ガンダムSEED 太陽の少女   作:黄金鷹

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セナは基本的に社交的で誰とでも仲良くなろうとします。それが一部の人間には凄く刺さる事があります


第十八話 交流

食料と水が不足している為、買い出しに行く事にしたアークエンジェルと明けの砂漠達

 

「はい?セナを物資調達に行かせる?何言ってるんですかラミアス艦長!」

「悪いんだけど、そうした方が良いと私は思うの。ここにいると何か手伝おうとするでしょ、セナさんは?なら休めと言うよりは外に出てリフレッシュさせた方が良いと思うの。昨日の様な事が続くのも困るでしょ?」

 

ザフトがやって来る度に無理して出撃して体調を悪化させるセナの事を気遣い、気分転換に街に出す事を提案するマリュー

 

「けど!外で倒れでもしたら!せめて僕も」

「キラ君には残っていて欲しいの。もし今攻められたら今はアークエンジェルの戦力しか出れないの。レジスタンスの力は借りられないの。だから一機はモビルスーツを出せる様にしないといけないのよ」

「フラガ少佐のスカイグラスパーは?アレも戦力になるでしょ?」

「キラ君・・・」

「艦長、行かせてやってくれるか?キラにだってリフレッシュは必要だと思うぜ。ここに降りてから頼りっぱなしだからな。いざとなったら俺がなんとかするからさ」

「フラガ少佐・・・分かったわ。キラ君も行っていいわよ」

「ありがとうございます、マリューさん」

 

バギーでバナディーヤの街にやって来たカガリもキラとセナ

 

「じゃあ、4時間後だな」

「気をつけろよ」

「分かってる。そちらもな」

「キラ少・・・少年、た、頼んだぞ。セナ少・・・セナも体調には気をつけろよ」

「分かっています、バジルールさん」

「分かりました」

 

バギーが去って行く

 

「・・・ナタルさんて呼び捨てで呼ぶ事もあるんだね」

「そうだね・・・」

「おい、何ボケっとしている?お前達は一応護衛なんだろ?」

「そうだった、行こう」

 

カガリが買い物をして、キラが荷物持ちをする

 

「結構あるんだね」

「それだけ買わないといけないんだよ・・・一旦休憩するか?」

「そうした方がいいね、セナも疲れて・・・あれ?セナはどこ?」

「え、おいおい、迷子になったのかよ・・・」

 

一人歩くセナ

 

「まずいな・・・迷子になっちゃった。どうしようか・・・ん?」

 

道の真ん中で止まっているサングラスを掛けた水色の髪の少女を見つけるセナ

 

「君、どうしたの?貴女も迷子?」

「え?いや別に・・・アンタは?」

「私は迷子。ここ来るの初めてだからね」

「堂々と迷子って言うんだ・・・ここには何の為に?」

「買い物よ。色々必要な物を買い揃える為にね。貴女は?」

「私はある人と待ち合わせしているの。時間まで余裕あるから見て周っているのよ」

 

セナのお腹が鳴る

 

「あはは・・・お恥ずかしいところを」

「お腹空いたの?ならあそこで何か食べましょう。私もせっかくだから何か食べるわ。そういえばアンタの名前は?」

「あ、忘れてた。私はセナ」

「セナね・・・私はエリスよ」

 

ケバブの店に寄るセナとエリス

店の席に座るキラとカガリを見つける

 

「あ!居た!」

「え、知り合い?」

「あ、セナ!どこ行ってたんだよ!」

「ごめんごめん、迷子になっちゃった」

「見つかって良かったわね。なら私は」

「何言ってるのよエリス。せっかくだし一緒に食べようよ、ほら」

「あ、ちょっと」

 

エリスの手を引いてキラ達と同じ席に座るセナ

 

「その子は?」

「さっき会ったの。あーお腹空いた。ここ何の店?」

「知らないで来たのかよ。っと、来た来た」

 

机にケバブが二つ置かれる

 

「コレは?」

「ドネルケバブさ。後で追加で頼んでやるよ。はー疲れたし、腹も減った。ほら、お前も食えよセナ。お腹空いてるんだろ?このチリソースをかけて食うのが美味いんだ」

「そうなの?なら私もそれを」

「あいや、待った!ちょっと待った!ケバブにチリソースなんて何を言ってるんだ!このヨーグルトソースをかけるのが常識だろうが」

 

横からサングラスを掛けた男がヨーグルトソースをおすすめする

 

「ハァ?」

「いや常識というよりももっとこう・・・そう!ヨーグルトソースをかけないなんてこの料理に対する冒涜だよ!」

「何なんだお前は。見ず知らずのお前に私の食べ方をとやかく言われる筋合いはない!」

 

チリソースをかけてケバブを食べるカガリ

 

「あぁ!何という・・・」

「んまーいー。ほらお前も!ケバブにはチリソースが当たり前だ」

「あぁ、待ちたまえ!彼女まで邪道に堕とす気か!」

「何をするんだ!引っ込んでろ!」

「君こそ何をする!えい!」

 

セナのケバブに両方のソースがかけられる

 

「・・・え?」

「「あ・・・」」

「コレは酷いわね・・・」

「セナ、それは止めときなよ。代わりに僕が食べるから」

 

キラがミックスのケバブを食べ始める

 

「え、いや食べるよ。私のだし」

「こんなの食べたらセナが倒れるでしょう!」

「倒れないわよ!」

「いや、彼の言う通り止めた方がいいわよ。セナ、顔色余り良くないし」

「エリスまでそんな事を・・・とりあえず追加で注文しようか。ケバブ3つで良いよね?」

「お、僕の分も良いのかい?」

 

セナ達と同じ席に座るサングラスの男

 

「おいセナ。コイツのはいらないだろ」

「何よ、せっかく同じ席なんだし良いじゃない」

「そういえば貴女の名前って?」

「私はエリス。セナに連れられて来たのよ」

「そうなんだ。僕はキラ。こっちはカガリ」

「こっちってなんだ、こっちって」

「ははは。君達仲良いね〜っと僕達のも来た様だね」

 

ケバブが三つ置かれる

 

「やっと食べられる。どっちかければ良いんだっけ?」

「チリソースだ!」

「ヨーグルトソースだ!」

「・・・ミックスも意外と中々だよ」

「キラ、やっぱり無茶してるでしょ。エリスはどうする?」

「え、別に無くても私は」

「「それは勿体無いだろ」」

「えぇ・・・」

 

二人に否定されて困惑するエリス

 

「ならさ、エリスはヨーグルトソースかけてよ。私がチリソースかけるし、半分こしよ?」

「どっちも食べたいんだ・・・良いけど」

「いやチリソースはかけなくても・・・まぁいいや。しかしすごい荷物だね。パーティーでもやるの?」

「うるさいな!余計なお世話だ。大体お前は何なんだ?いきなりやって来てあーだこーだと」

「あ、チリソース美味い!エリスも食べなよ」

「・・・美味しい。知らなかったな。セナもヨーグルトソース、食べなよ。こっちも美味しいよ」

「本当だ、美味い!ん〜ん、生き返る〜」

「ふふ、確かに、この暑い中食べるケバブは格別ね」

 

二人で食べさせ合いっこしてケバブを堪能するセナとエリス

 

「二人共、良かったね・・・ウプ」

「キラ、大丈夫?私より顔色悪いんだけど・・・ほら、水」

「ありがとう、セナ」

「すまなかったな、少年。ところで君達は一体どういう関係性なの?」

「私とキラは姉弟よ。カガリは・・・友達よ」

「友達・・・そうか、友達か・・・」

「私はセナ達とは今日会ったばかりです、バル・・・お兄さん」

「そんな歳じゃないんだけど、まぁおじさんよりはマシかな」

「だからお前はなんなん」

「伏せろ‼︎」

 

頭上からミサイルが飛んでくる

咄嗟にテーブルを蹴り、倒して陰に隠れるセナ達

チリソースが頭から被るカガリとヨーグルトソースが顔にかかるエリス

奥から銃を持った男達が撃ってくる

 

「無事か、君達?」

「え、銃⁉︎お兄さん何者なの?」

「何なんだ一体?」

「死ねコーディネイター!宙の化け物め」

「青き清浄なる世界の為に!」

「ブルーコスモスか!」

「こんなところまで・・・ん?」

 

エリスが顔を手で拭うとヨーグルトソースが付いた

 

「・・・え、いや、止めて・・・」

 

過去のトラウマを思い出し、震えるエリス

 

「エリス大丈夫⁉︎ほらコレで拭いて!」

 

ハンカチでエリスの顔と手を拭くセナ

 

「え、あ、ありがとう・・・」

「急にどうしたの?・・・あ、無理に話さなくてもいいよ。言えたらで良いからね」

「うん・・・今はまだ言いたくないかな・・・」

「そう・・・とりあえずここをどうするかだけ考えないとね」

「構わん!全て排除しろ!」

 

サングラスの男の元に部下が集まりブルーコスモスの男達と激しく撃ち合う

拳銃がセナの前に転がってくる

物陰から狙う男に気づくセナ

 

「アイツ!」

 

拳銃を拾い男に向かうセナ

 

「おい、セナ⁉︎」

「なんだお前は!コーディネイターならここでくたばれ!」

「させない!」

 

セナに銃を向ける男

咄嗟に落ちていたケバブを男に投げるエリス

ケバブが顔に当たる

 

「わっ!」

「こんのぉ‼︎」

 

その隙をつき拳銃を撃つセナ

胸部を撃たれて倒れる男から機関銃を奪い取り、ブルーコスモス達に向けて撃つセナ

 

「な、セナ!」

「ほう・・・お嬢ちゃんに遅れを取るなよ!」

 

ブルーコスモス達を撃退する

倒れているブルーコスモスに拳銃を向け止めを刺すセナ

 

「なんで止めを刺したんだセナ!ソイツは動けなくなってただろ!」

「ここで逃したら、また来るよ、コイツらは・・・面倒になる前に始末した方が後で楽だからね」

 

肩で息をしながら機関銃を捨てるセナ

 

「そういう事だ、少年。お嬢ちゃんはよく分かっているな。もしかして初めてじゃないのかな?」

「いえ、拳銃は・・・初めて、ですよ」

「へーそれであの正確な腕前、しかもその体調で・・・すごいね、君」

「隊長!ご無事で?」

 

ダコスタが駆け寄る

 

「あぁ、私は平気だ。彼女のお陰でね」

 

男がサングラスと帽子を外す

 

「ア・・・アンドリュー・バルトフェルド・・・砂漠の虎」

「砂漠の虎・・・アンタが・・・」

「やぁ助かったよ。ありがとう」

「いえ・・・僕達はこれで」

「待ちたまえ、せっかくの休憩を台無しにして、しかも助けて貰ったんだ。お礼くらいさせてくれよ。しかもそちらの二人は服までぐちゃぐちゃじゃないの。そのまま帰す訳には行かないでしょ?それにお嬢ちゃん、辛そうにしてるじゃない?どこかでゆっくり休ませた方がいいと思うが?」

「・・・分かった、お邪魔するよ」

「ちょっセナ⁉︎何言ってるんだよ!」

「ここで断っても強引に行かれるわよ。それに逃げようとしても私が走れないからね」

 

キラ達だけならともかく、セナはこの場を逃げだせる程の体力は残っていない。それは自分自身でも分かっていた。だからこそ敵意の無いうちは大人しく従っておく事にした。

 

「セナ・・・ごめん、また無茶させちゃって」

「良いのよ、これくらい」

「決まりだね?なら行こう」

 

バルトフェルドの屋敷に入るセナ達

 

「この子達ですの、アンディ?」

「あぁ。彼女達をどうにかしてやってくれアイシャ。チリソースとヨーグルトソースを被っちまったんだ」

「あらあら、ケバブね・・・さ、こっちに」

「あ、カガリ、エリス」

「大丈夫よ、すぐに済むから。なんなら貴女も来る?」

「私は大丈夫です。アッチで待ってますよ」

「ほら、君達はこっちだ」

 

キラとセナが部屋に入るとバルトフェルドがコーヒーを淹れていた

 

「僕はコーヒーには些か自信があってね。まぁ掛けたまえよ。寛いでくれ」

「・・・失礼します」

「失礼します・・・あれ、なんだろう?」

 

セナが棚に置いてある写真に目を向ける

 

「エビデンス01。実物を見た事は?」

「え、いや・・・」

「なんでコレを鯨石と言うのかね?コレ鯨に見える?」

「いえ、そう言われても・・・」

 

セナからしたら鯨にも見えなくは無いが、そうじゃない物にも見えていた

 

「コレどう見ても羽じゃない?普通鯨に羽は無いだろ」

「ええ、まぁ・・・でもそれは外宇宙から来た地球外生命の存在証拠って事ですから」

「僕が言いたいのはなんでコレが鯨なんだって事だよ」

「じゃあなんなら良いんですか?」

「ん〜なんならと言われても困るが、ところでどう?コーヒーの方は?」

「え、僕は余り・・・」

「お、君にはまだ分からんかな、大人の味は」

「・・・このコーヒー豆を使って淹れるなら、もう少し温度下げて淹れた方が美味しく無いですか?そしたら香りとか違うと思いますけど」

「何!もしかしてお嬢ちゃん、コーヒーをよく飲むのかい⁉︎」

 

コーヒーについて語るセナに目を輝かせるバルトフェルド

 

「はい、コーヒーは好きなので、偶に自分で入れますよ。まぁ素人だからそこまで偉く言える訳じゃ無いんですけど・・・」

「とんでもない!これは良い出会いだよ!僕の周りにはコーヒーの趣味合う人いないからね・・・同士に会えてとても嬉しいよ」

「そうですか?せっかくだから私もコーヒー淹れますよ。ここに有るもの使って良いですか?」

「あぁ、好きに使いたまえ。楽しみにしているよ」

 

セナが立ち上がってコーヒーを作る

 

「アンディ。入るわよ」

「おやおや!」

「あ・・・」

 

アイシャの後ろに隠れるカガリとエリス

カガリは緑色のドレスを着ており、エリスは青いドレスを着ている

 

「女・・・の子」

「てめぇぇぇ‼︎」

「あいや、だったんだよなって言おうとしただけだよ」

「同じだろうがぁ、それじゃあ!」

「・・・あの、他に着替えは?・・・流石にコレは・・・」

 

失礼な事を言うキラに詰め寄るカガリと恥ずかしさのあまり赤面しながら体を隠そうとするエリス

 

「あら、似合ってるじゃない、エリス。カガリも合うね」

「あ、ありがと・・・」

「お、おう・・・」

 

セナに正面から褒められて嬉しそうにするカガリとエリス

 

「ふふふ、せっかく女の子が着飾ってるんだから、これくらい褒めれるようにならないとね、坊や」

「そうだな、君は乙女心って奴を分かってないな、ははは」

「えぇ・・・」

「さ、君達も座りたまえ」

「コーヒー、出来たから持ってくよ」

 

セナがコーヒーを人数分持って来る

カガリがキラの隣に、エリスがセナの隣に座る

 

「お前は何してるんだよ・・・」

「どれどれ・・・ほぅ、この味わいは初めてかもしれないなぁ。参考にさせてもらうよ」

「ありがとうございます。自分のコーヒー人に飲ませたの初めてだから、ちょっと不安だったんだけどね・・・」

「いやいや、かなり美味いよ。君とはもっと早く会いたかったなぁ」

 

セナのコーヒーを絶賛するバルトフェルド

 

「私もです」

「・・・僕はこっちの方が好きかな・・・」

「・・・ふむ」

「お前ら、よくこの状況で普通でいられるな・・・相手は砂漠の虎だぞ」

「・・・良い目だね、真っ直ぐで。実に良い目だ」

「何?」

「お嬢ちゃん・・・いや、セナだったな。君はどう思う?どうなったらこの戦争は終わると思う?モビルスーツのパイロットとしては?」

「やっぱ気づかれちゃったね」

「お前どうしてそれを⁉︎」

「ははは。あまり真っ直ぐ過ぎるのも問題だぞ。戦争には制限時間も得点も無い。スポーツの試合の様なね・・・ならどうやって勝ち負けを決める?どこで終わりにすれば良い?敵である者を全て滅ぼしてかね?」

 

立ち上がったバルトフェルドが銃を取り出し、セナに向ける

 

「な、セナ!」

「・・・エリス、下がっていて。この子は私達と関係無いわよ、銃を向けないでよ」

「先に人の心配とはね・・・」

 

キラが横から飛びかかろうとタイミングを測っている

 

「止めた方が賢明だな。幾ら君がコーディネイターでも、こっちは慣れてないだろ?ここで暴れて無事にここから脱出出来るもんか」

「クッ!」

「ここにいるのはみんな、君と同じコーディネイターなんだからね。セナは、どうやら違う様だがね」

「へ?」

 

普段からコーディネイターと間違われる事に慣れていたのでナチュラルと判断された事に驚くセナ

 

「君達の戦闘を2回見た。砂漠の接地圧、熱滞留のパラメータ。君は同胞の中でもかなり優秀な方らしいな。あのパイロットをナチュラルだと言われて素直に信じる程、私は呑気では無い。だが、セナは違った。あの不完全な状態、しかも体調すら万全じゃないのに、砂漠の環境に技量だけで対応した。ハッキリ言ってコーディネイター以上の存在だよ。だが実際に君を見てみたら、大気圏突入でダウンして、まだ治りきって無いんだろ?なら、君はナチュラルだ。本当に遺伝子操作無しでここまで才能のある子がいるとはね・・・」

 

バルトフェルドの鋭い観察眼に驚かされるセナ達

 

「・・・初めて初見でナチュラルだと言われましたよ」

「そうだろうね。僕も、君が体調不良で無かったら、コーディネイターなのではと思うくらいだからね。君はある意味、特別だよ、セナ」

「そりゃどうも・・・それでどうするの?今ならその優秀なパイロットを簡単に消せる訳だけど・・・」

 

セナの目が鋭くなる。体調の事や丸腰なのも無視して完全に戦闘体制に入っていた。

 

「おいセナ。奴を煽るなよ!」

「・・・ま、今日の君は命の恩人だし、ここは戦場でも無い」

 

銃をしまうバルトフェルド

 

「それに君は数少ない、僕と趣味の合う同士だ。こんなところで撃ちたくは無いよ」

「そう・・・なら今日は帰らせて貰います」

「あぁ、そうしたまえ。君と話せて楽しかったよ。良かったかどうかは分からんがね」

「行こうセナ、カガリとエリスも・・・ってあれ?エリスは?」

 

キラが回りを見るとエリスの姿は見えなくなっていた

 

「彼女は先に帰らせたよ。敵じゃ無いからね。また戦場でな」

「・・・次戦場以外で会えたら・・・コーヒー、また一緒に飲みましょう」

 

キラとカガリとセナが部屋を出る

 

「また・・・か。そんな日が来たら良いんだがね・・・」

「入ります、バルトフェルド隊長」

 

赤服に着替えたエリスが部屋に入って来る

 

「あーご苦労。いやぁ〜君が奴らと一緒に居た時は驚いたよ」

「あれは本当に偶然の出会いですよ」

「分かってるよ。それにしても君の情報には助けられたよ。よくパイロットの事まで知ってたね。誰から聞いたの?」

「アークエンジェルの捕虜になったラクス様が奴らと仲良くなった、と言ったら信じますか?」

 

不敵な笑みを浮かべるエリス

 

「それは中々だな・・・まぁ良いさ。それにしても、君もしつこいね〜。まるでクルーゼの奴みたいだな」

「クルーゼ隊ですもの」

「それだけか?」

「・・・その件はノーコメントで」

「そうかい・・・まぁ、頼りにさせてもらうよ」

「はい・・・後で接地圧と熱滞留のパラメータの調整、教えて下さい。他にした方が良い事ってありますか?」

 

砂漠でのストライクとプロトの戦いっぷりを聞いていたエリスは、自分の機体も砂漠に合わせた調整が必要と考え、現地で戦っているバルトフェルドにアドバイスを求めた

 

「ん〜とりあえずその二つをしておけばゲイツなら戦えるんじゃ無いのか?他は・・・そうだな、砂漠は風が強い時もあるから、飛んでいる時に少し流される時もある。それもパラメータとして入れても良いかもしれん」

「なるほど・・・ありがとうございます・・・ところでなのですが・・・」

「ん、どうした?まだ他に」

「セナのコーヒー。確かに美味しかったですけど、もう少し温度上げて渋みを出した方が好みですね。あと豆の挽きも荒くした方がコクも出ると思うんですが・・・」

「なんという事だ、ここにも同士が居たとは!今日は良い日だ」

 

セナの顔を思い浮かべるエリス

 

「ええ・・・本当に良い出会いでしたよ」




セナとエリスはコーヒー好きですが、コーヒーの知識は余りありません。
そもそも作者自身が余り詳しく無いので、何となくのイメージだけで描きました。間違っていたら申し訳ありません。
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