ガンダムSEED 太陽の少女   作:黄金鷹

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前半から後半にかけての展開が急降下過ぎる・・・


第四十話 力の使い道

目を覚ますセナ

 

「ん、いつの間に寝ちゃって・・・ってあれ?動けない」

 

両隣でセナに抱きついたまま眠るカガリとラクス

 

「うぇ⁉︎近くないかな⁉︎グッスリ寝ているし・・・どうしよっかな?」

「ん〜」

 

寝ぼけたカガリがセナの胸を揉む

 

「ヒャァ⁉︎どこ触ってるのよもう〜」

 

寝ぼけたラクスがセナのうなじの匂いを嗅ぐ

 

「ヒョエ⁉︎くすぐった、もう起きてよ〜」

「ん、あと5ふん〜」

「もうすこしだけ〜ですわ〜」

 

なんとかカガリとラクスに起きる様呼びかけるが効果は無かった

 

「駄目だこりゃ・・・」

「セナ。そろそろ起きなさいよ」

 

エリカが部屋に入って来る

 

「どうしたの?いつもより大分遅いけどって・・・あら」

「エリカさん、その・・・起こしてくれません?自分じゃあ動けなくて・・・」

「あらら、お楽しみって事かしら?進んでいるわね」

 

セナを起こしにきたエリカが状況を把握してニヤニヤした顔でセナに話しかける

 

「そんなんじゃ無いですから!とりあえず起こして下さい」

「ん〜でもこんな可愛い寝顔だしねぇ・・・もうしばらく寝ていても良いわよ。偶にはゆっくりしなよ」

「いやいやいや!この状態は誤解されますって!」

「ん〜うるさいなぁ、もう起きるから〜」

「仕方ありませんわ、ふわぁ〜」

 

カガリとラクスが起きる

 

「ん・・・あれ?もう起きてたのかセナ。おはよう。早いな」

「おはようございますセナ。早起きですわね」

「うん、おはよう二人共・・・そろそろ良いかな?」

「良いって・・・ああ、悪かったな」

「すみませんセナさん。抱き心地が良くてつい」

 

少し顔を赤ながら離れるカガリとラクス

 

「もう、いつの間にこんな・・・よくこの状況で寝られたわね」

「最初に寝たのはセナだろうが」

「え⁉︎そうなの?」

「はい、可愛い寝顔でしたわ」

「うわ、なんか恥ずかしいわね・・・」

「少しは休めたかセナ?」

 

セナの顔色を伺いながら確認するカガリ。昨日は誰よりも速く寝ていたので肉体的には休めたとみていたが精神面はどうなのかは聞かないと分からなかった。

 

「逆に休まらないから・・・コレ」

「ふふふ、大丈夫そうですわね」

「だな」

「その様ね」

「はぁ・・・とりあえずお腹空いた。何食べようかな?」

 

セナが部屋から退室する

 

「昨日は何も食べてなかったからね・・・食欲があるだけマシって事かな?」

「そうなのですか?」

「ええ。大変だと思うけどセナのこと、よく見てあげて。私も注意しておくけど、あの子辛くても人に言わない子だから」

「分かってる」

「ええ、気をつけますわ」

 

ボアズ基地を攻める地球軍

 

「舐めるなよ!」

「こんなちゃちな人形で!」

 

ゲイツのビームライフルで落とされるストライクダガー

ジンの砲撃で破壊される戦艦

撃ち落とされるメビウス

 

「ふん、このボアズ!抜けるものなら抜いてみろ!」

「しかし・・・気になりますな」

「なんだ、クルーゼ」

「ボアズ突破が容易で無い事くらい、地球軍とて承知の筈。なんの勝算も無しに侵攻を開始したりはしますまい。今踏み切った。その訳が気になります」

 

ドミニオンからカラミティ、レイダー、フォビドゥンが出撃する。続けて全身をフェイズシフトで赤く染めたキメラプロトが出撃する

 

「良い?私はこれが初陣だけど、一応リーダーだからね。言う事聞いてよね」

「分かってるよ!」

「敵を倒すだけだろうが!」

「早く終わらせようよ」

「今はそれで良いわ。状況見て指示するから、それは聞いてよ」

「「「分かった」」」

 

カラミティのシュラーク、レイダーの速射砲、フォビドゥンのエクツァーンで多数のジンとゲイツが撃ち落とされる

 

「オラオラ!」

「こんなもんかよ!」

「弱いね、アンタら!」

「やっぱり普通に戦えば強いのよね・・・相手がセナやキラだと分が悪いだけの様ね。私だって!」

 

プロトキメラが胸部のスキュラでジンを複数まとめて撃ち落とす

 

「やるじゃねーか!フレイ!」

「これでも色んな奴に教わったからね!アンタら達に食らいつけるくらいには!」

「なんだよ、俺らが強化改造された意味ねーじゃねーかそんなん!」

 

わざわざ体を改造までして強化された自分達が訓練しただけのナチュラルのフレイに追いつかれている事に不満を漏らすクロト。だがそれを聞いたフレイは少しだけ明るい声色でクロト達にある提案をする。

 

「そうね、この戦争が終わったらアンタ達の体、戻して上げるわよ」

「はぁ⁉︎そんな事」

「私が言って上げる。これでもそれなりの立場なのよ。それに人間相手にこんな事・・・そのままにして良い訳無いもの」

「ふーん。じゃあ勝たないといけないね」

「そのようだな‼︎行くぞお前らぁ‼︎」

「うおおおおお‼︎全部まとめて滅殺‼︎」

 

カラミティ達の奮闘で徐々にザフト軍が押され始める

 

「良いねぇ。初陣からケチのつきっぱなしだったけど、なんか強いじゃないの。アイツらもさ」

「元々彼らは優秀なパイロットなのです。今までは相手が悪かっただけです」

「それだけかな?やっぱりあのバカ共には指揮するリーダーが必要だったって事でしょう?本当はセナ・ヤマトにしてもらいたかったのですが、中々やるじゃないですか。フレイ・アルスターも」

「かつてそのセナ・ヤマト少尉に教わった事がありましたからね。アルスター少尉は」

「へぇー。なら強いんだ」

「少なくとも、地球軍のパイロットの中でも上澄みの方ですよ、彼女は」

「道は開いた様ですな。ピースメーカー隊、発進します」

「了解」

 

ミサイルを一つ搭載したメビウスの部隊が発進する

 

「ピースメーカー隊、目標まであと400」

「なんだアレは?」

 

ピースメーカー隊に気づいたゲイツが速射砲で撃ち落とされる

 

「駄目だよそれに手出しちゃあ」

「なぁ、アレを守るのも俺達の役目だよな?」

「ええ・・・アレを守るのよ」

 

正直気は進まないが戦争に勝つにはもう手段を選んでいられない事を知っているフレイは渋々命令を出した

 

「了解」

「・・・本当は良くないんだけど、こっちも余裕無いのよ・・・悪いわね」

 

ピースメーカー隊がミサイルを発射する。ボアズ基地を核爆発が襲う。

 

「うひょおぉぉ‼︎」

「すげえぇ‼︎」

「眩しい!」

「・・・これで、終わるのよね?」

「流石に早い早い。あっという間だね。核を撃たれちゃあ、ザフト自慢の要塞もさ」

 

あの核の爆発で大勢や人間が死んだというのに寧ろ上機嫌になるアズラエルに信じられないものを見た表情になるナタル

 

「アズラエル理事は、いくら敵軍に対しても核を撃つことを何とも思われないのですか?」

「そりゃ軍人さんらの口から出るとは思えないセリフだね。勝ち目の無い戦いに、死んでこいって自分の部下を送る人達より僕の方がよっぽど優しいと思うけど?さ、次はいよいよ本国だ。これでやっと終わるよ。この戦争もさ」

 

ボアズ基地が崩壊するのを目の当たりにした評議会のメンバー達

 

「おのれナチュラル共!」

「議長閣下!」

「直ちに防衛戦を張れ!クルーゼ!」

「はっ!」

「ヤキン・ドゥーエへ上がれ!本当はこういう時の為のサンシャインだったが、無いものは仕方ない。ジェネシスを使うぞ!」

「・・・はっ!」

 

アークエンジェル、クサナギ、エターナルが発進する

 

「ラクス、発進するの?」

「ええ、ボアズはもう落とされたと聞いています」

「地球軍の核攻撃でな」

「な⁉︎」

「あんま驚きはしないがね。ジョシュアの後だし。けどあの野郎・・・こういう事かよ!」

「・・・これもあの時、あの二人を止めれず・・・フレイを連れて帰れなかった私の責任です」

 

暗い顔で謝罪するセナ

 

「それは違う!お前だけの責任じゃないさ」

「そうよ、セナさん。過ぎた事は仕方ないけど、今何が出来るかを考えましょう」

「・・・すみません」

「ともかく、これでプラントも黙っちゃあいない。ニュートロンジャマーキャンセラーはプラントも持っているって事だからな」

 

出撃準備を始めるキラ達

 

「プラントも核、撃ってくると思う?」

「父が正気なら、まさかと思うが・・・今は、分からない」

「・・・なんで、そんな物があるんだろうね?核兵器なんてさ。銃もモビルスーツもそうだけどさ」

「最初は守る為の力だったんだよ。きっと・・・でも、一度使い方を間違えてしまったら、もうお互いに戻れなくなっちゃったんだと思う。私達も同じだよ。戻れなくなっちゃったんだよ・・・」

 

あの日プロトに乗り込んだ時から、セナは戦い続ける事になった。それは友達を守る為がきっかけだったのが気づけば激化する戦争を止める為に変わっていた。いつの間にか遠いところに来てしまったとセナは改めて感じていた。

 

「セナ・・・」

「・・・終われば、元に戻れるから・・・だから、進むしか無くなる。たとえそれが間違っていたとしても、それが滅びの道だとしても・・・」

「・・・それだけは止めるんだ。俺達で」

「そうだね。止めるしかないんだから」

「・・・うん」

 

地球軍の艦隊がプラント本国に攻め込んでくる

 

「ナチュラル共の野蛮な核など、もうただの一発とて我らの頭上に落とさせてはならない!血のバレンタインの折り、核で報復しなかった我々の思いを、ナチュラル共は再び裏切ったのだ!」

「ジュール隊、出るぞ!」

 

エザリアの演説を聞きながらデュエルがゲイツ達を連れて出撃する

 

「最早、奴らを許す事は出来ない!」

 

ザフトのモビルスーツ部隊が出撃する

地球軍の部隊とザフトの部隊が戦闘を始める

キメラプロト達も出撃する

 

「なんか、前よりもいっぱいそうだね」

「雑魚ばっかってのも、面白くねーけどな」

「どーでもいいよ。出ろって言われたら出て撃つだけさ」

「行くよ!」

 

戦場に向かうアークエンジェルとクサナギとエターナル

 

「キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」

「アスラン・ザラ、ジャスティス、出る!」

「ムウ・ラ・フラガ、ストライク、出るぞ!」

「ディアッカ・エルスマン、バスター、発進する!」

「セナ・ヤマト、サンシャイン、行きます!」

 

三隻同盟のモビルスーツが出撃する

 

「ミーティア、リフトオフ」

 

エターナルから切り離されたミーティアユニットを装備するフリーダムとジャスティス

 

「行こう、アスラン」

「ああ、まずは俺達からだ」

 

カラミティ、レイダー、フォビドゥンの攻撃で次々落ちるザフトのモビルスーツ達

 

「クソ!アイツら!」

 

デュエルがレイダーに向けてビームライフルを撃つが簡単に躱される

 

「あ?」

 

デュエルの一斉射撃をミョルニルを回して防ぐレイダー

 

「クゥ、クソ!」

 

ビームライフルでゲイツとジンを複数落とすキメラプロト

 

「ピースメーカー隊、出たよ!総員、アレを守れ!」

「「「了解」」」

「アレは核か⁉︎あのミサイルを落とせ!プラントをやらせるなぁ‼︎」

 

核ミサイルを落としに向かったジン達をシュラークで撃ち落とすカラミティとフレスベルグで撃ち落とすフォビドゥン

 

「おっと」

「駄目だよ、アレは。綺麗なんだぜ」

 

戦場に駆けつけたフリーダムとジャスティスが核ミサイルに向けてミーティアの全武装をフルバーストする。全て撃ち落とされた核ミサイルがプラントの目の前で爆発する

 

「お?」

「何⁉︎」

「なんだと⁉︎」

「撃ち落とされた・・・キラ達ね・・・」

「アスラン⁉︎それにフリーダムまで・・・」

「地球軍は直ちに攻撃を中止して下さい。貴方がたは何を撃とうとしているのか、本当にお分かりですか?」

 

エターナルから戦場にラクスの声が届く

 

「もう一度言います。地球軍は直ちに攻撃を中止して下さい」

「なんです?この子?」

「アークエンジェル・・・」

「ま、なんであれ邪魔をするなら敵です。アレも厄介なモビルスーツだし、丁度いい。一緒に消えてもらいましょう。プラントと共にね」

 

もう一度放たれる核ミサイル

 

「また来た!キラ!アスラン!もう一回行ける?」

「エネルギーが切れ掛かってる!さっきのは出来ない!」

「俺もだ!すまん!」

 

ミーティアでのフルバーストは従来のモビルスーツを圧倒する程の火力を誇るがその分エネルギーの消費も圧倒的に多かった。核動力を持つフリーダムやジャスティスでさえもすぐには撃てなくなる程のものだった。

 

「なら私がやる!クサナギ!アークエンジェル!エターナル!ビーム砲をサンシャインの背中に撃って!」

「どうする気なの?」

「プロミネンスカノンを使います」

 

それは今まで使う事をしなかった禁断の兵器。だがプラントに核ミサイルを通さない為、これ以上戦争によって起こる悲劇を生み出さない為にセナは覚悟を決めた。

 

「・・・分かったわ」

「主砲を出せ!照準、サンシャイン!」

「バックパック以外には当てるなよ!」

 

サンシャインのバックパックに三隻分のビームが集まる

 

「味方を?奴ら、どういうつもりなんでしょうね?」

「アレはビームを吸収できる・・・だがその貯めたエネルギーだけで全部落とすつもりか?」

 

サンシャインのシールドの上部が変形して背中から取り外されたバックパックと合体して大きなビーム砲になる

 

「ここならコロニープラントまでは巻き込まない筈。ビームトゥワイスシステム起動!プロミネンスカノン、スタンバイ!照準、核ミサイル!」

 

左腕に右手を添えて反動に備えながら発射体勢を取るサンシャイン

 

「まさか・・・全機下がれ!」

「ジュール隊長?まだ核ミサイルが」

「プロミネンスカノンを撃つつもりだ!巻き込まれるぞ!速く引くんだ!」

 

嫌な予感を感じたイザークの指示で一時撤退を始めるザフト軍

 

「ん?ザフトが引いてく・・・なんなのか知りませんがその方が好都合。今の内にプラントを」

「アルスター少尉!全機に引き返す様伝達してくれ!」

「了解!オルガ!クロト!シャニ!一旦引くよ!」

「え?」

「あ?」

「なんで?」

「なんか嫌な予感がするからよ!」

 

カラミティ達も撤退を始める

 

「おやおや、最大の勝機をみすみす見逃すつもりですか?」

「分からないのなら口出ししないでください!」

「なんですかその言い方は?」

 

普段と違う焦った言い方に何かを感じたがそれを表に出さずに冷静に努めるアズラエル

 

「ザフトがこの状況で逃げるなど只事じゃないのは明確です!ここまで巻き込む程の何かが」

「唯のハッタリでしょ?そんなのに騙されないで」

「高エネルギー反応検出!あの機体からです!いや、まだ上がり続けます!」

「なんですって?」

「全軍に伝えろ!今すぐここを離れろと!我々も急げ!」

 

ヤキン・ドゥーエでもサンシャインの動きを観測している

 

「アレは、まさか・・・プロミネンスカノンなのか⁉︎」

「まさか!奴らめ・・・我々の最後の切り札を!」

「しかしあの方向は、プラントを守る為に」

「だが次アレがどこを狙うかは分からないぞ!」

 

プロミネンスカノンの危険性を知っているザフト軍側はそれをどこに向けるのか気が気じゃなかった。ザフトからすれば地球軍もザフトも攻撃する目的不明の陣営がこちらにもプロミネンスカノンを向けないという保証は無いので脅威が一つ増えた様にしか感じなかった。

 

「如何致しますか、ザラ議長閣下?」

「どのみち奴も我らを阻む敵なのだ。ジェネシスの発射準備を急がせろ!」

「え、しかし・・・」

「アレを一度撃たれるだけでプラントは終わるのだぞ?早急に手を撃たねばならんのだ!」

「なるほど・・・しかしあちらの方が速い様ですな。狙いはこちらじゃない様ですが」

「なら好都合だ。こちらの手元に無いのであれば、せめて利用してやるまでさ」

 

核ミサイルを射線に捉えたサンシャイン

 

「来た!出力3倍!360%!」

「遂にアレを使う事になるとはね・・・」

「世界を滅ぼす、それ程の威力か・・・」

「セナ・・・」

「そこ!」

 

バックパックと合体したシールド砲から白い極太のビームが放たれる。戦場を照らす程の光量のビームが核ミサイルに撃たれる。

 

「眩し⁉︎」

 

放たれた超高威力のビームを目の前にしているセナはその眩しさで目を開けられなかった。その間に核ミサイルに直撃し、爆発が起こり核ミサイルを放ったメビウスの部隊と逃げ遅れたザフト軍の機体をも巻き込んだ。

 

「な⁉︎」

「おいおい、マジかよ⁉︎」

「退避!」

 

余りの威力に全勢力が避難する。爆発が収まると、巻き込まれた機体の残骸すら残されていなかった。

 

「マジかよ・・・」

「なんだよ、アレ・・・」

「・・・一旦ドミニオンに戻るわよ」

 

ドミニオンに近寄るキメラプロト達

 

「アルスター少尉、彼らは無事か?」

「なんだよありゃあ!」

「危ないじゃねーかよ!」

「ねぇシャニ・・・アレ撃たれたら曲げられたりする?」

「無理だよ!仮に曲げられてもこっちも死んでるよ!」

「だよね・・・とんでもない威力ね。こちらは無事です、バジルール艦長!」

「そうか・・・こちらの被害は?」

「先程撃たれたピースメーカー隊は全滅!それにモビルアーマー部隊の3割、モビルスーツ部隊の2割、戦艦五隻が巻き込まれ撃墜されました!」

「そうか・・・」

 

改めて自軍の被害を言葉にされる事でその恐ろしさを再確認するナタル。今の一撃は核ミサイルを撃ち落とす為のものだった。それに巻き込まれただけでこれ程の被害が出たのだった。もしそれが地球軍の基地や地球そのものに照準を向けられればどうなるか、ナタルはそれほどのものを生み出す事になった戦争と人の狂気に恐怖を抱いていた。

 

「おい、なんだよアレは・・・」

「アズラエル理事?」

「なんなんだよ!あの兵器は!あんなの撃つなんて何考えてるんだよ奴らは‼︎」

「そんなの、こちらも核を撃っているのです。お互い様ではございませんか?」

「アレと一緒にするなよ‼︎あんなの地球に撃たれてみろ!国の一つや二つで済むと思っているのか⁉︎」

「確かにアレは危険です。ですが、アレを使わせたのは我々ですよ」

「クッ・・・」

 

デュエルが近くのザフト艦に状況の確認をしに近づく

 

「一体どうなった⁉︎被害は?」

「核ミサイルの迎撃に向かった部隊の1割がアレにやられたよ。イザークが撤退する様言わなければ、コレだけでは済んでいないだろうよ」

「まさかあそこまでとは・・・アレを本来はザフトが使おうとしていたのか。一体誰があんなのを向けようと思うんだ」

 

サンシャインがバックパックを背中に戻す。コクピット内で余りの威力に戦慄しているセナ

 

「ここまでなんて・・・クサナギ!こちらに被害は?」

「こっちは大丈夫だ」

「M1部隊も無事です」

「そう・・・」

「アークエンジェルも大丈夫よ」

「エターナルも問題ない。それにしてもこれ程とはな・・・まだフルパワーじゃないんだろ?それ」

「はい・・・最大で5倍までは上げられると聞いています」

「なるほど・・・アレ以上を出されたら、確かに世界すら壊せるな。全く、とんでもない兵器を生み出したものだよプラントは」

「過ぎた力は身を滅ぼすって奴だな・・・大丈夫なのか、セナ?」

「はい・・・地球軍とザフトは?」

「核ミサイルの部隊は、今の一撃で全滅したそうよ」

「それ以外でも地球軍は全体の約2割程、ザフトは全体の1割程の被害は出たそうだな・・・」

「私が・・・それだけの被害を・・・」

「セナのせいじゃない!だから自分を責めないで」

「キラ・・・ごめん」

 

ジェネシスの発射準備をするザフト軍

 

「プロミネンスカノン・・・やはりとんでもない威力だ」

「アレを放置したらいずれは我々が撃たれる。その前に撃たねばならんのだ!」

「ジェネシスは最終段階に入る。全艦、射線上から退避!」

「我らの真の力、今こそ見せてくれるわ!」

 

ザフト軍に射線からの退避命令が伝達される

 

「射線から退避⁉︎ジェネシス⁉︎下がれジャスティス!フリーダム!サンシャイン!ジェネシスが撃たれるぞ!」

「ジェネシス?逃げるぞキラ!」

「うん。セナ、掴まって!」

「分かった!」

 

ジャスティスとフリーダムに掴まったサンシャインがその場を離脱する

 

「この一撃で思い知らせてやれ。我らコーディネイターの怒りを!ジェネシス発射!」

 

ジェネシスが発射される

射線上の地球軍戦艦とモビルスーツが大勢撃墜される

プロミネンスカノンをも超える余りの威力に地球軍もザフトも三隻同盟も戦慄する

その中でパトリックとクルーゼだけが、ほくそ笑んでいた




プロミネンスカノンは予備バッテリーに貯めたエネルギーをシールドとバックパックを合体させる事でのみ使用出来るビームトゥワイスシステムで倍化させて放つ超高威力ビーム砲です。出力は予備バッテリー二つ分で200%なのを最大5倍まで上昇させる事が出来ます。最大威力だと、地球すら破壊出来るくらいのつもりで設定しています。まぁ最大威力は出さないとは思いますが。
 ジェネシスは本来ザフトで使うつもりのプロミネンスカノンの威力を再現するのが難しい為、核エネルギーを利用したガンマ線レーザー砲とする事で、破壊力を上げ、プロミネンスカノンの代わりの抑止力としています。
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