処刑人アリナさんと邪悪の王ギラくん   作:山田プロキオン

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遅くなりました…申し訳ございません

映画とか最近のテレビでのテガソード様って、アクア様に並ぶくらい親しみやすい神様のように思えるのですが自分だけですかね?




激戦の終幕

 魔神シルハを撃退し、白亜の塔から一同は帰路についた。ジェイドもマーベラスの持参していた応急処置用の薬のお陰ですっかり元気になり、ルルリやロウ達は泣いて喜んだ。アリナも、表には出さなかったものの、内心では安堵と歓喜に満ちていた。

 

「あの、本当にありがとうございます」

 

 ギラは1人、マーベラスの下へと駆け寄ると、深々と頭を下げて御礼を述べる。対するマーベラスは、腕を組んでそっぽを向きながらぶっきらぼうに答えた。

 

「気にすんな。あの魔神はずっと気に入らなかったからな。寧ろ昔の憂さ晴らしが出来て精々した。それに…目当てのお宝も手に入ったからな」

 

 マーベラスが懐をガサゴソと漁りながら1つの球体を取り出す。それは、魔神シルハの胸部に埋め込まれていた遺物(レリック)。いつの間に手に入れたのか、マーベラス以外の面々の視線がその手に収まる宝玉へ集中したのだが、マーベラスは素知らぬ顔して歩を進めた。

 

「んじゃあ、元気でな。縁があったらまた会うかもしれねぇが…」

 

 僅かに頬を綻ばせるマーベラス。刹那、上空から巨大な碇がマーベラスの足下へと飛来した。またしても驚愕の光景に目を丸くする一同を他所に、マーベラスは碇に体を寄せると、そのまま碇と共に吸い寄せられるようにして夜の空へと消えてしまった。

 

「いっちまった…」

 

「色々破天荒な人なのです…」

 

 ロウとルルリは、その場を後にするマーベラスに呆気に取られ、ジェイドやアリナも言葉こそ発せずとも目を丸くしていたため、驚いていたことは想像に難くない。

 

「また、会えるのかな…」

 

 暗闇を照らす星々を眺めながら、ギラはマーベラスに想いを馳せた。ふと、その時ギラの羽織を引っ張る手が1つ。ギラが振り向いた先にはアリナがいた。顔を俯かせていて、どんな表情なのかはわからぬまま、細々と言葉を紡ぐ。

 

「アリナ…?」

 

「ギラ…それに白銀の皆…その、聞こえてなかっただろうから改めて言うわ…

 

 

 

ありがとう、生きててくれて…」

 

 

 俯いたままでも、アリナの顔は熟れたトマトのように真っ赤になっていた。ギラとジェイドはあんぐり口を開けて互いに顔を見合わす。暫くの沈黙の後、ジェイドは驚嘆のあまり大声で叫んだ。

 

「あ、アリナさんがデレたぁぁぁぁ!!!!」

 

「フンッ!!!!」

 

 驚くジェイドに間髪入れずにアリナの鋭い右アッパーが炸裂する。手負といえど、ギルド最強を誇る盾役(タンク)が吹き飛ばされる光景にまたも一同はあたふたとして、皆ジェイドに駆け寄った。

 

「ちょっとアリナ⁉︎何やってるの⁉︎ジェイドさん重症なんだよ⁉︎」

 

「そのクソ盾役(タンク)が変なこと言うからよ…全く、ちょっと褒めた途端にこれなんだから!!」

 

 窘めるギラに対して、プイっと腕を組んでそっぽを向くアリナ。ジェイドの言葉が気に触れたが故に手が出てしまった…のだが、実際はそれだけではなさそうだ。

 

「(デレたとか…そんなんじゃないって…駄目、頬が緩んでる。しっかりしないと!!)」

 

 アリナがギラ達の顔を見れない理由。それは自分とギラ、白銀の剣全員が生還したことに対する喜びと、未だ感じたことのない胸中の高鳴りでニヤける顔を必死に隠しているからであった。

 かくして、魔神シルハが君臨する白亜の塔の攻略は終了した。しかし彼らはまだ知らない。このダンジョンが未だ序の口であり、これから更なる激戦が待っていることを。

 

『一番強いのは…あの女か…?』

 

 木陰からギラ達の様子を覗く者が1つ。その者は紫の鎧に身を包み、右手に骸骨の恐竜の意匠を模した様な剣を携えながら、一同の中のアリナをじっと見つめていた。




まずは一言、遅くなりまして申し訳ございませんでした。

遅くなりました理由は、別で投稿している作品に構い切りだったこと、用事が重なったこと、そして厄災の詳細を映画で確かめてから書き進めるべきと判断したためです。

改めまして、申し訳ございませんでした。

ラストに登場した紫の鎧は、cv関智一さんのアイツです
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