“  ”は異世界を見る   作:侑音

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思ってたより長くなりそうです。こんなに内容がぐっちゃぐちゃなのに読んでくださってる皆様には感謝の言葉しか出てきません。もうしばらくお付き合い下さい


少女は、この現状をどう捉えるか

 

 

━━━━その頃

 

 

 

 

「これが置いてあったってこと?その…山に?」

「信じ難い話だとは思いますが、今話したことが私たちが話せる全てです」

「…そっか、分かった」

 

 

幼馴染4人のシェアハウス場所に集合した政近、有希、綾乃、そして3人。全員がなんとも言えぬ表情で置き手紙を見つめていた

 

 

 

「何か無いかなぁ、手がかりみたいなの」

「現状では厳しいと思いますけどね…」

 

 

 

そこまで呟いて、緋那は何かを思い出したかのようにいきなり立ち上がり、走って自室に戻った

 

 

「えちょ、ヒナさん?どしたの??」

 

 

困惑したものの何かを察した様子の羚音は諦めたように手紙に向き直り、不思議そうに手紙を見ながら呟いた

 

 

「ユズらしくないよなぁ、こういうの。なんか、ユズならもっとこう………あれ?そういえば、私……何か」

 

 

何かが引っかかっているような羚音に心配そうな顔で見つめる悠稀。階段を駆け下り息を切らしている緋那を見て驚いてはいたものの苦笑した

 

 

「ヒナさん、慌てすぎじゃない?確かに柚葉のことは時間ないかもしれないけど、今は」

「あった」

「あった?……何が?」

「忘れてた、そうだよ。柚葉はこんな中途半端に何かを残すわけないんだよ」

 

 

希望が見えたかのような表情で緋那は一通の封筒を取り出した

 

 

「…これは?」

「これは、柚葉が文字が書けるようになった時からつけてた日記です。あいつ、もう使わないからってあいつがいなくなる1週間前くらいにこれもらって」

 

 

政近と有希は驚いた様子だったが、羚音は冷静に、しかし不安そうにその日記を見つめていた

 

 

「ヒナさん…重要なことを書いてるとは限らないよ。あいつは秘密主義で」

「違う。あいつは秘密主義ではあるけど、信頼してる人には分かりにくく“何か”を残すんだよ。絶対に」

「でも、肝心なところは抜けてる可能性が高いでしょ?」

「お前の、()()()()()に頼るしかない」

「………え?」

 

 

緋那は困惑する羚音を他所に、政近と有希、綾乃に日記を渡す

 

 

「政近さんと有希さんには、あまり見せない方が良かったんでしょうけど、こればっかりはお2人にも協力して頂きたいです」

「…なんか、あんままだよく分かってないけど任せて」

「あんまり、深く考えなくていいですよ。情報はほんの少しでもいいので」

 

 

そして緋那は羚音を連れて柚葉の部屋だった場所に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇヒナさん、私の()()()()()って何?私、記憶力はいい方だよ?」

「そうじゃない。まだ欠けてるんじゃないの?()()()()の記憶は」

 

 

 

 

「…………は?なんで、ヒナさんが、それ、どうして」

「柚葉もお前も、何かズレてるとは思ったけどさー。ズルいよな。私と悠稀は持ってない、2人だけの秘密」

「……ユズだって、まだ気づいてないんだよ。私が()()()()ことも、私が()()だってことも」

「今はそれに頼るしかない。今の私にはお前がキーであるとしか考えきれん」

「私の記憶も必要かもしれないけど、ヒナさんは今のユズにとって何よりも大事な人だから。ヒナさんがキーである可能性も私からしたら捨てきれないんだよ」

「だとしたら、嬉しいけどなぁ」

「ユズは誰よりも大人なんだよ、ずっと、ずーーっと昔から。どんなに手を伸ばしたって届かないような存在」

 

 

羚音は寂しそうに窓から空を見あげた。まるで、遠い記憶を懐かしむような、それでいて後悔しているような表情で

 

 

「私は1度、ユズのことを助けられなかった。助けてもらったのに、返せなかった。だから、絶対に助けたい。その気持ちは変わらない」

「羚音?」

「私、ヒナさんのこともユーくんのことも、ユズのことも大好きだよ。でも、あの時、あの時間は、私にとってもっともっと大事なものだった。だからさ、ヒナさん」

 

 

 

 

 

 

「もう一度……()に、あの子に手を差し伸べるチャンスをちょうだい」

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