準備されたシャトルに乗ろうとするアスラン
「アスラン、気をつけてね」
「ああ、分かっている。ディアッカ、もし俺が戻らなかったら、君がジャスティスを使ってくれ」
「・・・嫌だね。あんなもんにはお前が乗れよ」
「ちょっと待てお前!アスラン!」
カガリがアスランに向かって飛び込む
後ろからセナもついて来る
「何お前、どうして?」
「カガリ!」
「なんでプラントになんか戻るんだよ!」
「ごめん・・・」
「ごめんじゃないだろ。だってお前アレ置いて戻ったりしたら」
「ジャスティスはここにあった方が良い。どうにもならない時は、キラがちゃんとしてくれる」
「そういう事じゃない!」
「でも、俺は行かなくちゃ」
「アスラン」
「このままには出来ないんだ。俺は」
キラがカガリに飛んで近づく
「カガリ」
「キラ・・・」
「分かるだろ?」
「いや、それだけじゃダメよ」
キラ達の会話に割って入るセナ
「セナ?」
「アスラン。ジャスティスを置いてプラントに戻る意味、本当に分かってるの?」
「分かってるさ。もしもの時の為に」
「はぁ・・・そんな事だと思った。良いアスラン?ジャスティスを置いて戻るという事は、どこかに置いていったという事よ」
「え?そりゃそうだけど・・・」
「つまり、向こうからしたらジャスティスを置いていける程の信用出来る協力者がいるとすぐに推測されるわ。ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載した機体だもの。放っておける筈がないのは向こうも同じよ」
「分かってる。だから何かあっても悪用されない様」
「そしたらジャスティスの捜索が始まる。それでこっちにジャスティスがあると知られたら、間違いなく戦闘になるわよ。ただでさえアークエンジェルやクサナギは見られただけでも敵艦と認識されて戦闘になるのに相手を本気にさせるなんて、私達をザフトと正面から戦わせる気?」
「それは・・・」
「だからこそ、ジャスティスを置いて戻るのはダメなのよ。こちらも危険な事になるのは見えているのに、行かせる訳にはいかないのよ」
「セナ・・・」
「セナの言う事も分かるけど、でもアスランは・・・」
「気持ちの問題じゃないの!私は今は軍人として話しているのよキラ少尉。
いずれザフトと戦う日は来るのかも知れない。けどそれを早まらせてもこちらにはそこまでの余裕は無いの!地球軍からオーブを守りきれないから宇宙に逃げて来た事を忘れたの?」
セナはあくまでもオーブ軍の兵士としてクサナギとアークエンジェルの事を優先して反対していた
「セナ・・・だが俺は」
「悪いけど、そこまで考え無しで勝手に動かれたらこちらも溜まったものじゃないの。分かるでしょ?どうしても行きたいなら、逃げる為の算段を立ててからにしなさい。何かある?」
「逃げる為の・・・」
「無いなら、私も着いて行くわ。それなら許可するわよ」
「セナが⁉︎何言ってるんだ!」
「心配しないでよ。中には入らないわよ。サンシャインで近くで待機するだけよ」
「それだったら僕が」
キラは自分がアスランの考えを肯定してアスランの背を押した責任があるので自分がやると名乗り出た
「キラはダメ」
「なんで⁉︎」
「フリーダムがどこで造られた機体か忘れた?今ザフトが必死になって探しているのよ。それをわざわざ見せつけるのは挑発にしかならないわよ」
「それは・・・」
「なら俺が行くよ。お前よりは内部事情に詳しいから」
ディアッカはセナの事を詳しくは知らないが、自分でなんでも背負い込んでしまう危うさを感じて代わりになると名乗り出た
「バスターもダメよ。一発でアークエンジェルの関与がバレるわ。ストライクも一緒の理由で除外。M1アストレイもダメね。アレもはオーブの機体だと調べられたらすぐにバレる。サンシャインなら、今なら所属不明の機体として動けるから、足がつかないわ」
「でも、サンシャインもプラントの機体だぞ!」
「設計図だけね。なら軍でも殆どその存在を知らないわ。それにオーブで造られた機体だから細かい部分で違いはある筈。現状これが一番安全よ」
「セナ・・・」
セナもクサナギとアークエンジェルの安全とアスランの事を考えた上で提案をしていた
「プラントに戻ったら2時間は外で待って上げる。それでも戻る気配、又は連絡が無かったらサンシャインで突入する。勿論コロニー内を荒らす気は無いし、追手以外もなるべく攻撃しない」
「セナ・・・」
「一応言うけど軍を裏切るのも、ザフトと戦わない様にするのも簡単じゃない。だからこそ、なるべく被害や問題が起きない様に慎重にならないといけないの。貴方はもう、私達の仲間だから」
「セナ・・・ああ、分かった。それで行こう」
「決まりね。キラ、アークエンジェルとクサナギ、カガリの事、お願いね」
「セナ・・・分かった、気をつけて」
「うん、分かってる。マリューさん達にもそう伝えてくれる?じゃあ、今から行くわよ」
「ああ、行こうセナ」
アークエンジェルからシャトルとサンシャインが発進する
「セナ、その・・・ありがとうな」
「ん?どうしたのアスラン?急に」
「いや、確かに俺は父と話そうとばかり考えていて、そこまでは見えてなかった。だからセナに止めてもらえて良かったと思ってる。ありがとうな」
アスランはザフトにジャスティスを悪用されない様に考えていたが、その後にザフトがどう動くかまでは考えてはいなかった。だからこそそのまま行くのを止めてくれたセナに感謝を伝えた。
「そう?なら次はもう少し考えてから行動してね。私もそう何度も手伝える訳じゃないんだからね」
「ほんと、昔からセナには何度も助けられているよ」
「まぁね、私が一番歳上だもん。私がしっかりしないとね」
「だから戦うのか?そんなに辛そうなのに」
アスランもあまり知らないが、セナが何かを抱え込みながら戦おうとしていると感じて心配していた
「辛そう?そう見える?」
「ああ、俺から見ても無茶している様に見えるよ。キラやカガリ、アークエンジェルの人達もセナには助けられたけど、心配になるって言ってたぞ」
「そうかな?そこまでじゃないとは思うけど」
「いや、聞いた話しだと大気圏突破して体調崩した状態で砂漠の戦闘をやったと聞いたぞ。それで後から倒れたってな。俺より考え無しじゃないのか?」
「それは・・・うん、私もそうだと思うよ。言い訳になるけど、あの時はとにかく・・・荒れていたらさ」
セナは過去の自分の行動を思い返しながら気まずそうに答える
「セナでもそうなるんだな。ならお互い気をつけないとな」
「うん・・・私はあそこの岩陰に隠れるよ。行って来なよ」
「ああ、もしもの時は頼むぞセナ」
クルーゼの部屋のソファに倒れ込むフレイ
「ああ〜疲れた〜セナといいエリスといい、スパルタ過ぎないかしら?」
「そう?これくらいは出来ないと戦場では秒で死ぬわよ。秒で」
「うげ、セナと同じ様な事言ってる・・・ほんと、アンタ達似ているわね」
「似ている?」
「うん、いつだって戦う覚悟は出来ているし、周りの状況もしっかり把握しているし、いざとなれば容赦なく相手を攻撃出来る。けど、なんだかんだで身内には甘い。そういうところ、結構似ているわよ」
「そう・・・ねぇフレイ、今でもザフト、コーディネイターは憎い?」
「・・・ザフトはパパを殺した。だから今でも許せないって気持ちはあるわ。でも、だからってコーディネイター全てを敵だとは思えないわ。ザフトにだってエリスや隊長さんみたいに話せば分かる人も居るし」
「話せばね・・・私に限ってそんな事は無いわ。私は敵と話す気は無いわよ。貴女は単に私の敵ですら無いの。だから殺さないだけよ。地球軍に戻るのなら、迷わずその頭を撃ち抜くわ」
手で銃の形を作ってフレイに向けるエリス
「ちょっ!恐いこと言わないでよ」
「でも、ザフトに、味方になるのなら歓迎するわ。気持ちは切り替えられるけど、私だって友達とは戦いたくは無いわよ」
「エリス・・・」
フレイに向けて手を差し出すエリス。フレイもエリスの手を取ろうと手を伸ばす
「それは殆どの人が同じさ。エリス」
「ラウ」
「だが人はすぐに敵を自分達と違うと勝手に認識して、敵なら何をしても良いと自惚れはじめる。その結果が今の現状さ」
「それは分かっているわ。誰よりも私がね」
エリスの目つきが鋭くなる
「だから私は相手が誰でも戦えるわ。所詮自分以外は他人。そう考えるのが世界よ。だから私は・・・」
「そう熱くなるな。復讐心は強い原動力だが、それだけだと回りが見えなくなる。気をつけるんだぞ」
「うん、分かった。忠告ありがとうラウ」
パトリックに通信が入る
「なんだ?」
「特務隊、アスラン・ザラが単身地球軍のものと思しきシャトルにてヤキンドゥーエへ帰投致しました」
「何⁉︎地球軍のシャトルだと!」
「事態が事態ですので身柄を拘束しておりますが」
「すぐここへよこせ!」
アスランが部屋に入って来る
「失礼します」
「アスラン」
「父上」
「どういう事だ、何があった!ジャスティスは!フリーダムはどうした!」
「父上はこの戦争の事、本当はどうお考えなのですか?」
「何だと⁉︎」
「俺達は一体いつまで戦い続けなければならないのですか?」
「何を言っておる‼︎そんな事より命じられた任務をどうしたのだ‼︎報告をしろ‼︎」
「俺は、どうしても一度ちゃんと父上にそれをお聞きしたくて、戻りました」
父と対話したくて話しかけるアスランだがパトリックはアスランの言葉に耳を傾けようとしなかった。
「アスラン、貴様いい加減にしろ‼︎何も分からぬ子供が何を知った風な口を聞くか‼︎」
「何も分からないのは父上の方ではありませんか?アラスカ、パナマ、ビクトリア、撃たれては撃ち返し、撃ち返してはまた撃たれ、今は戦火は広がるばかりです!」
「一体どこでそんな馬鹿げた考えを吹き込まれてきた!あの女、ラクス・クラインにでも誑かされおったか‼︎」
「そうして力と力でただぶつかり合って、それで本当にこの戦争が終わると、父上は本気でお考えなのですか!」
「終わるさ‼︎ナチュラル共が全て滅びれば戦争は終わる!」
「な⁉︎」
アスランの胸ぐらを掴むパトリック
「言えアスラン!ジャスティスとフリーダムをどうしたのだ!返答によってはお前とて許さんぞ‼︎」
「父上、本当に仰っておられるのですか?ナチュラルを全て滅ぼすと」
「これはその為の戦争だ‼︎我らはその為に戦っているのだぞ‼︎それさえ忘れたかお前は‼︎」
アスランを突き飛ばすパトリック
「グゥ!父上・・・」
アスランに銃を向けるパトリック
「この愚か者が。下らん事言ってないで答えろ。ジャスティスとフリーダムは?」
「・・・」
「答えぬと言うのなら、お前も反逆者として捉えるぞ!アスラン‼︎」
「・・・うおぉぉぉぉぉ‼︎」
掴みかかろうとするアスランの肩を撃ち抜くパトリック
「グッ!」
「殺すな!これにはまだ聞かねばならん事がある」
「はっ!」
「連れて行け!ジャスティスとフリーダムの所在を吐かせるのだ!多少手荒でも構わん!」
ザフト兵に捕まるアスラン
「見損なったぞアスラン」
「・・・俺もです」
ザフト兵に連れられて行くアスラン
「ねぇ、アスラン。どうしたの?これ」
後ろからエリスが声を掛ける
「エリスか・・・ちょっとな」
「ちょっとな、で肩撃たれる訳ないでしょ。フリーダム、見つかったの?」
「奴は議長に襲い掛かってきたのです。ジャスティスもどこかに置いて。今からその居所を吐かせるところです」
「そう・・・」
「悪いが、それは出来ない」
「何?」
ザフト兵を蹴り飛ばし逃げ出すアスラン
「おい止まれ!」
「はぁ⁉︎なんだって言うんだよもう!」
ザフト兵の一人がアスランに味方して追手を撃退する
「こっちへ!」
物陰に隠れるアスランとザフト兵
「背中をこっちに向けて下さい。手錠を撃ちます」
アスランの手錠が破壊される
「無茶な人ですね、アンタも。死ぬ気ですか?こっちのメンバーも一人蹴り倒しちゃって」
「君は?」
「謂わゆるクライン派って奴ですよ。もう段取りが滅茶苦茶だ」
「済まない。知らなかったもので」
「そりゃそうでしょうけどね」
「倒した!速く!」
「行きますよ!」
「逃がさないわよ!」
ザフト兵と撃ち合いながら逃げるアスランとクライン派の兵士達
エターナル内ではクライン派が密かに潜入していた
「・・・さてと、あー本艦はこれより最終準備に入る。いいか?本艦はこれより最終準備に入る。作業に掛かれ」
「なんだ?」
内部のザフト兵に銃を向けるクライン派の兵士達
「ちょっと」
「貴様ら!」
「どう言う事だ⁉︎」
「ただ、降りてくれれば良いんだよ!」
降ろされるザフト兵
「よし、準備は良いな?全員揃ったら発進するからな」
「ええ、分かっているわアンディ」
「大変です隊長!ここに突入する未確認のモビルスーツが!」
「何⁉︎こんな時に地球軍か?」
「来ます!」
宇宙港に入りエターナルの横を通り過ぎて内部に入るサンシャイン
「あれは⁉︎」
「通り過ぎた?あれは一体・・・」
「アスラン・・・もう!やっぱりこうなるわよね!どこに・・・」
パトリックにアスラン脱走の報告が入る
「何だと⁉︎逃げられたで済むと思うか馬鹿者!すぐに緊急手配をしろ!港口封鎖、軍にも警報を出せ!あれを逃してはならん!」
「もう一つ報告があります!内部に所属不明のモビルスーツが一機、こちらに侵入しました!」
「何だと⁉︎一体どこのなんだ‼︎まさか奴の・・・絶対にソイツを逃すな‼︎撃ち落とせ‼︎」
「はっ!」
「クソ・・・アスランめ」
上空を飛ぶサンシャインに気づくアスラン達
「な⁉︎こんな時に敵モビルスーツ⁉︎どうしてこのタイミングで!」
「サンシャイン!アレは味方です!」
「はぁ⁉︎何考えてるんだよ君達は⁉︎」
「居た!アスラン!」
アスラン達の元に着陸するサンシャイン
「アスラン!乗って!すぐ逃げるよ!」
「ちょっとアンタ!誰だか知らないけどこっちにも計画があるの!勝手な事を」
「アスランを渡さないなら、ここで撃ちますよ!」
クライン派に向けてビームライフルを向けるサンシャイン
「落ち着けセ・・・太陽の少女!彼等は味方だ!」
「太陽の少女?何ですかその変な名前?」
「何が変よ!格好いいでしょうが!」
「居たぞ!撃て!」
サンシャインに向けてビームライフルを撃つ3機のゲイツ
背中のバックパックでビームを吸収するサンシャイン
「何⁉︎」
「嘘でしょ⁉︎ビームの直撃を耐えた⁉︎いや、吸収した?あのバックパックのパネル、太陽光パネルみたいなものって事?」
遠くからサンシャインの様子を見ていたセナがその武装について考察する
「アレは、まさか・・・」
「チィ、もう追手が!急いで逃げて下さい!ここは私が」
「おい!ここでは」
「この距離なら、穴までは空かないよね?」
シールドビーム砲でゲイツ2機を撃ち抜くサンシャイン
「な⁉︎正気かよアレのパイロット!」
「セナ!お前なぁ‼︎」
「え、セナ?それって・・・」
「速く行ってよ!もう!」
「この野郎!」
残ったゲイツがサンシャインに向かって来るが、ビームサーベルで真っ二つにするサンシャイン
「なんだ、青い奴と比べてそんな強くない。警戒して損した」
「凄い・・・とにかくこっちに!」
「はい!」
「やっと行った・・・ならもう少しだけ囮にならないとね」
ゲイツやジン達の部隊と空中で戦闘を行うサンシャイン
「あの機体、まさか・・・最後の一機?それにさっきのあの動き・・・ゲイツの武装を知っている動きだった。て事は・・・」
エターナルのブリッジにラクスが入って来る
「お待たせしました」
「いえいえ、ご無事で何より。では行きましょうか」
「はい!」
「マイド、マイド」
「出港プランCをロード。強行サブルーチン、1900オンライン!」
「ロジックアレイ通過。セキュリティ解除確認!オールシステムズ、、GO」
「メインゲートの管制システム、コード変更されました!」
「っえい!優秀だねぇ。そのままにしてくれりゃ良いものを・・・ちょっと荒っぽい出発になりますな。覚悟して下さい」
「仕方がありませんわね。私達は行かねばならないのですから」
「主砲、発射準備!照準メインゲート!発進と同時に斉射!」
「主砲発射準備!照準、メインゲート!」
「エターナル、発進して下さい!」
「撃てぇい!」
メインゲートを壊してエターナルが宇宙港を飛び出す
「ダコスタは?」
「隊長!」
「アレは⁉︎」
「ダコスタは後部ハッチへ!機体収容後推力最大!コイツは速い!振り切るぞ!」
エターナルのブリッジに上がるダコスタとアスラン
「アスラン、大丈夫ですか?」
「ラクス⁉︎」
「よう!初めまして。ようこそ歌姫の艦へ。アンドリュー・バルトフェルドだ」
「ど、どうも・・・」
アスランはクライン派の行動が分かっていない為、今の状況に困惑していた
「前方にモビルスーツ部隊!数50!」
「ヤキンの部隊か。ま、出て来るだろうがな。主砲発射準備!CU作動!」
「この艦にモビルスーツは?」
「生憎出払っていてね。コイツはジャスティスとフリーダムの専用運用艦なんだ」
「え⁉︎」
「全チャンネルで通信回線を開いて下さい」
「ラクス?」
「了解」
ラクスの通信が部隊全てに届く
「私はラクス・クラインです。願う未来の違いから、私達はザラ議長と敵対する者となってしまいましたが、私は貴方方との戦闘を望みません。どうか艦を行かせて下さい。そして皆さんももう一度、私達が本当に戦わなければならぬのは何なのか、考えてみて下さい!」
「隊長!」
「ええい、惑わされるな!我々は攻撃命令を受けているのだぞ!」
一部のザフト兵はラクスの言葉で動きを止めるが、残りの部隊がエターナルに向かう
「難しいよな。いきなりそう言われたって・・・迎撃開始!」
「コクピットは避けて下さいね」
「それも難しい事でね。主砲、撃て!」
エターナルに群がるジン達が別方向からビームライフルで撃ち落とされる
「何⁉︎どこからだ!」
「アレは!さっきの奴です!」
「セナ!」
「セナ?」
エターナルを狙うミサイルをシールドビーム砲で薙ぎ払うサンシャイン
「アレは⁉︎やはりサンシャインか!」
「アレが・・・完成していたのですね」
「サンシャインを知っているのですか⁉︎」
「まぁな・・・アレをオーブに送ったのは俺達だからな」
「ですが、アレにセナが?」
「え、いやアレには・・・はい、セナがパイロットです」
「そうですか、セナが・・・」
「やっぱとんでもない奴だな、セナ」
ジンの部隊を全て撃ち落とすサンシャイン
「ふぅ・・・多分アレにアスランが乗っているんだよね?こちら太陽の少女、聞こえますかそこの艦?」
「セナ!」
「え⁉︎何故バレて・・・ってその声ラクス⁉︎」
「はい!」
「お前なぁ、誰があそこまでやれと言った!」
「アスランこそ!だから危ないと言ったでしょうが!」
「ようセナ。助かったぞ」
「え⁉︎バルトフェルド、さん・・・生きてたんですか?」
「ええ、久しぶりね、セナ」
「アイシャさんも!・・・良かった、生きてて」
セナの目に涙が浮かぶ
「嬉しいよ、また君に会えて!だが話はまた後だ」
「はい!案内します」
ヴェサリウスのブリッジに上がるエリス
「クルーゼ隊長!」
「来たかエリス。丁度いい。先程司令部から出撃を命じられた。我々はアスランに変わってフリーダムの捜索とエターナルの追跡、裏切り者の始末を命じらている」
「ラクス・・・それにアスランまで」
「それと、謎のモビルスーツ。アレについてだが・・・」
「アレは、おそらくファーストステージシリーズの最後の機体です」
「ああ、先程の戦闘は私も確認した。あのバックパック、それにシールドのビーム砲。間違いなくサンシャインだよ」
「サンシャイン?アレが、ですか?」
イザークもサンシャインの存在は知っていた
「君も名前くらいは聞いていたかイザーク。おそらくだがそうだろうな。だから私達が出るのだよ。アレに対抗出来るのは同じファーストステージシリーズの機体しかいない。今はジャッジメントしか出れないがな」
「つまり私しか対抗出来ない、という事ですね?」
「そういう事だ。あの機体は奪還は考えない方が良いだろう。下手に手を抜いてアレを使われたら、プラントそのものが終わるやも知れぬのだからな」
「プラントそのものが終わる⁉︎たかがモビルスーツ一機でですか⁉︎」
モビルスーツ一機の力でそこまで出来る筈がない、故にイザークはここまで警戒している事に疑問だった
「君の言い分は正しいよイザーク。本来たかがモビルスーツ一機で躍起になる方がおかしいのだよ。サンシャイン以外ならね」
「なら何故?」
「・・・プロミネンスカノン、ですね」
「プロミネンスカノン?」
「ああ・・・つくづく戦争というのは恐ろしく感じるよ。敵を撃つ為だけにあんなものを生み出すとは・・・どうやらザラ議長閣下はナチュラルを本気で滅ぼしに掛かるつもりの様だな。アレは最早大量破壊兵器の一つだよ。核ミサイルが可愛く見えるくらいのな」
「な⁉︎そんな危険な機体を・・・我々が」
「だから私達にしか・・・いや、エリスにしか頼めないという事さ。奴には勝つにはファーストステージシリーズしか無い」
「了解です。必ずサンシャインは私が倒します」
(あの動き・・・ゲイツを知っている戦い方・・・まさか生きていたとはね、セナ)
セナを対コーディネイターの切り札としたい連合、サンシャインを放って置けないザフト、両方から狙われる事になったセナ。いつの間にか凄い立ち位置になりましたね。