り返るとラクスが部屋の前に居た
「ハロー、ゲンキ、オマエモナー」
「まぁ、驚かせてしまったのならすみません。私喉が乾いて。それに笑わないで下さいね、大分お腹も空いてしまいましたの。こちらは食堂ですか?何か頂けると嬉しいのですけど」
「ってちょっと待って!」
「鍵とかってして無い訳?」
「やだ!何でザフトの子が勝手に動き回っているの!」
部屋を抜け出してきたラクスに戸惑うセナ達
「あら、勝手にではありませんわ。私ちゃんと聞きましたのよ。出かけても良いですかって、それも3度も。
それに私はザフトではありません。ザフトは軍の名称で、正式にはゾディアック・アライアンス・オブ・フリーダム」
「な、何だって一緒よ!コーディネイターなんだから」
「同じではありませんわ。確かに私はコーディネイターですが、軍の人間ではありませんもの。貴女も軍の方では無いのでしょう?でしたら私と貴女は同じですわね。ご挨拶が遅れましたね。私は」
「ちょっとやだ!やめてよ。冗談じゃ無いわ。何で私が貴女と握手しなきゃなんないのよ!コーディネイターの癖に馴れ馴れしくしないで!」
フレイをビンタするセナ
「痛っ!何するのよセナ」
「アンタ今自分が何言ったか分かってる?その言葉はこの子だけじゃ無い、キラの事も傷つけたのよ」
「だから、キラは他とは違うのは分かって」
「分かってない!キラが何の為に戦っているか分かっているなら・・・コーディネイターもナチュラルも同じ人間だって分かっているなら・・・そんな事言える訳ないでしょ!」
「ちょっ、セナストップ!」
フレイを叩こうとするセナを止め、引き剥がすキラ。それでもセナの怒りは収まらない様子だった。
「離してよ、キラ!」
「やめてよセナ。これ以上おおごとにしないでよ」
「何よそれ!そんなんだからカトウ教授とかに良い様に使われるんでしょ!アンタそれで良いの?」
「放っておいてよ!僕ももう子供じゃ無いんだ!セナに守って貰わなくても良いんだ!・・・それに僕はこの子と違う・・・そんな風に、庇って貰う資格なんて・・・」
辛そうな顔をするキラ
「キラ?どうし」
食堂から退室して駆け出すキラ
「あ、キラ・・・一体どうしたと言うの?」
「ちょっとフレイ!流石に言い過ぎよ。後でキラに謝りなさいよ」
「なんで私が謝らないといけないのよ!」
「なんでって・・・アンタ、なんでセナが怒ったのか本当に分からないの?」
「もう良い!私が持って行くから!ほら行こう」
「あ、はい」
ラクスとセナが退室する
「もしかしてフレイって、ブルーコスモス?」
「違うわよ!・・・でもあの人達の言っている事って間違ってはいないじゃ無い。病気でも無いのに遺伝子を操作した人間なんて、やっぱり自然の摂理に逆らった間違った存在よ。本当はみんなだってそう思っているんでしょ」
ラクスの部屋に食事を置くセナ
「またここに居なくてはいけませんの?」
「マイド、マイド」
「うん・・・そうだね」
「詰まりませんわ。ずっと一人で・・・私も向こうで皆さんとお話ししながら頂きたいのに」
「コンニチワー」
「ごめんね。これは地球軍の艦だからね。コーディネイターの事をその・・・余り好きじゃ無いって人もいるのよ・・・嫌な思いさせたらごめんね」
「残念ですわね」
「オマエモナー」
「でも貴女は優しいのですね、ありがとう」
「良いのよ。私は弟のキラがコーディネイターだからさ、他の人よりかは分かっているつもりよ」
「そうなのですね・・・でも貴女が優しいのは貴女だからでしょ?・・・そういえば貴女の名前、セナさんでしたよね?私はラクス・クラインです。よろしくお願いします」
「あれ?私自分の名前言ってたっけ?まぁ良いか。私はセナ・ヤマト。良かったら私が話し相手になるよ」
「本当ですか!ありがとうございます、セナさん」
「セナで良いよラクス」
曇った顔をして歩くキラ
「キラ。ここに居たのか」
サイがキラに近寄る
「ミリィから聞いた。あまり気にするな。フレイには後で言っておく」
ラクスの部屋から歌声が聴こえる
「あの子が歌っているのか?綺麗な声だな。でもやっぱ、それも遺伝子いじってそうなったのかな?さ、行こうぜ。俺達もメシ食わないとな」
「うん・・・」
ヴェサリウス内
「どうした?」
「地球軍の艦艇と思われますが、こんなところで何を?」
「・・・足つきがアルテミスから月の地球軍本部へ向かおうとすれば、どうするかな」
「ではやはり補給、もしくは出迎えの艦艇ということも」
「こちらの位置はまだ気づかれてはいないな。ロストするなよ。慎重に追うんだ」
「我々がですか?しかし」
「ラクス・クラインの捜索も無論続けるさ。だがたった一人の少女の為にアレを見逃す、というわけにもいくまい。私も後世歴史家に笑われたくないしね」
通路を歩くセナ。アークエンジェル内の民間人達がざわついている。
「ん?なんかいつもより騒がしい・・・なんかあったのかな?」
シャワールームに入るとフレイが居た
「うわ!何それ⁉︎」
「ん?なんだセナか・・・驚かさないでよ、パックしてるだけじゃない」
「ああ、パックね・・・よく持ってたわね」
「まぁね。それにパパも先遣隊と共に来るって言うんだもの、ちゃんとしとかなきゃ。大西洋連邦事務次官の娘があんまりポロポロじゃあパパにも悪いでしょ。久しぶりに会うんだし、せめてこれくらいはね」
「そう・・・さっきは悪かったわね、いきなりぶっ叩いて。それだけは謝っとかないと」
服を脱ぎながら話しかけるセナ
「ん、ああ、もう良いわよ。悪かったわね。キラの事悪く言うつもりは無かったのよ、本当よ」
「出来ればあの子にも謝って欲しいけど、それは私が言う事じゃないしね・・・それに人の思考や好みには口出し出来るわけないしね・・・まぁ良いわ」
ヴェサリウス内で作戦会議をするクルーゼ達
「地球艦艇の予想航路です」
「ラコーニとポルトの合流が予定より遅れている。もしアレが足つきに補給を運ぶ艦なら、このまま見逃すわけにはいかぬ」
「仕掛けるんですか?しかし我々は」
「我々は軍人だアスラン。いくらラクス嬢捜索の任務があるといえな。頼んだぞ、アスラン、エリス」
「了解です、クルーゼ隊長」
「・・・了解です」
ヴェサリウスからジンが出撃する
「エリス・シルファ、出ます」
「アスラン・ザラ、出る」
イージスと青ゲイツも出撃する。そして先遣隊と交戦を始める。アークエンジェルが先遣隊とザフトの交戦を感知する。
「前方にて、戦闘と思しき熱分布を検出。先遣隊と思われます!」
「戦闘って・・・」
「艦長!」
「敵の戦力は?」
「イエロー、257、マーク402、ナスカ級。熱号照合、ジン3、ゲイツ1、それと・・・待って下さい、これは、イージス!X303イージスです!」
「では、あのナスカ級だと言うの⁉︎」
「艦長」
「でも、あの艦には・・・」
「・・・今から反転しても、逃げきれる保証も無いわ。総員、第一戦闘配備!アークエンジェルは先遣隊援護に向かいます」
駆け出すキラと部屋を出ようとするラクスが出会う
「また⁉︎」
「何ですの?急に賑やかに」
「戦闘配備なんです。さぁ中に。ここの鍵はどうなっているんだ?」
「ハロハロ、ハロハロ、ミトメタクナイ、ミトメタクナーイ」
「戦闘配備って・・・戦いになるんですの?」
「そうですよ。とっくにそうですよ。僕とセナが出ないといけないんです」
「キラ様も、セナも出られるんですか?」
「とにかく、部屋から出ないで下さい。今度こそいいですね?」
「オマエモナー」
駆け出すセナ
「何でこんな時に・・・」
「セナ!」
格納庫に向かうセナを止めるフレイ
「戦闘配備ってどういう事?先遣隊は?」
「分からない。私にはまだ何も」
「大丈夫だよね?パパの艦、やられたりしないわよね?」
「・・・それも分からない。私達も出るけど、状況を確認しないと・・・とにかく急がないといけないから、待ってて」
アークエンジェルからメビウスゼロとストライクが出撃する
「遅いぞ、お嬢ちゃん!急がないとだからグランドスラムは置いていけよ」
「すみません、分かりました」
プロトに乗り込むセナ
「敵はナスカ級にジン3機、ゲイツ1機。それとイージスがいるわ。気をつけてね」
「セナ。キラにも言ったが、先遣隊にはフレイのお父さんがいるんだ。頼む」
「分かった。やれるだけはやってみる」
プロトが出撃する。しかしプロトが戦場に着いた時にはジンによってメビウスを次々落とされていた。プロトとストライクが戦闘を始めると同時にアークエンジェルの砲撃でジンが一機撃墜される。
「アークエンジェルが⁉︎」
「来てくれたのか!」
「・・・馬鹿な」
イージスがストライクとプロトを見つける
「アレは⁉︎」
「アスランはストライクを!私はあの白黒をやる!今度こそ」
「分かった、気をつけろよエリス」
「キラ!イージスと前居た青いやつ・・・私が2機抑える。キラは先遣隊の援護を」
「セナ!一人じゃ無茶だよ」
メビウスゼロがガンバレルでジンを1機戦闘不能にするが、もう一機の攻撃でエンジン部が損傷する
「クソッ、これじゃあ立つ瀬ないでしょ、俺は・・・すまん!あと頼むぞ、二人共」
「ほら、私達がここで止まるわけにはいかないの。早く」
「でも一人じゃあ・・・」
「大丈夫。キラ、イージスとやるの苦手なんでしょ?任せて」
「ちが・・・クソッ」
プロトがイージスと青ゲイツに向けてビームライフルを撃つ。ビームライフルの射撃を躱わす青ゲイツとシールドで防ぐイージス。
「一人でやる気⁉︎やはり奴は他の奴と違うって事?」
「アレには確かセナが・・・そっちがその気なら」
イージスとプロトがビームサーベルを取り出し切り掛かる。お互いのビームサーベルをシールドで防ぎ押し合いをする。
「クッ、このぉ!」
「出力は互角か・・・本当にセナがコレを?」
「アスラン、避けて」
イージスが離れたとこに青ゲイツがビームライフルを撃つ。プロトは危なげなくシールドで防ぐ。
「ビームライフル⁉︎アイツあんなの持ってるの!」
「やはりすぐには落とせないか・・・数が少ないビームライフルを持ってきたというのに!」
「落ち着けエリス。二人でやれば」
「そんな悠長な事言ってる暇はないわよ!まだストライクもいるんだから」
「だからって、クゥッ!」
イージスを蹴り飛ばし、青ゲイツに切り掛かるプロト
「アスラン!クソ」
青ゲイツがビームクローでプロトに襲い掛かる。イージスもライフルで狙い撃つが簡単に躱される。
「なんだ、イージスも案外大した事ないわね。それよりコイツは放っておけないね」
「強い・・・一体何者なのよ、お前!」
プロトのサーベルをシールドで防ぐ青ゲイツ。しかしプロトは推力差で押し出す。青ゲイツはシールドの角度を変え、プロトの突撃を受け流し、体勢を崩したところにライフルを撃つ。プロトは態勢を崩しながらも咄嗟に躱わす。
「危な!コイツ、やっぱり強い・・・」
「アレを躱わすなんて・・・けど性能はイージスと同じくらいなのね。なら機体じゃなくてパイロットが特別なの?・・・まさかね」
エリスは戦いながらプロトとそのパイロットであるセナについて考察する。その間にも戦闘は更に激しくなっていた。
アスランはセナが乗っていると思ってますが、何故か通信に応じない為、本当にセナが乗っているか分からず、戦いづらい為本調子が出ていません。
エリスがこの時期にゲイツに乗っているのは、本格投入される前に僅かに作られたのを専用機として調整して試運転代わりに使用しています。
ヘリオポリスでの強奪作戦ではビームライフルは持っておらず、プラントに戻った時に数が出回っていないビームライフルをフェイズシフト装甲対策として持っていきました。