ガンダムSEED 太陽の少女   作:黄金鷹

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今回は短めです。多分次回は長くなります


第十七話 生きる事と戦う事

明けの砂漠のバギーとスカイグラスパーが街に向かう

 

「街が・・・」

「みんなは?」

「あ〜酷ぇ。全滅かな、これは・・・ん?

 こちらフラガ。街には生存者がいる。というか、かなりの数の皆様がご無事の様だぜ。こりゃ一体どういう事かな?」

「敵は?」

「もう姿は無い」

 

明けの砂漠の連中と家族が再会する

 

「少佐!これは?」

「どのくらいやられた?」

「死んだ者はおらん。最初に警告があったが、今から街を焼く、逃げろとな」

「え⁉︎」

「なんだと⁉︎」

「そして焼かれた。食料、弾薬、燃料も。全てな。確かに死んだ者はおらん。じゃがこれではもう、生きては行けん」

「ふざけた事を!どういうつもりだ、虎め!」

「だが手立てはあるだろう?生きてればさ」

「何?」

「どうやら虎はアンタらと本気で戦おうって気は無いらしいな」

「どういう事だ?」

「コイツは昨夜の一件への単なるお仕置きだろう。こんな事くらいで済ませてくれるなんて、随分と優しいじゃねーの、虎は」

「何だと!こんな事?街が焼かれたのがこんな事か!こんな事するやつのどこが優しい!」

 

カガリや街の人達からしたら何もかもを焼き尽くされ全てを失った様に思っていた。だが軍人であるムウからしたら、生きているだけまだ手はあると考えていた。

 

「失礼、気に触ったなら謝るけどね。けどあっちは正規軍だぜ。本気だったらこんなもんじゃあすまないって事くらいは分かるだろう?」

「アイツは卑怯な臆病者だ!我々が留守の街を焼いて、それで勝ったつもりか?我々はいつだって勇敢に戦って来た!この間だってバクゥを倒したんだ!だから、臆病で卑怯なアイツはこんな事しかできないんだ!何が砂漠の虎だ!」

「え・・・えーっと、嫌な奴だな、虎って」

「アンタもな!」

 

明けの砂漠がバルトフェルドを追いかける

 

「・・・んでどうする、艦長?」

「何故止めなかったんです少佐⁉︎」

「止めたらこっちと戦争になりそうな勢いでね。それよりこっちも怪我人多いし、飯や、何より水の問題もある。どうする?」

「・・・キラ少尉に行ってもらいます。見殺しには出来ませんわ。残ってる車両でそちらにも水や医薬品を送らせます」

「了解」

「キラ、ストライク、発進願います」

「了解。行きます」

 

ストライクが発進する。ストライクが着いた頃には明けの砂漠に壊滅的な被害が出ていた。

 

「もうこんなに・・・」

「ストライク⁉︎」

 

バクゥに向けてビームライフルを撃つが狙いが逸れて外れる

 

「逸れる?そうか、砂漠の熱滞留で・・・なら」

 

ストライクのビームライフルの射撃がバクゥに直撃する。その様子を遠くから眺めているバルトフェルド。

 

「装備が違うな・・・それにビームの照準。即座に熱滞留をパラメーターに入れたか・・・」

「敵は3機。だが1機は動けない・・・」

「カーフッド!バクゥを私と変われ」

「隊長!」

「撃ち合ってみないと分からない事もあるんでね」

 

ストライクとバクゥが激しく撃ち合う。すると横からバルトフェルドが乗ったバクゥがミサイルを当ててくる。

 

「クゥ!3機目⁉︎まだ動けたのか」

「フォーメーションデルタ!ポジションを取れ!」

「「隊長!」」

「行くぞ!」

 

3機のバクゥが並走してストライクに体当たりをする。すれ違い様にミサイルを撃つバクゥ。ストライクはジャンプで躱すがバクゥは空中で蹴りを入れる。

 

「グワァ‼︎」

「通常弾頭でも、76発でフェイズシフト装甲はその効力を失う。その時同時にライフルのパワーも尽きる。さぁ、これをどうするかね?奇妙なパイロット君!」

 

ストライクに向かうバクゥの前にグランドスラムが投げられる

 

「何⁉︎」

「うわぁぁ‼︎」

 

バクゥ一機にぶつかり、撃墜される

 

「な、グランドスラム⁉︎セナ⁉︎」

 

ストライクの後方からプロトが駆けつける

 

「セナ!どうして来たんだ!」

「プロトか!このタイミングで・・・奴らを撹乱しろ!」

「話は後!やるよ、キラ!」

 

ストライクとプロトの周りを囲むバクゥ達がミサイルを撃つ。プロトがバク宙で砂浜を巻き上げ、ミサイルを迎撃する。砂煙を飛んで回避したバクゥにビームライフルを撃ち撃墜するプロト。

 

「このぉ!」

「セナ!しゃがんで!」

 

バクゥの突撃をしゃがんで回避するプロト。プロトの後ろでビームサーベルを持ったストライクがバクゥを切り付け、左後脚を落とす。

 

「後退する!ダコスタ!」

「はい!」

「・・・とんでもない奴らだな、久々に面白い」

 

後退するバクゥ達

 

「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

「セナ、どうしてまた?」

「ハァ、ハァ、大丈夫だって、言ったでしょ?」

 

コクピットから降りて明けの砂漠の人達の前に向かうキラとセナ。セナは立っているだけでふらふらで、この場にいる誰よりも死にそうな顔をしていた。

 

「これ・・・だけ?他の、人は?」

「生きているのはこれだけだ・・・」

「そう・・・なら急いで、戻り、ましょう」

「ああ、アンタこそ大丈夫かよ、お嬢ちゃん?」

「だ、大丈夫・・・よ」

「・・・死にたいんですか?こんなところで、何の意味も無いじゃ無いですか」

「なんだと!貴様!見ろ!みんな必死で戦った!戦っているんだ!大事な人や大事な物を守る為に!必死でな!」

 

カガリにビンタするキラ

 

「だからなんだよ!気持ちだけで、一体何が守れると言うんだ‼︎」

(みんなを守ろうとして、セナがここまでボロボロになって戦っているのに、こんな事でまたセナに負担をかけさせて・・・)

「気持ちだけ、だと・・・なら力が無ければ戦うなとでも言う気か!お前は!」

(戦う力があるからって戦ってるセナがここまでボロボロになってるのに気づいて無いのかコイツは?)

「・・・喧嘩する余力、あるなら・・・早く帰るわよ。二人共、そんな事してる、余裕あるの?」

「あ・・・ごめん」

「・・・ああ、分かった」

 

フラフラしながらアークエンジェルに戻るプロトと真っ直ぐ飛んで戻るストライク

 

「二人共お疲れ様。セナさんはもう今日は休みなさい」

「・・・はい」

 

コクピットから降りたセナが床に膝をつく

 

「ハァ、ハァ、ハァ、どうなってるのよ、私の、体。ハァ、ハァ」

「セナ、捕まって。部屋まで送るから」

「ご、ごめん・・・お願い」

 

キラの肩を借りて移動するセナ

 

(また熱が出ている・・・このままじゃあセナがもたない。僕がなんとかしなくちゃ)

(またみんなに迷惑掛けてるね、私・・・アイツらを倒そうとして、焦ってるのかな?本当に治さないと、まずいわね)




今回セナが出撃したのはキラが追い込まれたのと、出る前の時点だと元気があった為出撃しましたが戦闘後にまた悪化してしまいました。完全回復まで休めない程今のアークエンジェルに余裕は無いのです。
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