宇宙空間でジンの部隊とメビウスゼロが戦闘している
ガンバレルを展開してジンに攻撃するが、撃墜しきれない
メビウスと連合の船が少しずつ落とされ始める
「チィ!この戦力差ではどうにもならんか」
「オロール機大破。緊急帰投。消化班B棟へ」
「オロールが大破だと⁉︎こんな戦闘で」
「どうやら些かうるさい蝿が一匹、飛んでいる様だぞ」
「はっ?」
「ミゲル・アイマンよりのレーザービーコンを受信、エマージェンシーです」
「ミゲルが機体を失う程に動いているとなれば・・・最後の一機、そのままにはしておけん」
「クルーゼ隊長、私も行きます」
「そうだな・・・念の為だ。来てもらうぞ、エリス」
ジン達が撤退する
「引き上げる⁉︎だがまだ何か・・・⁉︎」
クルーゼの気配を感じるムウ
クルーゼもまた、ムウの気配を感じていた
「私がお前を感じる様に、お前も私を感じるのか?不幸な宿怨だな・・・」
「クルーゼ隊長?」
「何でもない。先に中に入っててくれ。後で合流する」
「分かりました」
白シグーとメビウスゼロが戦闘をする
エリスの青いゲイツがヘリオポリスに侵入する
連合兵の死体が漂う中を進むナタル・バジルール
「誰か、誰かいないのか・・・クソッ!生き残ったものは?」
物音がした後扉を蹴破り、アーノルド・ノイマンが現れる
「バジルール少尉、ご無事で」
「良かった、無事だったんだな。他に生存者は?」
生存者を見つけ安堵するナタル
「無事だったのは爆発の時に艦におりましたほんの数名だけです」
「状況は?ザフト艦はどうなってる?」
「分かりません。私共もまた、周辺の確認をするだけで手一杯です」
「そうか・・・それにしても流石はアークエンジェルだな。これしきの事で沈みはしないか」
「しかし港口側は瓦礫が密集しています。完全に閉じ込められました」
「まだ通信妨害されている。さてはこちらは陽動?ザフトの狙いはモルゲンレーテという事か⁉︎クソ、あちらの状況は⁉︎これでは何も分からん!」
フラフラと歩くセナの機体についていくストライク
「あの機体・・・アレにもさっきみたいなOSが?」
「いや、アレはGの試作機なの。フェイズシフト装甲やビーム兵器の作成時にテストとしてアレに搭載させてたの。だから最低限の動きしか出来ないし、名前も無い。そもそも実戦を想定していないのよ」
「そんなのであの動き・・・何者なんだ?」
「・・・さっきから付いてくるなぁ。これの持ち主か関係者かな?敵じゃなさそうだけど・・・ここでなら降りられるかな」
広場で機体をしゃがみ込ませ、コクピットから出るセナ
「民間人の女の子⁉︎どうしてアレに?」
「ってセナ‼︎どうしてセナが乗ってるの⁉︎」
「知り合いなの?」
「僕の一つ上の姉です」
「そう・・・って増えてる⁉︎」
セナの周りにトール達が駆け寄る
「セナ!良かった〜無事で」
「ミリアリア!トール!サイ!カズイ!どうしてここに?避難してたんじゃ」
「ザフトのモビルスーツに襲われて外を逃げてたんだよ!そしたらコイツともう一機に助けてくれてよ・・・ってまさかコレお前が?」
「うん。それよりキラは?そっちに戻ってないの?」
「僕はここだよ」
ストライクからキラとマリューが降りてくる
「キラ!まさかアレに⁉︎どうして?」
「こっちのセリフだよ。僕は銃撃戦に巻き込まれそうになったのをこの人に乗せてもらったんだ」
「へぇ〜ってその人怪我してるじゃない⁉︎大丈夫ですか?」
「それにしてもすごいな、コレ。動くのか?」
「何でコレ灰色なんだ?さっきは鮮やかな色だったのに」
「その機体から離れなさい‼︎」
銃を撃つマリュー
「「ヒィィ」」
「何をするんです、やめて下さい!彼らは僕の」
「貴方に助けられた事には感謝します。でもアレは軍の重要機密よ。民間人が無闇に触れて良いものでは無いわ」
「なんだよ、さっき操縦したのはキラとセナじゃないか」
「みんな、こっちへ。一人ずつ名前を」
銃で脅され渋々答えるサイ達
「サイ・アーガイル」
「カズイ・バスカーク」
「トール・ケーニッヒ」
「ミリアリア・ハウ」
「・・・キラ・ヤマト」
「セナ・ヤマト・・・アンタは?」
敵意を剥き出しにして聞くセナだが、マリューはその程度では動じなかった
「私はマリュー・ラミアス。地球連合軍の将校です。申し訳ないけど貴方達をこのまま解散させるわけにはいかなくなりました」
「「「ええ‼︎」」」
「事情はどうあれ、軍の重要機密を見てしまったあなた方は、然るべきところと連絡が取れ処置が決定するまで、私と行動を共にしていただかざるを得なくなりました」
「そんなぁ」
「冗談じゃねーよ、何だよそれ!」
「従ってもらいます!」
文句を言いだすトール達に少しだけ苛つきながら命令するマリュー
「僕達はヘリオポリスの民間人ですよ!中立です。軍とかなんとかそんなの何の関係もないんです」
「そうだよ。大体何で地球軍がヘリオポリスにいるわけなのさ!そこからしておかしいじゃないかよ」
「そうだよ!だからこんな事になったんだろ!」
上に向かって発砲するマリュー
発砲されて完全に萎縮したトール達とは対照的に反抗するセナ
「ちょっと!いい加減にしてよ!私の友達を怯えさせないでよ!」
「黙りなさい!何も知らない子供が!中立だと、関係ないと言ってさえいれば今でもまだ無関係でいられる。まさか本当にそう思っているわけじゃないでしょ?
ここに地球軍の重要機密があり、貴方達はそれを見た。それが今の貴方達の現実です」
「そんな乱暴な」
「乱暴でもなんでも戦争をしているんです。
プラントと地球。コーディネイターとナチュラル。あなた方の外の世界ではね」
「確かに私は勝手にそっちの機体を使いました。けどキラを巻き込んだのは貴女でしょ!ミリィ達も巻き込まれただけよ!だから連れていくのは私だけにして!」
マリューの前に立ちキラ達を庇おうとするセナ
「セナ・・・」
「何度も言わせないで!友達を庇うのはいいけど、もう全員関係者です。悪いけど色々手伝ってもらうわよ」
「手伝うって、何をですか?」
「おそらくザフトはまだ攻めて来るわ。それに備えて補給をします。死にたくないならすぐに動いて」
「・・・分かった。けどちょっと待って。あの子下ろすから」
「あの子?まだ他に民間人が?」
セナがコクピットから猫を下ろす
「猫⁉︎なんで猫をコクピットに乗せてるのよ!」
「この子を追いかけてたらコレ見つけたの。瓦礫に潰されない様に中に入ったらスイッチ押しちゃってね・・・ミリィ、この子お願い」
「え、あ、分かった」
猫をミリアリアに預けるセナ
「えっと・・・マリューさん?補給ってどうするんです?コレ用の装備でもあるんですか?ていうかコレの名前ってなんなのか分かりますか?」
「セナ⁉︎お前やる気かよ?」
先程と打って変わってマリューに協力する姿勢を見せるセナに困惑するサイ達
「仕方ないでしょ。多分文句言うだけ無駄だろうからさ。それよりマリューさん。私の質問、答えてよ」
「まずその機体に名前はありません。最新の武装を試すための機体なので専用の武器も無いのよ。とりあえずコレは弾薬ととバッテリーを補充して。
ストライクはさっき言った事以外に専用のストライカーパックがあるから、それを持って来て欲しいの。頼めるかしら?」
「ふ〜ん。なら勝手に決めていいよね。う〜ん・・・試作機・・・プロトタイプ・・・そうだプロト!コレはプロトって名付けよう」
「貴女勝手に・・・いや暫定でも名前があった方がいいわね。セナさん、だったよね。
貴女はストライクに乗って通信呼びかけて頂戴。誰かが反応するかもしれないから。それで状況確認をお願いするわ。
キラ君、貴方プログラミングが得意よね?」
「え、まぁ」
「プロトのOSも調整お願い出来るかしら?今のままだとまともに戦えない筈だから。
貴方達は私に付いて来て。必要なものを運ぶから」
「ほら、やるよ。どうせすぐには帰れないんだから言う事聞くしか無いよ」
セナの一声で全員が協力をする意思を見せる
「セナ・・・分かったよ」
「仕方ないか・・・やろう」
「ありがとう・・・それと驚かせてごめんなさい」
セナに頭を下げるマリュー
「もういいですよ。マリューさん、思ってたより悪い人じゃなさそうですしね」
「そうかしら?セナさんこそ、この歳でしっかりしているのね。お陰で助かったわ」
「セナ。こんな感じで良いかな?ちょっと動かしてみてよ」
「早⁉︎もう出来たの?ありがとう」
「さぁ、私達も行くわよ」
「「分かりました」」
それぞれ動き出すキラ達
そして宇宙では激しい戦闘が続いていた
セナの機体の名前はプロトになりました。
試作機だからプロトは安直過ぎましたかね?