ガンダムSEED 太陽の少女   作:黄金鷹

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今回は少し長くなってしまいました。
この辺りは重要な場面なので途中で切りたくなかったからです。


第十二話 友達

ストライクがジンをビームライフルで撃墜する

 

「よし、後はセナの援護を・・・」

「キラ・・・させるか!」

「アスラン、今度は大丈夫だよね?」

「やってやるさ」

「頼んだよ。私はコイツを抑える」

 

イージスがストライクの元に向かう

「イージス・・・アスラン・・・」

「キラ、お前を止める」

 

イージスとストライクがビームサーベルで攻撃し合う

 

「キラ!クッ、邪魔をしないで!」

「アンタの相手は私よ!」

 

プロトのビームサーベルを躱しビームライフルを撃つ青ゲイツ

シールドで防ぎビームライフルで狙うプロト

 

「アスランとエリスは奴らを抑えている様だな。このまま攻める」

 

ヴェサリウスの砲撃で先遣隊の艦にダメージを与える

 

「このままでは・・・」

「艦長、ダメだ。離脱しなければこちらがやられるぞ」

「しかし・・・」

 

イージスのスキュラを避けるストライクだが、後ろの先遣隊の艦に当たってしまう

 

「あ!しまった」

「どこを見ている、キラ!」

「クッ、まずい・・・でも」

 

フレイがラクスを連れてブリッジに上がる

 

「この子を殺すわ‼︎パパの艦を討ったら、この子を殺すって、アイツらに言って!」

「フレイ・・・」

「そう言って!」

 

ヴェサリウスの一撃で先遣隊の艦が撃墜される

 

「イヤァァァァァァァァ‼︎」

 

号泣するフレイ

 

「艦長!・・・クッ」

 

ナタルがカズイからマイクを取り上げる

 

「貸せ!」

「バジルール少尉!何を!」

「ザフト軍に次ぐ!こちらは地球連合軍所属艦、アークエンジェル」

「足つきからの全周波放送です」

「当艦は現在、プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの令嬢、ラクス・クラインを保護している」

「何⁉︎」

「え⁉︎」

「ラクス様⁉︎」

 

ザフト軍に動揺が走る

 

「偶発的に救命ポッドを発見し、人道的立場から保護したものであるが、以降当艦へ攻撃が加えられた場合、それは貴艦のラクス・クライン嬢に対する責任放棄と判断し、当方は自由意思でこの件を処理するつもりである事をお伝えする」

「なんて最低な奴らなのよ・・・連合は」

「卑怯な!」

「格好の悪いことだな。援護に来て不利になったらコレか」

「隊長」

「ああ、分かっているよ。全軍攻撃中止だ」

「救助した民間人を人質に取る。そんな卑怯者と共に戦うのがお前の正義か!キラ!」

「アスラン・・・」

「彼女は助け出す。必ずな!」

「余計な邪魔が入ったけど・・・次は倒してやるわよ、白黒」

 

イージスと青ゲイツがその場を離れ、ヴェサリウスと共に撤退する

アークエンジェル内でも重い空気となっていた

 

「・・・ストライクとアークエンジェル、ついでにプロトをここで沈めるわけにはいきません」

「・・・分かっているわ、ナタル。とりあえずの危機は回避したものの、状況になんの変わりも無いわね」

「この間に態勢を立て直すことは出来ます。現時点ではそれが最も重要かと」

「ええ、分かってるわ」

 

格納庫でメビウスゼロの修理をしている

 

「急いでくれよ。これで終わったってわけじゃないからな」

「分かってますよ。しかし疫病神じゃないんですかね、この艦は?」

「それはクルーゼの方じゃねーか?」

「どういう事なんですか!」

 

セナとキラもコクピットから降りてくる

 

「どうもこうも、聞いたろ。そういう事さ」

「あの子を人質にとって脅して、そうやって逃げるのが地球軍って軍隊なんですか!」

「セナ・・・気持ちは分かるけど、落ち着いて」

「これが落ち着いていられるわけないでしょ!あの子は関係ないのよ!なのにあんな情けないことを」

 

セナを宥めようとするキラだが、キラの顔も不満気だった

 

「そういう情けねえ事しか出来ねえのは、俺達が弱いからだろ。

 俺にもお嬢ちゃんにも坊主にも、艦長や副長を非難する権利はねーよ。それくらいは分かるよな?」

「それは・・・でも・・・」

「あの状況だと俺達も危なかった。戦場ってのは時に卑怯な事も平気で行うもんさ。そうでもしないと生き残れないからな。別に俺達は正義の味方でもなんでもないんだ。こういう事もよくあるさ」

「・・・クソ!」

「セナ・・・」

 

アークエンジェルを追うヴェサリウス

 

「このまま追跡したとて、ラクス嬢が向こうにおられれば、どうにもなりますまい」

「連中の月艦隊の合流を目指すだろうしな」

「しかし・・・みすみすこのままラクス様を艦隊には」

「ガモフの位置は?どのくらいでこちらに合流出来る?」

「そうですね・・・合流には7時間は掛かるかと」

「それでは手を打つ前に合流されてしまうか・・・難しいな」

 

アークエンジェルの医務室で目覚めるフレイ

 

「はっ!アアアァァァァァァァァァァ‼︎」

「フレイ、フレイ・・・」

「パパ・・・パパは?ねえパパは?パパの艦は?どうしたの、ねえ!」

 

キラとミリアリアも医務室に駆け寄る

 

「嘘よ・・・そんなの嘘よ!嘘ぉ‼︎」

「キラ」

「フレイ・・・」

「嘘つき!大丈夫って言ったじゃない!僕達も行くから大丈夫だって・・・なんでパパの艦を守ってくれなかったの!なんでアイツらをやっつけてくれなかったのよ‼︎」

「フレイ、キラもセナも必死に」

「アンタ、自分もコーディネイターだからって、本気で戦ってないんでしょ‼︎

 うぅ・・・あ、ああ・・・パパを、パパを返してよ」

「フレイ・・・」

「・・・君に何が分かるんだ・・・」

「キラ?」

「君に何が分かるんだ‼︎何も知らない癖に、勝手な事ばかり言って!」

 

大声を上げるキラ

 

「ちょっ、キラ⁉︎」

「おい、どうしたんだよ、キラ」

「何よ、パパを守ってくれなかったの癖に被害者面するの⁉︎」

「元々僕は軍人じゃない!モビルスーツを動かせるからって、コーディネイターだからってなんでも出来るわけないだろ!

 いつもコーディネイター差別をする癖に都合の良い事ばかり言って!僕がどんな気持ちで戦っているのか・・・僕がどんな思いしているのか、誰も知らない癖に‼︎」

 

セナとトールも医務室に入ってくる

 

「え、ちょっと、どうしたの?コレ」

「君は何してたんだよ、ここで喚いていただけだろ!人頼りのくせして偉そうに・・・こっちがどれだけ必死なのか分かろうともしない癖に‼︎」

「おい、キラ?どうしたんだよ?らしくないぞ」

「僕の事何も知らないで勝手な事ばかり言って利用して・・・何がザフトだ!何が連合だ!戦争するなら勝手にしてろよ‼︎もうこれ以上、僕を巻き込まないでよ‼︎」

 

キラが医務室を飛び出して行く

 

「キラ!・・・ねぇ、ミリアリア。何があったの?」

「セナ・・・その・・・」

「セナ!アンタねぇ、なんでパパを守ってくれなかったのよ!約束した癖に!」

「それは、ごめん・・・でもなんでキラはあんなに怒ってたの?」

「知らないわよ、あんな奴!!」

「ごめんな、セナ。俺達も分からないんだ。フレイに今の様な事言われたんだけど、突然怒鳴り出して・・・」

「キラ・・・私、キラの事見てくる」

 

通路で一人泣くキラ

 

「ううっ、うあぁ、ああぁ」

「どうなさいましたの?」

「え?」

 

キラの側にやって来たラクス

 

「また・・・今度はどうしたのさ?」

「退屈なので、また出たんです。そしたらキラ様の声が聞こえたので気になっただけですわ。それで、何かあったのですか?」

 

部屋のシャワーから出たクルーゼにブリッジから呼び出しが来る

 

「何だ?」

「国防委員会ザラ委員長より入電です。回しますか?」

「いや、ブリッジで聞く。

 やれやれ、小娘一人の命に大騒ぎか・・・」

 

薬を飲んだ後、自分の手を確認するクルーゼ

 

「・・・まだ、もう少しは持ちそうだな」

「クルーゼ隊長、入ってもよろしいですか?」

「エリスか、構わんよ。こちらは一人だ」

「そう?なら失礼するよ」

 

エリスが入室する

 

「体の調子、どう?」

「今は問題ないさ・・・今はな」

「そう・・・でもいずれは」

 

目を伏せるエリス

 

「もう大分前から知っている事さ。君が気にする事じゃないさ」

「ラウ・・・私に出来る事あったらなんでも言って。ラウの為なら私は」

「ありがとうエリス。でもそういうのは簡単に言うもんじゃないぞ。

 今からブリッジに行く。今はラクス嬢の事が先だ」

 

エリスの頭に手を乗せるクルーゼ

 

「分かった・・・」

 

ラクスがキラの目の涙に気づく

 

「あら?」

「気にしないで下さい・・・それより駄目ですよ。勝手に出歩いちゃ。スパイだと思われますよ」

「あら。でもこのピンクちゃんはお散歩が好きで、というか鍵が掛かっていると必ず空けて出てしまいますの」

「ハロー、ミトメタクナイ」

「え、とにかく戻りましょう。さぁ」

「ふふ、戦いは終わりましたのね」

「え・・・ええ、まぁ。貴女のお陰で」

「なのに、悲しそうなお顔をしてらっしゃるわ」

「僕は・・・僕は、本当は戦いたくなんて無いんです。僕だってコーディネイターなんだし、アスランはとても仲の良かった友達なんだ」

「アスラン?」

「アスラン・ザラ。彼があのモビルスーツの、イージスのパイロットだなんて」

 

物陰から盗み聞きしているカズイがその場を去る

 

「そうでしたの。彼もあなたも良い人ですもの。それは悲しい事ですわね」

「アスランを知っているんですか⁉︎」

「アスラン・ザラは私がいずれ結婚する方ですわ。優しいんですけれども、とても無口な人。でもこのハロをくださいましたの」

「ハロハロ」

「私がとても気に入りましたと申しましたら、その次もまたハロを」

「そうか・・・相変わらずなんだなアスラン。僕のトリィも、彼が作ってくれたものなんです」

「まぁ、そうなんですの」

「トリィ」

「テヤンデー」

 

トリィとハロを見て微笑むラクス

 

「ふふ、お二人が戦わないで済むようになれば良いですね」

「・・・僕は優しくされる資格は無いよ」

「え?」

「戦いたく無いけど、セナや友達が危ないから戦っているんだ。けど、僕はセナみたいに上手くは出来ないんだ。いつも、マリューさんやムウさんに、セナに助けられてばかりだし、いつも必死だった。

 なのにみんな、セナばかりを褒めているんだ・・・セナはナチュラルだからモビルスーツを動かせるのは凄いだなんて言われて、僕はコーディネイターだからって当たり前のように言われるんだ。

 わざとじゃないのは分かっているつもりなんだけど、大した事は出来てないよ。僕が出来たのは、こっちに気付いてない偵察様のジンを隠れて撃つくらいの卑怯者だよ」

 

力強く握りしめた手が震えるキラ

 

「それは・・・」

「多分だけどそのジン、君を探していたジンだと思うんだ。そしたら僕達の作業ポッドを見つけて近寄ったから・・・アッチに戦闘する気は無かった筈なんだ。なのに僕はそれを・・・」

「貴方が悪いわけではありませんわ。貴方はただ」

「それだけじゃない。さっきの戦い。先遣隊の艦にフレイのお父さんが乗っていたんだ。けど守りきれなかった。いつ約束したかは知らないけど、守れなかった事をさっきフレイに責められてね。コーディネイターだからって本気で戦ってないって言われたんだ。

 あながち間違いじゃないんだ。アスランと戦いたくないから、殺したくないから、無意識の内にアスランと戦う時だけは全力を出していないと思うんだ」

 

俯き出すキラ

 

「キラ様・・・」

「なのに、その一言で何かがプツンと切れたんだと思う。ついその場に居たみんなにあたってしまったんだ。僕がどんな気持ちか知らない癖に、僕の事何も知らない癖にって。酷い言い訳だと思うよ。一番辛いのはフレイなのに、セナだって同じくらい大変なのに、あんな事・・・本当に僕は酷い奴だよ」

「キラ様・・・本当に酷い人なら、自分の事をそんな風に責めたりしませんわ」

「え?」

「貴方は優しいから、自分がみんなの分を背負ってしまって、溜め込んでしまうですわ。今回はそれが少し溢れてしまったのです。だから、決して、貴方は酷い人じゃありませんわ。友達を、家族を守る為必死になるキラ様は、優しい人だと私は思いますわ」

「そうかな・・・初めて言われたよ、そんな事・・・ありがとう」

 

キラ達の側ににやって来たセナ

 

「キラ大丈夫?・・・あれ?もしかして邪魔だった?なら私は去るけど」

「いや、違うんだ、セナ!コレは」

 

セナにからかわれ赤面するキラ

 

「あー良いの良いの。それよりごめんね。さっきのフレイの事。あれ私が勝手に約束した事なのにキラまで巻き込んじゃったね、ごめん。だからフレイの事、許してあげて」

「いや、良いよ。フレイが辛いのは分かっているから・・・後で謝るよ」

「そう・・・少しは元気出たようね、良かった。じゃあ、お邪魔虫は退散するよ」

 

ニヤニヤした顔のセナがその場を離れる

赤面したまま追いかけるキラ

 

「だから、違うんだ、セナ!これは」

「もう駄目よ、キラ。女の子を放って置いていったら。デートの後は送ってあげるものよ」

「だからそんなんじゃあ!」

 

セナとキラのやり取りを見て微笑むラクス

 

「ふふふ、仲良しなんですね、お二人は。少し羨ましいですわ」

「そう?なら帰りは3人で話そうよ」

「え?」

「私達、もう友達でしょ?それとも違った?」

 

ラクスに手を差し出すセナ

 

「・・・いえ、いいえ。私達はもう、友達ですわ」

 

セナの手を取るラクス

 

「でしょ?さ、ラクスを部屋まで送るわよ、キラ。良いとこ見せないと」

「だからそんなんじゃないって」

(・・・やっぱりこのままじゃあ、いけないよな・・・)

 

艦内が寝静まった頃にラクスの部屋を訪れるキラ

 

「ハロ、マイド、マイド」

「しぃ、ハロ」

「ん、何、ハロ?」

「テヤンデー」

「あら、キラ様。どうなさいましたの?」

「黙って一緒に来て下さい。静かに」

 

ラクスを連れて出るキラ

途中でサイを見かけ、ラクスを自分の体で隠すキラ

 

「ん?キラ?」

「へへ」

 

キラの後ろからひょっこり顔を出すラクスとハロ

 

「マイド、マイド」

「ええ⁉︎」

「ソウダナ」

「ふふ」

「何やってんの?お前」

「彼女をどうするつもり?まさか!」

「黙って行かせてくれ。サイ達を巻き込みたくない。僕は嫌なんだ、こんなの」

「ガンバレー」

「・・・ま、女の子を人質に取るなんて、本来悪役のやる事だしな。手伝うよ」

「サイ・・・」

 

コッソリ移動し、ストライクに乗り込むキラとラクス

 

「ありがとう」

「いえ」

「またお会いしましょうね」

「それはどうかな。キラ、お前は帰ってくるよな?」

「おい、そこで何してる⁉︎」

「お前はちゃんと帰ってくるよな?俺達のとこに」

「・・・必ずね、約束する」

 

ストライクが無断発進する

 

「ストライク!何してる、キラ・ヤマト!」

「坊主が嬢ちゃんを連れ出したんだよ!セナがやるかと思ってあっちを警戒してたんだが・・・駄目だ、もう出られちまった」

「なんだと‼︎」

 

ヴェサリウスでストライクの発進を感知する

 

「足つきからのモビルスーツの発進を確認!」

「第一戦闘配備発令。モビルスーツ搭乗員は直ちに発進準備」

「こちら地球連合軍、アークエンジェル所属モビルスーツストライク。ラクス・クラインを引き渡す。ただしナスカ級は艦を停止、イージスのパイロットが単独で来る事が条件だ。この条件が破られた場合、彼女の命は保証しない」

「キラ・・・」

「どういうつもりだ足つきめ・・・」

「隊長、行かせて下さい」

「敵の真意はまだ分からん。本当にラクス様が乗っているかどうかも」

「罠に決まってるよアスラン!一人で行くなんて」

「隊長!」

「・・・分かった、許可する」

「ありがとうございます」

「よろしいのですか?」

「チャンスである事は確かさ。ふっ、向こうのパイロットもまだ幼い様だな」

「クルーゼ隊長、しかしアイツらを見逃すわけには」

「艦を止め、私のシグーを用意しろアデス。エリスのゲイツもだ。私とエリスで出る」

「クルーゼ隊長、了解です」

 

「艦長!アレが勝手に言っている事です!攻撃を!」

「んな事したら、今度はストライクがこっちを撃ってくるぜ!多分な」

「ナスカ級エンジン停止。静動かけます」

「イージス接近」

 

ストライクとイージスが顔を合わせる

イージスにライフルを向けるストライク

 

「・・・アスラン・ザラか?」

「・・・そうだ」

「コクピットを開け」

 

コクピットを開けるイージス

同じくコクピットを開けるストライク

 

「話して。顔が見えないでしょ?本当に貴女だって事、分からせないと」

「ああ、そういう事ですの。こんにちは、アスラン。お久しぶりですわ」

「テヤンデー」

「ラクス・・・確認した」

「なら、彼女を連れて行け。さあ」

 

ラクスをイージスに向けて押し出すキラ

ラクスをキャッチするアスラン

 

「色々とありがとう、キラ。セナにもありがとうとお伝え下さい。アスラン、貴方も」

「・・・キラ、お前も一緒に来い!お前が地球軍にいる理由がどこにある?俺は、お前とは戦いたくない!」

 

必死に呼びかけるアスラン。だがキラももう覚悟を決めていた。

 

「僕だって、君となんて戦いたくない。けど、あの艦には守りたい人達が・・・セナと友達がいるんだ!」

「本当にセナが・・・ならば仕方ない。次に戦う時は、俺がお前を討つ」

「・・・僕もだ」

 

離れていくストライク

 

「敵モビルスーツ、離れます」

「エンジン始動だアデス!出るぞ、エリス」

「はい!」

 

ヴェサリウスから白シグーと青ゲイツが発進する

 

「敵艦よりモビルスーツ発進」

「ナスカ級エンジン始動」

「こうなると思ったぜ!」

 

アークエンジェルからメビウスゼロとプロトが発進する

 

「隊長⁉︎エリス⁉︎どうしてです⁉︎」

「アスランはラクス嬢を連れて帰投しろ!」

「ここは私達に任せて!」

「フラガ大尉!」

「何もしてこないと思ったか!」

「キラ!話は後!今はこの状況をなんとかするよ!」

「ラウ・ル・クルーゼ隊長!」

「ん?」

 

戦闘になる直前でラクスの声が響き、それぞれ停止する

 

「やめて下さい。追悼慰霊団代表の私のいる場所を戦場にするおつもりですか?」

「ラクス様・・・」

(チィ、こんな時に何を・・・)

「そんな事は許しません。すぐに戦闘行動を中止して下さい。聞こえませんか?」

「何言ってんのよ、あのお嬢様は」

「困ったお嬢様だ・・・了解しました。ラクス・クライン。戻るぞエリス」

「しかし・・・分かりました」

 

白シグーと青ゲイツが引き返す

 

「引き返した・・・なんで?」

「なんだが知らんが、こっちも戻るぞ。追撃して藪蛇はつまらん」

「はい」

 

ストライクとメビウスゼロも撤退する

 

「とんでもないお姫様だったな・・・どうした?」

「いえ・・・なんでもありません」

「全くもう・・・勝手な事して・・・ラクスを返すんだったら私にも言ってよ!」

「やっぱりやる気だったか、お嬢ちゃん」

「ごめんね、セナ。巻き込みたくなくて。ラクスが君にありがとうって」

「何よそれ・・・別れの挨拶すら出来なかったじゃない。せっかく仲良くなったのに・・・」

 

プロトも引き返す




今回ののキラは少しらしくない事を言わせてしまいました。
個人的にフレイにあそこまで言われて、気持ちを押し殺すのはただの学生にしては人間が出来すぎてると思い、あそこまで気持ちを爆発させました。
あそこで気持ちを抑えられるキラだからこそ優しいのだと思いますが、セナとの対比でまだ大人になりきれていない感じを出してみました。
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