汚いファナリス買ったから調教することにした 作:性癖破壊お姉さん
「なんだ、風が吹いてきた…?」
「お嬢さん、俺の剣から手を離した方がいいぜ?」
「たまたま風が吹いてきただけで何を言ってるのかしら?これからマワされるからって現実逃避は――スパンッ! いったッ!?」
白瑛さんみたいに暴風こそ起こせぬものの…皮膚を切り裂くかまいたち程度ならば可能ッ!一点集中すれば肉体の切断も容易だが…今ので俺の剣を落とした!手枷はあれど拾えはするぜ!
「おいおいなにやってんのよ?」
「ま、マジで痛いんだけど…結構パックリ傷開いてるし!今の風なんなの!?」
「お前のとこだけピンポイントにかまいたちでも吹いたってかぁ?ハハハ!冗談よせよ!」
「で、でも剣取られた。あ、アイツ戦う気だよ?」
「まずは逆手でしっかり剣を握って…風を纏わせ足枷に突き立てるッ!」
石だか鉄だかしらんが、今の剣なら何でも真っ二つよぉ!スパンッと切れて…これで最低限は動ける!
「足枷を切った…普通の剣じゃないわね?」
「俺にしか使えない特別な剣よ!降参するなら今の内だぜ、手枷だって剣の根本を当てる要領で…はい切れた!」
「ど、どどどうする?と、頭領かファティマーさん呼んでこようか?」
「そうだね…アンタは走って呼んできな。私たち以外にもまだまだいるし余裕で勝てるだろうけど、万が一逃げられたら面倒だし」
何人かは残って一人は増援を呼びに行く気か、モルジアナが増援に来てくれたら嬉しいんだが…そう都合よく来てくれたりはしないよな。
(俺一人で大人数相手にするのは正直マズい、まだ眷属器を発動できる時間は10分だけなんだよ…!)
ファティマーをブッ飛ばしてゴルタスたちを助けるのが最善手…!ファティマーが出てくるまでは省エネで戦う!
「さぁ掛かって来な――「この人数相手にお一人で戦う気ですか?」…この声は!」
頭上から聞きなれた声、来てくれてたんだなモルジアナ!
「聞きたいことは山ほどありますが、まずはこの無礼な奴らを全員倒しましょう!」
「おうとも!俺も半年で強くなったからなぁ…背中は任せろ!」
「ふぁ、ファティマーさん!侵入者が一名と奴隷が一人枷を外して反乱を!」
「…これから寝ようとしていたとこなのよ…二人程度アンタらだけでなんとかしなさいよ」
「そ、それが…黒髪の男は謎の力を使うのと、赤髪の女は動きと蹴り技が異常で手に負えません!」
「はぁ…分かったわよ!私が行けばいいんでしょう行けば!!寝不足はお肌の天敵なのよもう…!」
奴隷を置いておく場所に最適だと思って、この砦の盗賊共と協力したはいいけど…これは私の判断ミスだったかもしれないわね。
「いつも通り砂漠カラスで眠らせましょうか…来なさい、よしよしいい子ね」
「しっかしどうしますかファティマーさん、敵は二人とはいえかなりやるそうですよ。捕まえるよりも殺す気で行った方が…」
「ダメよ。黒髪の男って言えば先日捕らえたあの上物でしょう?綺麗にして吊り上げれば1万
「さ、さいですか…敵はこの先の中庭にいます。お気をつけて!」
中庭とか言ってもただ吹き抜けになってるだけじゃないの。とにかく中庭に行ってみると…
「モルジアナ!奴らを空中に浮かせてくれ!俺が風で吹っ飛ばして壁に叩きつける!」
「分かりました!足が折れるかもしれませんが恨まないでくださいね…くらえッ!」
ガガガガガガッッ!!!
「はぁ!?スライディングで地面が抉れるとかどんな脚力してんだげばあッ!?」
「急な風にご注意を…!
「今度は風かッ!?体が吹っ飛ばされ…」
ドオンッ!っと轟音で壁に叩きつけられる盗賊共…人間が吹っ飛ばされるってことは風速70~80mは出てるわね。おお怖い怖い
「まずはあのファナリスの方から狙いましょうか、行きなさいカラス!」
「なんて数なの…ジャミル様、他に大技はありませんか?」
「あるにはあるがッ!アレは溜めがいるから今は打てない!モルジアナこそないのか!?」
「ふっふっふ…なんと実はあります!」
「ならもったいぶってないでやってくれ!てかなんでそんな余裕そうなの!?ふッ…せい!俺実は持久戦には向いてないから結構キツイんだが!」
なーんかあの二人随分楽しそうねぇ…ムカつくわ。捕まえたらあのファナリスの目の前で男を辱めてやりましょう…!
「では耳を塞いでくださいねジャミル様!
すぅーーーーー………わっ!!!!!」
ドゴンッ!バキッ!ビリビリビリッ…
「っ…!?な、何よ!?地面にヒビが入る踏み込みと鼓膜が破れそうな咆哮を同時にッ…つくづく人間離れしてるわね!」
それに今の咆哮でカラスがやられた…くそッ!もう捕獲は無理そうね!
「…あれっ、今ので転ばせてから、隙が出来た間に蹴りを入れる予定だったんですが…」
「どうやら気絶したか腰を抜かして動けないやつしかいないな…かろうじて遠くにいたやつらも逃げ出してるし」
「ですが同時に頭領さんのお出ましでもあるみたいです!」
私もバレたわね…ハイエナとかタイガーを出そうにも、ここからじゃ遠すぎる…檻まではたどり着けない。
「どうもどうも奴隷商人さんよ…アンタに捕まえられたジャミルってもんです」
「私はジャミル様の部下、モルジアナです。貴方のお仲間は逃げ出したかそこで伸びているか…諦めた方が賢明ですよ」
「おそいねぇジャミさん」
「そうだなアラジン…俺が不甲斐ないばっかりに」
「それ100回聞いたよもう、アレはしょうがなかったってジャミさんも言ってたじゃないか?」
「そうだが…俺が頭上に気を付けていれば今ごろは…」
「もー!ウジウジしないのゴルタスさん!時間は巻き戻せないんだから切り替えて!」
僕たちが盗賊たちに捕まってからゴルタスさんはずっと落ち込んだままだ…
「上から岩を落とされてあっという間に、だったじゃないか!あれはたとえ気を付けていてもやられてたよ!」
「そうだとしても、俺はモルジアナにどう顔向けしたらいいんだ…守るべき主と一緒に奴隷商人に捕まるなんて…」
スパンッ…!
「落ち込む必要ないぞゴルタス!何故なら助けが来たからなぁ!」
「ジャミさん!無事だったんだね!」「ジャミル様…!」
地下室への扉が開いたと思ったら、ジャミさんが前に身に着けていた剣を持ってやってきた…!
「お土産だってあるぜ…!枷の鍵はここにあるからみんな外せ!盗賊たちがまだ何人か残っているが、外ではファナリスが身体を張って食い止めてる!安心してくれていいぞ!」
「ファナリスが…!?なら安心だ!」
「この鍵じゃない、これか?よし外れた!」
「ねぇゴルタスさん、ファナリスってもしかして…」
「モルジアナだろうな…これ以上ないほど心強い」
離れ離れになってたモルジアナさんと出会える…アリババ君とももう直ぐかな!あっ、その笛は僕に!よーし…盗賊さんたちにお返しと行こうか!