“  ”は異世界を見る   作:侑音

2 / 21
テスト勉強の現実逃避で小説書きました。テスト期間中部活あるの初めてなんですよね…テス勉しなきゃ行けないのは分かってるんですが現実逃避しないとやってらんなくって…

※原作9巻ネタバレ要素が少しだけあります。もし嫌ならこの話を飛ばしても違和感がないような内容にしますのでお許しください
皆様是非9巻を読んでみてください。余談ですが私は泣きました


シェアハ、楽しいです

 

『で……っか』

「ユズー?入らんのー?」

『今行く』

 

あれよあれよという間に連れてこられた大豪邸。実家で見慣れていると思っていた柚葉さんもまぁおっかなびっくりな大豪邸。別荘なんだよね??という顔をするくらいの大豪邸だった。

ただ他3人はずっときゃっきゃしながら家の内部を探索している。そんな3人と柚葉を見て緋那の父がふっ、と笑った

 

「周防さん家には敵わないとは思いますが、なかなかでしょう?うちの部下たちが張り切っちゃって」

 

なんであの子たちはこんな家を作ってくれたのかなぁ、と隣で呟く緋那の父を横目に柚葉はぼんやりと考えていた

 

(そういえば緋那のお父様は建設業の方だったか。いや、にしてもじゃないか…?)

 

 

余談だが、緋那の一族は人柄が好まれやすいタイプなので堺井さん家のためなら!と部下たちが奮発していつの間にか大豪邸になっていたのである

 

 

 

 

一方その頃の周防家では___

 

 

 

 

「柚葉がいなくなっただと?」

 

 

 

 

周防家当主、周防巌清が柚葉の行方不明を知り、綾乃の祖母、君嶋なつに問いかけていた

 

 

「はい。柚葉様がいつの間にかいなくなっていて…」

「…そうか、分かった。下がれ」

「しかし…柚葉様はまだ6歳の幼子で…」

「…あやつのことはもう気にするな。あやつは聡い。どこかで上手くやっておるだろう。今は政近の教育が最優先だ」

「…畏まりました」

 

 

そんなやりとりをした後、巌清はそっとため息をついた。そして、誰にも聞こえない声で呟いた

 

 

 

 

「あやつも……柚葉も。この家が息苦しいのか…?」

 

 

 

 

そんな、虚空に向けた言葉を聞いたのは誰一人としていなかった

 

 

 

 

 

 

『…じぃ様がなんか僕のこと言ってる気がした』

「お前相変わらず勘鋭くて怖いよ」

 

 

しかしそれを正確に察知する孫娘はここにいた。柚葉は昔から(転生前から)多方面の才能と勘の鋭さが通常の10倍以上あった

そんな柚葉にとって人と接することというのは苦しいものだった。そんな柚葉を支えていてくれたのが他でもない2人の兄姉と綾乃、そしてこの3人の幼馴染であった

 

何となくで人が自分に対してどういう感情を持っているのかを手に取るように分かる柚葉にとって、どういう人が内輪に入れていいのかを考えながら生活しているこの生活というのは少し苦しいものであった。しかしその内輪に入れる人間に心休まる人間を置くと不思議と思考が安定した。それが何よりの救いだった。そして彼女は次第に人間関係という分野から逃げがちになっていた

 

生まれつき感情の起伏が薄い柚葉だが、某サイコパス少女のようなタイプではなく、ただ淡々と自身の役割を、そして求められている人柄を演じているだけの時間は苦痛だったので彼女のことを羨ましいと思っているらしい。またまた余談だが某サイコパス少女こと乃々亜と柚葉はピアノのコンクールを通じて友人である

 

 

 

少し遡ってシェアハウス組。自身の部屋についた柚葉はぼーっとしていた。趣味の読書にも手がつかず、なにもする気が起きなかった。今まではひたすらに勉強をする事しか頭になく、どうしたらいいか分からなくなっていた

そんな柚葉に1人の来客がいた。コンコン、と軽快なノック音と共にのんびりとした声が流れてきた

 

「はろ、ユズ。入っていい〜?」

 

柚葉の返事も待たず、ずかずか入って来たのは羚音だった。羚音は柚葉をじっと10秒ほど見て…そして肩を竦めた

 

 

 

「ユズ。…周防家が気になる?」

『…少し。でも、平気。僕がいなくてもあの家は成り立つよ。だって周防だもん』

「…そっか。でも今のユズ、少し苦しそうだよ」

 

 

人の表情変化において人よりも聡いこの少年を騙せる自信は元よりなかったが、いとも容易く見破られてしまった

柚葉の幼馴染は皆、特殊なチカラがあった。緋那は人の才能を見抜く力、羚音は人の表情変化について。そして悠稀は人の真偽を見分ける力。そんな幼馴染たちに騙せると思ってはいない柚葉だが、長年の癖というものは抜け落ちるわけがなく、今も無意識に平気なフリをしていた

それを羚音が見逃すわけがなかった

 

 

「ユズ、大丈夫。ここにユズを否定する人なんていないから。大丈夫、おいで?」

 

 

優しい手つきでゆっくりと頭を撫でてから両手を広げる羚音に柚葉はゆっくりと近づき、そして手を回した。なおこの2人、お互い恋愛感情があるわけではなく、ただの純粋な幼心でお互いを甘やかす時間を作っていただけである。もう一度言うがこの時点でお互いに恋愛感情があるわけではない

…え?転生前の記憶がある柚葉?彼女は距離感が基本的にバグな人間なのでこれが普通だと思っています

 

 

しばし和やかな時間が流れてお互いがベッドに座った時、また来客が現れた。緋那だった

 

「よー、お2人さん。ご飯いるかい?さっき作ったんやけど」

「私お腹すいたぁ」

『ん、僕も』

 

齢6歳にして料理スキルが完璧な緋那の料理は彼女の周りの人間を驚愕させた。なんでも器用な幼女ってすごい

 

 

 

 

 

 

その頃周防家___

 

普段と変わらないはずの家族の夕食の席。しかし、どこか緊張した雰囲気が流れていた。理由はもちろん、柚葉のことである

 

 

 

「…柚葉が家を出た理由について、聞いているやつは?」

 

 

 

その問いかけに反応できる人は誰もいなかった。もちろん、置き手紙を書くような子では無い。寧ろその方が心配されないと思っていた

 

「誰も知らぬか。…まぁいい。見つかり次第、あやつに話を聞く。いいな?」

 

その問いかけに巌清以外の人が全員頷き、無言の食卓が再開した。今までに無いほどの重い空気だった




某サイコパス少女っていう文面をただ書きたかっただけです。乃々亜ファンの皆様すみませんでした
ロシデレ10巻、気になりすぎて夜しか寝れません。アーリャさんの反応が気になりすぎて…
私は発売日楽しみすぎて発売予定日発表されてないのにわくわくしてます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。