ガンダムSEED 太陽の少女   作:黄金鷹

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ここにはこのタイトルしか思い浮かびませんでした。


第二十六話 閃光の刻

コクピットから降りるキラとセナ

 

「よっしゃ、お疲れさん」

「遂に一機やったって?」

「ブリッツだってな、よくやったな」

 

整備班に囲まれるキラ

 

「あの・・・」

「みんな、申し訳ないけどキラは疲れてるの。休んだ後でにしてください」

 

セナにはキラがいつもと違う事は一目瞭然だった。理由までは定かでは無いが、なるべく速くキラを休ませるべきだと判断して無理矢理話しを打ち切った。

 

「お、そうか・・・まぁ、あんだけ活躍したしな。ゆっくり休んでくれよ」

「あ、はい・・・」

「行こう、キラ。では、私達は失礼します」

 

キラとセナが格納庫から出る

 

「キラ・・・どうしたの?」

「何でもないよ、大丈夫だから・・・」

「そう・・・何かあったら言ってよね」

「うん・・・セナはさ、その・・・バルトフェルドさんのこと・・・今はどう思ってる?」

「バルトフェルドさん?今でも他の道は無かったのかなって考えてはいるよ・・・でも、思いつかなかった。あの場では戦うしか、無かったと今では思えるようにはなったよ・・・辛いけど、少しは割り切ってるつもり」

「そっか・・・分かった、ありがとう」

「え?うん・・・」

 

ボスゴロフ内の更衣室

 

「クソ!クソクソクソクソ‼︎」

「イザーク」

「何故アイツが死ななければならない!こんなところで!ええ?」

 

イザークの胸倉を掴んで壁に叩きつけるアスラン

 

「言いたきゃ言えばいいだろ!俺のせいだと!俺を助けようとしたせいで死んだと!」

「アスラン!イザークもやめろ!ここでお前らがやり合ったってしょうがないだろ。俺達が討たなきゃならないのはストライクだ!」

「分かってるそんな事は!ミゲルもアイツにやられた!俺も傷をもらった!エリスもアイツにやられて負傷した!次は必ずアイツを討つ!」

「イザーク!」

 

イザークとディアッカが更衣室を出る

ニコルのロッカーから楽譜が出てくる

 

「クゥ!・・・くそ・・・討たれるのは俺の、俺の筈だった!ニコル・・・俺が・・・今までアイツを討てなかった俺の甘さが、お前を殺した!

 ・・・キラを討つ。今度こそ必ず!」

「その調子なら大丈夫そうね」

 

更衣室の入り口に全身に包帯を巻いたエリスがやってくる

 

「エリス!お前、安静にしてろよ」

「じっとしていられると思ってるの?ニコルをやられたのよ!前にも言ったけど、貴方のせいじゃない。だから一人で抱え込まないでね」

「エリス、俺は・・・」

「私はしばらく出れない・・・悔しいけどね。だからせめて、貴方達が勝てるように作戦を共に考えさせてよ」

 

エリスの目には強い闘志が沸いていた。だがそれはアスランも同じだった。

 

「ああ、そうだな・・・ありがとう、エリス。俺は、アイツを、ストライクを討つ!」

 

ストライクの前に立つキラ

 

(アスラン・・・僕は君の、仲間を・・・もう戻れないんだよね・・・)

「キラ?ここで何してるの?」

 

セナがキラに近寄る

 

「セナ・・・」

「さっきの戦闘の余韻って奴?今日はもう奴らも来ないでしょ。一人やられたんだから」

「っ・・・」

「次は私が落とす。デュエルを落とす。あの青い奴はコクピット付近を刺した。多分中の奴は生きていても動けない。もう邪魔はいない・・・だから」

 

セナの目に宿る強い怒りに何か危険な予感を感じるキラ

 

「セナ、憎しみを理由に戦うのだけはやめた方がいいよ。セナが辛いだけだからさ」

「もちろんみんなを守る為に戦うわよ。でもアイツだけは許さない・・・キラ、作戦があるんだけど、聞いてくれる?」

「作戦?どうするの?」

「多分、アイツらはキラを狙う筈だから。だったらそれを逆手に取るのよ」

「セナ・・・無茶しないでよね」

「大丈夫。キラも気をつけてね」

 

翌日

 

「センサーに艦。ボスゴロフ級潜水空母です」

「また来るわよね・・・総員第一戦闘配備!」

「来たわね・・・行こう、キラ」

「うん、行こうセナ」

 

スカイグラスパーが出撃する

ストライクとプロトが甲板の上に乗る

 

「来たな、足つき、ストライク!」

「行くぞ!ニコルの仇だ!」

「ああ、お前は俺が、俺達が討つ!」

 

アークエンジェルの砲撃を躱しストライクを狙いビームライフルを撃つイージスとデュエル

バスターの連結散弾砲でエンジン部が被弾する

 

「今日こそ叩き落としてやる!」

 

スカイグラスパーのアグニを避け、ガンランチャーを撃つバスター

 

「お前も、いい加減落ちろ!」

「フラガ少佐、バスターの足止めを!デュエルを私が!キラ、イージスを任せたよ!」

「分かった!」

 

プロトがデュエルに飛び掛かる

 

「今度こそ、落としてやるよ!デュエル‼︎」

「いつも俺の邪魔を!何度もやられると思うな‼︎」

 

グランドスラムでイージスの足を狙うプロト

飛んで回避して蹴りを入れるデュエル

 

「クウゥ!」

「いつも蹴られたからな!お返しだ!俺が討ちたいのは、お前じゃないんだよ!」

「なめるな‼︎」

 

グランドスラムを投げてグゥルを撃墜するプロト

地上に降りるプロトとデュエル

 

「ここで落とす!」

「チィ!ストライクはあそこか・・・すぐに倒してそっちに行くからなストライク‼︎」

 

互いにビームサーベルを取り出し切り掛かるプロトとデュエル

 

「キラァァァァァ!」

 

ストライクにグゥルを飛ばしてアークエンジェルから落とすイージス

 

「クッ!来るか、アスラン!」

「今日こそ、お前を倒す!キラ!」

 

ビームサーベルでストライクに切り掛かるイージス

シールドで防ぎビームサーベルで切り返すストライクだが躱される

両足からもビームサーベルを出し、ストライクを襲うイージス

 

互いに斬り合うプロトとデュエル

 

「このぉぉぉ‼︎」

 

デュエルのビームサーベルをシールドで受け止めるプロト

至近距離からレールガンを撃ち、プロトを後退させるデュエル

 

「お前の相手はうんざりだ!エリスを怪我させた恨み、ここではらす!」

「グゥゥゥ!お前は許さない!お前だけは私が!倒すんだ‼︎」

 

セナのSEEDが発動する

デュエルのビームサーベルを蹴り飛ばすプロト

 

「な⁉︎」

「オリャアァァァ‼︎」

 

そのままデュエルの頭に踵落としをして地面に倒すプロト

 

「グワァァァァァ!」

「これで!」

「やらせるかよ!」

 

プロトの背中にミサイルを撃つバスター

飛んで回避してビームライフルでバスターのグゥルを撃ち落とすプロト

 

「アンタもいたわね・・・ついでにやってやるよ‼︎」

「大丈夫かイザーク?さっさとこいつ落としてストライクやるぞ!」

「分かってる!行くぞ!」

「俺を忘れてもらっちゃ困るな!」

 

スカイグラスパーのアグニでデュエルのビームライフルを撃ち抜かれる

 

「何⁉︎」

「しまった!このぉ!」

 

バスターがミサイルでスカイグラスパーを狙う

 

「クッ!なんとか凌げよセナ!」

「分かってるよ‼︎」

「おいおい、大荒れモードかよ」

 

グランドスラムを拾い上げたプロトがデュエルに突撃する

 

「そんなもんで!」

 

サーベルを拾ったデュエルがプロトに切り掛かる

グランドスラムで地面を抉り取り、デュエルにぶつけるプロト

 

「なんだと⁉︎」

「ハァァァァァァァァァ‼︎」

 

デュエルのレールガンを切り落とし、ミサイルポッドをイーゲルシュテルンで破壊するプロト

爆発に巻き込まれ吹き飛ぶ両者

プロトがフェイズシフトダウンする

 

「今だ!」

「もう慣れてるよ‼︎トール!」

「セナ!受け取れ!」

 

飛び上がるプロトがスカイグラスパーから予備バッテリーを受け取る

 

「ありがとう、トール」

「おう、気をつけろよセナ」

「またか⁉︎」

「させるかよ!」

「遅い!」

 

バッテリーを交換し、フェイズシフト装甲をつけたプロトがデュエルを踏み台にし、バスターに突撃する

 

「イザーク!あとは任せるぞ!」

「ディアッカ?どうする気だ!」

「こうするのさ!」

 

バスターがミサイルを出した直後に連結散弾砲でミサイルを狙い撃つ

誘爆に巻き込まれる両者

 

「またこれ⁉︎せっかく回復したのに」

「グゥゥゥ!」

「このぉ!」

 

スカイグラスパーのアグニで右腕を撃ち抜かれるバスター

そのまま落ちて動かなくなるバスター

 

「動かない⁉︎ここまでかよ・・・」

 

アークエンジェルの砲門がバスターに狙いをつける

 

「くそ・・・仕方ないか・・・すまん、みんな」

 

バスターから降りて降伏の意思を示すディアッカ

 

「投降する気か⁉︎」

「仕方ありません。彼を拘束してください」

 

プロトに攻められ防戦一方のデュエル

 

「クソ!ディアッカ!」

「まだだよ‼︎」

 

デュエルのシールドをグランドスラムで弾き飛ばすプロト

後退するデュエルを蹴りで追い詰めるプロト

 

「グワァ!」

「逃がさないよ‼︎」

 

ストライクをビームサーベルで攻め続けるイージス

 

「お前がニコルを、ニコルを殺した‼︎」

「キラ!」

「トール⁉︎駄目だ!来るな!」

 

イージスに向けてミサイルを撃つスカイグラスパー

回避してスカイグラスパーにシールドを投げつけるイージス

直撃して爆発するスカイグラスパー

 

「な、トール‼︎」

「え・・・嘘、だよね・・・トール・・・」

「くぅ・・・トール・・・よくもトールを」

 

キラのSEEDが発動する

 

「アスラァァァァァァァン‼︎」

 

イージスのビームサーベルをシールドで弾き左腕を切り落とし顔を蹴り付けるストライク

 

「グウゥ!まだだ!俺が!お前を討つ‼︎」

 

アスランのSEEDが発動する

足のサーベルでストライクの左腕を切り落とすイージス

イージスの顔を切り落とすストライク

ストライクの腹部を切り付け、コクピットを剥き出しにするイージス

 

「アスラァァァァァン‼︎」

「キラァァァァァァァ‼︎」

 

イージスが変形してストライクに組み付く

スキュラを撃とうとするが、エネルギー切れでフェイズシフトダウンする

 

「チィ!ならば‼︎」

 

自爆コードを入力してイージスから脱出するアスラン

 

「何⁉︎逃げる気か!はっ⁉︎」

 

イージスの自爆に巻き込まれるストライク

 

「ストライクロスト・・・そんな、キラ・・・」

「くそ・・・キラ・・・」

「キラが・・・よくも、よくもぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

 

デュエルにグランドスラムを叩きつけるデュエル

 

「グハァ!」

「お前達は絶対許さない‼︎お前達だけはぁぁぁぁ‼︎」

「イザーク!下がって!」

「え、エリス⁉︎」

 

グゥルに乗った青ゲイツがプロトにビームライフルを撃つ

 

「なんでお前がここに⁉︎」

「エリス、下がれ!今のお前じゃあ無理だ!」

「仕方ないでしょ!イザーク、二人でやるよ!協力して!」

「今更ぁぁぁ‼︎」

 

青ゲイツにグランドスラムを投げつけるプロト

グゥルと青ゲイツの両足を破壊して墜落させる

 

「エリス!おのれぇ‼︎」

「これで‼︎」

「ま、まだよ・・・」

 

青ゲイツが機関銃でプロトのバックパックを撃ち抜く

 

「な⁉︎エネルギーが急速に!クソォ‼︎」

「エリス、このチャンス!無駄にはせんぞ‼︎」

「だったらぁぁぁ‼︎」

 

プロトがビームサーベルをデュエルに向かって投げる

デュエルの体が爆発に包まれる

プロトがフェイズシフトダウンする

 

「これで、やっと・・・ってまだいる⁉︎」

 

アサルトシュラウドをパージして耐えたデュエルがビームサーベルを持ってプロトに突撃する

 

「クッ、バックパックが壊れてバッテリー交換も出来ない・・・でも‼︎」

 

グランドスラムを拾い上げデュエルに切りつけるプロト

左腕でガードしてプロトの胸部にビームサーベルを突き刺すデュエル

 

「行けぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」

「グゥ‼︎まだだ‼︎」

 

デュエルがフェイズシフトダウンして左腕と頭部が破壊される

 

「まだ動くのか⁉︎」

「オォォォォォォォォォォォォ‼︎」

「やらせるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

後ろから青ゲイツが飛び込んでビームクローをプロトに突き刺す

プロトが爆発し、巻き込まれる青ゲイツとイージス

 

「そんな・・・プロト、ロストしました・・・セナ・・・」

「セナさん・・・」

「グゥゥ‼︎やっと倒した・・・あとはストライクを、いない⁉︎いや、ロストしている。イージスも⁉︎アスラン・・・バスターもいない、ディアッカ・・・エリスは⁉︎おい、大丈夫なのかエリス⁉︎」

 

急いで青ゲイツの元に向かうデュエル

 

「おい、エリス!俺を庇って死んだなんて言ったら容赦しないからな‼︎」

 

青ゲイツのコクピットを開けると、ボロボロの状態のエリスがいた

 

「心配かけさせやがって。とりあえずお前を連れて帰艦するぞ」

「イザーク・・・プロトは?ストライクは、みんなは、どうなったの?」

「プロトはお前が倒した。よくやったな。ストライクは・・・アスランと相打ちになった。だが足つきは逃したようだな。ディアッカも行方不明だ・・・お前までこんなにボロボロになって・・・何故俺だけが・・・だが勝った、勝ったぞ!」

「うん・・・そうだね」

(セナは?コクピットは外してたからもしかしたら生きてるかも)

 

プロトの残骸をチラ見するエリス。跡形もなくなった残骸の中に、パイロットのセナの姿は見えなかった。

 

「行くぞエリス」

「・・・うん」

 

エリスと共にデュエルに乗り込み帰艦するイザーク

物陰から姿を出すセナ

 

「やっと、行ったわ・・・咄嗟に、爆発する前のプロトから脱出して隠れたはいいけど・・・どうしよう?キラはもう・・・」

 

その場に倒れ込むセナ

 

「あ、やば・・・やっぱり少し爆発に巻き込まれたかな・・・身体中痛いんだけど・・・ここで終わりなのかな?私」

 

段々と意識が遠のくセナ

そのまま燃え尽きたかの様に気絶した




どちらかというとザラ隊の気合いの入り方の方が主役感凄まじいですね・・・
ここがSEEDの中でもかなり重要なターニングポイントなので、気合いを入れました。
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