それにしても荒れている人の描写って難しいですね・・・
アークエンジェルからマリューとムウがレジスタンスの元に向かう
「助けて頂いた、とお礼を言うべきなんでしょうかね?地球軍第8艦隊、マリュー・ラミアスです」
「あれ?第8艦隊てのは全滅したんじゃなかったっけ?」
「俺達は明けの砂漠だ。俺はサイーブ・アシマ。礼なんざいらんさ。分かってるだろ?別にアンタらを助けたわけじゃ無い。こっちもこっちの敵を撃ったまででね」
「砂漠の虎相手にずっとこんな事を?」
「アンタの顔はどっかで見た事あるな」
「ムウ・ラ・フラガだ。この辺に知り合いはいないがね」
「エンデュミオンの鷹とこんな所で会えるとはな」
「情報も色々お持ちの様ね。私達の事も?」
「地球軍の新型特装艦、アークエンジェルだろ?クルーゼ隊に追われ地球へ逃げてきた。そんであれが」
「X105、ストライクと呼ばれる地球軍の新型機動兵器だ。もう一機は知らないがな・・・」
想定外にこちらの戦力を知られている事に内心動揺するが、それを隠し通すマリューとムウ
「さてと、お互い何者か分かってめでたしってところだがな、こっちとしてはそんな災いの種に降ってこられてびっくりしているんだ。こんなところに降りちまったのは事故なんだろうが、アンタ達はこれからどうするつもりなのか、ソイツを聞きたいと思っていてね」
「力になって頂けるののかしら?」
「話そうってのなら、まずは銃を下ろしてもらおうか。アレのパイロットも」
「分かりました。キラ少尉、セナ少尉、降りて来て」
コクピットから降りるキラとセナ
セナは降りた直後にバランスを崩して倒れ込む
「セナ、大丈夫なの?」
「・・・ちょっとキツイかも。後で寝るよ」
「な、アイツ!」
「なんだ、まだ子供じゃ無いか」
「ていうか女までいるのか」
「ちょっと待てあの女、顔色悪くねーか?」
「ん?おいどうしたんだカガリ?」
キラとセナの元に駆け寄るカガリ
「ん?キラこの人知ってる?」
「えっと・・・」
「お前・・・どうしてお前があんなのに乗っている!」
突如殴り掛かるカガリ
カガリの腕を掴んで止めるキラ
「・・・あ、君、あの時モルゲンレーテにいた」
「離せこの!」
振り解こうとして暴れるカガリ
手が離れた勢いで隣のセナに拳が当たる
「ガッ!」
「あ、済まない。大丈夫か?」
そのまま倒れて動かないセナ
「え!おい、どうしたんだ?」
「セナ!セナに何するんだ!」
カガリに掴み掛かるキラ
「ごめん、そんなつもりじゃ無かったんだ」
「何言ってるんだよ!やる気なのか!なら」
「落ち着いてキラ君。とりあえずセナさんを医務室に運ぶわよ。話はそれからでよろしいかしら?」
「ああ、構わんが・・・どうしてあんな弱そうな奴をパイロットに?」
「本人が出たがっていたからよ。こっちも余裕がある訳じゃ無いから」
「そうか・・・」
セナを肩に担ぐマリュー
「え、ラミアス艦長?僕も持ちますよ」
「こっちの方が速いわ。行きましょう」
ジブラルタル基地でクルーゼと通話するディアッカとイザークとエリス
「3名とも無事にジブラルタルに入ったと聞き、安堵している。先の戦闘ではご苦労だったな」
「ふっ、死にそうになりましたけど」
「残念ながら足つきとストライク、プロトを仕留める事はできなかったが、君らが不本意とはいえ、共に降りたのは幸いかもしれん。足つきは今後地球駐留部隊の標的となるだろうが、君達もしばらくの間ジブラルタルに留まり共に奴らを追ってくれ。無論、機会があれば討ってくれて構わんよ」
クルーゼとの通話が終わる
「宙には戻ってくるなって事?俺達に駐留軍と一緒に足つき探して地べたを這いずり回れって言うのかよ?」
「そうじゃ無いとは思うけど・・・アンタは乗り気じゃないのね、ディアッカ。悔しくないの?」
「そりゃあそうだが・・・イザーク?」
イザークが顔の包帯を外し始める
「おい、イザーク⁉︎」
「機会があればだと・・・討ってやるさ・・・今度こそ必ず、この俺がな!」
「そこは俺達って言って欲しいかな。やる気あるのは良いけど」
「うるさい!ストライクだけは俺が討つ!」
「そう?ならストライクは任せるわ」
「お前らな・・・なんでそこまでピリピリしてるんだよ」
明けの砂漠の案内で岩場にアークエンジェルを移動させる
サイーブの案内で前線基地の内部に入るマリュー達
「こんなところで暮らしてるのか?」
「ここは前線基地だ。皆家は街にある。まだ焼かれていなければな」
「艦の事も助かりました」
「彼女は?」
「・・・俺達の勝利の女神だ」
「へぇ・・・で、名前は?女神様じゃあ知らなきゃ悪いだろ」
「・・・カガリ・ユラだ。アンタ達はアラスカに行きてーって事だがな・・・」
医務室で目覚めるセナ
「ん、ふぁ〜あ、ってあれ?なんでまた医務室に?」
「気がついた、セナ?」
「あ、キラ。どうして私ここに?」
「マリューさんがここに運んだんだよ。殴られて気絶したからさ」
「え?あ、そうだったっけ?」
「本当に大丈夫?あれだけで気絶するなんて・・・やっぱりまだ治ってないんだよ。しばらく出撃禁止だからね」
「えぇ!なんでよ!」
「ここが医務室か」
カガリが医務室に入ってくる
「もう起きてて大丈夫なのか?」
「君は・・・何しに来たの?」
入ってきたカガリに喧嘩腰で話しかけるキラ
「さっきは悪かったな。殴るつもりは無かった・・・訳でもないが、アレは弾みだ。許せ」
「それが謝る態度なの?」
「・・・プフッw」
「な、何が可笑しい」
「いやだってさ、そんな謝り方ある?ふふふw」
「セナ・・・それで良いの?」
謝る人の態度じゃないのに律儀に謝るカガリに笑うセナとそれで許すセナに呆れるキラ
「・・・ずっと気になっていた。あの後お前はどうしたんだろうと・・・なのに、こんなモノに乗って現れようとはな。おまけに今は地球軍か?」
「・・・色々あったんだよ・・・色々とね。君こそなんでここにいるんだ?オーブの子じゃ無かったの?」
「そ、それは・・・」
「よっこいしょ」
セナがベッドから降りる
「ちょ!何起き上がってんだよセナ!」
「何って、もう平気よ。いっぱい寝たんだし。お腹空いたから食堂に行くの」
「お腹空いたなら僕が取りに行くから!ここで待ってて」
キラが医務室から出る
「私が悪いとはいえ、アレくらいで倒れるくらい弱いなら大人しくしてろよな」
「普段ならあの程度なんとも無いから。それにしてもここ暑いね」
「今はまだマシな方だぞ。ほんと貧弱だな、お前」
悪気のない一言であったが、その一言はセナを挑発することになってしまった
「・・・なら質問。アンタはオーブンの中に入った事ある?」
「は?」
「抜け出せない密室の中で焼かれる気分味わった事ある?」
「いや無いけど・・・え、あるのか?」
突如先程と違う態度になったセナに困惑するカガリ
「・・・似たような事はね」
セナの瞳には強い怒りが込められていた
ダコスタが扉をノックする
「ダコスタです。失礼します」
部屋に入るとバルトフェルドがコーヒーを作っていた
部屋に充満しているコーヒーの匂いに顔を顰めるダコスタ
「隊長、換気しませんか?」
「そんな事わざわざ言いに来たの?」
「い、いえ、そういうわけでは・・・出撃準備、完了しました」
「・・・はい、あんまりキツイ事はしたくなかったんだけどね。ま、仕方ないか・・・うん、良いね。コレも良い」
通路を歩くセナ
「全く・・・プロトの整備をしようとしたらキラとマードックさんに追い出されるし、荷物運びやろうとしたらミリアリア達に戻されるし・・・レジスタンスの基地で今後の事聞こうとしたのに部屋に戻って休めだなんて。もう平気なのに・・・」
部屋に入るとフレイがいた
「あ、やっと戻って来た。今までどこ行ってたのよセナ」
「フレイこそ、今日はキラのとこに行かないの?」
「今は忙しいらしいから・・・それでどこ行ってたの?」
「なんかしようとしてたんだけど、みんなに戻されてね・・・たく、過保護なんだから」
不満げに愚痴を吐くセナ。セナの体調が明らかに悪い為心配しての事なのだが、それすらも今のセナにはイラついていた。
「そりゃそうでしょ。無理に出撃して倒れたなら過保護にもなるわよ・・・どうしてそこまでするの?ザフトが憎いの?」
「・・・ザフトはヘリオポリスを壊した奴らだよ。それに何度も襲って来て、奴らは倒さないとでしょ?でも何より、デュエルは・・・あのシャトルを撃ったアイツだけは、許さない。邪魔したあの青い奴も、私が倒す」
「そう、そういう・・・私もアイツらが憎いわ。パパを殺した奴らを倒したい。だからお願い、一緒に戦って」
セナに密着するフレイ
「え、ちょっと、近くない?」
「お願い。本当は私が倒したいけど、モビルスーツに乗れるのはキラとセナだけだから。私に出来る事があればなんでも言って。セナの力になりたいの」
セナをベッドに押し倒すフレイ
「わ!フレイってサイと付き合ってなかった?サイの事放っておいて良いの?」
「サイとはパパが決めてた事だから・・・パパには悪いけど、自分の相手くらい自分で選びたいの」
「そ、それはフレイの自由だけど、サイはそれで納得してるの?」
「サイとは話したわよ。だから問題無いわ」
「そう・・・とりあえず退いてくれないかな?もう治ったから起きてたいんだけど」
「本当に?私に押し倒されて抜け出せないのに?」
「・・・それどういう意味?」
「そのままの意味よ。大丈夫よ。私が」
「おい、入って大丈夫か?入るぞ」
カガリが部屋に入ってくる
「なんだ起きてるなら返事を・・・え‼︎お、お前ら何してるんだ!」
「勝手に入って来といて何言ってるのよ!」
「え、あ、済まない。けど二人ってそういう仲なのか、邪魔して悪かったな」
「いや違うから!」
セナがフレイを押し出し起き上がる
「キャ!急に何するのよ」
「あ、ごめん。大丈夫?それよりそっちは何か用?」
「ああ、大した用じゃ無いんだが、名前、聞いてなかったからさ」
「ああそうだっけ?・・・私はセナ。セナ・ヤマトよ。ちなみにアンタが殴ろうとしたのはキラ・ヤマト、私の弟よ」
「そうなのか、それは済まなかったな。私はカガリ・ユラだ。よろしくな」
「・・・私はフレイ・アルスターよ、よろしく」
「あ、ああ。よろしくな」
「よし、せっかく暇だしカガリにアークエンジェルの中を案内して上げよう」
「ちょっと、何言ってるのよ!」
「セナ、寝てなくて良いのか?」
「だから良いのよ!もう治ったから。さ、行こう!」
「セナ?入って大丈夫?」
キラとサイが部屋に入ってくる
「・・・また抜け出す気だったでしょ?」
「ああ、私に艦内を案内するとか言ってたぞ」
「全く・・・」
すぐに抜け出そうとするセナに呆れを通り越して少し怒りそうになるキラ。だが機嫌が悪いのはセナだという事はまだ誰も気づいていなかった。
「・・・フレイもここに居たんだな、探したよ」
「・・・ええ、まぁね」
「さっきの話、アレどういう意味なんだよ、フレイ」
「どうもこうも、そのまんまよ。私達は親同士で決めただけなの。だからもう良いでしょ!」
「良くないよ!そんな急に」
「もう終わったのよ!私達は!私・・・昨夜はキラの部屋にいたんだから!」
「え⁉︎・・・キラ・・・どういう事だよフレイ・・・」
「ちょっとフレイ?サイは全然納得して無いじゃない。キラも巻き込んで何してるのよ」
フレイのカミングアウトに困惑するサイと先程とは話しが違う事に怒り出すセナ
「別に良いでしょ!セナだってさっきは納得してたでしょ!」
「サイが納得して無いでしょ!別れるなりなんなりは好きにすれば良いけど、二人でちゃんと話しつけてからよ。じゃなければ、二人が可哀想よ」
「二人?」
「サイとキラ。二人共フレイの事好きなのに、本人がこうじゃあねぇ・・・」
「それ本当か!キラ?」
「・・・うん。でも、フレイに相手がいるのなら、それで幸せなら僕はって今までは・・・でももう終わったって聞いたから、部屋に入れたんだ。なのに・・・ごめんサイ」
「・・・ごめんカガリ。今日はもう帰って。案内している場合じゃなくなったから」
「え、あ、ああ」
カガリが退室する
「ハァ、仕方ない・・・キラ、行こう」
「え、セナ?」
「二人きりにさせる。私達が居てもどうしようもないでしょ?」
「でも、ここ君の部屋でしょ?僕達が出るからここで休んでなよ」
「そ、そうだな・・・キラの言う通りだな。俺達が出るからセナは」
「いい加減にしてよ‼︎」
遂に怒りが爆発するセナ。その勢いのまま壁に拳を叩きつける。
「セナ⁉︎」
「みんな、私に休めだったり大丈夫って聞いたり・・・もう平気って言ってるでしょ!」
「そんなわけないだろ!セナはまだ本調子じゃあ」
「それが何よ‼︎」
キラの胸ぐらを掴んで壁に叩きつけるセナ
「グウ!」
「キラ!何してるんだよセナ、そんな体で」
「うるさい!」
止めようとしたサイを反対の壁まで蹴り飛ばす
「グハァ!」
「サイ!ちょっとセナ!落ち着いてよ」
「セナ!どうしたんだよ!」
突然暴れ出すセナに驚きが隠せないサイとフレイ
「やめなよ。本気で喧嘩したらキラが私に勝てる筈ないでしょ?これくらいハンデにもならないわよ」
「セナ・・・貴女・・・」
「もう平気って分かったでしょ?過度な心配はいらないわ」
「・・・ちょっと失礼するよ」
キラがセナを押し倒す
「クッ!何するのよ!」
セナの額に手で触れるキラ
「・・・やっぱり、また熱がある・・・セナは寝てなよ」
「だから大丈夫だと!」
「本当に?多分だけど色々動き回ってる間に疲れたんだよ。じゃなければこんな事でセナが怒るわけないだろ」
セナが優しい事をキラは誰よりも知っている。普通ならセナが自分の事で手を出す性格じゃない事を知っているからこそ、今は精神面でおかしくなり出したとすぐに気づいた。
「そっか・・・寝ていれば良いんだよな?」
「うん。大人しく寝ていれば大丈夫だと思うよ」
「だから私は!」
「そんな力づくでなんとかしようとするセナが普通な訳ないだろ?何があったかは知らないけど、明らかに今のセナはおかしいよ」
「・・・ふん、分かったわよ。寝ればいいんでしょ、寝れば」
渋々ベッドで横になるセナ
「言っとくけど、散々寝たんだから寝れる訳ないわよ」
「そうかな?とりあえず僕達は出るから」
「ああ・・・フレイもそれで良いよな?」
「ええ・・・お休みセナ」
セナは既に眠りについていた
そっと部屋を出るキラ達
「・・・やっぱり体調、治ってなかったね」
「らしいな。あそこまで荒れたセナは初めてだよ」
「・・・ごめんサイ。セナの事であんな・・・」
「お前が悪い訳じゃねーよ、キラ」
「・・・行こうキラ、サイ」
「・・・ああ、そうだな」
本来なら三角関係となったキラ達はその事について話し合うべきなのだが、セナの体調と精神が良くない事でそれどころじゃなくてなってしまう
(セナ・・・今日くらいはそのまま)
「大変よ!キラ!」
ミリアリアが走って来る
「ミリアリア、どうしたの?セナが寝ているから静かにして」
「ごめん。でも急ぎなの!さっきレジスタンスから連絡が入ったの!昨日の奴らが街を襲ってるって!」
「何⁉︎」
「本当なの!」
「クソ!こんな時に・・・分かった、すぐ行く!」
(今日こそセナに戦わせる訳にはいかない・・・僕一人でなんとかしないと)
それぞれ持ち場に向かうキラ達
フレイ関連の話は余り描けて無いので分かりにくいと思いますが、前の話の時点でキラに接触はしていました。しかしキラのメンタルが本家よりマシなのでフレイの思う様にならず、セナの方に行ったらサイ達と修羅場になりました。そしたらセナが想定外にキレた為それどころでは無くなりました。
次は分かりやすくなるように気をつけます