スカンジナビア王国の領海に潜って潜伏しているアークエンジェル
ブリッジに集まってニュースを見るキラ達
「毎日気の滅入るようなニュースばかりだねぇ。なんかこう、もっと気分の明るくなるようなニュースは無いもんかねぇ?」
「水族館でシロイルカが赤ちゃんを産んだとかそういう話?」
「いや、そこまでは言わんが」
「しかし、なんか変な感じだな。プラントとの戦闘の方はどうなっているんだ?」
最近は地球各国で反乱が起こり、連合側の内部崩壊のニュースばかりだった。ユニウスセブンが落下し、世界中で甚太な被害が出て復興すらままならない地域もあるのに、プラントにケチをつけて戦争を仕掛ける連合のやり方についていけない国は少なく無かったからである。
「プラントはプラントでずっとこんな調子ですからね」
ミーアのライブの映像が流れてくる
「勇敢なるザフト軍兵士の皆さーん、平和の為、私達も頑張りまーす。皆さんもお気をつけてー」
「・・・皆さん元気で楽しそうですわね」
少しだけ含みのある言い方をするラクス
「これも、良いのか?このままにしておいて」
「そりゃあ何とか出来るもんならしたいんだけどね・・・だが下手に動いたらこっちの居場所を知られるだけだ。そいつは現状あまり上手くは無いだろ?匿っているスカンジナビア王国に対しても」
「ええ、ですね」
「だがいつまでもこのまま潜ってばかりは居られないだろ。オーブの事だって私は」
「でも、今はまだ動けない。でしょ?」
セナがブリッジに上がってくる
「うん、僕達はまだ何も分かっていないんだ」
「そうね。ユニウスセブンの落下は確かに地球に強烈な被害を与えたけど、その後のプラントの姿勢は真摯だったわ。難癖の様に開戦した連合国がバカよ」
「ブルーコスモスでしょ、どうせ」
セナが冷たく言い放つ
「そうね。でもデュランダル議長はあの信じられない第一波攻撃の後もバカな応酬はせずに市民から議会までみんな宥めて最小限の防衛戦を行っただけ。どう見ても悪い人じゃないわ・・・そこだけ聞けば」
「実際良い指導者だと思う。デュランダル議長は。というか、思っていた。ラクスの暗殺とこの件を知るまではな。アスランもそう思ったからこそプラントへ行くと言い出したんだし」
「じゃあ誰がラクスを殺そうとした?そしてこれじゃあ僕には信じられない、そのデュランダルって人の事は・・・」
ミーアの映像を睨みつけるキラ
「それが政治といえばそうかもしれんがな・・・」
「知らない筈は無いでしょうしね、これ」
マリュー達もミーアの方に視線を向ける
「なんだか、ユーラシア西側の様な状況を見ているとザフトに味方して地球軍を討ちたくなっちゃうけど・・・」
「お前はまだ反対なんだろ?」
「ええ」
「けど、前みたいに両軍とやり合うだけの戦力は無いしねぇ・・・」
「あれは、もう二度としたく無いわよ」
「俺もさ・・・あんなのは一度で十分さ」
以前の三隻同盟の頃を思い出すマリュー達。あの頃は誰もが先が見えず必死だった。その頃と比べると人も機体も少なくなっており、囲まれたらあっという間に落とされる未来しか見えなかった
「でも、こうしてじっとしてるのも性に合わないわね・・・そういえばキラ、足は大丈夫なの?」
「うん、もう大丈夫だよ」
「治るの速いわねぇ。少し羨ましいわ。私は治るのが遅いから」
「そんな状態でも戦って勝ってしまうんだから恐ろしいものだよ」
「そうね、まさかあんな風に負けるとは思わなかったしね」
砂漠での激闘を思い出すバルトフェルドとアイシャ。あの頃は敵同士で戦うしか無かったが、今はこうして同じ艦で共に暮らしている事を喜んでいた。
「キラ。治ったならフリーダムには乗れるよね?」
「え、うん・・・でも何をするの?」
「ちょっと訓練付き合ってよ。モルゲンレーテからシュミレーター持って来てたでしょ?少し肩慣らししたくてさ」
「良いよ。僕も久しぶりに乗るだろうし」
「おお、セナとキラの対決か。そういえば初めてだな」
「そうね・・・どっちが勝つのかしらね?」
「私はキラだと思いますわ」
「私は・・・セナかな。セナは最近乗ってたし」
セナとキラのどっちが勝つのかで盛り上がるカガリ達
「僕達よりも楽しそうにして・・・」
「ふふっ」
「どうしたの?どこに笑う要素が」
「だって、こんな感じ久しぶりでさ。あの頃には嫌な記憶もあるけど・・・こうして下らない話しをしてた時は楽しかったなって」
少しだけ微笑むセナ
「セナ・・・そうだね」
「よし、負けた方が後で艦内全部を清掃をするって事で」
「ええ⁉︎聞いて無いよ!」
「今決めたもん」
「ふふ、それ良いわね。助かるわ」
「これは負けられないな、キラ」
「ちなみに予想外した人も連帯責任ね」
「「「ええ⁉︎」」」
全員がセナの方を振り向く
「そりゃあ勝手に勝者予想なんてするんなら、これくらいの賭けはしないとね」
「そうね・・・まぁ予想しないという手もあるから」
「いや、どうせなら全員強制参加にしましょうよ。その方が盛り上がるでしょうし。今だけは立場とか関係ないですからね。艦長だろうと国の代表だろうと負けたら全員掃除するんですからね」
「嘘だろ・・・なんてこった」
「そういえばこんな事もあったよ・・・あの地獄の特訓を思い出す」
「あの頃経験した中でもトップクラスにきつかったかもな・・・」
「あの時こんな感じだったのね・・・」
「キラ、私はキラが必ず勝つと信じておりますわ」
「ラクス、それ逆にプレッシャーになるかも・・・」
ミネルバの自室でアスランに聴取するエリス
「・・・だから俺はアイツに同じ思いをさせたくなくて、力の意味を考えて欲しいと思ったんだ。けど、アイツなんも聞いてくれなくてな・・・」
「・・・大体分かったわ。とりあえずシンの態度はそうだけどアスランにも問題があるわね」
「え?」
自分にも問題がある事を分かっていないアスランに少しだけドン引きするエリス。そんなんだから今までイザークに目の敵にされていたと気づかないのかと内心キレそうになるのを我慢して話しを続けるエリス。
「アンタねぇ、シンがいきなり殴ってきた奴の言葉を素直に受け取ると思うの?いやシンじゃなかったとしても分からなくてあんな態度にもなるわよ。そりゃあアンタの言う事聞くとかどうとかじゃないわよ」
「そうなのか・・・そこまで難しく言ってたつもりも無いんだが」
「それはアスランからしたらでしょ?シンが武器すら持ってない敵を撃った事に対してって言わないとわけ分からないわよ、私もレイ達もシンにも」
「そうか・・・」
「まぁ私からそれとなく伝えておいて上げるから、シンに会ったら殴った事を謝りなさい。それでこの話しは終わりにしなさい」
「な⁉︎だがしかし」
「そうでもしないとまた揉めるわよ、アンタ達は。正直に言うと私もアンタの言い分は納得してないからね」
エリスの言葉に少しだけ驚くアスラン
「エリスまで・・・アレが正しい事だとでも言うのか?」
「少なくともザフトとして敵を撃った。それは間違い無いでしょ。たとえモビルスーツに乗っていようがいまいが、そこに変わりは無いわ。それにアイツら逃したらまた基地作って攻められるかもしれないのよ。戦略的にはシンはいい働きをしたと思うわ」
「だが!それではまたあの時と同じだ!」
少し熱くなってしまうアスラン。その様子を冷めた目で見つめるエリス
「なんのために俺達は戦争を止めたんだ!これでは・・・」
「アンタ、それ次に私の前で言ったらただじゃぁ済まさないわよ」
「え?」
アスランに詰め寄るエリス
「エリス?」
「私はナチュラルを憎んでいる。アンタの父親がジェネシスを地球に向ける事を良しとするくらいにはね。なんでか分かる?」
その一言でアスランは顔を曇らせる。父の話しが出た事もだが、エリスの過去をキラから聞いて知っていたからだった。
自分達の想像もつかない様な酷い扱い、犯され殺されかけた恐怖と絶望はエリスにしか分からない、分かったと言ってはいけないものだった。
「私はナチュラルをたくさん殺したい、それがザフトに入った理由の一つよ。けどアンタらのせいでそれを悪にされた。その上アンタらのせいでラウは、殺された。私の保護者で、上司で、家族で、愛した人をアンタらは殺したのよ。そんなの一生許す筈無いでしょ?」
「エリス・・・」
「アンタも分かるでしょ?復讐心は強い力を生む。強い理由があれば人は戦えるのよ。けど殺し合いは悪いからって怒りの感情をを否定されるのは酷い事だと思うわ。辛い事があったから、許せない事があったからなのにそれを忘れろなんて一方的に押し付けるなんて、身勝手過ぎないかしら?」
アスランから離れるエリス
「前から思ってたけど、アンタは人の気持ちを無視して一方的に自分の意見を押し付けてくるわよね。今のカガリもそうよ。そんな奴の言う事なんか、聞きたく無いわよ」
「エリス・・・ならお前は今何の為に戦っているんだ?今のエリスは、前と違う気がする。以前程恨みの感情が無い様に俺は見えるぞ」
「そうかもしれないわね・・・アスラン、シンが酸っぱいものが苦手なの知ってる?」
「は?」
突然話しの方向が変わり理解が追いつかないアスラン
「シンはね、苦手なものが多いのよ、キノコに貝、あとナスも苦手だったわね。だから嫌いなものを食べたくないから自分で料理を覚えて好きな物を食べれる様にしてたわ。それがまた美味しいのよね」
「あ、えっと・・・それが何だ?」
「それにああ見えて読書が趣味なのよシンは。意外と難しい本とか読んでるし、オススメの本とかもすぐに教えてくれるのよ」
「いや、だからなんでシンの話しが出てくるんだ?」
「・・・まだ分からないの?鈍いわね。今の私には怒りや憎しみだけじゃないからよ。ラウ程じゃないけど、家族って呼びたくなるくらいにはシンとマユには絆されたのよ」
エリスが心から楽しそうにしているのをアスランは初めて見たのだった。シンの事を語るエリスの顔には久しく見ていなかった笑顔があった。
「そう、だったのか・・・」
「アンタらはオーブで何があったかは知らないけど、あんな下らない理由で私はまた家族を失いたくない、それだけよ。
じゃあ私はシンのところに行ってくるわ。あとは好きにすれば良いわ」
「え、ああ」
部屋を出て解散するアスランとエリス
マハムール基地に到着するミネルバ
「入港完了。各員速やかに点検、チェックの作業を開始の事。以降別命あるまで艦内待機。シルファ隊長とアスランさんはブリッジへ」
「げっ、マジか・・・シン、大丈夫かな?なんか拗らせてないと良いんだけど」
格納庫でインパルスの整備を確認しているシンの目つきは悪く、明らかに不機嫌を装っていた
「全く。何があったか知らないけど、いつまでも引きずらないでよね。ガキっぽ過ぎるわよ、そんなの」
「・・・別に、何も無いし」
そっぽを向くシン
「アンタねぇ・・・そりゃあ確かにアスランさんもいきなりだとは思うけど、何か理由があるんでしょ?それを聞いてからでも」
「何にも言わないのはあっちだ。その癖訳分かんない事ばっか・・・何なんだよ」
前回の戦いで助けた現地住民の喜ぶ顔を思い出すシン
「・・・オレは間違っていない、あの人達を助ける事の何がいけないんだよ・・・」
「あの人達?何それ?」
「だから・・・いや言わない。どうせオレはヒーローごっこやってるガキですよ」
「ちょっと!いつまで引きずるのよもう!」
シンとルナマリアのやり取りを遠目から見ていたマユとレイ
「あれは重症だね・・・」
「重症だな・・・マユはあの時インパルスの様子は見てないのか?」
「うん。ガイアに襲われて近くの浜辺に着地したのは知ってるけど、その後奥に行ってからは知らない」
「そうか。だがシンが自分に非がないと意地になるのは珍しいな」
「そうなんだよね。少なくともお兄ちゃんは自分に問題が無いか一度顧みてから噛み付くタイプだから・・・よっぽどだよ」
マハムール基地内に案内されたタリア達
「状況は大分厳しそうですわね、こちらの」
「ええ。流石にスエズの戦力には迂闊に手が出せませんでね。どうしても落としたければ前の大戦の時の様に軌道上から大降下作戦を行うのが一番なのですが、何故かその作戦は議会を通らないらしい」
「こちらに領土的野心が無いと言っている以上、それは出来ないってことかしらね?」
「いたずらに戦火を拡大させまいとする今の最高評議会と議長の方針を私は支持していますが・・・」
ザフトの中にはデュランダルの様に戦火を拡大させたく無いと考える兵士は少なくない。以前の様な血を流すばかりの戦い方ではいけない、そう考えを改める人は増え出していたのだった。
「だが、こちらが大人しいのをいい事にやりたい放題もまた困る」
「と言うと?何かあると言う事?スエズの他に」
「地球軍は本来ならこのスエズを拠点に一気にこのマハルームと地中海の先、我らのジブラルタル基地を叩きたい筈です。だが今はそれが思う様に出来ない。理由はここです」
ヨアヒムがユーラシア西地域を指差す
「インド洋、そしてジブラルタルがほぼこちらの勢力圏である現在、この大陸からスエズまでの地域の安定は地球軍にとっては絶対です。でなきゃ孤立してしまいますからね、スエズが。
なので連中はこの山あい、ガルナハンの火力プラントを中心にかなり強引に一大橋頭堡を築き、ユーラシアの抵抗運動にも睨みを利かせてかろうじてこのスエズまでのラインの確保を図っています。
まぁおかげでこの辺りの抵抗勢力軍はユーラシア中央からの攻撃に晒され南下もままならずとかなり悲惨な状況になりつつありましてねえ」
「何それ。同じナチュラル同士でこれとは・・・相変わらずね、連合は」
「しかし逆を言えば、そこさえ落とせばスエズへのラインは分断でき、抵抗勢力の支援にもなって間接的にでも地球軍に打撃を与える事ができると、そういう事ですよね」
「ほぉ」
アスランの読解力に関心するアーサー。エリスも内心、関心していた。どれだけ精神面が不安定でも、最低限仕事してくれるアスランに以前から頼りにしていた。そのアスランが戻ってきた事を心の中ではありがたく思っていた。
「ま、そういう事だ。だが向こうだってそれは分かっている。となればそう簡単にはやらせてはくれないさ。こちらからアプローチ出来るのは唯一この渓谷だが、当然向こうもそれを見越していてね。ここに陽電子砲を設置し、周りにそのリフレクターを装備した化け物の様なモビルアーマーを配置している。前にも突破を試みたが結果は散々でね」
「ああ、あの時みたいな」
オーブ沖でのザムザザーの事を思い出すアーサー達
「あんな感じのか・・・アレと同じなら私達なら対処出来るわね」
「本当か?ならミネルバの戦力が加われば或いは・・・」
「なるほどね。そこを突破しない限り私達はすんなりジブラルタルへも行けないと、そういう事ね」
「まぁ、そういう事です」
「私達にそんな道作りをさせようだなんて、一体どこのたぬきの考えた作戦かしらね」
「あー確かに考えそうだわ、あれは」
「・・・随分、仲が良いのね?」
「まぁプライベートで少しだけね」
「そう・・・まぁいいわ。こっちもそれが仕事と言われればそうだし」
「では、作戦日時などはまた後程ご相談しましょう。我々もミネルバと共に道を開きたいですよ」
ミネルバのデッキで黄昏るシン
「居た居た。こんなところで一人でどうしたの?」
会合を終えたエリスがシンに近寄る
「別にどうも・・・それより良いのか?隊長は忙しいんだろ?」
「今日は終わったのよ。だからシンを探していたんだけど・・・前の戦いの事、聞きにきたんだけど」
「なんでだよ?アレはもう・・・いいだろ」
前回の戦いの事が話題に出て露骨に不機嫌になるシン
「良くないから話しするんでしょうが・・・大分引きずっているようね」
「エリスまでそういうのかよ・・・言っとくがオレは」
「アスランに聞いたよ。生身の兵士にまで攻撃したんだって?派手にやった様ね」
「・・・エリスも、それで怒りに来たのか?」
シンはまた注意されるのかと辟易していた。だがエリスからの返答は
「いや別に。そんな事で怒らないわよ私」
「え?」
シンにとって意外な返答だった
「なんで?だってアイ・・・アスランさんはあんな」
(アイツって言いかけたわね)
「アスランはああいう事にこだわる奴だからよ。憎しみで人を撃ってはダメだって平和主義の。だから無抵抗の人間に攻撃するのが気に食わなかったってところよ」
「じゃあエリスは、なんで」
「私はナチュラルが嫌いだから。だからどれだけ死のうと別に構わないのよ。寧ろ良くやったと褒めてあげたい方よ」
「ええ・・・」
過激な発言のエリスに少しだけ引いているシン
「私はこんなだけど・・・シンはそういうタイプじゃないでしょ?だからさ、何があったか話してごらん」
「へ?」
「ちゃんと理由があるんでしょう。あそこまでする理由が・・・あそこまで、怒った理由が」
「・・・・・・ああ」
不機嫌だったシンが少しだけ落ち着く
「あの基地には地球軍だけじゃなかった。一般人の姿があったんだ。多分現地の人を無理矢理働かせて、基地を建設してたんだと思う」
「うん」
「家族と無理矢理引き剥がされて強制的に・・・基地の外に家族と思わしき人達が居たから。金網で分けられて触れることすら出来ずに。そしたらアイツら、逃げてた人を撃ち始めて、そしたら」
「カッとなってやっちゃったって事かしら?」
「うん・・・」
シンの拳が力強く握りしめられる
「そっか・・・それは、仕方ないよね」
シンは戦争に巻き込まれて両親を亡くしている。だからこそ関係のない一般市民を巻き込んだ兵士を、家族が離れ離れにされた事が、何よりも許せなかったとエリスは理解した。
「ようやく分かったわ。どうりでシンもアスランも話しが噛み合ってないわけね」
「へ?」
「多分アスランの奴、あんたが基地で暴れているとこしか見てないわね。現地住民の事なんて今知ったもの、私」
「えっ・・・つまり、どういう事?」
「アスランはあんたに虐殺は止めろって言いたかったって事よ。けどアンタからしたら罪のない人を助けた事を悪い事の様に言われて、納得しないわよね。そりゃああそこまで拗れるわ・・・」
「オレが・・・虐殺⁉︎」
エリスが言った何気ない一言。だがシンからしたらそれは自分が許せないと思っていたあそこの地球軍と同じに思われていた、その事にショックを受けていた。
「そこは重要じゃない。アスランの勘違いよ。アンタがそんな奴じゃない事くらい私は知ってるから。だからアスランに謝ってもらったら許してやって」
「・・・多分無理だよ。オレとアイツは、合わないから」
(遂にアイツって言ったわね・・・)
「別にニコニコ仲良くしろとまでは言わないわよ。でも同じ艦に居るわけだから、せめて見かける度に睨み合う関係にはならないでって言ってるのよ」
「オレは別に睨んでないし・・・」
「とりあえず機嫌は直してよね。それとも、ハグでもして慰めてやろうか?」
「そんな感じじゃないだろ、オレらは・・・」
少し揶揄ってくるエリスに呆れ気味のシン。だがシンの表情は少しだけ晴れていた。
エリスとアスカ兄妹の馴れ初めの話しはいずれしたいのですが・・・簡単に言うとクルーゼが死んで荒れてた頃にシンと出会った後、アカデミーでばったり再会。その後何やかんやでシンとマユを引き取り、アカデミー卒業まで自宅に住まわせた。そこから仲良く・・・というのを考えているのですが、話しが脱線しない様に出す事が出来るのでしょうか・・・