「議長、グフが撃墜されました。デスティニー、レジェンド、リバース帰投します」
「そうか、ありがとう。現場にはこちらで調査隊を出すから現場海域には立ち入らないように要請してくれ。
それとメイリン・ホークには姉がいたな。彼女に一連の出来事を話せばならないし聞かないといけないこともある。こんな状況で忙しいだろうが頼む」
「分かりました」
報告を受けたデュランダルは淡々と部下達に次の指示を出していく。それぞれが方々に散っていく中、タリアはデュランダルに怒りを込めた目つきで睨んでいた。
「ミネルバの彼らの部屋も調べさせてもらうが構わないかな、グラディス艦長?」
「ええ、どうぞ。でもその前に少しお話しさせて頂きたいですわ」
「そう睨まなくてもそのつもりだよタリア。どのみちこちらも君にも話しを聞かなくてはいけない事もあるしな。
後で時間は作るから君も少し落ち着いてくれ」
部下に呼び出されたデュランダルはその場を後にする。タリアはその態度に内心憤りを感じていたが見送る事しかできなかった。
(もう・・・アスランを複隊させたのは貴方でしょうに。それが裏切りの疑いがあるって一方的に・・・一体何があったというのよ)
何があったかは分からないもののこの事態には何か裏があるとタリアは睨んでいたが、結局それがなんなのかまでは分からなかった。それぞれが今の状況に困惑と動揺を抱えながら夜が更けて行った。
「そうか・・・ありがとう。もう下がっていいよ」
「はい・・・失礼します」
日が昇り出した頃、デュランダルに報告を終えたエリスはレイとシンと共に退室して、ミネルバに戻っていた
「ふぅ、漸くひと段落ついたわね・・・普段の戦闘より疲れたわ」
「次の命令まで時間はあります。それまでゆっくり休息を」
「言われなくてもそのつもりよ。貴方も休むのよレイ」
「ええ、そうさせてもらいます」
疲労感を感じているがいつも通りのエリスとレイにシンは後ろから黙ってついて行った
「シン・・・大丈夫?とても疲れてる様に見えるけど」
「疲れてはいないさ・・・ただ」
「そう・・・とりあえず貴方も今日1日はしっかり休みなさい。それと、責任を感じる必要は無いわよ。仕方のない事だったんだから」
「シン、お前は間違った事はしていない。もっと胸を張って良いんだぞ」
「エリス、レイ・・・ありがとな」
シンは自身を気遣ってくれるエリスとレイに感謝しているが、そう簡単に割り切る事は出来なかった。結果的に言えばアスランとメイリンは自分が殺した。たとえそのつもりでは無かったとしても仲間を殺した負い目がシンには重くのしかかっていた。
「・・・あっ」
「あっ」
「ん、ルナマリアか。マユも一緒か?」
「うん・・・みんなお疲れさま」
ミネルバの通路を歩いている途中、シン達は取り調べを終えた直後のルナマリアと遭遇した。メイリンの訃報と裏切りの疑いをかけられてやつれており、マユに寄り添ってもらって戻っている状態だった。
「ねぇ、本当なの?本当に」
「ああ。アスランとメイリンは裏切った。そしてシンが討った」
「なっ⁉︎」
「レイ、その言い方は」
「事実です。それに既に知れ渡っている事でしょう?」
「それは、そうだろうけどね」
エリスは躊躇なく真実を伝えるレイを嗜めようとしつつ、シンの方を向く。シンは明らかに気にしている事は一目瞭然だった。それをルナマリアの前で言ってしまうのはシンの負い目を深めるだけだと危惧していた。
「そう・・・アンタが、メイリンを・・・」
「あっ・・・ルナ、オレ・・・その」
「ルナマリア、シンは命令されただけよ。それは」
「分かっています。分かっているけど」
「そう。貴女も今日はもう休みなさい。送ってあげるから。マユはシンの方をお願いね」
「あ、うん」
「ルナ、その・・・ごめん」
エリスは一触即発になりそうなシンとルナマリアを無理やり離そうとマユにシンを任せてルナマリアを連れていく。ルナマリアはシンに何かを言おうとしたがそのまま連れられて行った。
「シン、何度も言うが気にしすぎるなよ。それではせっかくの力を使いこなせなくなるからな」
レイはシンに一言告げてから自室に向かい出した
「レイ・・・分かってるさ。でも」
「お兄ちゃん、部屋に行こう。今日はもう寝よう」
「そう、だな・・・戻ろうマユ」
ルナマリアの部屋に連れて行ったエリスは共に部屋に入り込み、ベッドに座らせた
「ルナマリア、大丈夫?」
「・・・大丈夫だと思いますか?」
「いや・・・ごめん」
エリスもルナマリアには罪悪感を感じていた。エリスもアスランとメイリンが裏切ったと本気で思っておらず、なんとか生け捕りにして話しを聞こうとしていたが、結局それは出来ず、シンに討たせてしまった。故に自身の力不足とそのせいでシンとルナマリアを傷つけた事を内心気にしていた。
「あっ、すいません。エリスに八つ当たりしてもどうにもならないのに・・・」
「いや、良いのよ。一番辛いのは貴女だから。でも」
「分かっています。シンだって辛いのは・・・アイツが仲間を討って気にしない奴じゃない事くらいは・・・けど」
「うん。後で様子見に来るわ。それまでは」
「エリス・・・悪いけど今日は一緒にいて」
「へっ?」
エリスはルナマリアに呼び止められた事に驚いていた。身内を失い、悲しんでいるからこそ他人の目を気にしない様にしてあげようと思っていたが、ルナマリアはエリスに一緒に居て欲しいと懇願していた。
「一人だとどうしても落ち込むから・・・けどレイとシンはちょっと・・・でもマユには悪いし・・・だからってエリスには遠慮無いってわけじゃ無いんだけど」
「・・・良いわよ。私で良ければ」
「すみません。エリスも疲れているだろうに」
「気にしなくて良いわよ。ほら」
エリスがルナマリアの隣に座り、腕を広げる。ルナマリアはおずおずとしながらも、エリスにハグしてもらい胸の中で声を押し殺す様に泣いていた。
「うう、うぅあ、ああ」
「ごめんね、ルナマリア・・・部下にこんな思いさせるなんて、隊長失格ね」
「そんな事、ううぅ」
エリスはルナマリアの頭を撫でながら謝っていた。ルナマリアはそれに縋る様に泣き続けていた。
「はいお兄ちゃん、お水」
「ああ、ありがとマユ」
自室に着いたシンはマユからもらった水を飲んでベッドに腰掛けた。その横に座ったマユがシンに密着しながら顔色を窺っていた。
「大丈夫?顔色悪いけど」
「大丈夫、って言えないな流石に」
「そりゃそうだよ。命令されたからって、アスランとメイリンを・・・仲間を撃墜だなんて気にしないわけ無いよ」
「・・・ああ」
マユがなんとかシンを慰めようとするが、なんて言えば良いのか分からなかった。シンもマユが慰めてくれている事は分かっているがすぐに気持ちを切り替える事は出来なかった。
「さっきレイにも気にするなと言われたのに、エリスとマユに慰められているのにオレがこんなんじゃ駄目だよな」
「お兄ちゃん、そんな事は」
「あの日今度こそ大切なものを守る為に戦うと決めたのにな・・・ステラを亡くしたあの時に、誓ったのに」
「えっ?ステラが、亡くなった?」
「あっ⁉︎」
マユは突如出てきた衝撃の事実に驚愕してシンに聞き返していた。シンは失言をした事に気づいていたが、もう遅いと悟ってしまった。
「ねぇ、ステラが亡くなったってどういう事?ってまさか」
「ベルリンのデストロイに乗ってたのは・・・ステラだった。オレは助けようとしたけど、サンシャインに・・・」
「お兄ちゃん・・・」
「だからオレはサンシャインに誰も倒されないように、オレがみんなを守れる様にって・・・強くなるって、敵と戦い続けるって決めた筈なのに」
今まで話さなかった事を話し出すシンは辛そうに俯いていた。マユはそんなシンの事を見ていられなくなり、抱きしめて慰めようとした。
「お兄ちゃん、もう良いから。辛かったよね」
「マユ、オレ・・・オレは」
「・・・お兄ちゃんはさ、ステラの事好きだったの?」
「えっ?ああ、幼馴染としてだと思うけど」
シンはマユが効いてきた事の意味が分からず困惑をしていたが、マユはそれを気にせずに話しを続けた。
「そう・・・ごめんね、急に変な事聞いて」
「いや、それは良いんだけど・・・どうしたんだ急に?」
「ずっとステラの側に居たからさ、好きなんだと思って気を遣って二人きりにしてたんだけどさ、そうじゃ無いのなら問題無いかなって」
「えっと、どういう」
「お兄ちゃんの秘密聞いちゃったからさ、私も一つ隠してた事言おうかなって」
話しの意図が分からず困惑してばかりのシンの膝に正面から座り上目遣いで顔を見上げるマユ。顔を近づけさせるマユにシンは戸惑っていた。
「マユ?なんか近くないか?」
「そうかな?いつもこんなもんだったと思うけど」
「いやこれは・・・まぁ良いや。それで隠し事ってなんだ?エリスと二人で美味しいものでも食べた事あるとかか?」
「そんな事してないから・・・お兄ちゃんは私の事妹として見ているんだよね?」
シンの顔を見つめながら聞いてくるマユの顔は少し寂しそうな表情だったがシンはそれに言及せずに聞かれた事に即答する
「当たり前だろ。マユはオレの大事な妹で、家族だから」
「うん、お兄ちゃんはそうだよね。私だって兄妹だからって理由でこうやって甘えることも出来たけど、今まではそれで十分だったけど・・・もう誤魔化せないかな」
「マユ?何を言って」
「私は・・・マユ・アスカは、お兄ちゃん、シン・アスカの事が好きです」
「へっ?好きって言われるのは嬉しいけどわざわざ」
「兄妹としてじゃなくて・・・一人の男性として、だよ」
「えっ⁉︎マユ?」
突然妹から衝撃のカミングアウトをされてシンは驚愕した。だがマユの自身を見つめる表情や顔全体が恥ずかしさで赤くなっているのを見て全て本当の事だと気づいてしまった。
「言っとくけどこれ、誰にも言ってないからね。出来ればみんなには黙ってて欲しいかな。流石にアレだし」
「お、おぉ・・・じゃなくて⁉︎なんで?いつから?というより何故今言った?」
「お兄ちゃん慌て過ぎだよw」
「いや、こんな事言われてちょっと落ち着けそうにないぞ!」
シンはマユからの告白に目に見えて動揺していた。その様子を見てマユの告白を子供が言っている事だと流すのではなく、しっかり受け止めてくれたのだと察してマユは少しだけ心が弾んでいた。
「落ち着いてよお兄ちゃん。今言う事にしたのはもう気持ちを抑えられないと思ったから機会があれば言うって決めたから。
いつからってのはよく分かんないかも。いつも側に居てくれるし、優しいし、普段からずっと気を遣ってくれるし、みんなを守ろうと強くなろうとする姿は格好いいし、そういうのが積み重なって気づいたらだから」
「そ、そうか・・・そういうもん、なのか?」
「そういうものだよ。自覚したのは二人でプラントに行ってからだけど、そうじゃ無かったとしても、絶対私は好きになっているから」
「そうか・・・けど」
マユの本気の恋心にシンはどうするべきか悩んでいた。もちろん世間的に実の兄妹で恋愛など普通では無い。それ故にシンはマユの告白を突っぱねるのが正しいのではと考えていた。だがマユは本気で好いてくれているのは一目瞭然であること、シンには今は他に好いている人が居ない為にマユの告白を断るだけの理由が無い事。
何よりそのマユの思いに答えなかった時マユがどれだけ傷つくか、その後の自分達の関係を考えると、簡単に答えを出す事が出来なかった。
「マユ、オレは・・・」
「別に今すぐ答えを出して欲しいとは言わないよ。最悪私を選ばなくても私はお兄ちゃんの幸せを応援するよ。
ただずっと暗い顔になるくらいなら、罪悪感で押しつぶされそうになるくらいなら、他にも好きな人がいないのなら、私を見て欲しい。私の事で悩んで欲しいな」
「マユ・・・」
「だから・・・先に謝るね、ごめん」
「へっ?何を」
シンが聞くよりも速く、マユはシンにキスをしていた。唇が軽く触れ合うだけの軽いキス。時間にすればほんの一瞬の出来事だったがマユとシンにとっては唇が離れた後でも余韻が続く程の出来事だった。
「マユ、おまっ」
「へへっ、しちゃった。ごめんね、これ以上は照れて顔見れないから。じゃあまた後で」
「あ、おい」
顔を真っ赤にしたマユはシンが止めるよりも速く部屋を飛び出して行ってしまう。マユの姿が見えなくなってからシンはベッドに倒れ込み、頭を抱えていた。
「はあ・・・くそ、どうすれば良いんだよ、これ?」
(相談・・・出来るわけねーし、かと言ってマユと付き合うのは・・・というか大事な作戦前だってのにこんな・・・駄目だ、なんも考えが纏まらないや)
シンの脳内は既にキャパオーバーを起こしており、まともに機能していない状態だった。だがそれが幸か不幸か、アスランとメイリンを殺した罪悪感を一時的に忘れる程の衝撃的な出来事のお陰でシンは僅かに休む事が出来ていた。別の悩みが出来てしまって精神的には更に疲労感が溜まってしまったが。
「なんか・・・もう疲れたな・・・寝よう」
シンはそのまま目を閉じて眠りにつく。その日は夢すら見ない程に深い眠りだった。
「・・・あれ?ここは・・・確か私はアークエンジェルに」
満天の青空の下、木陰にあるベンチにいつの間にかセナは座っていた。あまりにおかしな状況、だがそれ故にセナはこの状態に逆に冷静になれた。
「うん、夢だねこれ。っていうかここ一度来た事ある場所だし、見覚えあって当然だね」
セナは僅かな時間で自分が夢を見ている事を悟り、また自分がいる場所にも見当がついていた。それはかつて自分が戦うともう一度決意した場所、ある意味でセナの運命を決めてしまった場所だった。
「またここに来るなんてね・・・あれから1年半・・・いや、もうすぐ2年になるかな。早いわね。それよりも、ここに来たって事は多分もうすぐ」
「何してるの、お姉さん?」
セナの予想通り、あの日会った時と変わらない黒髪赤目の少年が声をかけてくる。そもそもあの日から少年とは一度も会えていないのでセナはこの姿しか知らないのだった。
「やっほ、久しぶりで良いのかな少年?」
「少年って、だから僕は」
「でも名前、聞きそびれちゃったでしょお互い」
「そうだね、お互いに相手の事知らないままだったね」
二人して笑い合うセナと少年。会った回数は少ないが何かと気が合うとセナは感じていた。だからだろうか、セナは身内の人の前よりもリラックスしている自覚があった。普段から気を遣われているセナにとっては自分に起きた事を知らない故に自然体で接してくれる方がありがたいと思っていたからだった。
「ふふっ、こうして会えるのは最後なのかな、私達?この場所はもう現実には無いし」
「そうかもね。でも現実の僕に会えるかもしれないでしょ?」
「現実の僕って・・・そうかもしれないけどね。けど会ってどうするのよ?貴方の故郷を守れなかった私が今更」
「でも、まだ間に合うかもしれないよ。そう思っているからこの夢を見ているんでしょ?」
少年は真っ直ぐセナを見つめながら話しかける。まるで自分の心を見透かしている様な、というより見透かして言っている言葉はセナを奮い立たせるには十分だった。
「うん、そうだね。ありがとう。でも年下に何度も慰められるのは少し情けないかな?」
「そんな事無いでしょ。誰にだって情けない部分はあるし、隠していたい傷もあるんだから」
「傷・・・そうかもね。けど今は、止まれないからね」
「・・・頑張ってね、お姉さん」
そう言って少年はセナの前から立ち去って行く。その背中を見送っていると視界がぼやけだし、夢が覚める事をセナは自覚した。
(あら、思ったより速い目覚めね・・・そっか、昼寝したんだっけ?私。まぁ、久々に良く寝れたかな)
目を覚ましたセナが見たのは変わり映えの無い医務室の天井だった。体を起こそうとするとゆっくりとだが、起こす事が出来た。
「ある程度は、動ける様になってきたわね。これなら」
「抜け出すのは止めといた方が良いぞ。あの嬢ちゃん達に怒られるぞ」
「ぐっ・・・分かりましたよ」
隣のベッドに居るネオに自分がしようとした事を見透かされて釘を刺され、セナは医務室から抜け出すのを止めた。完全には治っていない自覚があったので大人しくしていろと言われる予感がしたからだった。
「顔色、結構マシになっているじゃ無いか?少しは休めたか?」
「はい・・・久々にゆっくり寝られましたよ。悪夢を見なかったのはいつぶりかな?」
「・・・そうか、そりゃ良かったな。そういえばほら、ステラとあの嬢ちゃん達から連絡来てるぞ」
「本当ですか!どうなりました?」
ステラの体調を考えると、このままアークエンジェルに乗せて行くわけにはいかない。その為、ステラはアサギ達に連れられてエンジェルダウンの直前にアークエンジェルを降りて、ネオの情報を頼りにエクステンデッドの研究所を調べていた。
何かしらエクステンデッドの研究データがあればステラの体を治す事が出来るかもしれないが、潜入の為に大人数は避けるべきと考え、少数精鋭で行く事になっていたがここしばらくはその連絡を受け取ることも送られてくる事も無かった為に不安ばかりが募っていた。
「落ち着けよ。俺だってまだ見てないんだから」
「良いから、速く見せてください」
「分かったから、ほら」
送られてきた便箋を開けて中を見ると、そこには一通の手紙と一枚の写真があった
「えっと、データを持ち帰ってオーブに戻るってさ。上手く行ったらステラの寿命は解決するかもな」
「本当ですか!良かったぁ」
「これも、お前のお陰だな、ありがとう」
セナに深々と頭を下げ感謝を告げるネオ。セナは突然頭を下げられて困惑していた。
「えっ⁉︎いや、私は何もしてないよ。お礼ならアサギさん達に」
「お前があの時、ベルリンでデストロイから引っ張り出してくれたお陰で、ステラはこうして生きられるかもしれないんだ。お前が何を思ってそうしたのか、今まで何があったのかは知らないがな、俺はお前に感謝している。だから、ありがとう」
「ムウさ・・・いえ、ロアノーク大佐。あれは私の気まぐれです。その後ステラの体を治したいと思ったのも自分のエゴですよ。実際にやった事なんて大してありませんよ。それよりもほら、写真。見せてくださいよ」
「あ、ああそうだな。一体なんの記念で取った事やら・・・」
もう一枚の写真を見るネオとセナ。そこにはステラと映るフレイの姿があった。
「えっ⁉︎フレイ?なんで?というよりも右腕」
「コクピット付近を撃たれて、右腕は切断するしか無かったんだよ。そういえばお前ら知り合いなんだったな」
「あ、はい・・・そっか、また私」
「その事は良いさ。アイツも、お前のことは恨んではいなかったからな。問題はなぜここに居るのかだ。前線から外されたとは聞いてたがこんなとこに居るとは聞いて無いぞ。一体なんで」
「セナ!起きてる?」
セナとネオは写っているフレイについて考えていると、キラが勢いよく医務室に入ってきた。その只事じゃ無い様子にセナもネオも気持ちを切り替えていた。
「キラ、どうしたの?ザフトに嗅ぎつけられた?」
「そうじゃ無い。けどおおごとではあるよ。歩けるのなら直接見た方が速いかもだけど・・・ヘブンズベースにザフトが向かっているって。戦闘になるのも時間の問題だよ」
「なっ⁉︎分かった、すぐ行こう」
ロゴスとザフトの決戦が目前となり、アークエンジェル内も緊張が張り詰めていた。今後の情勢を左右するであろう戦いが始まろうとしていた。
元々マユとシンに恋愛展開をするのかどうかは悩んでいましたが、後の事を考えた結果、禁断の兄妹愛を出す事にしました。まぁまだこの二人が結ばれるのかは決まって無いですが。