汚いファナリス買ったから調教することにした 作:性癖破壊お姉さん
「うわあああ!なんて美味しそうなお魚なんだい!」
「これはバルバッド名物、エウメラ鯛のバター焼きさ…骨まで柔らかく香草と一緒にかぶりついて食べるとこれがもう絶品!」
「お腹減ってるのでありがたい…!」
「ジャミル様?声が枯れていますがどうしました?それにモルジアナはなんだか肌がツヤツヤに…」
「気にしないでくださいゴル君、早く食べないとせっかくのご飯が冷めちゃいますよ?」
「いただきまーす!」
――かくいう俺もキミらのせいで寝不足なんだがな
隣の部屋まで丸聞こえだったんだぞ…
「そういえば部下の紹介をしてなかったね。こっちはジャーファルで、こっちはファナリスのマスルールだ!」
「やっぱりそうなんですね、ファナリスと出会うのは初めてです。私はモルジアナって言います、どうぞよろしくお願いいたします…」
「…どうも」
「美味い…!疲れた身体に染みる!」
「ホント美味しいねぇジャミさん!…あ、ウーゴ君もみんなに挨拶しよっか!」
「どうしますかシン。金属器があるならまだしも、素手では話になりませんよ?シンドリアから応援呼びますか?」
「いや、内紛を収めるのに自国の軍を使うのは得策じゃない…少数精鋭でカタを付けたいところだ。それにバルバッドには借りもあるしな!」
「いでよウーゴ君…!」
「ま、待て!ここだと人目が!」
「あ、アラジン…君もまさか『マギ』なのか!?」
「『も』?僕以外のマギを知っているのかい?」
「別に仲良しではないがな…」
朝飯を食べてエネルギー摂取をしてから、人目に付かないところでシンドバットさんたちと話す。くそっ、そんなことよりまだ喉が痛い。あ、あんなこと俺に言わせるなんて…
「…なんですかその目、また"わからせ"られたいんですか?」
「うぐっ…な、なんでもない…」
なんか主従逆転してなーい?確かにパワーじゃ絶対勝てないし、スタミナでもボロ負けで昨夜は…ええい思い出すな!!!
「ふふっ、他の女なんか考えられないくらい調教してあげますからねジャミル様…?♡」
「た、助けてくれゴルタス…!」
「半年前に俺がもっと強く止めてさえいれば…すみません。俺にモルジアナを止める資格は無いんです」
「実は金属器が全部盗まれたんだ!」
「えぇ…何やってるのさおじさん」
「ほんとっスよねアラジン、このおじさん酒癖が悪くて悪くて…正直一生禁酒してほしいっスよ」
「ええい黙れマスルール!とにかくアラジン、キミの力が必要なんだ!俺たちと一緒に『霧の団』を捕まえてくれないか!」
「ちょっと待ってくださいよシン!アラジンはまだ子供ですよ!?ジャミルさんとゴルタスさんならまだしも、こんな年端のいかない子供に…!」
今俺とゴルタスの名前が出たな。確かに四人の中だと大人は俺とゴルタスだけか。女の子と子供は戦わせられないと…優しいなジャーファルさん
「いやいや年齢は無関係さ。アラジンは『マギ』で金属器がない俺の何倍も強いだろう?それに俺だって14歳で
そして強けりゃ大丈夫!なシンドバットさん…まぁ実際そうなんですけど
「ジャミルとゴルタスも協力してくれないかい?見たところ場数は踏んでそうだし、強い味方は一人でも多いと嬉しいんだが…」
「もちろん協力します!」「ジャミル様が協力するなら私も…!」
「…私のことは眼中にないんですか?」
「いくらファナリスといえ幼い女の子を戦わせるわけには…ここは野郎どもで頑張るさ!」
「ジャミル様、咆哮してもいいですか?」
「いやダメだよ?俺から説明するから…アラジンを含めた俺たちは盗賊団に捕まったことがあるんです。でもモルジアナがほとんど一人で壊滅させて、助けてくれたんです。マギが捕まった盗賊団を壊滅させる…十分な戦力になりますよ!」
「あ、ああー…うん。やっと喉が治った…」
「枯れた喉も可愛かったんですが」
「小さい声の俺が言うのもなんだが、聞きとりにくかったからよかったじゃないか」
「それもそうですね。いつもの声じゃないとヤル時も楽しくないですし」
「純粋だったモルジアナがどんどん変わっていく…」
朝飯の時間から一気に進んで深夜。
昼間に立てた作戦は…襲撃されるのは二か所の内どっちかだから、両方にファナリスを設置してぶちのめそうって簡単な作戦だ。
(本来はアラジンチームにジャーファルさんがいたが…俺と入れ替わりになっちゃったな。ここには俺とモルジアナに、ゴルタスとアラジンのいつものチームで…もう一か所はシンドバット三人組と)
襲われるのはアラジンチームだし、闇の眷属器を奪うには絶好のチャンス!…いやシンドバットさんの方だっけ?
「アラジン、俺たちから離れるなよ」
「うん!そういえばジャミさんって一人称『俺』だったっけ?もしかしてそっちが素かい?」
「はっ、いつの間に。僕に戻そうかな…」
「俺、でいいと思いますよジャミル様。シテる時もそっちの方が強気な人を堕としてる感があっていいですし」
「そういう話だったか…?」
…霧が濃くなってきたな。
幻覚を見せる魔法武器『
(心が冷静で強い人間には幻が見えないから、ハッキリ言って雑魚狩り専用武器だな。だが使い方によっては…)
「モルジアナ、俺たちを背負って高台までジャンプしてくれ。この霧、あんまりよくない臭いがする」
「スンスン…確かにそうですね。見通しも悪くなってきましたし、私たちだけでも上に行きましょう!ほら掴まって…よいしょっ!」
「ありがとうモルさん!高い位置からは眺めがいいねぇ…」
「ジャミル様、あそこだけ異様に霧が濃くないでしょうか…?あそこから霧が出ているとしか思えません」
「だな。このまま屋根伝いに進んでいって、上から奇襲を仕掛けるぞ!」
忍者のように屋根を進んで行く…月光の下でこんなことするの憧れてたんだ!
「いやっほう!楽しくなってきたなぁ!」
「随分楽しそうだねジャミさん!」
「おうとも!だが楽しんでもいられん!今から作戦を言う…敵の人数は分からんが、まずはこの霧を出している敵を倒すんだ!上からモルジアナの蹴りで一人は持っていけるから…もう一人いたら俺がやる!アラジンは切り札として屋根に待機!敵の増援が来たら降りて来てくれ!ゴルタスは屋根に残ってアラジンの護衛を…ウーゴ君が強くても本体を狙われたら大変だからな!」
「了解しました、ですが怪我だけはなさらぬよう…!」
「俺はそこまでヤワじゃねぇぜ!そろそろ敵が下に見えてきた、いざとなったら霧は俺が風で吹き飛ばすから安心して戦うんだ…モルジアナ!あの剣から霧が出ているのが見えるな?お前はあの剣を持った女を狙え!倒したら剣を奪って無力化を頼む!」
「分かりました!ではジャミル様はその横にいる隻眼の男を頼みますよ!はあぁ…セイヤー!」
「任せとけ…!先手必勝
「…ん?今上から声がし――なんだ、風に押されっ…!」
「ちょっとハッサン!何倒れてんだんぐえッ!?」
「いい夜だなお兄さん方よぉ…!」
「大した事なさそうですね。私たち二人の愛のパワーで全員蹴散らしてあげます!」