コロニーメンデルに着艦するエターナルとサンシャイン
「初めまして、というのは変かな?アンドリュー・バルトフェルドだ」
「マリュー・ラミアスです。しかし驚きましたわ」
「お互い様さ。なぁセナ?」
「はい。ホントに驚きましたよ・・・でも、その・・・」
セナがバルトフェルドとアイシャの事を見ながら言葉を濁してしまう。バルトフェルドは左目と左手を失っており、アイシャは顔の右側に消えない程の大きい傷がついていた。それがいつ、誰に付けられたものなのかは痛い程に分かっていた故になんと言えば良いのか分からなくなっていた。
「戦争の中だ。これ程の怪我でも生きているだけまだマシだ」
「そうね、だから気にしなくても良いのよ。片目片腕が無くても、顔に消えない傷があっても、私達は生きてまた会えたのだから」
「ありがとう、ございます・・・」
「久しぶりですわね、セナ」
少し落ち込んでいるセナの側によるラクス
「うん、久しぶりラクス。さっきも言ったと思うけどキラの事、ありがとうね」
「いえ、キラを連れて来たのは私ではありませんわ。それに私がキラと居たかったから匿っただけですわ」
「それでもお礼がしたいの。それに、前の時は別れの挨拶すら出来なかったし」
以前アークエンジェルに保護された時にはキラが人質にしたく無いと独断で返還をした為にセナはお別れの言葉すら言う事ができなかった。その事を気にしており、また会えた事を嬉しく思っていた。
「ごめんなさい、セナ」
「そういえばそうだったね、ごめん」
「良いのよ。ま、時間が出来たから、コレの練習、出来たしね」
「コレ?」
「うん・・・『ハロー、ラクス』」
セナのハロのモノマネにその場に居た全員が一瞬絶句してしまった。
「え?」
「はい?」
「セナさん?何して・・・」
「ふふ、似ていますね」
「アカンデー」
「『アカンデー』」
抗議するハロの言葉をおうむ返しするセナに全員が笑ってしまう
「ぷふ、ハハハ、やっぱり君は面白いやw」
「ええ、そうね。ふふふw」
「お上手ですわね、ねぇピンクちゃん?」
「ミトメタクナイ、ミトメタクナ〜イ」
「『ミトメタクナ〜イ』」
「ブフッちょっ、止めろよそれ・・・面白過ぎるw」
「少佐まで・・・ぷふw」
「マリューも笑ってるだろうが・・・くくくw」
「いつも、なんかしてると思ったらw」
エターナルの前で話すアスランとカガリ
「いつも傷だらけだな」
「・・・石が守ってくれたよ」
「そっか。良かったな。しかしあんなもんで飛び出して来るとはね、凄いなあの子」
「え?ああ・・・」
キラとラクスとセナが話しているのを見るアスランとカガリ
「良いのか?お前の婚約者だろ?」
「元、ね」
「え?」
「俺は馬鹿だから・・・」
少しだけ悲しそうや目をするアスラン。婚約者としてあまり上手く行かなかった事に対して申し訳ないという気持ちが溢れていた。
「・・・ま、今気づいただけ良いじゃ無いか?」
「え?」
「でもキラも馬鹿だと思うぞ。うん、やっぱコーディネイターでも馬鹿は馬鹿だ。しょうがないよそれは」
「ふ、そうか。そうだな」
セナ達と話している中で抑えていたものが溢れて突如泣きだすラクス
「ラクス?」
「・・・父が、死にました」
「え⁉︎」
「シーゲルさんが・・・」
「ラクス・・・」
セナに抱きつくラクス
「う、うぅ」
「・・・良いんだよ、ここでなら、泣いても」
「セナ・・・うぅ、グスッ、うう、うぁ、あぁ」
涙を流して泣くラクスを抱き止めて宥めるセナ
「キラ。悪いけど、ハンカチか何か用意してくれる?それと飲み物も。温かい紅茶とかが良いかな」
「うん・・・分かった」
訓練に励むドミニオン
「センサーに艦!距離500!オレンジ14!マーク233アルファ!大型の熱量接近しつつあり!戦艦クラスと思われます!」
「対艦、対モビルスーツ戦闘用意!面舵10、艦首下げピッチ角15度、イーゲルシュテルン起動!バリアント照準、敵戦艦、ミサイル発射艦、1番から4番トリントス装填、バリアント撃てぇ!」
モタモタした結果被弾したと表示される
「何をやっているか貴様ら!対応が遅過ぎる!コレでは初陣で沈められるぞ!分かっているのか!」
「艦長、艦隊司令部より通信です」
「何?」
ドミニオンのブリッジにアズラエルと連合士官が入って来る
「済まんな、気合いの入っているところを」
「いえ」
「紹介するよ。こちらは国防産業連合理事のムルタ・アズラエル氏だ。君もお名前くらいは聞いているだろ?」
「は、はぁ」
ブルーコスモスの盟主、対コーディネイターに全力を尽くす男。それくらいはナタルも知っているが軍人でも無い彼をここに連れてきた理由に検討が付かなかった
「この艦に配備される3機の最新鋭モビルスーツのオブザーバーとして共に乗艦する。頼むぞ」
「え?」
「よろしく、艦長さん」
「は、はっ!ナタル・バジルール少佐であります。しかし」
「しかし僕らの乗る艦長さんがこんなに若くて美人な方だってのは粋な計らいって奴ですか?」
「ご心配無く。彼女は優秀ですよ。代々続く軍人家系でね」
「へぇ」
「それにここに配備されるまではあのアークエンジェルで副長の任に就いていた」
「おやぁ?じゃあ勝手知ったるって奴ですか?期待しますよ。僕らこれから、そのアークエンジェルの討伐とセナ・ヤマトの確保をしに行くんですから」
「な⁉︎アークエンジェル!それにセナ少尉だと⁉︎生きていたのか・・・いやしかし、確保というのは?」
「言葉の通りですよ。彼女は優秀だ。あの化け物にすら負けない、最高の兵士ですよ。それを取り返しに行くんですよ」
「セナを・・・」
エターナルとサンシャインを追いかけるヴェサリウス
「ヤキンドゥーエの追跡データから割り出したエターナルの予測進路です」
「L4コロニー郡ですか。やはり」
「ふっ」
「L4・・・」
エリスの目つきが鋭くなる
「困ったものですな、アレにも。妙な連中が根城にしたり、今度の様に使われたりと」
「クライン派が然程の規模とは思えんが、厭戦気分という奴からかな?軍内部も大分切り崩されていたようだ。何が出るやらだな」
「バルトフェルド隊長には私もお会いした事がありますが、よもや彼らと」
「口の上手い陽気な男さ。ザラ議長もまんまとそれに一杯食わされたのだろう。奇跡の生還のヒーローだしな」
「そのとばっちりを受ける我々は堪りませんよ」
「ふん、仕方なかろう。物事はそうそう頭の中で引いた図面通りには行かぬものさ。ましてや人が胸の内に秘めた思惑など、容易に分かるものでは無い。
イザーク、今度出会えばアスランは敵だぞ。撃てるかな?」
「・・・無論です!裏切り者など!」
「そうか・・・」
部屋のソファーに座るクルーゼ
「ふぅ・・・」
「疲れてるんですね?」
「私とて生身の人間さ。戦場から戦場へ。ずっとそんな暮らしだ。軍人なのだから、と言われてしまえばそれまでだが、我らとて何も初めから軍人だったわけでは無い」
「そう、ですよね・・・」
「早く終わらせたいと思うのだがね、こんな事は。君もそう思うだろう?
その為の最後の鍵は手にしたが、ここに有ったのではまだ扉は開かんな。早く開けてやりたいものだがね・・・」
机の引き出しから取り出したディスクを手でクルクルと回すクルーゼ
「はい・・・私も早く戦争が終わったら、そしたらセナも、エリスも元の関係に・・・そう思ってしまいます」
「・・・良かったよ。エリスにナチュラルの友達が出来て。そのままの関係で居てくれるのなら、私も安心していける」
「安心?何ですかまるでもうすぐ死ぬ人みたいな言葉は?」
「ふっ、簡単に人が死ぬのが戦争で、それくらい脆いのが人間なのさ」
格納庫のサンシャインを見つめるセナ。その顔は曇っていた。
「こんなところでどうしたの?さっき可愛い声真似をしてた子には見えないわね」
エリカがセナに近づき声を掛ける
「エリカさん」
「さっきまであの子の事慰めていたでしょ?もう大丈夫なの?」
「はい、キラに任せてきました。あの二人、結構良い感じなので。なのでカガリのところにって思ってたけど、アスランとハグなんてしてたし、出るタイミング無くしちゃって」
「あらあら、若いわね」
「久しぶりにミリアリアやサイのところにって思ったんですけど忙しそうだったし、マリューさんのところ訪ねてみたらムウさんと大人なキスしていたんですよ」
「中々刺激が強いわね。何?もしかして羨ましいの?大丈夫よ、きっと貴女にも」
「羨ましいとは思ってないです。寧ろ私は多分、そんな事する資格は無いと思ってます」
益々顔が曇りだすセナ
「恋に資格なんていらないわよ。誰を思うかは人それぞれよ」
「そういう事じゃ無いんです。みんな平和を求めている。その為にここに集まって、どうするかを考えている。なのに私は・・・」
「貴女もこの戦争を終わらせる為に戦っている。それは一緒でしょ?」
エリカは顔には出さなかったが、内心驚きでいっぱいだった。普段から明るく前向きでいつもみんなを引っ張っていく強さを持っているセナがここまで落ち込むところを見たのが初めてだったからだった。
「・・・元々私はヘリオポリスの学生だったんです。偶々プロトを見つけて、操縦出来るからって必死になってザフトと戦っていたんです」
「知っているわ。苦労したわね」
「最初こっちを撃とうとするザフトが居るから、攻めて来るから仕方ない、そう思って戦っていました。
けど、ザフトはザフトで事情が有った。全部とは言いませんが、ヘリオポリスやオーブにも非は有った。だから一方的に責めるのは違うって分かったんです。分かってしまったんです」
「それも仕方ない事よ。戦争をしているんだから」
戦う理由は誰にでもある。地球軍もザフトも、勿論自分達にも理由がある。ただ漠然と敵を撃つ事しか考えない者と比べればセナはマシな方である。誰もがそう思ってくれる筈だった。だがセナはそうは思っていなかった。
「こんな事が嫌だったから終わらせたい。そう思ってもう一度軍に、オーブ軍になって、サンシャインに乗って太陽の少女を名乗って・・・その結果多くの人を殺しました。先日なんて、アスランを助ける為だとか言い訳して・・・コロニー内部に侵入して、戦闘をしたんです。あの時のザフトと同じ事をしていたんです、私は」
自分の右手を見つめるセナ。その目は動揺で焦点が定まっていなかった。
「セナ・・・」
「私、自分が分からないんです。コーディネイターの姉、コーディネイター超えの化け物、モビルスーツを動かせるナチュラル・・・勝手な事を言われるのが嫌で、私自身を見て欲しいとずっと思ってた。
なのに今は、自分で自分が分からないんです。戦うのは嫌、早く終わらせたい。そう思っている筈なのに気づいたらどう動いたら倒せるか、どうやって相手を殺すか、そんな事ばかり考えてしまうんです。教えて下さいエリカさん。私って、一体何なんですか?」
エリカに顔を向けたセナの目には涙が浮かんでいた
「セナ・・・貴女は貴女よ。私からはそうとしか言えないわ」
「いえ、すみません。ちょっと弱気になってました。もう大丈夫ですよ」
セナがエリカに笑顔を向ける。だがその顔は無理している作り笑いだった
「セナ・・・貴女」
「すいません、ちょっと用事を思い出しました。失礼します」
セナが立ち去る。気丈に振る舞っているつもりらしいが、目から溢れた涙を止めれていない様にエリカは感じていた。
「・・・やっぱり、あんな子に背負わせるものじゃ無いわね、世界なんて・・・貴女達はどう?」
「やっぱり、分かりましたか」
物陰からマリューとムウが出て来る。二人揃ってその顔は責任を感じている顔だった。
「いつから聞いてたんです?」
「始めの方からです」
「声を掛けようとしたら先を取られちゃってね。出るタイミングを逃したんですよ」
「そうなのね。ごめんなさいね。やはりあの子はオーブ軍に入れるべきじゃなかったわね。覚悟はあっても、心は大丈夫じゃ無かったわ。あの子があそこまで追い詰められたのはこちらのせいね」
頭を下げて詫びるエリカ
「いえ、非はこちらに有ります。思えば最初の頃から、セナさんは震えていた。ただの女の子だった。学生組の中で一番上だから、自分がみんなを守ろうと必死だっただけなのに、私はセナさんの事を頼もしい子と思って、ずっと頼ってしまって・・・全て私のせいです・・・」
「マリューだけのせいじゃねーさ。俺も、キラと比べてしっかりしていると思って頼り過ぎてた。みんなそうさ。セナの奴、いつも明るいから、周りを引っ張っていける奴だから、弱音を隠すのが今まで上手かったから、大丈夫なんだと勘違いしてたのさ」
今までセナと共に戦った時の事を思い出すマリューとムウ。お互いにセナに助けられた事は多かったが、セナに負担を強いてばっかだったと自嘲していた。
「そうね・・・でももう元に戻れなくなってしまった。戻れない様になっていた事に気づかなかった」
「なるべく、あの子の負担が減る様にするしか無いわね。キラ君やカガリ様にそれとなく伝えておくわね」
「ええ、私達からも呼びかけてみます。今度は私達でセナさんを守らないと」
アークエンジェルのレーダーがドミニオンを感知する
「え⁉︎接近する大型の熱量感知!戦艦クラスのものと思われます」
「何ですって⁉︎すぐにそちらに向かいます!少佐!シモンズ主任!」
「分かってる!」
「クサナギにも戦闘用意させるわ!」
マリュー達がそれぞれ持ち場に向かう
「距離700、オレンジ11、マーク18アルファ、ライブラリ照合!有りません!」
「待たせて悪いわね。総員第一戦闘配備!」
「総員第一戦闘配備!繰り返す、総員第一戦闘配備!」
クサナギとエターナルにもドミニオン接近を感知する
「アスラン!」
「ああ」
「ここにまで来たのね・・・意外と速かったわね」
「アークエンジェル発進!港の外に出る!」
「ラミアス艦長」
「クサナギの状況は?」
「出られる。大丈夫だ」
「エターナルはまだ最終調整が完了していない」
「分かりました。では港の中で待機を。敵がザフトか連合か分かればその狙いも分かります」
「分かった!すまん」
アークエンジェルがメンデルから出てドミニオンと対峙する
ドミニオンから通信が入る
「こちらは地球連合軍宇宙戦闘艦ドミニオン。アークエンジェル、聞こえるか?」
「「「な⁉︎」」」
「何だと!」
「ナタル、さん?」
かつて共に死線を潜り抜けてきたナタルの姿を見て驚愕するアークエンジェルの乗組員達
「本艦は反乱艦である貴艦らに対し、即時の無条件降伏を要求する」
「ナタル・・・」
「バジルール中尉・・・」
「この命令に従わない場合は、貴艦を撃破する」
「艦長!敵艦の光学映像です」
「アークエンジェル⁉︎」
「同型艦か?」
「お久しぶりです。ラミアス艦長」
「ええ」
「この様な形でお会いする事になって、残念です」
「そうね」
アラスカで共に会う約束はしたが、それがこんな形になってしまった事をナタルもマリューもとても残念に思っていた
「アラスカでの事は自分も聞いています。ですが、どうかこのまま降伏し軍上層部ともう一度話を。私も及ばずながら弁護致します。本艦の性能は、よくご存知の筈です」
「ナタル・・・ありがとう。でもそれは出来ないわ」
「な⁉︎」
「アラスカの事だけでは無いの。私達は地球軍そのものに対して疑念があるのよ。よって降伏、復隊はありません!」
ナタルとは敵対したくは無い。だがそれでも、今の地球軍に戻る気は無く、戦争を止める為に戦う事に戸惑いは無い。アークエンジェルの乗組員全員が同じ気持ちだった。
「ラミアス艦長・・・」
「アッハハハ。どうするものかと聞いていたが、呆れますね艦長さん?」
「くっ」
悔しそうにするナタルとは裏腹に大笑いするアズラエル
「言って分かればこの世に争いなんて無くなります。分からないから敵になるんでしょう?そして敵は撃たねば」
「アズラエル理事」
「な⁉︎」
「カラミティ、フォビドゥン、レイダー、発進です。不沈艦アークエンジェル、今日こそ沈めて差し上げる」
「アズラエルって・・・」
「ブルーコスモスの盟主さ」
カラミティ、フォビドゥン、レイダーが出撃する
「キラ君!ムウ!」
「了解!出撃します!」
「行くぜ!」
「アスラン・ザラ、ジャスティス、出る!」
「バスター、行くぜ!」
「バスター発進、どうぞ!」
「セナ、気をつけてね」
「分かってます。セナ・ヤマト、サンシャイン、行きます!」
フリーダムとストライクとジャスティスとバスターとサンシャインが出撃する
「バスターとストライクはアークエンジェルの援護を!」
「出港後最大船速!アークエンジェルの左舷に着く!」
「セナ!アスラン!あの3機だ」
「うん」
「アイツらね・・・今度こそ」
「オラアァ‼︎」
カラミティのシュラークで分断されるフリーダムとジャスティスとサンシャイン
「食らえ‼︎」
「滅殺‼︎」
フォビドゥンのエクツァーンとレイダーのミョルニルを躱わすサンシャイン
「やっぱりサンシャイン狙いって訳ね」
「違う、お前狙いだ!」
「またこっちに通信?何なのよアンタ達!」
「お前もこっち側なんでしょ?」
「いい加減、大人しくしてろ!」
「いい加減にするのはそっちよ!」
ビームサーベルでレイダーに切り掛かるサンシャイン
躱して速射砲を撃つレイダーと後ろからニーズヘグで切り掛かるフォビドゥン
「セナ!前に出過ぎだよ!」
「狙いはお前なんだ!後ろに下がって」
いつもと違い、前に出過ぎるサンシャインに何かを感じるキラとアスランがセナに呼びかける。だが今のセナにはその言葉は届かなかった。
「問題無い!こんな奴ら、私一人で」
「無茶苦茶言うな!落ち着けセナ」
「どうしたんだよセナ?らしくないよ」
「私らしいって何よ!」
「セナ・・・」
シールドビーム砲でフォビドゥンとレイダーを薙ぎ払おうとするサンシャイン
薙ぎ払ったビームにフリーダムまで巻き込まれそうになる
「わっ⁉︎」
「セナ!キラにまで当てる気か!周りをよく見ろ!」
「ごめん!でも後で!」
「クッ、もう!」
フリーダムのハイマットフルバーストでレイダーとフォビドゥンを分断させるフリーダム
「ほら、後ろがガラ空きだぜ!」
カラミティがシュラークとスキュラでフリーダムを狙い撃つがジャスティスが割って入りシールドで防ぐ
「アスラン、ありがとう」
「気にするな。3人でなら」
クサナギがケーブルの様な物に引っ掛かり身動きが取れなくなる
「何だ⁉︎」
「何かケーブルの様な物が艦体に」
「引きちぎれ!」
「出来ません!」
「アサギ、艦体に何か絡んだ。外してくれ」
「了解!」
「あれ?もう終わりじゃん」
「クサナギ!」
クサナギに気づいたフォビドゥンが撃墜をしに近づく
フォビドゥンを追うジャスティスも離れていく
「おいシャニ‼︎くそ、あの野郎!」
「まずは邪魔なお前からだ!」
「アスラン!くっ」
レイダーのミョルニルを躱して後ろのカラミティにぶつけるフリーダム
「グゥ!」
「よし!」
「今よ、ッ⁉︎」
カラミティにビームライフルを向けた瞬間に横からビームが飛んで来て咄嗟に躱わすサンシャイン
「何今の⁉︎誰が⁉︎」
「あ?」
「何⁉︎」
オルガもクロトも先程の不意打ちが誰がしたのか分からず困惑していた。
「違う、アイツらじゃない?誰が」
「見つけたわ、サンシャイン!」
サンシャインに向け突撃して左手のビームソードガンで切り掛かるジャッジメント
「新手⁉︎というかどこのどいつなのよ!」
「何だありゃ?」
「アークエンジェル!謎のモビルスーツが!敵の増援かもしれません!」
「まさかまだ新型がいたなんて・・・」
「いや待て!ソイツはジャッジメント、ザフトの機体だ!」
ジャッジメントの姿を見たバルトフェルドが慌ててアークエンジェルとクサナギに通信を入れる
「ジャッジメント?バルトフェルドさん、それなんなんですか?」
「フリーダムやジャスティスと同じファーストステージシリーズの機体だ!クルーゼ隊のエリスが乗っている。彼女は強い、気をつけろ!」
「エリス⁉︎なんで彼女が⁉︎」
「知らなかったのか?エリスはザフトのパイロットでクルーゼ隊として何度も君達と戦っていただろう?」
「そんな・・・エリス、なの?」
サンシャインに通信を繋げるエリス
「久しぶりねセナ。ってどうしたのその顔?」
「ほんとにエリスなんだ・・・どうして貴女が?」
「私ザフトだもん。それにフリーダムもそれもザフトの機体だからね。取り返しに来たのよ」
動揺を隠しきれないセナと対称的に全く気にする素振りのないエリス
「ずっと・・・騙していたの?」
「初めて会った時は本当に知らなかったのよ。今でも友達と思っているわ。けど、敵なら容赦しない!」
サンシャインに二刀流で攻め立てるジャッジメントに防戦一方のサンシャイン
「どうしたのセナ?サンシャインの力は、貴女の力はそんなものじゃないでしょ!」
「分からないよ!どうしてエリスと戦わないといけないのよ!」
「それが戦争でしょう!というか今まで容赦なく攻撃してたでしょうが!」
「違う!私はみんなを守りたくて!友達を傷つけたくなくて戦っているのよ!なのに」
「セナ下がって!」
フリーダムがバラエーナーでジャッジメントを引き剥がす
回避してフリーダムに二丁拳銃で撃ちまくるジャッジメント
「貴方も久しぶりねキラ!」
「エリス・・・クソォ!」
ジャッジメントにビームライフルを撃つが簡単に躱される
「速い!」
「ジャッジメントはファーストステージシリーズの中で最速なのよ!それにしても貴方は戦えるのね?」
「本当はしたくないけど・・・ここでやられるわけにも行かないから、だから!」
迷いの無いキラはジャッジメントが知っている相手が乗っていても攻撃の手を緩める事は無かった。知り合いと戦う気持ちを初めて知ったセナとは違い、知り合いと戦う経験を知っているキラやエリスはもう戸惑いを見せる事は無かった。
「それで良いのよキラ」
「止めてよ二人共!どうして私達が戦わないといけないのよ!」
「今までやってきた事でしょ!昔からの付き合いのアスランとも戦ったんでしょ?」
「そんなの知らないわよ!知らなかったのよ!知ってたら・・・」
「クッ、セナは下がってて!」
(ごめんセナ。僕が隠していたせいで・・・)
フリーダムとジャッジメントに向けてスキュラを撃つカラミティ
「なんか知らねーけど、アレも敵なんだろ?」
「まとめてやってやるよ‼︎」
「アレ何?」
「地球軍の新型だよ。僕達は地球軍にも追われているんだ」
「あらそう?でも私のやる事は変わらないわ!」
激しい戦闘を繰り広げるフリーダムとジャッジメントとカラミティとレイダー
「エリス・・・私は貴女の事まで・・・またあんな・・・」
砂漠でラゴゥを倒した時の記憶が頭に浮かぶセナ
動きが止まってしまうサンシャイン
「セナ⁉︎」
「なんだ?今ならやりたい放題じゃないか?」
「それは私の獲物よ!」
「どうしたんだセナの奴・・・とにかく下がらせろ!今の彼女は戦える状態じゃない!」
「セナさん!一旦下がって頂戴!あとは私達で」
混沌とする戦場の中、遠くから暗躍するヴェサリウスの姿があった
セナのメンタルが急に悪くなった様に見えますが、分かりづらいだけでずっと抱えていたものが爆発寸前になっています。心理描写を描くのはとても大変ですね・・・