ガンダムSEED 太陽の少女   作:黄金鷹

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今回はなるべくキャラの心理描写を注視して描きました。最終話なので、何を考えているか分かりやすくする為です。というか今まで心の声の描写が無さすぎたと思いましたので・・・


第四十三話 終わらない未来の為に

エターナルの援護に向かうアークエンジェルにバスターとデュエルが近づく

 

「ちょっと良いか?悪いけどコイツの補給を頼む」

「コイツって、デュエル⁉︎アンタなんで」

「頼む。コイツは俺の同期なんだ」

「でも」

「構わないわ。何か考えがあるんでしょう?」

「え⁉︎っと・・・」

「何にも考えてないじゃない!」

 

相変わらずな同期に少しだけ安心感を覚える

コイツは変わっていない、あの時のままだと。少なくともこのお人好しの事なら、その仲間の事は、信じられると思えた

 

「はぁ、ディアッカ。お前って奴は・・・その、そっちの仲間が来るまでなら、守ってやる。ただし、ザフトには撃たないからな」

「それで良いわ。速く入りなさい」

「感謝する・・・それよりディアッカ!これくらい咄嗟に考えとけよ!」

「悪かったって・・・」

 

プロヴィデンスのドラグーンがサンシャインとフリーダムを襲う

 

「何コレ⁉︎」

 

見た事ない武装に驚きが隠せないセナ

 

「気をつけてセナ!とにかく避けて!」

 

横に避けながらプロヴィデンス目掛けてビームライフルを撃つフリーダム

 

「君はムウとは違う様だな!だが!」

 

躱して複合シールドのビーム砲をサンシャインに向けて撃つプロヴィデンス

 

「狙いはこっちって訳ね!」

 

躱してドラグーンの射撃をシールドで防ぐサンシャイン

近づいたジャッジメントの斬りつけを躱してシールドビーム砲でプロヴィデンスを狙うサンシャイン

 

「初見のドラグーンを避けながら攻撃もするなんて⁉︎」

「厄介な存在だよ、君は!」

(望まずに得られた力であろうとも、その為に出た犠牲がこんな簡単に超えられる事に納得は出来ない。なら何の為に私達はこんな産まれ方を、人生を歩まねばならないのか)

 

プロヴィデンスのビームライフルの射撃を躱してビームサーベルで切り掛かるサンシャイン

プロヴィデンスが後退して躱し、ジャッジメントがビームソードガンと背部ビーム砲のフルバーストでサンシャインを狙う

 

「クッ⁉︎」

「アンタに私達の邪魔はさせない!」

「知れば誰もが望むだろう‼︎君の様になりたいと‼︎」

「何を⁉︎」

 

フリーダムのハイマットフルバーストを回避して切り掛かるジャッジメント

 

「ラウに手出しさせない!」

「僕だって!セナに手を出させない!」

 

ドラグーンの射撃をシールドビーム砲で掻き消すサンシャイン

その隙をビームライフルで狙うプロヴィデンス

 

「君の様でありたいと‼︎」

「そんな事無いでしょ!私はただのナチュラルよ!出来ない事の方が多いわよ!」

 

ドラグーンの射撃をビームサーベルで切り払うサンシャイン

 

「そうかな?何もせずそれだけの力を持って生まれたんだ。私達と違って‼︎故に許せない。君という存在も!」

「そんな事!」

 

ジャッジメントの斬りつけを躱してプロヴィデンスにバラエーナを撃つフリーダム

 

「むぅ!君もやるな‼︎」

「力だけが、セナの全てじゃない!」

「キラ・・・」

「セナは、誰よりも優しいんだ!自分が傷つくことも構わず、前に出てしまう!それを何も知らない貴方が否定するな‼︎」

 

かもしれないと思う。確かに彼女は優しいと思う。だが自分もエリスも、人のエゴによって歪められた生命であるが故に、それを肯定する事はしたくなかった

 

「それが誰に分かる!何が分かる?」

 

プロヴィデンスがフリーダムに向けてドラグーンを一斉掃射する

 

「な⁉︎」

「やらせない!」

 

フリーダムの前に立ち、バックパックで吸収するサンシャイン

 

「分からぬさ‼︎誰にも‼︎」

(所詮、人は自分の事しか分からない。他人の事など二の次、だから人は戦うのだ)

 

サンシャインとフリーダムをドラグーンで囲んで撃つプロヴィデンス

躱し続けるフリーダム

躱しながらプロヴィデンスにビームライフルを撃つサンシャイン

 

「けど、分かる人だって居る!だから私は!」

「戦うっていうの?こんな救う価値の無い、屑だらけの世界を!」

 

エリスのSEEDが発動する

フリーダムのレールガンを片方切り落とすジャッジメント

 

「クッ⁉︎さっきより速い!」

「キラ!」

「アンタらには分からないわよ!この世界にどれだけの悪意で溢れているのか!」

 

次々に処理される自分と同年代の子供達の姿が脳裏に浮かぶ

 

サンシャインのビームライフルを小型シールドで防ぎながら突進するジャッジメント

 

「どれだけその悪意で悲劇が生まれているのか‼︎」

 

核ミサイルをプラントに撃つ地球軍のモビルアーマーの姿が脳裏に浮かぶ

 

突進を躱したサンシャインを大型ビームサーベルで切り掛かるプロヴィデンス

 

「私達がどれだけ辛い思いをしているのか‼︎知らない癖に‼︎!」

 

あの日押さえつけられ無理矢理襲われる自分の姿が脳裏に浮かび、涙が出てくるエリス

 

大型ビームサーベルを躱したサンシャインに蹴りを入れるジャッジメント

 

「グゥ!」

「だから邪魔をするな‼︎お前らに私達を邪魔する権利なんて無い‼︎」

「けど!このまま壊させる訳にも行かないんだ!」

 

キラのSEEDが発動する

ジャッジメントに近づきビームサーベルで切り掛かるフリーダム

 

「君達の事を分かってあげれないけど!それでも!このままやらせる訳には行かないんだ!」

「邪魔をするなと言ったでしょ‼︎」

 

ジャッジメントの背部ビーム砲の射撃でシールドが弾き飛ばされるフリーダム

すれ違い様にジャッジメントの左足を切り落とすフリーダム

 

「な⁉︎」

「ダメなんだ!憎しみに囚われたまま戦ったら、君が傷つく!それだけは!」

「傷つく、だと・・・ふざけるななぁ‼︎!アレ以上の傷など無い‼︎私を侮辱する気‼︎?」

 

キラの言葉はエリスに届かず、エリスの頭には怒りだけが込み上げていた

 

ジャッジメントがフリーダムに向けてフルバーストする

ビームサーベルの二刀流で切り払うが、左翼が傷つくフリーダム

 

「クッ、エリス・・・」

「アンタはムカつく奴の親族だけど同じ被害者だから境遇に同情した。けどここまでね!あの一言は取り消しなさい‼︎私の傷はもう、癒える事は無いんだから‼︎!」

「そこ!」

 

激昂してフリーダムに突撃するジャッジメントの顔に蹴りを入れるサンシャイン

 

「グゥ⁉︎セナ‼︎アンタまで‼︎」

 

完全に頭に血が昇っているエリスと未だに勝ち方が見えないクルーゼの新型

このまま戦ってもジリ貧だと思ったセナが、一か八か賭けに出る事にした

 

「作戦変更よキラ!このまま戦っても埒が明かない!」

「どうするのセナ?」

「敢えて二手に別れる。そしたらアッチも別れる筈よ。サンシャインもフリーダムもザフトは放っておけないからね」

「分かった。僕はエターナルの方に向かうよ」

「ええ・・・私はクサナギの方に行くわ」

「分かった、行こう!」

 

二手に別れるフリーダムとサンシャイン

 

「な、別れた⁉︎どういうつもり!」

「落ち着けエリス」

 

一度深呼吸をするエリス

 

(まさかこんなに心が乱れるなんて思わなかった。こんな感情が、まだ私に残っていたなんて・・・)

「おそらくだが、私達二人相手は無理だと判断したんだろう」

「けどどうするの?アイツらの策に乗る気?」

「いや・・・狙うのは初めから一人。そうだろう?」

「ええ、そうね」

 

元々サンシャインを確実に倒す為にわざわざ二人で来たのだ。あちらが勝手に別れてくれるなら好都合

 

プロヴィデンスとジャッジメントがサンシャインを追いかけていく

背後を振り返り追ってくる事を確認するサンシャイン

 

「狙い通りね」

(やはりサンシャインを倒しに向かうと思っていた。あの二人以外ならキラは負けない。ならやる事は一つだけ)

 

振り返ってシールドビーム砲をプロヴィデンスとジャッジメントに撃つサンシャイン

 

「何⁉︎」

「ほぅ、一人で戦うのか?」

 

プロヴィデンスのドラグーンの射撃を躱わすサンシャイン

 

「そっちも余裕はないんでしょ?だから脅威を無くしたくて私を狙う!違う?」

 

ビームサーベルでプロヴィデンスに切り掛かるサンシャインだがシールドで防がれる

 

「なるほど!よく分かっているじゃないか!」

「けど、舐められたものね。私達二人に勝てるとおもってるの?」

 

確かに二人は強い。だからこそここで抑えないとみんながやられる。それだけは避けたかった。もうこれ以上、誰かに死んで欲しくない

 

セナのSEEDが発動する

シールドビーム砲でドラグーンを二つ撃ち落とすサンシャイン

 

「な⁉︎」

「これ以上はやらせない!もう誰もやらせはしない‼︎」

 

ジェネシスの前に辿り着いたクサナギとジャスティスとストライクルージュ

 

「ローエングリン、撃て!」

 

ローエングリンでジェネシスを撃つが、弾かれる

 

「な⁉︎」

「厄介な・・・」

「なら、ヤキン・ドゥーエに突入してコントロールを奪う」

 

ミーティアをパージするジャスティス

 

「時間が無い。行くぞ」

「うん」

「クサナギも向かう!後は任せてくれ」

「分かりました。エターナル、聞こえるか?」

「聞こえています、ですが・・・」

「これしか無い。手伝ってくれ」

「エターナル!」

 

フリーダムがエターナルの元に辿り着く

 

「キラ⁉︎」

「アスラン、話しは聞いたよ。僕達が囮になる。中は任せたよ」

「ああ、任せろキラ」

 

フリーダムとエターナルがヤキン・ドゥーエに砲撃をする

 

「来るぞ!」

「僕が前に出る!」

「キラ、でもシールドが!」

「大丈夫、僕は死なない!」

(帰ると約束したから・・・だから!)

 

左手にビームサーベルを持ち、防衛をするジン達の頭部を切り落としていくフリーダム

 

「よし、行くぞカガリ!」

「ああ、私達で壊すぞ!」

 

ジャスティスとストライクルージュと数機のM1アストレイがヤキン・ドゥーエの中に侵入する

 

「アスラン達は入った様だな。あとはこっちがなるべく敵を引き受けるだけだ!」

「フリーダム、コレを受け取れ!」

「ミーティア⁉︎ジャスティスの?」

「今は君しか使えないだろ?」

「了解です」

 

ミーティアを装備してフルバーストするフリーダム

多くのザフトのモビルスーツを戦闘不能にしていく

自分がさっき来た道を見直すがどちらも追ってくる気配を感じなかった

 

「どっちも来ない?セナの方に・・・くっ、僕が来るまで、耐えてくれよセナ!」

 

ドラグーンを避けながら一つ一つビームライフルで撃ち落とすサンシャイン

 

「これ以上は!」

 

ビームソードガンで切り付けるがシールドで防ぐサンシャイン

 

「アンタは・・・アンタは‼︎」

「貴女達が壊したい様に、私達はこの世界を守りたいの!そう、誓ったの‼︎」

 

ウズミに託された思いがセナを突き動かす。だがそれは自分だけではない、共に戦ってきた仲間も同じだから。だからこそ、どんな状況でも諦める事は考えなかった

 

「だが、人は変わらない!同じ種だとしても、人は簡単に傷つける!君も見てきただろ‼︎」

 

ドラグーンの一斉掃射でサンシャインを狙うが、バックパックで吸収される

 

「それだけじゃない!ナチュラルもコーディネイターも関係なく手を取り合えた‼︎憎しみ合うだけじゃない、譲れないものの為に戦う人が居た。戦いを避けたい人が居た。戦争を終わらせて、明るい未来を望む人が居た‼︎」

「その果てがアレだよセナ‼︎あの兵器で!行き過ぎた力で!何を守る気だ‼︎」

 

シールドから大型ビームサーベルを出して切り掛かるプロヴィデンス

すれ違い様にプロヴィデンスの左腕を切り落とすサンシャイン

 

「ラウ⁉︎」

「この!」

 

ドラグーンで囲みながらの射撃を紙一重で躱し、撃ち落としていくサンシャイン

 

「まだ、この世界に守る価値はある!私が証明してやる!」

「何をよ‼︎」

 

サンシャインに向けてビームソードガンの二丁拳銃を撃ちまくるジャッジメント

ビームサーベルで切り払いながら近づき蹴りを入れるサンシャイン

 

「アァ⁉︎」

「たとえ絶望ばかりだとしても、私が照らしてみせる!私は、太陽の少女だから‼︎」

(どんなに辛くてもやり直せるって、エリスに教えてやるんだ!そんな辛そうなエリスの顔は、見ていられないから)

 

「無駄だ‼︎最早止める術など無い‼︎」

「そんな事無い!核ミサイルはもう無い!後はアレを壊せば良いんでしょ?」

 

ビームサーベルでジェネシスを指し示すサンシャイン

 

「それこそ無理よ。戦艦のローエングリンですら、簡単には壊せないのよ。破壊を諦めて奴らはコントロールを奪いに行ったのだから」

「へぇ、つまり、味方は巻き込む心配は無いって事ね?」

 

エリスの言葉に不敵な笑みを浮かべるセナ

 

「何を・・・まさか!」

「その、まさかよ‼︎」

「やらせん‼︎」

 

ビームライフルで狙い撃つプロヴィデンスを躱し、ジェネシスに向かうサンシャイン

 

「やらせない‼︎」

 

先回りしてビームソードガンの二刀流で襲い掛かるジャッジメント

 

「セナ!アンタはここで!」

「私は負けない!負けられないのよ‼︎」

 

ビームソードガンの斬りつけをギリギリで躱し、ビームサーベルでジャッジメントの両腕を切り落とすサンシャイン

 

「な⁉︎嘘、でしょ・・・」

「そこ!」

 

体を回転させ、勢いを利用してジャッジメントの背部ビーム砲を切り落とすサンシャイン

 

「私が、負けた・・・」

「エリス⁉︎」

 

ジャッジメントを戦闘不能にしたサンシャインの、セナの強さに改めて驚かされるクルーゼ

 

「やらせはせん‼︎」

 

サンシャインの行く手をドラグーンで足止めするプロヴィデンス

シールドで防ぎつつ、躱しながら進み続けるサンシャイン

 

「いつかは、やがていつかはと!そんな甘い毒に踊らされ、一体どれ程の時を戦い続けてきた‼︎」

「クルーゼさん‼︎貴方も分かってる筈でしょう?人はそんな人ばかりじゃないって」

「なんだと⁉︎」

「だって、貴方が居る!エリスが居る!人の痛みを知る貴方達だから!人の気持ちが分かる貴方達だから‼︎出来る事があったでしょうに‼︎」

 

エリスの顔が思い浮かぶクルーゼ

 

「私は・・・私には‼︎もう無いのだよ‼︎信じるものなど‼︎」

「そんな事!」

 

ヤキン・ドゥーエ内でジェネシスの発射準備が進められている

 

「照準入力開始!目標、北米大陸東南地区!」

 

まさかの発言に戸惑うザフト兵一同

 

「何をしている!急げ!これで全てが終わるのだぞ!」

「議長。この戦闘、既に我らの勝利です。撃てば地球上の全ての生物の半数以上が死滅します?もうこれ以上の犠牲は」

 

パトリックに撃たれるザフト軍将校

 

「奴らが・・・敵がまだそこにいるのに、何故それを撃つなと言う?撃たねばならんのだ‼︎撃たれる前に‼︎敵は滅ぼさなければならん、何故それが分からん‼︎」

 

ジェネシスを発射させようとするパトリック

 

「議長!射線上にはまだ我が軍の部隊が!」

「勝つ為に戦っているのだ‼︎皆!覚悟はあろう‼︎」

「議長!」

 

常軌を逸したパトリックの行動に戸惑うザフト兵達の中で、撃たれた将校だけが、パトリックの凶行を止める為に拳銃の引き金を引いた

 

アスラン達が突入した時には、パトリックは撃たれていた

 

「な⁉︎父上⁉︎」

 

逃げ出すザフト兵の中を進み、パトリックに駆け寄るアスランとカガリ

 

「父上!」

「・・・撃て、ジェネシ、我らの世界をま、も、る・・・」

 

息を引き取ったパトリック

最期まで彼はナチュラルを恨み続けていた

 

「父上!クッ・・・」

「アスラン・・・」

 

基地内にアラームが上がり、タイムリミットが画面に表示される

 

「な⁉︎」

「アスラン?」

「ヤキン・ドゥーエの自爆シークエンスに、ジェネシスの発射が連動している⁉︎」

「ええ⁉︎」

「クソ!」

 

自爆を止めようとキーボードを撃つが、止まらない

 

「クゥ!こんな事をしても、戻るものなど何も無いのに!」

「どうするんだアスラン?」

「とにかく脱出だ!」

 

ジェネシスを視界に捉えるサンシャイン

 

「見えた!コレで」

「ふふ、ふはははは」

「クルーゼさん⁉︎」

「どのみち私の勝ちだ!ヤキン・ドゥーエが自爆すればジェネシスも撃たれる‼︎」

「嘘でしょ⁉︎」

 

振り返ってヤキン・ドゥーエを見たサンシャインが脱出するザフト軍の姿を確認する

 

「君達の頑張りも無駄だった訳だ‼︎この一撃で地は焼かれ、涙と悲鳴が新たなる争いの火種となるのだ‼︎」

「そんなの・・・させない‼︎まだ手は残っている‼︎」

 

ジェネシスに向かうジャスティスとストライクルージュ

 

「どうする気だアスラン?」

「内部でジャスティスを核爆発させる」

「ええ⁉︎」

 

ジェネシス内部に入るジャスティスとストライクルージュ

 

「内部から壊す気か?させるか‼︎」

「やらせないのはこっちよ‼︎」

 

ドラグーンとビームライフルの一斉射撃を躱して行くサンシャイン

 

「自分達で蒔いた種だ‼︎ここで潔く滅びろ‼︎」

「まだそんな事を!そんなに人が信じられないんですか?」

「それだけの業‼︎重ねてきたのは誰だ‼︎!」

「これで終わりになんかさせない‼︎まだ人はやり直せる筈だよ!」

 

サンシャインがビームライフルでプロヴィデンスのビームライフルを撃ち落とす

 

「グゥ⁉︎」

「私達はまだ、人を信じているから!だから終わらせたく無いんだ‼︎」

 

ジェネシス内部を進むジャスティスとストライクルージュ

 

「おいアスラン!そんな事をしたら、お前は!」

「それしか方法が無い!お前は戻れ」

「アスラン!」

「駄目だ!」

 

ファトゥムを切り離してストライクルージュを足止めするジャスティス

 

「アスラン⁉︎」

 

ジェネシスの中枢部に辿り着くジャスティス

自爆コードを入力するアスラン

 

「コレで良い、これで救えるのなら俺は・・・」

 

父の遺恨を無くす為、覚悟を決めたアスラン

このまま死んで償おうとした時、ストライクルージュが駆け寄って来た

 

「アスラン‼︎」

「カガリ⁉︎なんで?」

「駄目だ、お前‼︎逃げるな‼︎死んで償おうとか言うな‼︎生きる方が戦いだ‼︎」

「な⁉︎カガリ・・・」

「来い!アスラン‼︎」

「俺は・・・」

 

ジャスティスから降りてストライクルージュに乗り込むアスラン

引き返すストライクルージュ

 

「俺は、まだ生きていて良いんだな・・・」

「当たり前だ!もうこんな馬鹿な真似はやめろよな!」

「そうだな・・・ごめん、ありがとう」

 

プロヴィデンスが残ったドラグーンで最後の抵抗を続ける

 

「そんなの!」

 

躱してプロヴィデンスに近づき左腕を切り落とすサンシャイン

 

「グゥ⁉︎」

(やはり強い・・・これが、セナの力・・・いや、本当に負けているのは力じゃなく)

 

サンシャインの後ろからドラグーンで頭部を狙い撃つが、頭部を傾けて回避される

 

「どれだけ貴方が否定しても!エリスが憎んでいたとしても!それでも‼︎守りたい世界なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

残りのドラグーンをシールドビーム砲で全て撃ち落とし、ビームサーベルをプロヴィデンスの腹部の右側に突き刺すサンシャイン

 

「・・・私の負け、の様だな」

 

敗北を認めるクルーゼ。だがその顔はどこか満ち足りていた。まだこの世界には信じてみたいものがあると知らされたから

 

「私の負けだ。止めを刺せ、セナ」

「クルーゼさん・・・そこで見ていて下さい」

 

シールドとバックパックを合体させ、ジェネシスに向けるサンシャイン

 

「出力4倍!440%!これで、壊れろぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

内部からの核爆発と外部からのプロミネンスカノンで崩壊するジェネシス

 

「そうか、その為にシールドのそれを使わなかったのか・・・つくづく恐ろしい才能だよ、君は・・・」

「クルーゼさん、まだ動けますよね?コクピットも動力部も避けた筈です。こちらに来て下さい」

「・・・私を助ける気か?」

「ええ、貴方と色々話したい事もありますから」

「ふっ、全く・・・ゴフッ⁉︎」

 

口から血を吐き出すクルーゼ

 

「クルーゼさん⁉︎何があったんですか⁉︎」

「チッ、こんなところで・・・限界とは、な・・・」

「クルーゼさん!速くこっちに!医務室に連れて行きます!」

 

さっきまで殺し合いをしてたはずの相手を必死に助けようとするセナを見て、安堵するクルーゼ

 

(この子ならきっと、こんな悪意だらけの世界を変えてくれると、自分達みたいな被害者が居なくなる世界を作れると、信じれるかもな・・・)

 

「セナ、最期のお願いだ。私を撃ってくれ」

「出来ませんよ!そんな事!」

「どのみち私はもう終わる。分かってしまうんだ。だからせめて、死に方くらいは選びたい」

「ダメ‼︎ラウ‼︎」

 

エリスが通信で必死に呼びかける

その顔は悲痛に満ちており、顔は涙でびしょびしょに濡れていた

 

「嫌‼︎嫌よ‼︎そんなの、嫌‼︎ラウ‼︎お願いだから死なないで‼︎セナも助けてよ‼︎」

「エリス・・・」

「君はエリスの友達だったな、私が死んだ後、エリスの事を頼む・・・私の、唯一の・・・愛した人だから」

「クルーゼさん・・・ずるいですよ、それ」

 

半壊したプロヴィデンスにシールドビーム砲を向けるサンシャイン

 

「知らなかったのか?大人はずるいのさ。そして卑怯で・・・見栄ばかり張ろうとする。私もそうさ。エリスには、情けないところは見せたく無いからな」

 

仮面が外れたクルーゼの目に涙が浮かんでいた

 

「どうせ無理だと諦めた癖に、いざその時が来たら怖くなるとはな・・・嫌だな、本当はもっとあの子と色んな事を・・・」

「・・・クルーゼさん、一つ質問良いですか?」

「なんだ?手短に頼む」

「・・・生まれ変わりってあると思いますか?」

「生まれ変わり?そんなの」

「私はあると思いたいです。だって、そしたらまた会えるんですよ、私達。その方が楽しく無いですか?」

 

涙が溢れない様耐えながら優しく語りかけるセナ

 

「・・・そうだな、私も・・・そっちの方が、楽しそうだな・・・」

「良かった、同じ考えで・・・私達、きっと来世でも仲良く出来ますよ」

「ああ、その時を楽しみにしているよ」

「うん・・・さよなら。またね、クルーゼさん」

 

シールドビーム砲でプロヴィデンスのコクピットを撃ち抜くサンシャイン

一撃で焼き切り、苦痛もなく旅立っていったクルーゼ

 

「・・・必ず、会いに来て下さい、クルーゼさん」

「何が、またねよ・・・」

 

サンシャインの元に駆けつけたジャッジメント

 

「エリス、その・・・」

「話しかけるな‼︎」

「え⁉︎」

 

今まで敵対した時とは比べものにならない程の殺気を込めるエリスに戸惑うセナ

 

「何よそれ‼︎まだ私は何も言えてない‼︎お別れも‼︎好きの一言も‼︎」

「エリス・・・」

「アンタだけは絶対に許さない・・・私の一番大事なものを奪ったお前だけは‼︎この、バケモノ‼︎!」

「え・・・」

 

恨み言を一方的に突きつけて去るジャッジメント

 

「セナ!」

「大丈夫セナ?」

 

右腕や羽が壊れたフリーダムとフェイズシフトダウンしたストライクルージュがサンシャインに近寄る

 

「・・・キラ、カガリ・・・アスランは?」

「俺ならここだ」

「そう・・・」

 

恐ろしさを感じる程に冷静なセナの声に少し戸惑いを感じるキラとカガリとアスラン

 

「セナ?」

「大丈夫か?なんかいつもと感じが」

「これで、終わったんだよね・・・私達、やっと戦争を、止められたんだよね」

「あ、ああそうさ。止められたんだよ、私達」

「じゃあやっぱりあっていたのかな・・・私たちの行動、でもエリスには嫌われて・・・」

「セナさん!大丈夫?」

「セナ!無事ですか?」

 

アークエンジェル、クサナギ、エターナルもサンシャインに近寄る

 

「みんな・・・無事?いや、フラガ少佐が・・・」

「それは・・・でも私達は終わらせられたのよ、戦争も」

「お疲れ様ですセナ。速くお戻りになって下さい」

「そうだね、行こうセナ」

 

フリーダムとストライクルージュが帰艦しに向かう

 

「貴方も、最後までありがとうね」

「借りを返しただけだ・・・その、こちらこそありがとう。ザフトの暴走を、止めてくれて」

「なんだよ、素直じゃないな」

「うるさい!」

「デュエル・・・」

 

アークエンジェルの近くにストライクのビームライフルとシールドを装備したデュエルを見つけるサンシャイン

避難民を乗せたシャトルが撃ち抜かれた時とストライクがローエングリンを防いで爆散した光景がよぎり、怒りが込み上げるセナ

 

「なんで、お前が・・・ソレを持っている‼︎」

 

デュエルに向けてシールドビーム砲を撃つサンシャイン

 

「な⁉︎」

 

咄嗟にシールドで防ぐが弾かれるデュエル

無防備なデュエルを蹴り付けて近くの隕石に叩きつけるサンシャイン

 

「グゥ⁉︎」

「セナ⁉︎」

「セナさん、貴女、何を?」

「コイツだけは許せない、コイツだけはぁぁぁぁぁ‼︎」

 

デュエルを踏みつけて押さえてシールドビーム砲を向けるサンシャイン

 

「急になんなんだコイツは!」

「セナさん!もう終わったのよ!だからやめなさい!」

「セナ!どうしたんだよらしくない!」

「どうして急に・・・何があったのですか、セナ?」

 

突然のらしくない行動に戸惑いながらもセナに声を掛けるマリュー達

 

「そういえばみんな知らないんだっけ。マリューさん、アークエンジェルが大気圏突入をした時の事、覚えてる?」

「え?ええ、もちろんよ」

 

ハルバートン提督が命をかけて降ろしてくれた時の事を、忘れられる筈が無い。それは自分だけじゃ無いとマリューは思っていた

 

「じゃあ、避難民を乗せたシャトルがコイツに撃ち抜かれた事は知ってますか?」

「え⁉︎」

「何⁉︎」

「なんだと⁉︎アレは・・・まさか、あのシャトルか!」

 

あの日自分が撃ったシャトルについて思い出すイザーク

もう取り返しのつかない事をしてしまった事を悟ってしまう

 

「私はあの時、プロトに乗っていた。この意味、分かるよね?」

「・・・そうか、やけにあの時から俺を狙っていたのはそういう・・・」

「あの避難民は最初はアークエンジェルが救助してね、ようやく争いから離す事が出来るところだったの。まだ小さい子供もいた。私やキラに、ありがとうって、お礼に紙で作った花を送ってくれた優しい子だった・・・それをお前は‼︎」

 

デュエルをもう一度踏み付けるサンシャイン

今の一撃でフェイズシフトダウンするデュエル

 

「やめてくれセナ!イザークは、そいつは知らなかったんだ!許してくれとは言えねーけど、こんなところで死なせたく無いんだ!」

「ディアッカ・・・いや、構わん。ここで殺せ」

「イザーク⁉︎何バカな事を」

「元々バカをやったのは俺の方だ。だが約束してくれ。ここで俺を殺して、それで終わりにしてくれ。もうこんなのはたくさんだ・・・」

「・・・そう」

 

デュエルの頭部をシールドビーム砲で撃ち抜くサンシャイン

更にビームライフルで両腕を撃ち抜く

 

「な、なぜ?」

「私が倒したいのはデュエルよ。こんだけボロボロなら、もう使えないでしょ?」

「お前・・・」

「勘違いしないで。お前を許したわけじゃない。けど憎しみに囚われたまま戦わないって、そう決めちゃったから・・・」

 

先程と打って変わり、落ち着いた声のセナ

デュエルから足を離し、立ち去ろうとするサンシャイン

 

「次戦場で会ったら容赦しない。覚えておいて」

「・・・待ってくれ」

「何?今更お前と話す事なんて」

「イザーク・ジュールだ」

「・・・なんで自己紹介?」

「お前が相手を間違えない為だ・・・」

「・・・そう、できれば二度と会いたくないわね」

 

サンシャインが飛び立つ

様子のおかしいセナに困惑する一同

 

「セナ・・・」

「ど、どうしたんだよ、セナ」

「別に何も・・・ただ、疲れちゃった。そんだけ」

 

無傷のサンシャインと違い、セナの心はもう取り返しのつかないところまで壊れていた




SEED編これにて終了です。まさかのビターエンドですね。まぁ続編がある事前提の曇らせエンドなのですが・・・
 クルーゼは本家と違い、エリスという心を許せる相手がいたが故に本家よりは穏やかになれたのだと思います。だからセナの事を認め、託す事が出来たのだと思います。
 エリスはとにかく怒りの強いキャラでした。そして本編開始時点で心が壊れているので、自分はただの人間じゃないとどこか達観しつつも溢れる怒りを抑えられないキャラとしています。ただエリスはここ以降で良くも悪くも人間になっていきます。
 セナは普段から明るいキャラでしたが心の深くで傷ついていて、それでもと進み続けました。その果てが知り合いを自分の手で殺す事と友達にバケモノ呼ばわりの結果となり、遂に壊れてしまいました。だが、無傷で戦い抜いたサンシャインとそのパイロットはこの世界では伝説的な存在となってしまいます。それがどの様な展開となるのか、DESTINY編までお楽しみに
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